複数の業種や店舗にまたがって貯めたり、使ったりできる「共通ポイント」。そのうち現在、「7大共通ポイント」と呼ばれているのが、「楽天ポイント」「Tポイント」「dポイント」「Pontaポイント」「WAON POINT」「nanacoポイント」「JREポイント」です。なかでも比較的ユーザーの多い、「楽天ポイント」「Tポイント」「dポイント」「Pontaポイント」の4つのポイントのことを、「4大共通ポイント」とカテゴライズすることもあります。当サイトでも、過去に「4大共通ポイント」を比較した記事を公開しました(本記事の最後に関連記事へのリンクがあります)。
今回、本記事で取り上げるのは、「7大共通ポイント」のうち「4大共通ポイント」以外の3種。イオングループの「WAON POINT」、セブン&アイホールディングス(以下、セブン&アイ)の「nanacoポイント」、そして、JR東日本グループの「JRE POINT」です。一般的には「4大共通ポイント」に次ぐ存在とみられていますが、その使い勝手のよさやおトクさは見逃せません。たとえば、3つの共通ポイントともグループ内に自社の小売り店舗を持っており、「グループ内で使うとさらにおトクになる」などの特徴があります。また、関連する電子マネーに交換することで、いずれも全国60万店以上の支払いに使うことができます。そんな、「WAON」「nanaco」「JRE」の3つの共通ポイントについて、「貯め方」「使い方」といった基本情報から、「組み合わせるとおトクなクレジットカード」「さらにおトクな貯め方」といった応用編の使い方までご紹介します。
WAON POINT、nanacoポイント、JRE POINTの3つの共通ポイントを解説!
イオングループが展開する共通ポイントが「WAON POINT」(ワオンポイント)です。2016年6月の誕生と比較的歴史が浅いものの、イオングループ各店はもちろん、紳士服チェーンやガソリンスタンドなど、「WAON POINT加盟店」の数が増えています。また、「電子マネーWAON」に交換することで、全国の多くの店舗での支払いに使えます。
WAON POINTは、イオンを核とするイオングループの共通ポイント
WAON POINTは3つの異なるカードで貯めることができます。
まず、イオングループ各店などで無料配布されている「WAON POINTカード」を提示する方法です。このカードを「WAON POINT加盟店」で提示したうえで現金、イオン商品券、イオンギフトカードで支払うと、0.5%分のWAON POINTが貯まります(2020年4月1日よりクレジットカード、電子マネー、イオン関連以外の金券での支払いはポイント付与の対象外)。
2つ目がイオン系の「電子マネーWAONカード」(発行手数料、税込300円)で支払うケース。この場合、WAON POINT加盟店のうち「イオングループの店舗」に限りWAON POINTが貯まります(※)。こちらの還元率も0.5%ですが、事前に会員登録をすると還元率が1%となります。
※「イオン系列以外」のWAON POINT加盟店で貯まるのは「電子マネーWAONポイント」(後述)。
3つ目がクレジットカードの「イオンカード(WAON一体型)」を使う方法です。このカードを使うと、上記の2つの方法のどちらかでWAON POINTを貯められます。「WAON POINT加盟店」で「提示」したうえで、現金等で支払うと0.5%分のWAON POINTが貯まり、WAON POINT加盟店のうち「イオングループの店舗」において、カードに付帯している「電子マネーWAONで支払う」と1%分のWAON POINTが貯まります(イオン系列以外のWAON POINT加盟店では電子マネーWAONポイントが貯まる)。
※ただし、このカードで「クレジット払い」をした場合は、クレジットカードのポイントである「ときめきポイント」のみが貯まります。
ここまでにWAON の名前が付くポイントが2種類出てきてとまどう人も多いかもしれません。もともと存在していたのは、「電子マネーWAONポイント」です。2007年に電子マネーWAONがスタートした際、電子マネーWAONで支払った際に貯まるポイントとして設けられた、いわば「古いポイント」です。対して、「WAON POINT」は2016年に誕生した「新しいポイント」です。似た名前のポイントが混在する少々ややこしい状況ですが、現状のルールでは、「イオン系列の店」で電子マネーWAONで支払うとWAON POINTが貯まり、「それ以外」の店舗で電子マネーWAONを使うと電子マネーWAONポイントが貯まると覚えておきましょう。同様に、イオンカードのクレジット払いで貯まるのは、ときめきポイントであることも頭に入れておきましょう
次に、貯まったWAON POINTの使い方を見ていきます。まず、WAON POINTカード利用の場合はWAON POINT加盟店で1P=1円で支払いに使えます。ただし、支払いに使う場合は会員登録が必要です(会員登録前でもポイントは貯められます)。
また、イオンの店舗などに設置してあるWAONステーション、イオン銀行ATM(一部利用できないATMもあり)、ファミリーマートのFamiポートなどで電子マネーWAONに交換し、「電子マネーWAONが使える店」(全国約63万店以上。WAON POINT加盟店と一部重なりますが、基本的には別物)での支払いに充てることもできます。なお、前出の「古いポイント」である電子マネーWAONポイントや、イオンカードのクレジット払いで貯まるときめきポイントも電子マネーWAONに交換できます。
電子マネーWAONカードの発行手数料は税込300円。イオングループの店頭などで発行できます
WAON POINTと組み合わせて使いたいクレジットカードは、「クレジットカード機能」「電子マネーWAON機能」「イオン銀行キャッシュカード機能」が一体となった「イオンカードセレクト」(年会費無料)です。このカードで電子マネーWAONにオートチャージを設定しておくと、0.5%分のポイントが貯まります(貯まるのは電子マネーWAONポイント)。イオングループの店舗でのWAON支払いで貯まる1%分の還元(こちらで貯まるのはWAON POINT)と合わせると、1.5%と高い還元率になります。このほか、各種公共料金の支払いに使うと1件につき5ポイント(電子マネーWAONポイント)、イオン銀行を給与振込口座に指定すると1ポイント(電子マネーWAONポイント)など、ポイントが貯まる機会が豊富です。イオングループ以外で利用した場合の還元率が0.5%とさほど高くないため、イオングループや電子マネーWAON加盟店専用のカードとして活用するのがおすすめです。
イオングループの店舗での買い物では、WAON POINTカードや電子マネーWAONを使うとさらにおトクになる日がいくつか設けられています。これらの日を狙って買い物すれば効率よくポイントが貯められます。
まず、毎月5日、15日、25日の「お客さまわくわくデー」。この日は、「WAON POINTカードを提示しての現金払い」、あるいは「電子マネーWAONでの支払い」で、WAON POINTが通常の2倍、つまり1%還元になります(ただし、会員登録済みの電子マネーWAONの場合は、イオングループで常時1%還元なので変化なし)。毎月10日の「ありが10(ありがとう)デー」はさらにおトクで、ポイント還元率2.5%と通常時の5倍になります。
このほか、イオンやミニストップの店内には「ボーナスポイント」のマークが付いた商品が売られています。これらの対象商品を電子マネーWAONで購入すると、通常のポイント(電子マネーWAONポイント)に加えて10〜50P程度ポイントが上乗せされます。なお、イオン系のクレジットカード払いでの購入もボーナスポイント付与の対象となりますが、その際に付くポイントはときめきポイントになります。
続いて、セブン&アイが展開する共通ポイントの「nanacoポイント」(ナナコポイント)です。2007年に誕生した「電子マネーnanaco」と同時に設けられた共通ポイントです。
イトーヨーカドーやセブン‐イレブンなどを抱えるセブン&アイの共通ポイントが「nanacoポイント」
全国のnanacoマークのある店で電子マネーnanacoで支払うと、nanacoポイントが貯まります。使う店の種類によって、「その場でポイントがたまる店」と「後日、ポイントが受け取れる店」があります。
「その場でポイントがたまる店」は、セブン‐イレブン、イトーヨーカドー、デニーズなど、セブン&アイ系列の店舗が中心です。ポイント還元率は0.5%で、税込200円の支払いに対して1Pが付与されます。
「後日、ポイントが受け取れる店」は、セブン&アイ以外の加盟店で、1か月の利用分に対して、翌月10日にまとめてポイントが加算されます。ポイント還元率は0.5%と「その場でポイントがたまる店」と変わりませんが、ポイントの受け取りにひと手間必要です。「後日、ポイントが受け取れる店」で貯まったnanacoポイントは、「センター預かり」の状態となっているため、セブン‐イレブンのレジやセブン銀行ATMで、残高確認かチャージをすることで実際に使える状態になります。なお、nanacoモバイルアプリ上でも、センター預かり分のnanacoポイントを受け取ることができます。
貯めたnanacoポイントは、1P=1円分として電子マネーnanacoに交換できます。交換するにはセブン-イレブンやイトーヨーカドーなど、セブン&アイ系列の店舗のレジで申し出たうえで、レジのタッチ部分にかざせばOKです。なお、nanacoモバイルアプリを利用している場合は、アプリ上の操作で、nanacoポイント→電子マネーnanacoへの交換ができます。
電子マネーnanacoは、セブン-イレブンやイトーヨーカドーなど、セブン&アイグループの店舗のほか、マクドナルドやココカラファインなど全国各地の加盟店でも利用できます。2020年8月末時点で、加盟店数は69万店以上あります。
nanacoカードは、セブン&アイ系列の店舗などで発行可能(発行手数料は税込300円)
nanacoポイントと組み合わせて使うのにおすすめのクレジットカードは、セブン&アイが発行する「セブンカード・プラス」(年会費無料)です。電子マネーnanacoの機能も付帯しています。基本のポイント還元率は0.5%(税込200円ごとに1P)で、nanacoポイントが貯まります。また、セブン-イレブンやイトーヨーカドー、デニーズ、西武百貨店、そごうなどのセブン&アイ系列の店舗では、ポイント還元率が1%(税込200円ごとに2P)にアップします。
電子マネーnanacoへのチャージでポイントが貯まるのもこのカードだけのメリットです。チャージ額の0.5%(税込200円ごとに1P)分のnanacoポイントが貯まります。つまり、セブンカード・プラスでチャージし、さらに電子マネーnanacoで支払えば、ポイントの二重取りとなり、合計で1%分のnanacoポイントが貯まる計算です。セブン&アイ系列以外の店舗では、この方法でポイント還元率1%を狙うのがよいでしょう。
以前は、他社のクレジットカードからも電子マネーnanacoにチャージできましたが、2020年3月12日にルールが変更となり、他社カードを電子マネーnanacoにチャージするための新規の登録ができなくなりました(2020年3月11日までに登録済みの他社カードからはチャージが可能)。現状では、セブンカード・プラスがnanacoポイントと最も相性のいいカードと言ってさしつかえありません。
WAON POINT同様、nanacoポイントにも、グループ内の店舗で電子マネーnanacoで買うことで「ボーナスポイント」が付く商品が売られています。たとえば、2020年10月のセブン‐イレブンにおける対象商品は、ハウス食品の「1日分のビタミンゼリー」各種となっています。税込で210〜217円(味によって値段が異なる)という販売価格に対し、付与されるボーナスポイントは30P(一律)となっており、還元率にすると14%程度となります。これに通常のポイントも加算されるのでなかなかおトクです。対象商品は定期的に変わり、ボーナスポイントは10〜100P程度に設定されていることが多いようです。
また、前出の「セブンカード・プラス」を持っている人なら、公共料金や税金の支払いの際にポイントが獲得できる可能性があります。多くのコンビニで、公共料金や税金の支払い(収納代行)に、クレジットカードや電子マネーは利用できませんが、セブン-イレブンでは、電子マネーnanacoで支払える公共料金や税金があります。その際、電子マネーnanacoの決済はポイント付与の対象にならないものの、「セブンカード・プラス」での電子マネーnanacoへのチャージ分は、0.5%還元の対象になるので、その分がおトクになります。ただし、1枚の電子マネーnanacoカードにチャージできるのは5万円までとなっているのでご注意ください。また、納付書によっては電子マネーnanacoで支払えないものもあります。nanaco公式サイトでは、事前にnanaco公式サイトの「お客様サポート」のチャットボットで問い合わせるか、セブン-イレブンのレジで払込票を読み取るなどしてnanaco支払いの可否を確認しておくことが推奨されています。
最後は、JR東日本の共通ポイントである「JRE POINT」(ジェイアールイーポイント)です。
JR東日本の共通ポイント「JRE POINT」。JR東日本の在来線への乗車でもポイントが貯まります(写真はイメージ)
JRE POINTの貯め方にはいくつか種類があります。まず、ここまで紹介してきた2つの共通ポイントとの大きな違いと言えるのが、「乗車でのポイント付与」(定期区間は対象外)です。JRE POINT WEBサイトに「Suica」を登録(WEB登録)することで、JR東日本の在来線や「タッチでGo !新幹線」などのサービスを利用するとJRE POINTが貯まります。使っているSuicaのタイプによってポイント還元のルールが異なり、おトクなのは「モバイルSuica」です。利用金額50円ごとにJRE POINTが1P加算され、定期券の購入でも50円ごとに1P貯まります。なお、「カードタイプのSuica」の場合は200円ごとに1P加算され、定期券購入時のポイント付与はありません。
JRE POINT加盟店での買い物で貯める方法もあります。JRE POINTの加盟店には2種類あり、「WEB登録したSuicaを利用して買い物するとポイントが貯まる店舗」と、「JRE POINTカードを提示して買い物するとポイントが貯まる店舗」に分かれます。前者の「WEB登録したSuicaを利用して買い物するとポイントが貯まる店舗」はエキナカの「NewDays」「BOOK EXPRESS」、あるいは「ecute(エキュート)」「NEWoMan(ニューマン)」などのJR東日本グループの商業ビル、または新幹線や特急列車の車内販売などが対象です。ポイントは税込200円につき1P貯まるところがほとんどですが、なかには税込100円で1P貯まるところもあります。
後者の「JRE POINTカードを提示して買い物するとポイントが貯まる店舗」は、アトレ、ラスカ、エキュートなど、JR東日本の駅ビル内の店舗が中心です。こちらは、税込100円で1P貯まります。店舗がどちらに該当するかは、店頭のステッカーやJRE POINT WEBサイトで確認できます。
なお、JRE POINTカードはJR東日本のクレジットカード「ビューカード」(後述)に付帯しているほか、前出の「JRE POINTカードを提示することでポイントが貯まる店舗」でも無料で作れます。駅ビルの利用が多い人は、持っておくといいでしょう。
貯めたJRE POINTの使い方も主に2つあります、まず、JRE POINTを、1P=1円で買い物に使う方法。その際は、前出のJRE POINT カードか、JRE POINT カード機能が付帯した「ビューカード」が必要です。この方法で支払える店舗は、アトレ、ラスカ、エキュートなど、JR東日本の駅ビル内の店舗が中心になります。このほか、ショッピングモールサイト「JRE MALL」でも使え、JRE POINT WEBサイトで商品と交換することもできます。
次に、Suicaの残高にチャージして使う方法です。こちらも1P=1円分としてチャージができます。現在、Suicaで支払える店舗は全国で約94万店(2020年3月時点)にまで広がっていますので、JRE POINTからSuica残高に交換することで、使い道が大きく広がります。ただし、この方法が使えるのは、JRE POINT WEBサイトにSuicaを登録している人のみとなります。
また、モバイルSuicaとカードタイプのSuicaではチャージ方法が若干異なります。モバイルSuicaの場合は、JRE POINT WEBサイト上で交換を申し込んだ後、自動券売機かモバイルSuicaアプリで受け取ることでチャージが完了します。カードタイプのSuicaの場合、JRE POINT WEBサイト上で交換を申し込むのは同じですが、受け取れるのは自動券売機のみとなります。なお、Suica残高にチャージできるのは通常ポイントのみとなり、キャンペーンなどで付与される期間限定ポイントは交換できません。
筆者が使っている「JREカード」(後述)。クレジットカードに、Suica、定期券、JRE POINTカード機能が付帯しています
JRE POINTと相性がいいのは、やはりJR東日本が発行している「ビューカード」各種になります。ビューカードのクレジット払いを使うとJRE POINTが貯まり、基本還元率は0.5%(税込1,000円ごとに5P)です。Suicaへのチャージや、定期券やきっぷの購入に使うと、還元率が1.5%(税込1,000円ごとに15P)にアップします。
「ビューカード」にはいくつか種類がありますが、JRE POINTの貯めやすさという点でおすすめなのが、「クレジットカード機能」「Sucia」「定期券」「JRE POINTカード」の4つの機能が一体となった「JRE CARD」(初年度年会費無料、2年目以降税込524円)です。最大の特徴は、JRE POINT加盟店で利用すると最大で3.5%のポイントが還元されること。JRE POINT加盟店を良く使う人なら必携の1枚と言えるでしょう。
【基礎編1】JRE POINTの貯め方、でも触れましたが、Suicaでの乗車に、モバイルSuicaを使うか、カードタイプのSuicaを使うかで貯まるJRE POINTには4倍もの差があります。また、定期券を購入する際も、モバイルSuicaのみポイントが付与されます(50円ごとに1P)。昨今、新型コロナの影響で電車の利用が減っている人も多いと思いますが、長い目で見ると、カードタイプのSuicaをお使いの人は、モバイルSuicaの利用を検討してみてもいいかもしれません。
また、JRE POINTを貯める際は、JRE POINTアプリもチェックしましょう。このアプリでは、期間限定のポイントアップやポイントプレゼントなどの最新情報が掲載されています。たとえば、特定の駅にチェクインすると最大100ポイントが当たる「ポイント福引」や、買い物金額によって進める「鉄道すごろく」など、ゲーム感覚でポイントを獲得できるサービスも用意されています。
貯めたJRE POIINTが1P=1円で加盟店やSuicaへのチャージに使えることはすでに触れていますが、使い方によって1円以上の価値を持たせることができます。
まず、「普通列車グリーン券への交換」です。乗車距離や利用する曜日にかかわらず、一律600Pでグリーン車乗車券に交換できます。通常、グリーン車の利用料金は曜日(平日・土日祝)、距離(50kmまで・50km以上)、購入時期(事前購入・車内料金)で分かれていて、最も高額な「平日・50km以上・車内料金」で1,260円になります。あらかじめJRE POINTでグリーン車乗車券を入手しておくと、かなりおトクになります。
また、JR東日本系列の「メトロポリタンホテルズ」の利用券への交換もおトクです。レートは、JRE POINT1,750P=メトロポリタンホテルズ共通利用券2,000円分です。利用券は、宿泊代金に充てられるのはもちろん、ホテル内のレストランなどの店舗でも利用できます。
今回紹介した、3つの共通ポイントの特徴を表でまとめました。
【WAON POINT、nanacoポイント、JRE POINTの主な特徴】
※4月1日〜翌年3月末までに獲得したポイントは、翌々年の3月末日まで有効です。
本文中で触れているとおり、流通、交通系の3つの共通ポイントは、ポイントのまま使おうとするとなにかと制限があります。しかし、それぞれの相性のいい電子マネーに交換することで、いずれも60万店以上で支払いに使えます。その意味で、ポイントの「出口」に関しては、4大共通ポイントとそん色ない実力を持っていると言えるでしょう(ただし、90万店を超えているSuicaがやや抜け出してはいます)。
いっぽう、ポイントの「入り口」である還元率は、やはりグループ内での利用で高くなる傾向にあります。ご自身のライフスタイルの中で利用する機会の多いグループの店舗を意識的に使うことで、ポイント獲得のチャンスが広がります。ぜひ、相性のいいクレジットカードの活用を含めて、比較、検討してみてください。
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(執筆協力:渡辺裕希子)
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