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初心者のためのフリマアプリ解説【前編】

不要品をお金に変える!「メルカリの達人」がフリマアプリ初心者にコツを伝授

(画像は担当編集者のアカウント画面です)

不要品がお金に変わる!? メルカリのコツを達人が解説! (画像はメルカリビギナーの担当編集者のアカウント画面)

皆さんは「メルカリ」と聞いてどんなイメージをお持ちですか? 言わずと知れた有名フリマアプリですが、すでに利用している人と、まだ利用したことのない人の間には、かなり違ったイメージが浮かぶのではないかと思います。最近、コロナ禍での断捨離ブームもあり、中高年層のメルカリユーザーが飛躍的に増えたそうです。まだ使っていなくても、興味がある人は多いのではないでしょうか? そこでこの記事では、「まだメルカリの魅力がよくわかっていない」という人向けに、メルカリで通算2,200回以上の取引を行い、メルカリの使い方のコツを解説した著書(「忙しい人のための さくさく売れるメルカリ術」インプレス刊)もある筆者が、主に売り手側の視点からメルカリの魅力をお伝えしたいと思います。

なお、本記事の「後編」として、メルカリに「ラクマ」「PayPayフリマ」を加えた「3大フリマアプリ」の使い分けのコツについても解説しますので、ぜひあわせてお読みください。

中高年ユーザーの増加でメルカリが上場以来初の黒字!

コロナ禍による在宅時間の増加で、家の中の不要品を処分したいという機運が高まっているようです。その影響で、メルカリの出品者、購入者が増え続けていると報じられています。特に60代以上の利用者の伸びが著しく、1年前に比べて4割も増加。この年代の人々の出品数は20代の利用者の約2倍とさえ言われています。こうしたこともあって、メルカリは通期で2018年の上場以来初の黒字を達成したそうです(2021年6月期)。

メルカリの魅力は「不要品がお金に変わる」こと

利用者が伸びているメルカリですが、まだ使ったことのない人にはイマイチその中身がわからない人もいると思います。そこでまず、「メルカリとは何か」をざっくりと説明します。

メルカリのサービス開始は2013年7月。今では、月間利用者数2,000万人、世界中で1億ダウンロードを突破しているフリマアプリの代表的な存在になっています。ちなみに、フリマアプリにはメルカリ以外にも、楽天の「ラクマ」やヤフーの「PayPayフリマ」などがありますが、これら3つが現時点での国内市場における「3大フリマアプリ」という位置付けです(3大フリマアプリの使い分けについては後編で触れます)。

メルカリを使うと何ができるのでしょうか? 簡単に言うと、「スマホ上で、フリーマーケットのように個人間で不用品の売買ができる」ということになります。出品者は出品物の写真を撮り、説明文を添え、値段を付けて公開。それを見た人が購入できるというわけです。商品は匿名で送れるので、出品者、購入者ともに自分の本名も住所も相手に明かすことなく取引を完了できます。

売り上げはポイントとしてメルカリ上に加算され、「メルペイ」というアプリ上の決済サービスで、メルカリ内やコンビニなどの加盟店での支払いに使えます(iD払いやバーコード払い)。また、手数料(200円)を払えば、現金として銀行口座に振り込むこともできます。

(画像は担当編集者のアカウント画面です)

メルカリの決済機能「メルペイ」を使うと、メルカリの売り上げで買い物ができます。メルペイのコードを見せて加盟店での支払いに使えるほか、電子マネーiDの加盟店でも決済が可能です(画像は担当編集者のアカウント画面です)

「こんなものが……」と思うものにも値段が付く

私自身がメルカリと出合ったのは2016年1月頃のことでした。当時、買ったときは高価だったけれど趣味が変わり使わずに眠らせているだけのブランドものや、ライフサイクルの変化で使わなくなった趣味のもの(スポーツグッズや習い事で使っていたもの)をたくさん抱えていました。捨てるのはもったいないし、かといって子育て中でリサイクルショップに行く時間もないし、といった状態でした。

そんな私を見た知人に勧められたのがメルカリです。最初は「家にいながら自分で中古品が売れるの?」と抵抗がありましたが、おそるおそる試してみるとあっという間に売れてびっくりしました。自分はもう使わないけれど、今必要としている人の手に渡って喜んでもらえる。しかも、私にはお金(ポイント)が入る、ということで、こんなにいいシステムを使わない手はないな、と感じました。

また、以前、リアルのフリマも経験したことがあり楽しかったのですが、フリマアプリなら予約もいらない、天候も気にしなくてよい、お客さんがたくさん……と、とても便利な仕組みだとも思いました。そこからガンガン出品して、3か月で約300件の取引を経験。売り上げは30万円相当ほどになりました。「こんなものが」と、自分が思うものでも売れる。そんなメルカリの醍醐味にはまっていきました。

当時筆者がメルカリで売ったものの一例

▼2010年に買った初期の「Cyber-shot」(デジカメ)
これは2,500円で売れました。機能的には今の商品と比べて当然見劣りしますし、ACアダプターもなくて、ボディにはMy Sony Storeで購入した際に入れた私のイニシャルまで入っているという状態でした。それでも買ってくれる人がいるのだとわかり、モチベーションが上がった記憶があります。


▼8年間使っていた電子レンジ「HITACHI ヘルシーシェフ」
新しいレンジを買ったときにまだ使えるけれど不要になったそれまで使っていたオーブンレンジ。夫には「いつ粗大ごみに出すの?」と言われていたのですが、「いやいや昨日まで使っていてまだ使えるのだからメルカリに出すよ」ということで出品。メルカリでは4,500円で売れてくれ、しかも集荷にも来てもらえて楽に手放せました。

初心者がとまどうメルカリの文化や独自ルール

ただし、メルカリに慣れないうちは、小さなトラブルもありました。バッグの中に紙屑を入れたまま売ってしまって「検品をしっかりしてほしかった」と評価で書かれたり、「思っていたより汚れ部分が汚かった」と書かれたり……。販売するものが中古品中心で、かつ、購入希望者が実際に商品を見ることができないというフリマアプリならではの難しさがあったのです。そのため、それ以降は検品をしっかりするようにし、商品の難点がよく見えるように写真を撮り、説明書きにも書くようにしました(この点は後でくわしく触れます)。

ほかにも、いわゆる「独自ルール」(ローカルルールとも)の存在にも最初の頃はとまどいました。独自ルールとは、メルカリの公式ルールには書かれていない、出品者が独自に決めるルールのことで、下記のようなものになります。

メルカリの独自ルール例

▼プロフィール必読
購入する前に出品者のプロフィールを必ず読むこと。ここに、「簡易梱包で送ります」や「発送は週に1回です(買ってもすぐには発送されない)」など独自のルールが書いてあることもあり、それを知らずに買ってしまいトラブルになることも……。


▼購入前のコメント必須、即購入不可
購入する前に、「買っていいか」と出品者に尋ねること。コメントなしに購入してしまうと、購入後に出品者から低評価を付けられることがあります。ほかのフリマアプリにも出品しているため、在庫確認をしたいからという理由が多いようです。


▼●●様専用
メルカリには、出品者と購入希望者の間での「値引き交渉」がわりと普通に行われます(本文で後述)。メッセージをやりとりして値段が合意した段階で、その商品のタイトルや画像に「●●様専用」(●●には購入希望者のハンドルネームが入る)とし、その購入希望者以外の購入を避けようというものです。もちろん、公式ルールではないのでほかの人が買ってもいいのですが、横取り購入の状態になってしまうと、やはり出品者から低評価を付けられることがあるようです。

出品者、購入者のコミュニケーションもメルカリの魅力

3つめの独自ルールに出てくる「値下げ交渉」は、メルカリではかなり一般的な習慣です。欲しい商品があると、出品者にまず交渉するという人が多く(アプリ上のメッセージのやりとりで交渉します)、出品者側も値下げ交渉される前提で、最初から少し高めに価格を設定するという習慣があります。また、「週末限定」などと期間を区切って値を下げるなどの工夫をしている出品者もいます。ちょっと面倒と思う人もいるかもしれませんが、こうした出品者と購入希望者のメッセージでのやりとりや交渉も、メルカリの魅力のひとつとしてユーザーに受け入れられています。

慣れないうちはとまどうかもしれませんが、購入したい商品がある場合は、念のため独自ルールの有無もチェックしたほうがいいでしょう。また、何かを出品する場合は、トラブルにつながるような独自ルールを作るのは避けたほうが無難です。ただ、メルカリのトレンドには流行りすたりがあって、私の印象では、以前に比べると、「値下げ交渉」をのぞいて独自ルールはかなり減ってきていると感じています。

メルカリでは値下げ交渉が一般的(画像は担当編集者の取引画面。名前やアイコンはぼかしています)

メルカリでは値下げ交渉が一般的(画像は担当編集者の取引画面。名前やアイコンはぼかしています)

都合の悪い情報も包み隠さずに書くのが鉄則

メルカリは間口の広いアプリであるがゆえに、残念ながら悪質なユーザーも少なくありません(それでも、昔に比べると減っていると感じます)。洋服の汚れや、タバコのにおいなどの欠点を知りながら、それを隠したまま売る、動作確認できていない家電をそのことを書かずに売る、というような話もかつて耳にしたことがあります。ただ、ここは誤解してほしくないのですが、必ずしも「難点のある商品」を売ってはいけないというわけではないのです。どういうことか、私自身の経験からお話ししたいと思います。

色が薄くなってしまったPRADAが売れた

以前、中古のPRADAの財布を売ったときのことです。もともと状態は悪くなかったのですが、もっときれいにして売ろうと考え、薬品を付けた布でゴシゴシしてしまって……。革の染料の一部が剥(は)げてしまったんですね。

「やってしまった」と思いましたが、それでも、あえてその部分の写真を撮ったうえで「汚れを取ろうとしたらこの部分の色が薄くなってしまいました。それでもよろしければ買ってください」と説明分に書いて出品することにしました。内心は売れるか不安でしたが、多少の値下げ交渉はあったものの問題なく買ってもらえ、無事に高評価をいただいて取引が終了しました。

マイナス面を正直に書いても買い手は付く

PRADA以外にも難点のある商品を売ったこともあります。手元に中古で買ったPlayStation 2があったのですが、少し遊んだら、起動はするもののソフトを認識しない状態になってしまいました。そこで「【ジャンク】壊れているPS2」と題して、ゲームソフトを認識しないことを明記して出品すると、2,000円で売れてしまいました。接触不良で電源がとぎれとぎれになってしまったブルーノのホットプレートも、「難点はありますが2台目やお試し用にいかがですか?」と書いて2,300円で売れました。

これらの経験から、たとえ商品にマイナス点があったとしてもちゃんと買い手が現れるメルカリのユーザー層の厚さを実感しました。だからこそ、出品のときに変にマイナス面を隠して売って、結果的に自分の評価を傷付けてしまうのは非常にもったいないこと。「まだ使える」という良い点だけでなく、マイナス面もしっかり書いて、自分の評価を育てながらメルカリを使ったほうが、長い目で見ておトクになるのだと思います。

メルカリの運営の質はどうなのか?

さきほど、独自ルールの項でふれたように、メルカリにはユーザー間のコミュニケーションを尊重する雰囲気があります。また、集まってくるユーザーも、そこにメルカリの魅力を感じている人が多い気がします。そんな自由さがメルカリの魅力であることは間違いありませんが、いっぽうで、ルールに抵触したときや、ちょっとしたトラブル時の運営側の動きのよさも感じています。ここでは、私がメルカリの運営に感心したエピソードをご紹介したいと思います。

ウォークマンの出品で著作権にひっかかった話

まずは「出品禁止商品」に関して。メルカリには出品が禁止されている商品があります(下記参照)。仮にこれらが出品されると、運営側から出品ページが削除されるようです。

メルカリで出品が禁止されている商品の一例

・新型コロナウイルスの影響に伴い、取引が禁止されている商品 
・偽ブランド品、正規品と確証のないもの 
・知的財産権を侵害するもの 
・盗品など不正な経路で入手した商品 
・犯罪や違法行為に使用される可能性があるもの 
・殺傷能力があり武器として使用されるもの
・危険物や安全性に問題があるもの 
・児童ポルノやそれに類するとみなされるもの 
・18禁、アダルト関連 
・使用済みの下着類 
・使用済みのスクール水着、体操着、学生服類など 
(出典:メルカリ公式サイト)

これは私自身の例になるのですが、以前、2006年頃まで使っていたソニーのウォークマンを出品したときのことです。このとき、私が好きな曲が内蔵されたままウォークマンに付けて出品しました。説明文には「中身は不要でしたら消してください」と注釈を付けました。

私としては、若干のサービスの気持ちを込めたつもりだったのですが、この商品を出品後、即座に事務局からページを削除されました。そのうえで、「著作権を侵害する商品を売ってはいけません」との注意メッセージが届いたのです。言われてみればたしかにもっともですし、私がうかつだったわけですが、メルカリの運営がこんなにもしっかりと出品物をチェックしてるのだなと感心しました。その後、中身を消して出品し直したところ、3,000円ほどで売れました。もしこのときに運営に従わず、違反行為を何度もくり返すと24時間利用停止になったり、下手をすれば永久利用停止のペナルティを受けてしまうようです。

また、購入後にタグを取って水通しした下着があったのですが、サイズが合わなかったので「未使用に近い」と書いて出品したときには、タグなしの下着は「使用済みの下着類」に該当するとのことでこちらも事務局から連絡がきて、出品が取り消されたことがあります。その後にメルカリの出品禁止物の規約を見て納得しました。このように、ルールに準じた安心安全な運営が行われています。

配送トラブルで、売り手に送料が戻ってくる場合も

もうひとつが、配送トラブルの際の対応です。あるとき、未使用のレトロな食器を出品して売れたことがあります。ところが、発送後、「開けたら商品が割れていました」と購入者からメッセージが届きました。慎重に包装して送ったのですが、古い商品だったので、劣化していて配送に耐えられなかったのかもしれません。お相手からは、「今回の取引はキャンセルで」とのメッセージが届き、私は事務局に「こういう事情なので、この取引をなかったことにしてください」と依頼。すると、購入者には返金され、私の売り上げはなかったことになりました。

話はこれで終わるかと思っていたのですが、予想していなかったことに、送料に関してはメルカリが負担してくれたのです。「メルカリ便利用時の郵送事故」という処理にしてくれたわけです。メルカリの公式サイトには、壊れた商品が届いた際には、購入者から出品者に連絡のうえ、「商品状態の情報」「商品の破損状態が確認できる画像」「梱包がわかる画像」「梱包の外装がわかる画像」の4点をメルカリ事務局に送るよう書かれています。それらの画像を見たうえで、補償の有無や補償内容が決まるようです(※)。いずれにせよ、送料は私が負担するものと思い込んでいたので、メルカリ事務局の意外な手厚さに驚いた出来事でした。

※編集部注:メルカリ便以外の宅配業者を使った発送方法の場合は事務局での対応は不可。宅配業者との交渉になるようです。

メルカリはスペック以外にも「商品のエピソード」を入れた文がウケる

さて、ここまで私自身の経験をベースに、メルカリの魅力や特徴をお伝えしてきました。最後に、メルカリで商品を売れやすくするためのコツのひとつをご紹介します。

秘訣は説明文にあります。悪い状態も包み隠さず書くべきなのはすでにふれましたが、さらに「エモーショナルな要素」を書き加えると効果的です。具体的には、出品物に対して、「自分がこの商品を買った理由」や「どんな風に使ってきたか」などのエピソードを加えてあげるのです。そんなエピソードがあるほうが読み手に伝わり、買ってもらいやすくなります。私の実感として、こうした文章のほうが商品に「いいね」が付き、安心して購入してもらいやすいと感じています。

筆者がコロナ禍で

上記は筆者がPS2と桃太郎電鉄をセットで売ったときの出品画面(本文で出てきた壊れたPS2とは別です)。「コロナ禍で時間ができた子どもに桃鉄をやらせ、地理や経済の勉強になった」など、使っていた場面が頭に浮かぶような説明文を付けました

たとえば、デジカメを出品するなら、スペック以外に、「ソニーストアでこの色の機種が発売されたときに、これだとときめいて買いました。スマホのカメラ機能が上がったので最近は使っていなく、ずっと机の引き出しの奥にありましたが、動作は確認できました」などと書き添えてみてはどうでしょうか? 価格.comマガジン読者の方には「ヤフオク!」などネットオークションになじみのある人も多いと思います。ネットオークションでは商品のスペックを正確に書くことが重視される傾向があると私は感じていますが、メルカリをはじめとするフリマアプリでは、出品者の想いも一緒に伝えてみることを意識されてみてはいかがでしょうか。

次回は、メルカリ以外に、ラクマ、PayPayフリマを加え、3つのフリマアプリの使い方を解説したいと思います。それぞれのアプリで売れ方やコツに違いがありますので、売り上げを左右する手数料の違いなども含めて、より実践的に解説したいと思います。

(協力:佐野裕)
中野有紀子

中野有紀子

早稲田大学卒業。大手生保や女性専用フィットネスに勤務後に独立。不用品仕分けサービスや執筆活動を手がける。ライフオーガナイザー1級。著書「忙しい人のための さくさく売れるメルカリ術」(インプレス刊)など

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