おトクの真相! 月刊キャッシュレス展望
キャッシュレス関連のニュースとキャンペーンのまとめ情報【2021年11月】

“移動が価値になる”アプリ「Miles」日本上陸! さっそく徒歩と電車で試してみた

クレジットカード、電子マネー、QRコード決済……。めまぐるしく変化を続けるキャッシュレス決済の動向をコンパクトに伝える連載企画「おトクの真相! 月刊キャッシュレス展望」。最近のキャッシュレス関連のニュースの中から、マネー編集部員やマネー担当ライターが気になったニュースをピックアップしてお届けします。記事内や記事の最後には、記事公開時点で参加可能なキャンペーン情報も掲載していますので、こちらもぜひチェックを。この連載は、毎月月初の公開予定です。

今回は、米国シリコンバレー発のマイレージアプリ「Miles(マイルズ)」のニュース&体験レポートを中心にお伝えします。

移動が楽しくなる「Miles」が日本上陸、どんなアプリ?

自宅から駅まで歩き、電車で通勤。急ぎの予定があるとタクシーに乗り、出張の際は飛行機で移動。休日は自転車でスーパーに買い物に出かけ、趣味のランニングを楽しむ――。
私たちの日常はあらゆる「移動」で成り立っていますが、これをおトクに変える米国発スタートアップの「Miles(マイルズ)」というアプリが、2021年10月に日本に上陸し、話題になっています。

移動するごとにオリジナルポイントの「マイル」が貯まり、貯まったマイルは特典と交換が可能。いわば、「移動が価値になるアプリ」ともいえるMiles(画像はMilesのプレスリリースより)

移動するごとにオリジナルポイントの「マイル」が貯まり、貯まったマイルは特典と交換が可能。いわば、「移動が価値になるアプリ」ともいえるMiles(画像はMile Japanプレスリリースより)

すべての移動で「マイル」を獲得、移動手段はAIが自動判定

Milesは2019年にアメリカで生まれ、これまでに140万人超が登録しているサービスです。スマートフォンにアプリをダウンロードし、GPSの使用を「常に許可」にしておくと、スマートフォンのデータに基づきAIが移動手段を判定。世界中どこにいても1マイル(約1.6q)の移動に対して、アプリのオリジナルポイントである「マイル」が付与されます。

Milesがユニークなのは、移動手段に応じて異なるボーナスが設定されていることです。基準となるのが「自動車」で、1マイル(約1.6q)移動するごとに1マイル貯まります。移動手段が「電車」や「バス」などなら貯まるマイルは3倍に。以後、「自転車」なら5倍、「ランニング」「徒歩」なら10倍、逆に「飛行機」なら0.1倍と、エコな移動手段を選ぶほど貯まるマイルが多くなる仕組みです。また、移動手段は、アプリがAIを使って自動で判定します。

貯まったマイルの使い道は、大きく分けて「割引クーポンやギフトカードへの交換」「抽選」「寄付」の3種類あります。現時点で日本では、83社が合計108の特典を用意しています(下記は一例)。移動してマイルが貯まるだけではなく、商品やサービスに交換できるのは魅力的です。なお、アプリの利用には料金はかかりません。

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画像はMile Japanプレスリリースより

◆Milesで貯めたマイルの交換先の一例(2021年11月時点)
・500マイルでファミリーマートでSサイズのコーヒーがもらえるクーポン
・5,000マイルでAmazonギフト券100円分などと交換
・10マイルから動物福祉や日本赤十字社の活動資金などへの寄付
・10マイルで抽選に参加、サンリオキャラクターとのオンライングリーティングや、JCBプレモデジタル5,000円分などが当たる
など

このほかにも、特定の移動距離や手段・回数を期間内に達成するとマイルや特典が得られるチャレンジ企画もあったり、毎月の移動距離や特典交換数をもとに、翌月に「シルバー」「ゴールド」「プラチナ」のステータスが決定し、ステータスごとに特典交換に必要なマイル数が異なったりと、移動すればするほどおトクになる仕組みもそろっています。

実際に徒歩や電車で都内を移動してみた!

実際、筆者もこのMilesを試してみました。まずアプリのダウンロードとインストールですが、特に難しい点はなく、メールアドレスで認証してアカウント作成が完了。登録した時点で300マイルをボーナスとして獲得しました(記事執筆時点)。

この日は渋谷で予定があったため、アプリが移動手段をちゃんと判定してくれるか試す目的もあり、都内某所の自宅から歩いて向かうことにしました。アプリはバックグラウンドで動くので、起動させる手間はないとのこと。その結果は下の画像の通りです。

自宅から徒歩で渋谷に移動

都内の自宅から徒歩で渋谷に移動

4.2マイル(約6.7q)の徒歩に対して10倍のボーナスマイルが付き、合計で42.2マイルが付与されました。念のため、距離が間違っていないかGoogleマップでも確かめたところ、結果は7.0qと出ました。多少の誤差はありましたが、許容の範囲内と言えそうです。

渋谷での予定が終わった後も徒歩、電車で移動しましたが、こちらも判定に間違いはなし。電車では渋谷駅から都内の最寄り駅まで乗りましたが、4マイルの移動に対してボーナス3倍が付き、11.9マイルを獲得していました。移動の起点と終点、手段がしっかり検出されており、AIでの判定は想像以上に正確だと感じました。

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電車での移動も自動で判定され、獲得マイルにも反映

この日の移動分を含めて、記事執筆時点で筆者は400マイル近くを獲得。自然と、「もう少し頑張ればファミリーマートのコーヒーに届くな」などと考えるようになり、マイルがより多く貯まる移動手段を選ぼうというモチベーションが生まれるのを感じました。

実際に使ってみて、「移動が価値になる」「エコな移動だとさらにおトクになる」という点で、Milesには行動変容にダイレクトにつながる魅力があると感じました。その魅力を生かし、たとえば、特定の場所に訪れたり、特定の行動を取ることでマイルが付与されるといった形での集客ツールとしての展開が考えれます。また、昨今はSDGsの重要性が高まっていますが、「車ではなく電車、電車ではなく自転車や徒歩」のように、環境負荷の低い移動手段をうながす効果なども期待できるかもしれません。

Milesの日本でのローンチパートナーには数々の企業が名を連ねます(画像はMile Japanプレスリリースより)

意外と特典獲得のハードルが高いかも?

このように、ユニークな特徴を持つMilesですが、よくよく特典内容を見てみると意外と獲得のハードルが高いような印象も受けます。たとえば、使い勝手のいいアマゾンギフト券に交換する場合、100円分のギフトを得るのに必要になるのは5,000マイルです。キロに換算すると8,000kmにもなり、「大変そう」という印象が先に立ちます(ちなみに東京~大阪間は約500kmです)。今は、仕組みの面白さなどからアプリへの注目が高まっていますが、継続して利用するユーザーを増やすには、特典内容の工夫など「いかにおトク感を醸成するか」が問われてくるかもしれません。

また、Milesを使うには、ユーザーの位置情報などの収集をユーザー側が許可する必要があります。同社公式サイトには、これらの個人情報は第三者に開示・提供されることはないとの明記がなされていますが、この点についても、人によって評価が分かれるポイントになるかもしれません。

日本でのサービス開始から24時間でアプリのダウンロード数は10万人を突破するなど注目を集めるMiles。国内では歩数などに応じてスタンプがたまり製品と交換できる、コカ・コーラ社の「Coke ON」アプリが3,000万ダウンロードを突破(2021年9月時点)するなど高い人気を誇っていますが、Milesもそれに続く存在となるのでしょうか? 今後の展開に注目したいところです。

三井住友カード×Amazonが新たな「Amazon Mastercard」と「Amazon Prime Mastercard」を発行

三井住友カードとAmazonは、2021年11月より、既存の「Amazon Mastercard(クラシック、ゴールド)」のクレジットカードをリニューアルし、新たに「Amazon Mastercard」とPrime会員向けの「Amazon Prime Mastercard」の発行を始めました。

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Amazon Mastercard(左)と、Amazon Prime Mastercard(右)(画像はAmazonのプレスリリースより)

年会費は永年無料に

大きな変化は年会費です。旧Amazon Mastercardクラシックカードは1,375円(初年度無料・前年1回以上利用で次年度無料)、旧Amazon Mastercardゴールドカードは1万1,000円でしたが、今回登場した新カードはいずれも永年無料になりました。

旧カードとの比較表(画像はAmazonのプレスリリースより)

また、Amazonでの買い物に対するAmazonポイントの還元率は、2枚の新カードともAmazonプライム会員が2.0%、非Amazonプライム会員が1.5%となります。これは、旧Amazon Mastercardクラシックカードと同じ還元率となり、2.5%還元だった旧Amazon Mastercardゴールドカードからは実質的なダウンとなります。このほか、旧カードでは1.0%だった、Amazon以外の一般加盟店での還元率についても変更があり、2枚の新カードはセブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンでは1.5%還元、それ以外が1.0%還元と、コンビニでの利用がおトクになっています。

旧Amazon Mastercardクラシックカード、旧Amazon Mastercardゴールドカードともに、2021年11月以降もそのまま使えますが、いずれもサービス内容が新カードの内容に移行となり、カードの有効期限到来時に、その時点の会員の登録状況に応じて新デザインのカードが発行されます。なお、Amazon Prime Mastercardには、旧Amazon Mastercardゴールドに付帯していた、Amazonプライム会員の自動付帯は付与されないため、Amazonプライムを利用したい場合は別途登録が必要です。

預けて増やす「楽天ポイント利息」がスタート

楽天グループは2021年10月18日から、「楽天PointClub」アプリにおいて、所定の利率で楽天ポイントを増やせる「楽天ポイント利息」のサービスを始めました。このサービスは、手持ちのポイントを本サービスに預けることで、月利0.009%分のポイントが翌月5日に進呈されるというもの(年換算で0.108%)。銀行の普通預金にも似たサービスで、楽天ポイントを持つ楽天会員なら誰でも無料に利用ができます。

始め方はシンプルで、楽天PointClubアプリの専用ページからポイント数を設定するだけ。預け入れは100ポイント以上1ポイント単位で設定ができ、一度で最大50万ポイントまで預けられます。毎月末日時点で預けているポイントに対して、前出の利率でポイントが加算されます。また、1ポイント単位で即時に引き出せるので、急にポイントが必要なときにも困ることはなさそうです。

近年は「ポイント運用」など、ポイント自体でポイントを増やすサービスが人気で、楽天にも楽天ポイントを使った投資の疑似体験サービス「ポイント運用」があります。ただし、これらのサービスには価格変動リスクがあり、相場環境の変化によってはポイントが減ることもあります。その点、楽天ポイント利息は元本保証となっている点が画期的と言えるでしょう。利率は必ずしも高いとは言えませんが、わずかであれ増やせるとあれば、「楽天ポイントを保有する」という動機付けにはつながる可能性はありそうです。楽天経済圏内の新たな金融サービスとして要注目です。

まだ間に合う! 今月のキャッシュレス関連キャンペーンまとめ

▼「JCB カード W」「JCBカード W plus L」に入会&Amazon利用で最大1万円キャッシュバック(2021年12月7日まで)

期間中に、クレジットカードの「JCBカード W」「JCBカード W plus L」に入会し、MyJCBアプリに登録・ログイン。さらにAmazonでの買い物にカードを利用すると、利用合計金額の15%がキャッシュバック(最大1万円)されます。さらに抽選で、30名にJCBギフトカード10万円も当たります。

キャンペーン期間:開催中〜2021年12月7日
公式サイト:https://www.jcb.co.jp/promotion/pop_nyukai/w_amcp/index.html

▼dポイント、他社ポイントからの交換で15%増量(2022年1月5日まで)

期間中にエントリーし、JALやセゾンカードなど対象企業のポイントをdポイントに交換すると、15%増量で交換するキャンペーンが行われています。たとえば、通常5,000ポイントが5,000dポイントに交換できる場合、キャンペーン期間中は5,750ポイントになります。交換期間は対象企業により異なり、キャンペーン分のポイントは2022年2月頃に期間・用途限定ポイントとして付与されます。

キャンペーン期間:開催中〜2022年1月5日
公式サイト:https://dpoint.jp/cp_2/zouryou_211101_2509/index.html

▼かながわPayで決済すると最大20%ポイント還元(2022年1月31日まで)

スマホアプリのかながわPayをダウンロードし、期間中に対象のQRコードを使って、神奈川県内の対象店舗で決済すると、10〜20%分のポイントが還元されます。付与上限はひとりあたり1万円相当までです。なお、還元されるポイントが上限の70億円に達した場合は、キャンペーンは早期終了となります。

キャンペーン期間:開催中〜2022年1月31日
公式サイト:https://70cp.pref.kanagawa.jp/

(協力:大正谷成晴)

価格.comマネー編集部

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