増やす

【2023年版】ローソン&ファミリーマートでお得なクレジットカード6選

コンビニは日常生活で利用する機会も多く、さまざまな決済方法に対応しているので、何らかのキャッシュレス決済を利用している方も多いのではないだろうか。そこで、ローソン&ファミリーマートで高い還元率を得られる決済サービスについて紹介する(セブン‐イレブンについても別途紹介予定)。

ローソンは提携クレジットカードを発行しているが、還元率が飛び抜けて高いわけではない。ファミリーマートは独自のコード決済、ファミペイに力を入れているが、明らかに得と言えるのはボーナスなどが設定された一部商品の購入時のみ。両店舗で必ずしもこれらが常時最強というわけではないので、そのほかの選択肢についても頭に入れておこう。

紹介するカードの概要

【コンビニ大手共通】

まずは、コンビニ大手3社共通で高い還元率となる1枚を紹介しておきたい。

【1】セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード:QUICPay払いで最高2%還元

Apple Pay、Google Payなどに設定して、QUICPay払いすると2%還元となるセゾンパール・アメックス

Apple Pay、Google Payなどに設定して、QUICPay払いすると2%還元となるセゾンパール・アメックス

コンビニを問わず、幅広い店舗で高い還元率を得られるのが、クレディセゾン発行の「セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード」。年会費1,100円で初年度は無料。年に1度でも利用すると、次年度年会費が無料になる。

基本のポイント還元率は0.5%と平均的な水準

クレジット利用に応じて有効期限のない永久不滅ポイントが貯まり、通常は1,000円利用につき1P。永久不滅ポイントはAmazonギフト券などに交換すると、1P=5円相当になるため0.5%還元になる。

QUICPayとして利用した場合、4倍の2%還元

これだけでは平凡な還元率だが、「セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード」をApple Pay、Google Pay、おサイフケータイのいずれかに設定して、QUICPayとして利用した場合は、ポイント4倍の2%還元になる。QUICPayはローソン、ファミリーマート、セブン−イレブンなどの大手コンビニはもちろん、スーパー、ドラッグストア、飲食店など、全国約205万か所以上で利用可能だ。

2%還元となるのは、利用金額が年間30万円に達する引落月まで

ただし、2%還元の対象になるのは利用金額が年間合計30万円に達する引落月まで(毎年10月11日〜翌年10月10日利用分を1年間と規定)。利用金額30万円に達した翌月からは、0.5%還元になる点は注意が必要だ。

なお、「セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード」には、券面にカード番号などが記載されず、「セゾンPortal」でカード情報を確認するナンバーレスタイプの「セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カードdigital」も発行されており、こちらも年会費やポイントプログラムは同一となる。

【ローソン】

続いて、ローソンで高還元となる3つの決済サービスを紹介する。

ローソンでお得なクレジットカードは?

ローソンでお得なクレジットカードは?

〈2〉三井住友カード(NL):ローソンやセブン‐イレブンなどの対象店で最大7%還元

ローソンやセブンイレブン、マクドナルドなどで最大7%還元となる「三井住友カード(NL)」と「三井住友カード ゴールド(NL)」

ローソンやセブンイレブン、マクドナルドなどで最大7%還元となる「三井住友カード(NL)」と「三井住友カード ゴールド(NL)」

ひとつめに紹介する「三井住友カード(NL)」は年会費無料。セキュリティ面に配慮したナンバーレスカードで、カード券面にカード番号・有効期限・セキュリティコードが記載されず、カード番号などは公式アプリで確認して利用する。国際ブランドでVisaを選ぶと「Visaのタッチ決済」、Mastercardを選ぶと「Mastercardコンタクトレス」の機能がカードに搭載され、非接触決済対応店では端末にタッチするだけで支払いができる。

ローソン、セブン−イレブン、マクドナルドなどで、スマホのタッチ決済を利用すると7%還元

カード利用に応じて「Vポイント」が貯まり、通常は200円につき1P(1円相当)の0.5%還元。ローソン、セブン−イレブン、マクドナルドなどの対象店舗でタッチ決済をするとポイント10倍の5%還元になる(200円につき10P)。さらに2023年7月から、Apple PayやGoogle Payに登録し、スマホでタッチ決済をすると7%還元(200円につき14P)になる特典もスタートした。ただ、通常のカードを差し込む形での決済や電子マネー「iD」利用時には、ポイントの上乗せはなく、通常ポイントのみである点は注意が必要だ。

〈スマホのタッチ決済で7%還元となる対象店舗〉
セイコーマート、セブン-イレブン、ポプラ、ローソン、マクドナルド、サイゼリヤ、ガスト、バーミヤン、しゃぶ葉、ジョナサン、夢庵、そのほかのすかいらーくグループ飲食店、すき家、はま寿司、ココス、ドトールコーヒーショップ、エクセルシオール カフェ、かっぱ寿司

プロパーカードを保有する家族を登録すると、ひとりにつき「+1%」

さらに、対象カードを持つ家族を登録すると、上記の対象店舗で登録ひとりにつき1%ずつ還元率が上がる「家族ポイント」というサービスも行っており(「+5%」が上限)、最大で合計12%還元になる。対象カードは「三井住友カード(NL)」を含む三井住友カードが発行するプロパーカード(他企業と提携していないカード)で、二親等以内の続柄であることが条件。家族カード会員は対象外で、本会員である必要がある。

このように、「三井住友カード(NL)」は通常時の還元率は0.5%と平均的な水準だが、店舗や使い方次第で還元率を大きくアップさせることができる。

三井住友カード ゴールド(NL)は年間100万円以上の利用で、5,500円の年会費が永年無料に

「三井住友カード(NL)」のゴールド版である、「三井住友カード ゴールド(NL)」もローソンをはじめとした対象店舗利用時に、スマホでタッチ決済をすると7%のポイント還元を受けられる。このカードには、国内主要空港の空港ラウンジの利用や最高300万円のショッピング保険が付帯。年会費は5,500円だが、年間100万円カードを利用すると翌年以降の年会費が永年無料になり、100万円の利用があるたびに、10,000ポイントが通常分に加えて還元される。年間100万円以上の利用が見込める場合、こちらのカードを検討してもよいだろう。

〈3〉三井住友カード プラチナプリファード:ローソンなどで7%還元

ポイント特化型のプラチナカードとして知られる「三井住友カード プラチナプリファード」も、ローソンやセブン‐イレブン、飲食チェーンなどの特約店で高還元となる1枚。通常時は100円利用で1P付与の1%還元だが、ローソンやセブン‐イレブンなどでスマホのタッチ決済をすると7%還元になる(カード現物のタッチ決済では5%還元)。なお、「三井住友カード プラチナプリファード」も前述した家族ポイントの対象カードで、対象店舗では最大12%まで還元率を上げることが可能だ。

毎年100万円利用ごとに10,000ポイントのボーナス

「三井住友カード プラチナプリファード」はプラチナカードとなっており、年会費が33,000円と非常に高額だが、利用額および利用先次第では十分に元が取れる。毎年100万円利用ごとに10,000ポイントが付与される継続特典があり、最大で40,000ポイントまで獲得可能。年間400万円以上利用するなら年会費を上回るポイント還元を受けられ、年会費無料の「三井住友カード(NL)」よりも保有のメリットが大きくなる。

還元率が1〜9%アップする特約店は約80店あり、スーパー、ドラッグストア、カフェ、ファーストフード、百貨店など多岐にわたるが、ExpediaとHotels.comは+9%、一休.comは+6%で宿泊予約サイトでは特に大きな還元を受けられるので、旅行好きは恩恵を受けやすいだろう。
参考HP:「プリファードストア(特約店)一覧」

積立投資では5%還元、毎月5万円の積み立てで年間30,000P還元

また、SBI証券の投資信託をこのカードで積立投資すると(SBI証券の口座が必要)、積立額の5%分のポイント還元を受けられるのもメリット。たとえば、毎月5万円を積み立てると月に2,500P、年間で30,000Pの還元を受けられることになる。

プラチナカードの特典として、24時間365日対応のコンシェルジュデスクや、全国主要空港のラウンジも利用可能。ただし、海外空港ラウンジはハワイ・ホノルルのみ利用可能で、プラチナカードの定番となっているプライオリティ・パスなどの海外空港ラウンジサービスは利用できない。

〈4〉ローソンPontaプラス:毎月10日と20日は最大6%還元

ローソン銀行が発行する「ローソンPontaプラス」の年会費は無料。クレジット利用に応じてPontaポイントが貯まり、通常は200円につき2Pの1%還元。ローソンで利用した場合は時間帯に応じて還元率が変わり、0時から15時59分までは200円(税別)につき2P、16時から23時59分までは200円(税別)につき4Pが貯まる。

16時以降に利用するとポイント還元率が2倍に

さらに、毎月10日と20日にローソンアプリでエントリーすると、0時から15時59分までは200円(税別)につき6Pの3%還元、16時から23時59分までは200円(税別)につき12Pの6%還元となり、ローソンでは夕方以降に使うと有利となるカードだ。

画像は公式サイトより

画像は公式サイトより

「ウチカフェスイーツ」購入時に10%還元

「ローソンPontaプラス」でローソンオリジナルのスイーツ「ウチカフェスイーツ」を購入すると、常に10%分のポイント還元(月1,000Pが上限)が受けられる特典も用意されている。また、毎月15日時点のカード保有者を対象に「お試し引換券」が配布される。「お試し引換券」を使うと、対象商品を購入する際に必要なPontaポイント数が通常より少なくて済む。たとえば173円のアイスが60Pontaポイントと、お得に交換することが可能だ。さらに、カード自体にPontaのポイントカード機能も搭載されているため、ローソンでカード払いをする際は、ポイントカードを別途提示する必要がないこともメリットと言えそうだ。

【ファミリーマート】

ここからはファミリーマートで高還元となる2つの決済サービスを紹介する。

ファミリーマートでお得なキャッシュレスを紹介

ファミリーマートでお得なキャッシュレスを紹介

〈5〉ファミマTカード(クレジットカード):ファミマがイチ推しするファミペイと好相性

ファミリーマートで利用すると2%還元

まずはファミリーマートが株主でもあるポケットカード発行の「ファミマTカード(クレジットカード)」。年会費は無料で、クレジット利用に応じてTポイントが貯まり、通常は200円につき1Pの0.5%還元。ファミリーマートで利用する際は、200円につき4Pの2%還元になる(タバコや金券類など一部商品は除く)。

ただし、このうち1Pはポイントカード提示分で、現金で払っても貯まるポイントとなるため、クレジット利用分としては200円につき3Pの1.5%還元。ファミリーマートでは現在、Tポイント、楽天ポイント、dポイントの3種類から好きなポイントを貯められるが、楽天ポイントやdポイントを貯める場合は、クレジット利用分のTポイント3Pと、楽天ポイントまたはdポイントが1Pという内訳になる。

ファミペイにチャージすると0.5%のFamiPayボーナスが付与

ファミリーマートが推し進めているのが、独自の決済サービスであるファミペイだ。バーコードを提示して支払うスマホ決済として、ファミリーマートやSmart Code加盟店で利用できるほか、2023年5月からApple Payにも対応。メルカリやラクマなど一部のECサイトでは、オンライン決済もできる。

ファミペイには、事前にチャージした残高から支払うことができるが、チャージにあたっては「ファミマレジで現金で」「対象の銀行口座から」「JCBブランドのクレジットカードから」などの方法がある。JCBブランドのクレジットカードからチャージする場合、発行会社によってはカード利用に対するポイントを貯めることができる。「ファミマTカード(クレジットカード)」からチャージした場合、クレジット利用に対するTポイントは付与対象外だが、その代わりに0.5%のFamiPayボーナスが還元される。

通常の還元率はファミマTカード(クレジットカード)のほうが高いが、ファミペイには追加の還元や割引の特典も

ファミペイは利用時にも0.5%のFamiPayボーナスが還元されるため、「ファミマTカード(クレジットカード)」からチャージをすれば、合計1%還元になる計算だ。直接「ファミマTカード(クレジットカード)」でクレジット払いをすれば1.5%還元(提示分のポイントは含めず)となり、そのほうが還元率は高くなるが、ファミリーマートにはファミペイで支払った場合のみ、追加でFamiPayボーナスが還元されたり、割引を受けられたりする商品もある。

また、コーヒー10杯分の料金で11杯分を購入(=10%還元)できるFamiPay回数券はファミペイでしか購入できない。さらに一部の収納代行や金券類などは、ファミペイもしくは現金払いしか対応していない。そのため購入する商品によって、ファミペイと「ファミマTカード(クレジットカード)」を使い分けたほうが得になる。

もうひとつファミペイのメリットとなるのが、ポイントカードの提示をしなくても済むこと。正確に言えば、ファミペイをファミリーマートで利用する際は、ポイントカードの提示と支払いをひとつのバーコードで表示できるため、提示と支払いを別々に行う必要がなくなる。還元率よりも手軽さやスピードを重視する人は、ぜひ使ってみてほしい。

〈6〉JALカード 普通カード:マイルを貯めたい場合の1枚。最大2%還元

ファミリーマートを利用する際、ポイントよりもマイルを貯めたい人には「JALカード」がおすすめだ。最もスタンダードな「JALカード 普通カード」は年会費2,200円で、初年度は無料。ただし、国際ブランドがアメリカン・エキスプレスの普通カードは、年会費6,600円で、初年度から年会費が発生する。

通常はファミマで200円につき2マイル。年会費4,950円のショッピングマイル・プレミアム加入で、100円で2マイルに

「JALカード 普通カード」は、通常200円利用につき1マイル貯まるが、ファミリーマートを含む特約店ではマイルが2倍になり、200円につき2マイルが貯まる。さらに、別途年会費4,950円のショッピングマイル・プレミアムに入会すると、通常利用時は100円につき1マイル、ファミリーマートを含めた特約店利用時は100円につき2マイルが貯まるようになる。

マイルの価値は使い方によって大きく変わるが、1マイル=2円として計算すると、年間約50万円以上利用するなら、ショッピングマイル・プレミアムに入会したほうが得になる。特約店はこのほかにも数多くあり、イオン、ウエルシア、マツモトキヨシ、ENEOSなども対象だ。

入会後の初回搭乗時および毎年の初回搭乗時には、1,000マイル獲得の特典も

カード年会費(2,200円)とショッピングマイル・プレミアム年会費(4,950円)を合わせて、年間7,150円が必要になるが、「JALカード」を保有していると、JAL便の入会後初回搭乗時および毎年初回搭乗時には1,000マイル(普通カードの場合)がもらえる特典がある。また、JAL便搭乗ごとに貯まるフライトマイルも通常よりもアップする。年に数回は定期的にJAL便を利用するなら、年会費を負担しても保有を検討してみる価値のあるカードと言えそうだ。

まとめ

以上、ローソンとファミリーマートでメリットの大きいカードを紹介してきた。
「セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード」はローソン、ファミリーマートを含む全国約205万か所のQUICPay加盟店で2%還元となるのは利点だが、その対象となるのは年間30万円までというのは頭に入れておきたいところ。

ローソンについて言えば、「三井住友カード(NL)」「三井住友カード ゴールド(NL)」はスマホのタッチ決済を使えば、7%還元となるのが魅力的。「ローソンPontaプラス」は、ポイント還元の点では劣るものの、「ウチカフェスイーツ」購入時の10%還元など、メリットの大きい特典もあるので、基本は「三井住友カード(NL)」を利用し、優待内容次第で「ローソンPontaプラス」を使い分けるのもありだろう。

ファミリーマートについて言えば、「ファミマTカード(クレジットカード)」は2%還元で、ファミペイにチャージする際にFamiPayボーナスが付与され、チャージ上限額が高く設定されているのが特徴だ。ただ、ファミペイには独自の特典があるが、通常は「ファミマTカード(クレジットカード)」でクレジットカード払いをしたほうが還元率が高いので、使い分ければさらにメリットは大きくなる。マイルを貯めたい場合は「JALカード 普通カード」がおすすめだ。本記事も参考に、ローソン、ファミリーマートでのお得な買い物の方法を考えてみてほしい。

価格.comマネー編集部
Writer
価格.comマネー編集部
投資・資産運用・保険・クレジットカード・ローン・節約に至るまで、マネーに関する情報を毎日収集。「知らないで損するなんてもったいない」をモットーに、読者のためになる記事を制作します!
記事一覧へ
満園徹(編集部)
Editor
満園徹(編集部)
新聞社で企業や地方財政などを中心に幅広く取材。2018年から価格.comマネー編集部に在籍し、「価格.com マガジン」でクレジットカードや投資、節約などのマネー記事の編集、執筆を担当。FP2級を保有
記事一覧へ
ご利用上の注意
  • 本記事は情報の提供を目的としています。本記事は、特定の保険商品や金融商品の売買、投資等の勧誘を目的としたものではありません。本記事の内容及び本記事にてご紹介する商品のご購入、取引条件の詳細等については、利用者ご自身で、各商品の販売者、取扱業者等に直接お問い合わせください。
  • 当社は本記事にて紹介する商品、取引等に関し、何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとします。
  • 当社は、本記事において提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
  • 本記事には、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
  • 本記事のご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、価格.comサイト利用規約(http://help.kakaku.com/kiyaku_site.html)にご同意いただいたものとします。
関連記事
SPECIAL
クレジットカード・ローンのその他のカテゴリー
ページトップへ戻る
×