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ノートパソコン「Dynabook」のシリーズやラインアップの違い! 用途別の選び方を解説

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現在、各メーカーのノートPCはシリーズや製品数が多いため、選ぶのが難しくなっています。しかし、シリーズや製品ラインアップの違いをしっかりと理解しておけば、自分が必要とするモデルにたどり着きやすくなるでしょう。本記事ではDynabookのノートPCシリーズ「dynabook」を解説します。「スペックが足りなかった」「オーバースペックだった」といったことにならないように、しっかり理解しておきましょう。

なお、本記事内の情報は現行製品(2024年6月25日時点、公式サイトに表示のあるもの)を基準としています。

「携帯性」「タブレット的に使うか」を決めて、「性能」で選ぶdynabook

「dynabook」シリーズは「画面サイズ」「スタイル(5in1/2in1)」により「ホームノート」「モバイルノート」「5in1/2in1モバイルノート」の3つのカテゴリーに区分されています。

・ホームノート:やや大型で、持ち運びには不向きなサイズ
・モバイルノート:「ホームノート」よりも小型、持ち運んでの利用にも適したサイズ
・5in1/2in1:同じモバイルでも、タブレットとしての利用にも適したサイズ

「画面サイズ」で区分されている製品群のうち、やや大型で、持ち運びにはさほど向かない15.6型が「ホームノート」。それよりも小型で持ち運んでの利用が想定される13.3型と14.0型が「モバイルノート」となります。「5in1/2in1」は同じモバイルでも、タブレットとしても利用したい人向きです。

さらに各カテゴリーの中で性能などに応じて「ホームノート:オールインワンノート」「ホームノート:スタンダードノート」のように区分されます。

・オールインワン:仕事や趣味など家族全員の用途を1台でこなせる機種
・スタンダード:オールインワンやプレミアムほど高性能ではないが一般的な用途に十分な性能の機種
・プレミアム:処理速度や軽さ、AI処理対応など高性能な機種

たとえば、「携帯性優先で高性能なノートPC」を選ぶのであれば、「13.3型」の「プレミアムモバイルノート」である「X」シリーズや「G」シリーズ、もしくは「14.0型」の「R9/X」や「R」シリーズが候補となります。

11のシリーズで構成されるdynabook(表は2024年6月25日時点のDynabook公式ページを元に作成)

11のシリーズで構成されるdynabook(表は2024年6月25日時点のDynabook公式ページを元に作成)

携帯性は二の次で、画面の大きさ=作業しやすさ、を優先する人向けの「ホームノート」

15.6インチの液晶を搭載し、モバイルというよりは家の中などあまり移動しないで使うのに向くのが「ホームノート」。「T」シリーズと「C」シリーズが該当します。

「T」シリーズと「C」シリーズの差は、「T」シリーズが全機種光学ドライブを搭載し、より高性能なCPUを採用している点です。

画面サイズ15.6型の「ホームノート」。「T」シリーズと「C」シリーズが該当します

画面サイズ15.6型の「ホームノート」。「T」シリーズと「C」シリーズが該当します

「T」シリーズ(左4つ)と「C」シリーズ(右3つ)で最大の違いは光学ドライブの有無。CPUの性能も「T」シリーズのほうが高くなります

「T」シリーズ(左4つ)と「C」シリーズ(右3つ)で最大の違いは光学ドライブの有無。CPUの性能も「T」シリーズのほうが高くなります

・Tシリーズ:全機種光学ドライブ搭載のハイスペックオールインワン

仕事からプライベートまで一般的な用途を全般的にカバーするのが「T」シリーズです。「オールインワン」とも呼ばれ、全機種で光学ドライブを搭載しています。また、シリーズ内の序列は性能が上のものから「T9」「T7」「T6」「T5」となります。

なお、「T」シリーズと同等性能のWebオリジナルモデルとして「AZ」「BZ」が別途用意されています。

CPU性能やストレージ、光学ドライブの種類にも違いがあります。さらに詳しく「T」シリーズの違いをみるには以下リンクから

CPU性能やストレージ、光学ドライブの種類にも違いがあります。さらに詳しく「T」シリーズの違いをみるにはこちらから

・Cシリーズ:15.6型モニター搭載のスタンダードノート

15.6型ディスプレイ搭載機種の中でも、いわゆるスタンダードな立ち位置の製品が「C」シリーズです。

シリーズ内の序列は性能が上のものから「C7」「C6」「C5」で、CPU、メモリー、そしてストレージに違いがあります。

なお、「C」シリーズと同等の基本性能を備えたうえで、顔認証機能を搭載するWebオリジナルモデル「CZ」シリーズや、「C」シリーズと同等の基本性能のWebオリジナルモデル「PZ」シリーズも用意されています。

CPU性能やストレージ、メモリーにも違いがあります。さらに詳しく「C」シリーズの違いをみるにはこちらから

CPU性能やストレージ、メモリーにも違いがあります。さらに詳しく「C」シリーズの違いをみるにはこちらから

携帯利用を大前提とし、そこからさらに画面サイズと性能で選ぶ「モバイルノート」

「dynabook」13.3型のモバイルノートカテゴリーはその中で「プレミアムモバイルノート」「スタンダードモバイルノート」に分かれています。

基本性能が高く、かつ“軽さ”や“バッテリー交換”などの特徴を備えるのが「プレミアムモバイルノート」です。こちらは「X」シリーズと「G」シリーズが該当します。また、「X」シリーズと「G」シリーズの違いとなるのは「セルフ交換バッテリー」と「重さ」でしす。

「プレミアムモバイルノート」以外の製品は「スタンダードモバイルノート」に区分され、こちらは「GS」シリーズと「S」シリーズが該当します。

13.3型と14.0型の「モバイルノート」。13.3型では「X」シリーズと「G」シリーズ、および「GS」シリーズと「S」シリーズ。14.0型では「R9/X」、「R」シリーズ、「M」シリーズが該当します

13.3型と14.0型の「モバイルノート」。13.3型では「X」シリーズと「G」シリーズ、および「GS」シリーズと「S」シリーズ。14.0型では「R9/X」、「R」シリーズ、「M」シリーズが該当します

13.3型モバイルノートカテゴリーは全4シリーズ6機種です

13.3型モバイルノートカテゴリーは全4シリーズ6機種です

・Xシリーズ:交換可能な大容量バッテリー搭載13.3型プレミアムモバイルノート

「dynabook」モバイルノートの13.3型ディスプレイ搭載機で上位に当たるのが「X」シリーズです。第13世代のインテルCPUを搭載し、メモリーも標準で16GBを搭載。さらに約10時間(JEITA3.0)のバッテリー駆動時間を持つハイスペックな製品です。

同じ13.3型プレミアムモバイルノートの「G」シリーズとの最大の違いは、自分で交換可能な「セルフ交換バッテリー」や、画面のアスペクト比16:10を採用している点。「G」シリーズと比べて上下の表示幅が広くなっています。

「X」シリーズ内の序列は上から「X8」「X6」。違いはCPUが「Core i7」か「Core i5」かで、その他のスペックは同等です。なお、Webオリジナルモデルには「X」シリーズと同等の「XZ」シリーズが用意されています。

「X」シリーズのラインアップ、「X8」と「X6」はほとんど同じ作りで、違いはCPU性能です。さらに詳しく違いをみるにはこちらから

・Gシリーズ:900g切りの13.3型プレミアムモバイルノート

13.3型ディスプレイを搭載する「X」シリーズと並んで上位に位置するのが「G」シリーズです。「X」シリーズとの最大の違いは900gを切る軽量ボディです。

搭載するCPUなどは「X」シリーズと同等ですが、「X」シリーズはメモリーが全機種16GB、ストレージも512GBなのに対して、こちらはメモリーが8GB、ストレージが256GBのモデルも用意されています。

なお、「G」シリーズ同等のWebオリジナルモデルは「GZ」シリーズとなります。

「G」シリーズのラインアップ、「G8」と「G6」はCPU性能、メモリー容量、ストレージ世容量に違いがあります。さらに詳しく「G」シリーズを比較するにはこちらから

「G」シリーズのラインアップ、「G8」と「G6」はCPU性能、メモリー容量、ストレージ世容量に違いがあります。さらに詳しく「G」シリーズを比較するにはこちらから

・GSシリーズ:モバイル向き機能を備えるスタンダードモバイルノート

13.3型モバイルノートのスタンダードシリーズが「GS」シリーズ。といってもラインアップは「GS5」の1機種のみ。プレミアムノートシリーズと比べると、CPUが低消費電力モデルとなっているほか、メモリー8GB、SSDも256GBのみと控えめなスペックです。

ただし、重量は956gと1kgを切っています。また、同じスタンダードノートの「S」シリーズと比べると、CPUにより新しい第13世代インテル「Core i5」を搭載し、指紋認証に対応している点が異なります。

なお、「GS」シリーズ同等の Webオリジナルモデルは「GZ」シリーズです。

・Sシリーズ: 13.3型で必要十分なスペックを備えるスタンダードモバイルノート

13.3型モバイルノートの中で最低スペックなのが「S」シリーズです。こちらも1機種のみの展開になります。同じスタンダードの「GS」シリーズと比べると、CPU世代が古く、指紋認証センサーを搭載していません。ゲームや動画編集には不向きですが、「Microsoft Office Home & Business 2021」を搭載しており、学生や社会人が作業行うには十分な性能です。

なお、同等のWebオリジナルモデル「SZ」シリーズが展開されています。



ここからは14型のモバイルノートについて説明していきます。「dynabook」14型のモバイルノートカテゴリーはその中で「プレミアムモバイルノート」「スタンダードモバイルノート」に分かれています。

基本性能が高く、かつ”軽さ”や“高解像度ディスプレイ”などの特徴を備えるのが「プレミアムモバイルノート」です。こちらは「R9」シリーズと「R」シリーズが該当します。

「プレミアムモバイルノート」以外の製品は「スタンダードモバイルノート」に区分され、こちらは「M」シリーズが該当します。

14型モバイルノートカテゴリーは全3シリーズ6機種です。

14型モバイルノートカテゴリーは全3シリーズ6機種です。

・R9/X:「Core Ultra」搭載の14型プレミアムモバイルノート

14.0型モバイルノートの最上位モデルです。CPUにインテル「Core Ultra 7 155H」を搭載している点が、14.0型モバイルノートのプレミアムモデルである「R」シリーズとの違いです。そのほか、メモリーは32GB、ストレージも512GB SSDを搭載するなどハイスペックです。

また、ボディはマグネシウム合金で重量1.05kg。バッテリー駆動時間は約11.0時間(JEITA3.0)。MIL規格準拠テストを10項目クリアした堅牢性を備えます。

外出先でも大きな画面で、かつ、AIツールも積極的に使って作業したい人向けです。

・Rシリーズ:スペックと軽さを兼ね備えた14型プレミアムモバイルノート

14.0型の中で、「R9/X」と並ぶプレミアムモバイルノートが「R」シリーズ。違いはCPUが第13世代「Core i」シリーズという点です。しかし、マグネシウム合金のボディや、軽量なボディなどプレミアム機種らしい構成は同じです。

シリーズ内の機種は上から「R9」「R8」「R7」。違いはCPU、メモリー、ストレージ、バッテリー駆動時間です。

AIツールはひんぱんに使わず、外出先でも大きな画面でサクサク作業したい人に向いています。なお、同等のWebオリジナルモデルが「RZ」シリーズです。

Rシリーズはどの機種も高性能ですが、CPU性能やメモリー、ストレージに違いがあります。また、最上位機種の「R9」のみ重さが1kgを超えています。もっと詳しく比較するならこちらから

・Mシリーズ:屋内利用向けの14型ホームモバイルノート

「dynabook」の14.0型モバイルノートの中で「ホームモバイルノート」に当たるのが「M」シリーズです。プレミアムシリーズと比べると「世代が古いCPU」「バッテリー駆動時間が短め」「1.3kgを超える重さ」「指紋認証センサー非搭載」など違いがあります。

とはいえ一般的な事務作業などには十分な性能。自宅のいろいろな部屋で使えるノートPCと言えるでしょう。

シリーズ内の序列は「M7」「M6」。CPU、ストレージ、バッテリー駆動時間に差があります。同等のWebオリジナルモデルは「MZ」シリーズです。

「M」シリーズの2機種の間では、CPU性能やストレージ容量、重量に違いがあります。もっと詳しく比較するならこちらから

「M」シリーズの2機種の間では、CPU性能やストレージ容量、重量に違いがあります。もっと詳しく比較するならこちらから

利用スタイルと性能で選ぶ「5in1/2in1モバイルノート」

「5in1/2in1モバイルノート」には「V」シリーズと「K」シリーズが該当します

「5in1/2in1モバイルノート」には「V」シリーズと「K」シリーズが該当します

・Vシリーズ:スペック充実の5in1プレミアムノート

5in1/2in1モバイルノートカテゴリー中の「5in1プレミアムPenノート」が「V」シリーズです。タブレットやノートPCなど5つのスタイルで使えるほか、第13世代インテル「Core i」プロセッサーを搭載し、軽いゲームや動画編集も可能。また、Wacom製アクティブ静電ペンが付属し、クリエイティブ用途にも対応できます。

シリーズは「V8」「V6」の2モデルがラインアップされており、違いはCPUやストレージ容量です。

同等のWebオリジナルモデルが「VZ」シリーズです。

・Kシリーズ:取り外し式キーボード搭載の学習用2in1ノート

着脱式のキーボードにより、タブレット、ノートPCスタイルと1台2役で使えるタブレットPCシリーズです。「K2」と「K1」が該当し、「K2」はGIGAスクール構想の要件を満たしているほか、ボディに熱可塑性ポリウレタンを採用し、落下などの衝撃に対する堅牢性を高めています。

子どもの学習用、あるいは丈夫さを生かした屋外用のセカンドマシンとして利用できるでしょう。

「K」シリーズの2機種「K1」「K2」はCPU性能や、メモリ、ストレージに違いがあります。もっと詳しく比較するならこちらから

同等のWebオリジナルモデルに「KZ」シリーズがあります。

柴田崇志(編集部)
Writer / Editor
柴田崇志(編集部)
モノ雑誌で10年弱編集を経験した後、カカクコムに入社。前職ではAV家電やカメラを中心に幅広い製品を担当。スペックからわかりづらい製品の違いをわかりやすく説明したいです。
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