選び方・特集

7〜8万円台でRyzen 7・メモリー16GB搭載の高コスパノートパソコン4選

一度に複数ソフトを使って作業、あるいは高解像度の写真・動画の編集をするなど、一般的な用途よりももう少し高スペックなマシンを求める人におすすめなのが、AMDの「Ryzen 7」を搭載するモデルです。これらのモデルは高価格なことが多いですが、なかには値段が手ごろなモデルもあります。今回は「Ryzen 7」搭載のノートパソコンの中から7〜8万円台の製品に絞り込んで紹介していきます。なお、同性能を持つとされるインテルの「Core i7」については、今回の条件に適合する製品がなかったため、紹介しておりません。

なお、製品の価格およびレビュー点数などはすべて執筆時点(2024年9月25日)の価格.com上のデータを基にしています。

今回紹介するノートパソコンは以下の条件で絞り込みました。
・価格:7〜8万円台
・CPU:AMD Ryzen7
・メモリー:16GB
・SSD:512GB以上
・CPUスコア(PassMark):15000以上

それではさっそく見ていきましょう

モバイル用途も視野に入る14型

14型は自宅での使用からモバイル用途まで幅広いユーザーに支持されているサイズです。ユーザーレビューやクチコミでも、モバイルを視野に検討している人が多い印象。軽量なものは1.3kg〜と持ち運びやすいモデルもありますが、本格的なモバイルパソコンよりは重い点に注意しましょう。

デル「Inspiron 14」

AI対応「Ryzen 7」とストレージ1TBも搭載する高コスパノートPC

レビュー・クチコミの評価ポイント
・タイピングも深くなく打ちやすいです
・サポートも非常にきめ細やかで大変助かりました
・65WのPD充電器からタイプCで充電できる

CPUにAI対応のAMD「Ryzen 7 8840U」を搭載する14型モデル。高い処理性能に加えてGPU性能も向上させ、今回紹介するなかで最上位レベルのCPU性能を備えます。また「Copilot」に対応しAIによるビデオ通話エフェクトやアシスタント機能が利用できるほか、将来的にさまざまなAI機能への対応が見込めます。

1TBの大容量SSDに加えて、アスペクト比16:10のディスプレイやUSB Power Delivery対応のUSB Type-Cポートなど、使用感に直結する機能が充実している点も魅力です。ただし、プラスチックシャーシ採用や生体認証の非搭載、WebカメラがHD画質な点など、部分的にはコストダウンも図られています。また、重量が1.61kgと14型としては若干重めのため、たまに持ち運び、かつ処理性能を重視したい人に向くモデルといえるでしょう。

基本スペック
・OS: Windows 11 Home
・ディスプレイ:14型(1920×1200)
・CPU:AMD Ryzen 7 8840U
・メモリー:16GB
・ストレージ容量:1TB SSD
・インターフェイス:HDMI×1、USB3.2 Gen1Type-A×2、USB3.2 Gen2 Type-C×1
・SDカードスロット:○
・生体認証:×・バッテリー駆動時間:14時間37分
・本体サイズ(幅×高さ×奥行):314×16.9〜19.9×226.15mm
・重量:1.61kg

レノボ「IdeaPad Slim 3」

比較的軽量・スリムボディの高パフォーマンスノートPC

レビュー・クチコミの評価ポイント
・基本的には、ネットと動画視聴、マイクロソフトオフィスを使う程度などで、サックサックの使い心地
・キーボードのレイアウトが標準で使いやすい

「Ryzen 7 7730U」を搭載し、フルHDのIPS液晶を備えた14型モデルです。重量が1.37kg、薄さ17.9mmと、このクラスでは軽量。またUSB Power Delivery対応のUSB Type-Cポートを備えるため、USB PD対応のコンパクトな充電器と組み合わせて携帯しやすいのも魅力です。

キーボードバックライト、プライバシーシャッター付きの1080pカメラ、指紋センサーによる生体認証など、実用的な機能もそろっています。またパフォーマンス、バッテリーライフ、熱効率を最大化する「Smart Power」や、接続性を向上させる「Smart Wireless」といった独自機能も用意します。

基本スペック
・OS: Windows 11 Home 64bit
・ディスプレイ:14型フルHD(1920×1080)
・CPU:AMD Ryzen 7 7730U
・メモリー:16GB
・ストレージ容量:512GB SSD
・インターフェイス:HDMI×1、USB3.2 Gen1 Type-A×2、USB3.2 Gen1 Type-C×1
・SDカードスロット:○
・生体認証:指紋認証
・バッテリー駆動時間:13.7時間(JEITA Ver2.0)
・本体サイズ(幅×高さ×奥行):324.3×17.9×213.8mm
・重量:1.37kg

据え置き使用が基本の15.6型

15.6型は14型より大画面であるにもかかわらず、機能・性能にはほとんど差はありません。またテンキーが付いているモデルがほとんどで、事務作業などに向いている面もあります。いっぽうで、重量は1.6kg以上が基本となり、モバイル用途には向きません。また14型よりもバッテリー駆動時間が短いケースもあります。ただし据え置き、もしくは自宅内で移動するという使い方がメインであれば問題ないでしょう。

レノボ「IdeaPad Slim 3」

スリムボディながら高パフォーマンスの15.6型ノートPC

レビュー・クチコミの評価ポイント
・ネット検索、文書作成、動画再生などほとんどの作業はサクサク快適にこなせる
・短時間で80%程度まで充電可能
・スリムで軽量なデザイン

CPUに「Ryzen 7 7730U」を搭載するフルHD15.6型モデル。視野角の広いIPSパネルはTUV(テュフ)による低ブルーライト認定を受けています。テンキー付きのキーボードを搭載するほか、映像出力およびUSB Power Delivery対応のUSB Type-Cポートや、指紋センサー、プライバシーシャッター付きの1080pカメラなど、スペックも充実しています。また、「Smart Power」などのAIによる独自のスマート機能を用意します。なお、満足度評価ではカテゴリ平均4.29を上回る4.37を獲得。特にバッテリーが4.25(カテゴリ平均3.75)と、ユーザーから高く評価されています。

基本スペック
・OS: Windows 11 Home 64bit
・ディスプレイ:15.6型(1920×1080)
・CPU:AMD Ryzen 7 7730U
・メモリー:16GB
・ストレージ容量:512GB SSD
・インターフェイス:HDMI×1、USB3.2 Gen1 Type-A×2、USB3.2 Gen1 Type-C×1
・SDカードスロット:○
・生体認証:指紋認証
・バッテリー駆動時間:14時間(JEITA Ver2.0)
・本体サイズ(幅×高さ×奥行):359.3×17.9×235mm
・重量:1.62kg

レノボ「IdeaPad Slim 170」

とにかくコストパフォーマンスにすぐれるノートPC

「Ryzen 7」搭載機としては最安クラスの7万円台で入手可能な15.6型モデル。外観などは同じレノボの「IdeaPad Slim 3 Gen 8」とよく似た仕様ですが、CPUは前世代のものとなるこちらは処理性能が1段落ちます。また、USB Power Delivery非対応のUSB Type-Cポート、HD画質の720pカメラ、USB Type-AポートのうちひとつはUSB2.0など、細かなスペックも異なります。

ただし、Web閲覧や書類作成といった日常用途には十分すぎるほどの性能で、ユーザーレビューのなかには「少し前の3D FPSゲームを快適に遊べています。」という意見も見られます。また、満足度評価ではカテゴリ平均4.29を大きく上回る4.83と高評価。


基本スペック
・OS: Windows 11 Home 64bit
・ディスプレイ:15.6型フルHD(1920×1080)
・CPU:AMD Ryzen 7 5700U
・メモリー:16GB
・ストレージ容量:512GB SSD
・インターフェイス:HDMI×1、USB3.2 Gen1 Type-A×1、USB3.2 Gen1 Type-C×1、USB2.0 Type-A×1
・SDカードスロット:○
・生体認証:×
・バッテリー駆動時間:14時間(JEITA Ver2.0)
・本体サイズ(幅×高さ×奥行):360.2×17.9×236mm
・重量:1.6kg

小枝祐基
Writer
小枝祐基
PC、Mac関連の記事や書籍の執筆を行うフリーライター。家電・デジタルガジェットなどのレビューなども行う。著書に『今日から使えるMacBook Air & Pro』(ソシム)、『疲れないパソコン仕事術』(インプレス)など。
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柴田崇志(編集部)
Editor
柴田崇志(編集部)
モノ雑誌で10年弱編集を経験した後、カカクコムに入社。前職ではAV家電やカメラを中心に幅広い製品を担当。スペックからわかりづらい製品の違いをわかりやすく説明したいです。
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