レビュー

AIとカメラが魅力! 7万円台のミドルハイ機「motorola edge 60 pro」レビュー

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AI機能を強化したAndroidスマートフォン「motorola edge 60 pro」が2025年7月4日に発売されました。価格.com最安価格は70,200円(税込、SIMフリー、2025年7月16日時点)のミドルハイクラスな1台です。さっそくその実力をチェックしてみましょう。

写真のカラーはダーズブルー。シャドーグリーンとカルサイトホワイトも用意されています

写真のカラーはダーズブルー。シャドーグリーンとカルサイトホワイトも用意されています

気になるAI機能とカメラ性能をチェック

「motorola edge 60 pro」は、プロセッサーにミドルハイクラスの「MediaTek Dimensity 8350 Extreme」を採用。メモリーは12GB、ストレージは256GBを搭載しています。

本機の売りはAI機能。本体の左側面には「AIキー」が配置されており、手軽にAI機能を起動できる仕様になっています。長押しや2回押すことで独自AIアプリ「Image Studio」を起動し、自然言語で画像やステッカーを作成したり、写真をもとにアバターを作ったり、スケッチから画像を生成したりできます。

「月の上でスマートフォンを使っている60代の日本人男子」という指示で生成したAI画像。アスペクト比やスタイルも選択できます

「月の上でスマートフォンを使っている60代の日本人男子」という指示で生成したAI画像。アスペクト比やスタイルも選択できます

「黄色のスイフトスポーツ」という指示で作成されたステッカー。PCの天面に貼りたいぐらいの完成度です

「黄色のスイフトスポーツ」という指示で作成されたステッカー。PCの天面に貼りたいぐらいの完成度です

左のスケッチから画像を生成してみました。「ネコ」ということは認識してくれましたが、太陽は無視されました。残念!

左のスケッチから画像を生成してみました。「ネコ」ということは認識してくれましたが、太陽は無視されました。残念!

筆者の写真を元にアバター画像を作成。元の写真は割愛しますが、かなり似ています

筆者の写真を元にアバター画像を作成。元の写真は割愛しますが、かなり似ています

もちろん、Google製AIツールも搭載。ハンズフリーでAIとの自然な会話ができる「Gemini Live」、ホームボタン長押しでいつでも画像検索できる「かこって検索」、生成AIを活用した高度な「消しゴムマジック」などを活用可能です。AI機能の充実ぶりは最新ミドルハイスマートフォンならではと言えます。

ずっと会話に付き合ってくれる「Gemini Live」。アイデア出しなどにも活用できます

ずっと会話に付き合ってくれる「Gemini Live」。アイデア出しなどにも活用できます

「かこって検索」は画面に表示されていればなんでも検索可能。動画再生中でも使えますよ

「かこって検索」は画面に表示されていればなんでも検索可能。動画再生中でも使えますよ

「消しゴムマジック」では生成AIで対象物を削除。影なども自然に消してくれるので使い勝手がよいです

「消しゴムマジック」では生成AIで対象物を削除。影なども自然に消してくれるので使い勝手がよいです

「motorola edge 60 pro」はリアに3基のカメラを搭載。約5000万画素の広角カメラ(F1.8)、約5000万画素の超広角兼マクロカメラ(F2.0)、約1000万画素の望遠カメラ(F2.0、光学3倍)で、広角/望遠カメラには光学式手ぶれ補正(OIS)機能が組み合わされています。フロントカメラは約5000万画素の自撮りカメラ(F2.0)です。

左上が広角カメラ(約5000万画素、F1.8、OIS)、左下が望遠カメラ(約1000万画素、F2.0、光学3倍、OIS)、右下が超広角カメラ(約5000万画素、F2.0)カメラで、右上がLEDフラッシュです

左上が広角カメラ(約5000万画素、F1.8、OIS)、左下が望遠カメラ(約1000万画素、F2.0、光学3倍、OIS)、右下が超広角カメラ(約5000万画素、F2.0)カメラで、右上がLEDフラッシュです

ズーム機能は0.5倍〜50倍の倍率を選択できます。以下に掲載する作例をご覧いただきたいのですが、最大倍率の50倍では、遠くにある風車の時計に書かれたロゴを判別できるほど、精細に撮影できました。夜景も撮ってみましたが、明るく、白飛びを抑えつつ、ノイズがほとんど発生していません。

もちろん、もっと豪華なカメラを搭載しているスマートフォンは存在します。しかし、本機のカメラ画質は、多くの人の要求に応えられるはず。皆さんが満足できるかどうかは、以下の作例をご確認ください。

0.5倍(超広角カメラ)で撮影

0.5倍(超広角カメラ)で撮影

1倍(広角カメラ)で撮影

1倍(広角カメラ)で撮影

50倍(望遠カメラ)で撮影

50倍(望遠カメラ)で撮影

マクロカメラで撮影

マクロカメラで撮影

1倍(広角カメラ、ナイトビジョン)で撮影

1倍(広角カメラ、ナイトビジョン)で撮影

有機ELディスプレイでゲームも映画も臨場感たっぷり

前述のとおり、「motorola edge 60 pro」は、ディスプレイに約6.7インチの有機EL(pOLED、2712×1220、リフレッシュレート120Hz)を採用しており、映像を鮮やかに表示可能です。動作が重たいアプリでは画像品質を調整する必要がありますが、本製品はゲーミング用途にもおすすめです。

プロセッサーには「MediaTek Dimensity 8350 Extreme」を搭載。「原神」などの3Dゲームを「中」品質でスムーズに動作させられるパフォーマンスを備えています。

3DアクションRPG「原神」は「中」品質で動作可能

3DアクションRPG「原神」は「中」品質で動作可能

「中」品質ではよりリアルで奥行きのある映像で楽しめました

「中」品質ではよりリアルで奥行きのある映像で楽しめました

本機はAV品質もすぐれています。「HDR10+」と「Dolby Atmos」に対応しており、映像とサウンドを臨場感豊かに再生可能。対応コンテンツであれば、映画やミュージックビデオを臨場感たっぷりに楽しめるわけです。

「YouTube」アプリでは自動的に「HDR」版が再生されます

「YouTube」アプリでは自動的に「HDR」版が再生されます

ハードウェアとしての完成度が高い

「motorola edge 60 pro」は、約6.7インチの大画面を搭載していますが、側面が丸められているので握り心地がよいです。画面左右は湾曲しており、ほぼ全面が有機ELディスプレイで覆われています。まるで映像をそのまま握っているような感覚を味わえますよ。

ディスプレイ表面は強化ガラス「Corning Gorilla Glass 7i」でカバー。IP68/IP69の防水防塵性能を備え、米国国防総省のMIL-SPEC規格(MIL-STD-810H)のテストもクリアしています。日常用途であれば安心して利用できるタフネス性能を備えているわけです。

本体サイズは約161(高さ)×74(幅)×8.3(厚み)mm、重量は約184g。大画面ですが側面が丸められているので、握ると数値よりコンパクトに感じます

本体サイズは約161(高さ)×74(幅)×8.3(厚み)mm、重量は約184g。大画面ですが側面が丸められているので、握ると数値よりコンパクトに感じます

背面はテクスチャー加工が施されており、滑りにくく、指紋なども目立ちません

背面はテクスチャー加工が施されており、滑りにくく、指紋なども目立ちません

下面にはUSB Type-C端子、nanoSIMカードトレイを用意

下面にはUSB Type-C端子、nanoSIMカードトレイを用意

(写真上)右側面にボリュームボタンと電源ボタンを搭載。(写真下)左側面にはAIキーが配置されています

(写真上)右側面にボリュームボタンと電源ボタンを搭載。(写真下)左側面にはAIキーが配置されています

本機は薄型・軽量ながら5000mAhの大容量バッテリーを内蔵。最大125W対応のACアダプターが同梱されており、28分でフルチャージ可能です。さらに15Wのワイヤレス充電(Qi)もサポート。素早く充電したいときは同梱のACアダプター、手軽に充電したいときはQi対応のワイヤレス充電器と使い分けることができます。

もちろんFeliCaをサポートしており、おサイフケータイとしても使用可能。QR決済の利用頻度が増えていますが、メイン端末としてはおサイフケータイを使えるにこしたことはありません。

ACアダプターは最大125W対応。28分で5000mAhのバッテリーをフル充電可能です

ACアダプターは最大125W対応。28分で5000mAhのバッテリーをフル充電可能です

【まとめ】ストレスなく快適に利用できる完成度の高い1台

「motorola edge 60 pro」は、独自のAIキーから画像生成やアバター作成を利用できるほか、Google製AI機能も充実。約5000万画素の広角カメラ、約1000万画素の望遠カメラは光学式手ぶれ補正対応で、50倍ズームや夜景もクリアに撮影できます。有機ELディスプレイと高性能プロセッサーにより、ゲームや動画も臨場感たっぷりに楽しめますよ。エントリー機と比べると価格は高めですが、ストレスなしに快適に利用できる完成度の高い1台と言えます。

ジャイアン鈴木
Writer
ジャイアン鈴木
レビューした製品を高確率で買ってしまう物欲系ITライター。守備範囲はPC、スマホ、VRがメイン。ゲーム、デジタルトイも大好き。最近サバゲにはまっています。愛車はスイフトスポーツで、断然マニュアル派です。
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関原元気(編集部)
Editor
関原元気(編集部)
出版社にてメンズファッション誌やWebメディアの編集に長年従事し、現在は「価格.comマガジン」にて、PC、スマートフォン、スマートウォッチ分野を担当。ユーザー目線で、デジタルガジェットの面白さを届けます。
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