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実用タフネススマホ「DIGNO rafre」&薄さと大画面が魅力の「Galaxy A8」

2015年冬モデルとして「Xperia Z5」1機種のみを発表していたauが、2015年12月11日に「DIGNO rafre KYV36」(京セラ製。以下、DIGNO rafre)を、12月18日に「Galaxy A8 SCV32」(サムスン製。以下、Galaxy A8)という2機種のスマートフォンを立て続けに発売した。両機種の概要をレポートしよう。

ハンドソープで洗える実用的な防水モデル
京セラ「DIGNO rafre」

DIGNO rafreは、720×1280のHD表示に対応した約5.0インチ液晶ディスプレイを搭載した防水スマートフォン。本体サイズは、約71(幅)×141(高さ)10.1(厚さ)mmで、重量は約155g。最近のスマートフォンとしては、厚みがあるものの、サイズは標準的だ。

CPUはSIMフリー機などで搭載されることの多い「Snapdragon 410 MSM8916(1.2GHz)」。このCPUに、2GBのRAMと16GBのストレージを組み合わせている。OSは「Android 5.1」だ。

通信機能を見ると、auの4G LTEに加えて、WiMAX 2+に対応する。LTEの対応バンドは、バンド1(2.1GHz帯)、バンド18(800MHz帯)、バンド28(700MHz帯)といったauのサービス中バンドに加えて、NTTドコモやソフトバンクなどで使用するバンド3(1.7GHz帯)にも対応している。音声通話にはVoLTEを使用しているが、キャリアアグリゲーションには対応していない。

バッテリーは3000mAhで、処理性能や表示性能と比較して大きめだ。連続通話時間は1300分(VoLTE)、連続待受時間は約790時間(4G LTE)/約790時間(WiMAX 2+)で、待ち受け時間は比較的長めになっている。

ハードウェアの特徴に乏しさが否めない本機だが、IPX5/8等級の防水仕様とIP5Xの防塵仕様に加えて、米国国防総省の調達基準MIL-STD-810Gのうち、落下、振動、高温動作、高温保管、低温動作、低温保管の6項目をクリアしているタフネスモデルという一面がある。しかも、ハンドソープで洗えて、温水による防水にも対応している。

通常、防水という場合は常温の真水を対象にしており、京セラの「TORQUE G02」のように塩水対応の場合は、その旨が明記されている。石けん水についても同様で、通常の防水仕様対応のスマートフォンでは想定されていない。もうひとつの温水の防水対応だが、通常の防水仕様では水温が上限35度と定められているので、実際はともかく、厳密に言えば浴室は対応条件とはいえなかった。だが、DIGNO rafreは温水対応を公式に認めており、浴室で堂々と使える。

HD表示に対応する約5.0インチの液晶ディスプレイを装備する。サイズやスペックは、ミドルからエントリー向けの製品だ

本体の厚さは約10.1mm。最近のスマホとしてはやや厚みがある

本体の厚さは約10.1mm。最近のスマホとしてはやや厚みがある

ハンドソープで洗えるのが特徴。温水にも対応しており、浴室でも安心して使える

ハンドソープで洗えるのが特徴。温水にも対応しており、浴室でも安心して使える

背面には、浅い傷なら自然に回復する特殊塗装「スクラッチヒーリング」が施されている

背面には、浅い傷なら自然に回復する特殊塗装「スクラッチヒーリング」が施されている

カラーバリエーションは左からカシミアホワイト、コーラルピンク、マリンネイビーの3色

カラーバリエーションは左からカシミアホワイト、コーラルピンク、マリンネイビーの3色

大画面と薄さを追求したミドルレンジのGalaxy
サムスン「Galaxy A8」

Galaxy A8は、1080×1920表示に対応する約5.7インチ有機ELディスプレイを備える大型スマートフォンで、いわゆるファブレットに分類される。本体サイズは、約77(幅)×158(高さ)×6.0(厚さ)mmで、重量約153g。薄く広いシルエットが特徴的だ。

搭載するCPUは、オクタコアの「Exynos5433(1.9GHz×4コア+1.3GHz×4コア)」。2GBのRAMと32GBのストレージを備える。OSはAndroid 5.1。本機は、今までサムスンが日本に投入してきた「Galaxy S」や「Galaxy Note」シリーズとは異なるミドルレンジに位置する製品で、表示性能などは少々控えめだ。だが、ストレージも比較的余裕があり、オクタコアCPUを採用しているのでミドルクラス以上の性能は期待できる。また、今年夏発売の「Galaxy S6 edge」では省略されていたmicroSDメモリーカードスロットが復活するなど、ただの廉価版とはいえない部分もある。

バッテリーの容量が、3050mAhとかなり大きいのも見逃せない。連続通話時間は約1370分で、auの今冬モデル3機種では最長、連続待ち受け時間も約520時間(4G LTEエリア)/約520時間(WiMAX 2+)で、バッテリーの持続性がいまひとつだったGalaxy S6 edgeよりも100時間ほど伸びている。

通信性能を見ると、auの4G LTEとWiMAX 2+の両方に対応しており、キャリアアグリゲーションやVoLTEもサポートする。LTEの対応周波数帯は、auでサービス中のバンド1(2.1GHz帯)、バンド18(800MHz帯)、バンド28(700MHz帯)、これ加えて、NTTドコモおよびソフトバンクで使用するバンド3(1.7GHz帯)も利用できる。

フルHD表示に対応する約5.7インチの有機ELディスプレイを搭載。画面サイズはGALAXY Noteに近い

フルHD表示に対応する約5.7インチの有機ELディスプレイを搭載。画面サイズはGalaxy Noteに近い

メタルフレームを使ったボディ。ガラス素材を使ったGalaxy S6 edgeとは違う雰囲気

メタルフレームを使ったボディ。ガラス素材を使ったGalaxy S6 edgeとは違う雰囲気

約6.0mmという圧倒的な薄さがもたらすシルエットは、独特なものがある

約6.0mmという圧倒的な薄さがもたらすシルエットは、独特なものがある

Galaxy S6 edgeでは省略されていたmicroSDメモリーカードスロットが復活している

Galaxy S6 edgeでは省略されていたmicroSDメモリーカードスロットが復活している

カラーバリエーションは、ホワイト、ゴールド、ブラックの3色

カラーバリエーションは、ホワイト、ゴールド、ブラックの3色

田中 巧(編集部)
Writer / Editor
田中 巧(編集部)
通信を中心にしたIT系を主に担当。Androidを中心にしたスマートデバイスおよび、モバイルバッテリーを含む周辺機器には特に注力している。
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