米アップルは2016年3月21日(現地時間)、タブレット端末「iPad Pro」の9.7インチモデルを発表した。同日発表したスマートフォン「iPhone SE」と同じ、3月24日に予約を受け付け、31日に発売する。直販価格は66,800円から。
iPad Proの9.7インチモデル
昨年発売されたiPad Proは2732×2048の12.9インチの液晶ディスプレイを搭載した大画面タブレット端末だったが、今回発表された9.7インチモデルは、「iPad Air 2」と同じ画面サイズと解像度(2048×1536)で、携帯性と視認性のバランスのとれたサイズだ。
サイズと解像度は同じだが、ディスプレイ自体の性能は大幅に強化されている。4チャンネルのセンサーを使ってホワイトバランスを調節し、自然で正確な色を表示できるという「True Toneディスプレイ」を採用。iPad Air 2のディスプレイよりも25%明るく、反射率も40%低減しているという。彩度も25%高く、色域は同社のデスクトップ「iMac Retina 5Kディスプレイモデル」と変わらない。最新の「iOS 9.3」と組み合わせることで、日没後は暖色寄りに色合いが自動調整されるという。
サウンド面では、12.9インチモデルと同じく、4つのスピーカーを搭載。縦向きでも横向きでも、音質が自動調整されるという。iOS 9.3は、Dolby Digital Plus方式でエンコードされたオーディオを含むビデオの再生に加え、Apple Lightning Digital AV Adapterを使ったマルチチャンネル音声の出力にも対応しており、高音質が期待できそうだ。
CPUは、12.9インチモデルと同じ「A9Xチップ」を採用する。カメラはメインの「iSightカメラ」が1200万画素、フロントの「FaceTime HDカメラ」が500万画素で、12.9インチモデルよりも高画素なものを搭載する。4Kビデオや「Live Photos」を撮影できるほか、iPadシリーズでは初めて「TrueToneフラッシュ」を備えた。
カラーはシルバー、ゴールド、スペースゴールド、ローズゴールドの4色
左が12.9インチモデル、右が9.7インチモデル
本体サイズは169.5(幅)×240(高さ)×6.1(厚さ)、重量はWi-Fiモデルが437g、Wi-Fi+Cellularモデルが444g。本体サイズと重量はiPad Air 2と同じ。ラインアップはWi-FiモデルとWi-Fi+Cellularモデルの2タイプで、ストレージ容量はそれぞれ32GB/128GB/256GBの3種類。直販価格は以下の通り(すべて税別)。
Wi-Fiモデル 32GB:66,800円
Wi-Fiモデル 128GB:84,800円
Wi-Fiモデル 256GB:102,800円
Wi-Fi+Cellularモデル 32GB:82,800円
Wi-Fi+Cellularモデル 128GB:100,800円
Wi-Fi+Cellularモデル 256GB:118,800円
オプションとして、専用スタイラス「Apple Pencil」(直販価格は税別11,800円)と専用キーボード「Smart Keyboard」(同税別16,800円)も発売する。
Apple Pencilをサポート
Smart Keyboardにより、文字入力が可能