2016年8月26日、東京・千代田区にて、ASCII スタートアップが主催するIoT・ハードウェアのカンファレンス「IoT & H/W BIZ DAY 2 by ASCII STARTUP」が開催されました。イベントでは、企業のスタートアップやものづくりに関する講演のほか、ブース出展も行われました。ここでは、イベントで行われた多数のスタートアップ企業によるブース出展のうち、気になった製品をピックアップしてご紹介します。
LEDの光と水で育てる家庭用の水耕栽培製品。野菜とプランター内の環境をスマートフォンからモニタリングできるので、水をやるタイミングや野菜の状態をチェックできます。外側には、LEDディスプレイも搭載
二酸化炭素センサーや温度湿度センサー、水位センサーなどが備えられています
自動で水をやることなどはできませんが、スマートフォンのアプリから現在の水位や育ててからの日数、温度などをモニタリングできます
おじいちゃん、おばあちゃんのおうちのテレビにつなぐだけで、あたかもテレビのチャンネルのように「まごチャンネル」というチャンネルが追加され、孫の写真が見られるようになるという、わかりやすく、セッティングも簡単な製品。
右下のおうち型の白い箱のようなものが「まごチャンネル」本体。まごチャンネルへの切り替えなど、すべての操作は普段使っているテレビのリモコンで行えます
新しい孫の写真が届くと、本体に灯かりのともった窓が浮かび上がる仕組み。孫たちが、おうちに帰ってきた様子を表しているのだそう
「まごチャンネル」本体に携帯回線とSIMカードが内蔵されており、こちらのアドレスに写真を送って、テレビに写真を映すという仕組み。難しい設定などもなく、インターネットのないご家庭でもかんたん、すぐに使い始められるのが魅力的
お届け時には、「孫の名前 + チャンネル」という名前のパッケージで届きます。届いたときから、「うちの孫専門チャンネル追加装置」というのがわかるのもいいですね
窓やドアなどにセンサーを貼ることで侵入を検知し、異常があった場合には即座にスマホに通知がいくというホームセキュリティサービス「Secual」(セキュアル)。写真の白い真四角のセンサーを窓などに設置しておくと、侵入などの異常があった場合、センサーが振動を検知して異常をゲートウェイに送信。異常を受信したゲートウェイは、家庭の無線LANを介し、スマホアプリへ通知するという仕組みです
センサーのひとつひとつには名前をつけることができ、異常があった場合には、どのセンサーからの通知なのかがわかるようになっています。また、通知は1台のスマホだけではなく、家族など複数のスマホに一斉通知させることもできるとのこと
異常を検知したセンサーのログを取っておくことができます。防犯のほかにも、振動によって通知を送る仕組みを利用すれば、おうちでのナースコール代わりとして使うことも可能です(たとえばベッドのそばの壁にセンサーを取り付けておき、呼びたいときに壁を叩くなど)
「AI CAMERA」(エーアイカメラ)で、たとえば壁掛け時計を撮ると、画像から物体が何であるのかを認識して「wall clock」と表示します
同じように、野球ボールを撮影すると「baseball」。モノの名前を知らなくても、撮るとその名前を教えてくれるという製品です。主に、子どもの学習用に開発されたそう。モノの名前のほかに、モノの説明なんかも表示させることができるそうで、水族館や動物園で使えば、撮影することで図鑑を完成させていく楽しみ方ができるかも。まるで、ポケモン図鑑のように!
「BLINCAM」(ブリンカム)は、めがねのツル(テンプル)の部分に装着する小型のカメラです。撮影方法は、装着した側の目をつぶってウインクすること! ウインク時の皮膚の動きを検知して、写真を撮影する仕組みになっているそうです。「はい、撮るよー」と声をかけずに、自然な姿の我が子を撮影するのにも便利。目線のあった写真も撮りやすそう
本体単体だと、このような感じです
どんなクルマにも搭載することができる運転支援システムデバイス「Pyrenee Drive」(ピレネードライブ)。スマートフォンを本体にセットし、本体の透過スクリーンに画面を投影します。
実際にクルマに置くと、このような感じになるみたいです
事故が起こる前に危険を検知してドライバーに知らせたり、前方の走行状況を認識
大切なもの、なくしたくないものに着ける、とても小さな落し物追跡タグ「mamorio」(マモリオ)。写真のように、洋服などについているようなタグ型になっていて、とても小さくて軽いのが特徴
タグとスマホが一定距離離れると、スマホにお知らせしてくれます。また、他の人のタグのそばを通りがかったときもスマホに通知が来るようになっていて、「アプリを入れたユーザーのスマホ同士で協力して、大切なものを探す」というコンセプトになっています
ニッポン放送のアナウンサー、吉田尚記さんが「(エヴァンゲリオンの)エントリープラグに似てると言われます」と紹介してくれた「Hint」(ヒント)。「BLEビーコン」を搭載していて、ラジオ放送から流れるDTMF音(電話のピポパ音)を受信すると、対応するURLを自動的に手元のスマートフォンに表示してくれるという仕組み。これまで放送中に読み上げられるURLを手入力したり、検索していた手間がなくなります。災害時にも役立ちそう
本体の上部には周波数が表示されます。「カッコいいラジオを」の通り、見た目にも相当のこだわりがうかがえます