電気シェーバー選びは、意外と難しい。
メーカーごとにシェービングの方式が異なるうえ、同じメーカーでも刃の枚数や機能によって多くのバリエーションが存在する。そもそも、単純にいちばん深剃りできる製品を選べばいい、というものでもない。
短時間で効率よく剃れるモデルを選べば、毎朝の身支度にかける時間は短縮されるが、ヒゲが薄い人や皮膚が弱い人が安易に深剃りモデルを選ぶと、肌を傷めてしまう可能性がある。そうした恒常的な肌への負担は、肌トラブルを引き起こし、肌の老化の進行を早め、しまいには“老け顔”の原因にさえなりかねない。
そこで大事になってくるのは、「自分のヒゲや使い方に合った電気シェーバーを選ぶ」こと。ここでは、選び方の“基本”を指南しつつ、フィリップス、ブラウン、パナソニック、マクセルイズミの4つの主要ブランドから、価格.comで人気がある新作モデルを中心におすすめモデルを紹介する。
なお、本文やリストに入っている価格はすべて、2025年7月4日時点の価格.com最安価格。
最上級モデルからお手頃価格のモデルまで勢揃い!
ここでは、電気シェーバーの代表的な2種類の駆動形式「往復式」と「回転式」を順に紹介していこう。
「往復式」は、主にパナソニックやブラウンの電気シェーバーが採用する。写真は、パナソニック「ラムダッシュPRO 6枚刃 ES-L690U」のヘッド部
「往復式」は、外刃で捕らえたヒゲを、左右に往復する内刃で剃る駆動形式。
内刃が高速で往復し、濃いヒゲから太いヒゲ、細い毛、くせ毛まで、しっかりと捕らえて剃り上げる。外刃の枚数は3〜6枚が主流。刃の枚数が多いモデルほど、それだけヒゲを根本から捕らえて取りこぼしなく剃り上げる能力に長けているため、シェービング時間は短縮される。時間のない朝に使うにはぴったりだ。
いっぽうで、刃が多いモデルは、肌との摩擦が強くなりがちで、薄いヒゲの人にとってはオーバースペックなことも。剃った部分が傷ついてヒリヒリしてしまうことがあるのだ。とはいえ、近年の「往復式」モデルは、肌の凹凸に合わせて動くヘッドや、摩擦を低減するローラーの搭載など、肌への負担軽減をうたう機能を備えたモデルも多く、一概にヒゲが濃い人向けとも言えない。上位機種であれば、深剃りしたいが肌ストレスは抑えたい、というニーズにも十分対応できる。
なお、パナソニックの往復式電気シェーバーブランド「ラムダッシュ」では、6枚刃の電気シェーバーを「とても濃いヒゲ」用、5枚刃の電気シェーバーを「濃いヒゲ」用、3枚刃シェーバーを「やや濃いヒゲ」用と分けている。
「回転式」は、特にフィリップスの電気シェーバーが採用する。写真は、フィリップス「S9000シリーズ S9985/50」のヘッド部
「回転式」は、扇風機の羽根のように回る内刃でヒゲを剃る駆動形式。
円形の外刃の中で、内刃が回転運動することでヒゲを剃り上げる。もみあげなどの剃りたくない個所の剃り分けが難しい半面、外刃が触れる面積が大きいために広範囲に剃れるメリットがある。使用時の動かし方は独特で、「往復式」が本体を上下に動かすいっぽう、「回転式」は刃が肌の上で円を描くように本体を回しながらシェービングする。
また、「回転式」は1度に広範囲のヒゲが剃れるので、何度も肌をこする必要がなく、肌への負担やシェービング後のヒリヒリ感が少ないとされている。敏感肌や乾燥肌の人、ヒゲが薄い・まばらな人におすすめだ。いっぽうで、ヒゲが濃い人にとっては深剃り感が少なく、剃り上げるのに時間がかかる可能性がある。
2つの駆動形式には、それぞれメリットとデメリットがあるが、最新モデルにおいてはどれもデメリットをある程度解消する機能が搭載されているので、一様に「濃い人にはこれ」「薄い人にはこれ」と断言できない。結局は、実際に使ってみて、動かし方や肌に当てたときの感触、剃り具合が、自分の顔の形やヒゲに合っているかどうかを確認する必要がある。もちろん、価格.comの製品ページに書かれた「ユーザーレビュー・評価」をチェックするのもひとつの手だ。
以上で説明した特徴は、目安程度に覚えておこう。
駆動方式以外にチェックしたいのが、使い勝手に関する機能だ。
まずは自分の使用シーン「どこで」「どのように使って」「どのようにメンテナンス」するかを想像しよう。そうやって、理想の使用シーンを実現してくれるモデルを選んでいけば、おのずと購入検討モデルが絞られるはずだ。特に「風呂剃り対応」「電源方式」「洗浄器の有無」はチェックしておきたい。
「風呂剃り対応」と「電源方式」は関係性がある。ケーブルを電源とつないだ充電中の状態だと使用できない「充電」タイプは、風呂剃りに対応しているモデルが多い。いっぽう、充電しながらでも使用できる「充電交流」タイプは、風呂剃りに対応していない場合が多い。ちなみに、「水洗い対応」でありながら「風呂剃り」には対応していないモデルは意外と多いので注意が必要だ。
「風呂剃り対応」モデルは、シェービングフォームやジェルが使用できるので、ドライシェービングが苦手な皮膚の弱い人でも快適に使用できる可能性がある
「洗浄器」については、同じ電気シェーバー本体に洗浄器が付属したモデルと付属していないモデルがラインアップされている場合が多い。メーカーによって洗浄機の機能は多少異なり、なかには電気シェーバー本体を入れておくだけで洗浄、乾燥、潤滑化、充電まで行ってくれる高機能洗浄器もある。洗浄器があれば、メンテナンスは非常に楽になるが、付属していればもちろん価格は上がるため、付属モデルを選ぶかどうかは予算との相談になりそうだ。
ブラウンの上級モデルに付属する「6in1全自動プレミアムアルコール洗浄器」。アルコール洗浄で99.9%除菌しつつ、水洗いで落ちない皮脂汚れも除去する。除菌洗浄、刃の劣化防止、潤滑化、乾燥、充電、そして使用量に応じて自動で洗浄液量を選択する「洗浄モード自動選択」の6機能が搭載されている。なお、「洗浄モード自動選択」のない「5in1全自動アルコール洗浄器」もある
なお、「水洗い対応」は以下であげるすべてのモデルが該当しており、本体のバッテリーライフも最低でも14日間分(1日1回3分使用した場合)からと気にする必要がないため、本稿では詳解しない。
近年、男性のスキンケアへの意識が高まっている。リモートワークで増えたオンライン会議の際、ディスプレイに映る自分の肌の状態に愕然とし、「これはいかん!」と考える人が増えたためだ。
とはいえ、スキンケア初心者にとって、専用機器をいきなり買うのは少々ハードルが高い。そこで登場し始めたのが電気シェーバーにスキンケア機能を搭載したハイブリッドモデルだ。
パナソニックは、ヘッド部にイオンプレートを搭載し、シェービングしながらスキンケアできるモデルを展開中。ブラウンもシェーバーヘッドを美顔器ヘッドと交換することでスキンケアに使える最上位モデルのセットを発売した。さらに、美容機器大手のヤーマンも「スキンケア」の側面からシェーバー市場に参入。ヒゲと肌を温め、美容効果を高めながらシェービングする「温剃りシェーバー」を投入している。
今や男性がスキンケアに気を使うのは当たり前の時代。まずは以下で紹介する「スキンケア機能付きシェーバー」で男を磨いてはいかがだろうか?
【ポイントをチェック!】●駆動形式:往復式●風呂剃り対応:可●電源方式:充電式●スキンケア方式:イオンプレートで保湿成分やビタミンCの肌への浸透を促進●洗浄器:なし
ヘッド部に搭載した「イオンプレート」を肌に当てることで、あらかじめ塗布した化粧水や乳液の保湿成分(ヒアルロン酸など)やビタミンCを角質層まで浸透させるモデル。ヒアルロン酸の浸透度は、手で塗布した場合の約1.7倍、ビタミンCの浸透度は手による塗布の約1.3倍まで高まるという。
また、イオンの力で皮脂や毛穴汚れ、古い角質を浮かせ、ヘッドにセットしたコットンで拭き取る「スキンクリアモード」も搭載。オイリー肌や肌のざらつきが気になるときにおすすめだ。「イオンプレート」にはさらに、肌を温め、心地よくスキンケアできる温感機能も搭載。季節や好みに合わせて高/低2段階で温度を設定できる。
ちなみに、この「イオンプレート」は市販のあらゆる化粧水や乳液、美容液、クリームに使えるのも魅力。
ヘッド部には3枚刃を搭載。約13,000ストローク/分の高速リニアモーター駆動や、30度鋭角ナノエッジ内刃搭載など、シェービング機能は「ラムダッシュ」の3枚刃モデルと同等だ。また、「ラムダッシュAI」が毎秒約216回ヒゲの濃さを検知し、最適なパワーに制御することで、肌にやさしい深剃りができる。
化粧水を肌に塗ってヒゲを剃る「化粧水浸透シェービング」では肌にうるおいを与えながらシェービングでき、肌ストレスをより軽減できる。ヒゲ剃りと保湿を同時に行えるため、スキンケアを無理なく始められるのも肌ケアビギナーにはピッタリだ。
【ポイントをチェック!】●駆動形式:往復式●風呂剃り対応:可●電源方式:充電式●スキンケア方式:磁力の反発とシェーバー振動によって、化粧水の肌への浸透を促進●洗浄器:6in1全自動プレミアムアルコール洗浄器
ブラウンのシェーバー最上位機種「シリーズ9 Pro+」に、着脱交換する「美顔器ヘッド」が付属する4枚刃モデル。シェービングヘッドを美顔器ヘッドに付け替えることで、化粧水浸透機能を持った美顔器として使える。
そのステンレス鋼鉄の美顔器ヘッドは、磁力を発生させて肌に塗布した化粧水成分に作用。磁力の反発と毎分10,000回のシェーバー振動により、化粧水を肌の角質層まで浸透させる。この磁力にはグリセリンなどの保湿成分のほとんどが反応するため、どんなスキンケア製品にも利用できる。
シェーバー本体は、ブラウンの最上位モデルそのものであるため、シェービング性能は文句なし。肌下-0.01mmの圧倒的な深剃りが可能だ。なお、前モデル「シリーズ9 Pro」との違いは、本体に搭載されたキワゾリ刃の形の幅の変更のみ。シェーバー自体の機能やラインアップの詳細は次項「各ブランドの最上位モデル」で紹介する「シリーズ9 Pro+ 9577cc」を参照してほしい。
【ポイントをチェック!】●駆動形式:回転式●風呂剃り対応:可●電源方式:充電式●スキンケア方式:RF(ラジオ波)で肌の深部まで温めることで敏感肌にやさしいシェービングが可能●洗浄器:なし
「HOT SHAVE Skin Pro」は、エステサロンでも使われるRF(ラジオ波/30〜300MHzの高周波)によって、スキンケアしながらシェービングできる“温剃り”を実現した「ホットシェイブ」シリーズの最新モデル。ラジオ波は肌の深層で(角質層まで)熱を生み出せるため、肌とヒゲを温めてやわらかくし、密着度が高く刺激の少ないシェービングを実現する。従来モデルよりもラジオ波をパワーアップさせており、より美顔器的側面を強調するモデルに仕上がっている。
また、シェービングジェルやフォームなどを使ったウェットシェービング(メーカー推奨)を行うことで、肌の乾燥を防いで潤いを与え、毛穴目立ちにアプローチできるという。
シェーバーの駆動方式は、敏感な肌にもやさしい「回転式」を採用。シリーズ史上最高となる81枚刃のサージカルステンレスによる3重回転刃を搭載しており、従来比150%となる毎分約202,500回のカット数を実現している。360度全方向からヒゲをとらえられ、剃り残しも出にくい。ちなみに、モード切り替えにより、「シェーバー機能のみ」や「RF機能のみ」での使用も可能だ。
RFによって肌がじんわり温まる状態は、まるで理容室で蒸しタオルを顔に当てているような気持ちよさ。毎日使えば使うほど肌のうるおいと柔軟性の向上を実感でき、スキンケアが楽しくなる一台だ。
【ポイントをチェック!】●駆動形式:往復式●風呂剃り対応:可●電源方式:充電式●洗浄器:6in1全自動プレミアムアルコール洗浄器
「シリーズ9 Pro+」は、P&Gのシェーバーブランド「ブラウン」の最上位モデル。最大の魅力は、寝たヒゲを起こしてカットするトリマー刃の改良版「プロブレード」を搭載していること。「シリーズ9」に比べ、刃を35%広く、かつ30%薄くすることで、さまざまな種類のヒゲを1度でとらえながら、肌下-0.01mmまで刈り込める。これにより、1日中キレイな肌をキープできるほか、少ない時間とストロークでシェービングが終わるので肌にやさしいのも特徴だ。
従来モデルの高機能も踏襲している。コンパクトヘッドが前後に40度動くうえ、上下に浮き沈みもする「アゴ下PRO密着ヘッド」により密着性は抜群。鼻やアゴの下などの剃りにくい場所も剃り残しなくシェービングできる。
ちなみに、前モデル「シリーズ9 Pro」との違いは、本体に搭載されたキワゾリ刃の形と幅の変更のみだ。そのほかの機能は変わらないので、キワゾリ刃に不満がない限り、「シリーズ9 Pro」ユーザーはこちらに買い替える必要はなさそうだ。
「シリーズ9 Pro+」のもうひとつの特徴は、「充電トラベルケース」が付属していること。フル充電のケースに本体を入れておくと50%充電できる。つまり、シェーバー本体がフル充電の場合の連続使用時間は4週間だが、ケースのバッテリーを使えばプラス2週間分使用時間が延びることになる。
先述の美顔器付きモデルを含め、現時点のラインアップは以下のとおり。
基本的に、付属品が多ければ多いほど価格が高くなる。単体モデルは3万円台で、洗浄機付きが4万円台、洗浄機+美顔器や充電トラベルケース付きだと5万円台だ。美顔器や充電トラベルケースが必要ない人は、6in1洗浄機付きモデルがいちばんコスパがよさそう。【グラフ説明】●カラー表記:MAS=マットシルバー、MES=メタリックシルバー、MAG=マットグレー、MAB=マットブラック
2025年1月25日、「シリーズ9 Pro+」の廉価版モデル「シリーズ9 Sport+」が登場。「プロブレード」と「プロトリマー」が非搭載なこと以外は「シリーズ9 Pro+」と同じスペックで、2万円台後半の価格を実現している。単体モデル「9310s」、5in1洗浄器付き「9350cc」(下の写真)、6in1洗浄器付き「9360cc」がラインアップ。
ブラウン「シリーズ9 Sport+ 9350cc」【ポイントをチェック!】●駆動形式:往復式●風呂剃り対応:可●電源方式:充電式●洗浄器:5in1自動アルコール洗浄器
【ポイントをチェック!】●駆動形式:往復式●風呂剃り対応:可●電源方式:充電式●洗浄器:全自動洗浄充電器
パナソニックのフラグシップシェーバー「ラムダッシュPRO 6枚刃」が、発売から3年のときを経て、2024年9月にマイナーチェンジ。最大の特徴は、ヒゲの濃さをAIが検知し、駆動パワーを自動制御してくれる「ラムダッシュAI ナビ」が搭載されている点だ。ヒゲが濃い部分を剃っているときは、本体のLEDがオレンジ色(BOOSTモード)に光ってパワフルにカットし、薄い部分やすでに剃り上げた部分に対しては白く光って(SOFTモード)やさしくカットしてくれる。シェービング後に、本体の「ナビモニター」にて「BOOSTモード」と「SOFTモード」でそれぞれ剃った割合が表示されるのも面白い。
「6枚刃システム」は、肌にやさしいうえに、肌面よりも深くヒゲをカットできる最薄部0.041mmの「新・極薄深剃り刃」が4枚、剃り残しやすい長く寝たくせヒゲもプレカットできる「アゴ下トリマー刃」が2枚という構成。「新・極薄深剃り刃」はさらに、網状の刃穴の配列を傾けることで、刃穴にヒゲが入りやすいように改良されており、長いヒゲや寝たヒゲ、くせヒゲがさらにキャッチしやすくなった。
また、もうひとつの特徴は、充電がUSB Type-Cに対応していること。本体にケーブルを直接つなぐ形ではあるが、出張や旅行のときに便利だ。
ラインアップには、5万円台の「ES-L690U」のほかに、LEDの色で濃い薄いがわかる「ナビLED」は搭載しているが、その結果がわかる「ナビモニター」が非搭載で4万円台の「ES-L670U」や、「ナビモニター」や全自動洗浄充電器が付かない交流式「ES-L650U」と、USB Type-C非対応でお風呂剃り不可の充電交流式「ES-L650D」が3万円台で展開されている。
【ポイントをチェック!】●駆動形式:往復式●風呂剃り対応:不可●電源方式:充電交流式●洗浄器:なし
切れ味が5年続く長寿命刃(サステバ)を搭載しながら、驚異の5年保障が付く6枚刃シェーバー。価格はフラッグシップモデルらしいものだが、長く使える分、日割りで考えればコストパフォーマンスが高い製品だ。
本モデルは、同社が60年以上培ってきた製造技術により、肌に効率よく密着させる広角90度のカット角を実現。切れ味と摩耗の試験を繰り返すことで、長持ち刃の限界を更新したという。
外刃・内刃の素材には、頑強なオーステナイト系ステンレス鋼を採用。6枚密着ピタヘッドが、顔の凹凸に寄り添いながら剃り上げる。
また、「シェービングAI」を搭載しており、毎秒62.5回ヒゲの濃さを検知してヒゲの濃さに応じてカットスピードを制御することで、安定した切れ味をキープできる。
ヘッドは前後20度、左右13度に可動。外刃は独立して上下3mm幅で動く。もはや正方形になろうとしているのではないかと思わせるヘッドが、広く早く剃ると同時に、6枚刃のうちのひとつだけを飛び出させる「ナローシェーブモード」で鼻下などのキワ剃りも可能にする。さらに別でポップアップするキワゾリ刃も相まって、幅広ヘッドの弱点を解消しているようだ。
面白いのは、充電が切れたときに、もう1度3分だけ追加で剃れる「リザーブモード」を搭載している点。充電は近年汎用性の高いUSB Type-Cケーブルで可能だ。
ほかに同等の機能で、充電しながら使用はできないが、風呂剃りに対応した「IZF-E863R」もラインアップされている。
初期投資は多少高くても、刃を数年交換せずに使い続けられるので、長期視点でコストを抑えたい人におすすめだ。
【ポイントをチェック!】●駆動形式:回転式●風呂剃り対応:可●電源方式:充電式●クイッククリーンポッド、UV充電ケース
2025年6 月、フラッグシップモデルとして新登場した「フィリップスi9000 プレステージ ウルトラ」は、前モデル(「S9000 プレステージ」)より20 %小型化された新設計ヘッドを採用。顔の凹凸により密着することで、剃り残しを減らしてくれる。
また、従来3種類だったシェービングモードは5 種類を搭載。押し当てすぎを防ぐ過圧防止センサーとシェービング動作検知センサーにより、カミソリ負けを防いでくれる。
さらに、前モデルから10 %薄く設計された外刃と、ヒゲを根元から引き上げ。しっかり深剃りをするスーパーリフト&カットテクノロジーを搭載し、深剃り機能もパワーアップ。ヒゲを根元から引き上げ、肌の下マイナス0.08 mm の深剃りを実現している。
本モデルの「XP9405/49」と「XP9404/49」では、同社史上初となるUV充電ケースが付属。入れておくだけで、UV光によりヘッドの隅々まで除菌ができる。
基本的に付属品が多いほど価格も高くなるが、今回の「ウルトラ」の目玉はやはり「UV充電ケース」の有無だろう。日頃からメンテナンスをいとわない人ならば、6万円台に抑えられる。また、廉価モデル「i9000 プレステージ」で十分で、日頃からメンテナンスできる人ならば、4万円切りの単体モデル「XP9202/05」に注目だ
【ポイントをチェック!】●駆動形式:往復式●風呂剃り対応:可●電源方式:充電式●洗浄器:全自動洗浄充電器
人気「ラムダッシュ」シリーズの5枚刃モデル。最上位モデル「ES-L690U」との違いは、「新・極薄深剃り刃」が1枚少ない「新5枚刃システム」を採用している点と、「ラムダッシュAI ナビ」が非搭載という点で、そのほかのスペックはほぼ同じだ。それでありながら2万円台で手に入るのは、コスパの高いモデルと言える。
ラインアップは以下のとおり。
・トップグレード「L580U」
風呂剃り可/USB Type-C充電可/全自動洗浄充電器付き/セミハードケース付き
・ハイグレード「L570W」
風呂剃り可/全自動洗浄充電器付き
・ハイグレード「L570D」
充電中でも剃れる/全自動洗浄充電器付き
・スタンダード「L550U」
風呂剃り可/USB Type-C充電可
・スタンダード「L550D」
充電中でも剃れる
選ぶポイントは、まず全自動洗浄充電器とセミハードケースが付いているかどうか。面倒くさがりで旅行や出張にも持って行きたい人は「L580U」がベストチョイス。面倒くさがりで基本自宅で使う人は交流式「L570W」と充電交流式「L570D」から選ぼう。とにかく安く「ラムダッシュPRO 5枚刃」を使いたい人は、交流式「L550U」と充電交流式「L550D」のどちらかが合うだろう。
パナソニック「ラムダッシュ パームイン ES-PV6A」【ポイントをチェック!】●駆動形式:往復式●風呂剃り対応:可●電源方式:充電式●洗浄器:なし
刃とモーター以外の機能をそぎ落とすことで、“なでるように剃る"という新感覚のシェービング体験を可能にした「ラムダッシュ」の5枚刃モデル。独特の形状は手のひらにすっぽりと収まり、手首と指先で力を加減しながら細かくコントロールすることで、やさしく剃り上げられる。
従来モデル(「ES-LV9W」)と比較して体積70%減のコンパクトさながら、「ラムダッシュAI+」も搭載しており、常に最適なパワーで剃ることが可能。このサイズに5枚刃を搭載している同社の技術力にも脱帽だ。
ボディは、海水由来のミネラル成分から生まれた素材「NAGORI」を使用した石目調デザイン。陶器のような手触りを実現しているが、コンパクトな見た目でありながら30,000円台だ。ただ、石目調にこだわらないなら、機能が同じでシンプルデザインのスタンダードモデル「ES-PV3A」でも同じ剃り心地は味わえる。こちらは20,000円台で入手可能だ。
<2025年5月21日追記>
※2023年7月から2024年5月9日までに製造されたパナソニックのメンズシェーバー「ラムダッシュ パームイン ES-PV6A」「同 ES-PV3A」、および2023年3月から2024年7月31日までに製造された同社のエントリーシェーバー「3枚刃 ES-RT4AU」「ES-RT1AU」にて、使用方法によってはUSB接続部分の発熱により、同部分周辺の樹脂溶融・焦げに至ることが判明しました。対象製品のケーブルの無償交換が発表されましたので、詳しくはメーカーページをご覧ください。
【ポイントをチェック!】●駆動形式:往復式●風呂剃り対応:可●電源方式:充電式●洗浄器:アルコール洗浄システム
各刃の浮き沈みと縦横への首振りによる「360°密着システム」を搭載する3枚刃「密着シリーズ」の上位モデル。剃りづらいアゴ下部分にもしっかりと密着して、剃り残しが減らせる。ヒゲの濃さを読み取り、毎秒200回パワーを自動調節する「人工知能テクノロジー」を搭載しているが、「ターボ」「スタンダード」「ジェントル」の3段階でパワーを手動切り替えすることも可能なので、忙しい朝や肌がセンシティブな日など、状況に合わせたシェービングができる。
また、「シリーズ7」のどのモデルにもヒゲトリマーが付属しており、ヘッド部を差し替えればヒゲのデザインやきわ剃りができるのもうれしいポイントだ。
価格.comで見つかるラインアップは以下のとおり。付属品によって価格が異なるのでよく選びたい。
アルコール洗浄システムの有無で価格に多少差が出る
【ポイントをチェック!】●駆動形式:往復式●風呂剃り対応:可●電源方式:充電式●洗浄器:アルコール洗浄システム
回転式が特徴のフィリップスのミドルレンジ「7000シリーズ」の一台。本機は、ヒゲの濃さや顔の輪郭を感知し、ユーザーに最適な剃り方をガイドしてくれるテクノロジー「SkinIQ」に対応しているのが特徴だ。
「SkinIQ」は、4つの機能で構成されている。1つは、顔の凹凸に密着して剃り残しを低減するヘッド部「360-D フレックスヘッド」。2つ目は、ヒゲの密度を毎秒125回感知し、濃さに合わせてパワーを自動調節する「ヒゲ密度感知システム」。3つ目は、最小限のストローク数でシェービングできるようにガイドする「シェービング動作検知センサー」だ。そして4つ目がユニークなのだが、本機と連動してパーソナルシェービングプランを作成する専用アプリに対応している。
ヘッド部分にはマイクロビーズコーティングが施されており、肌への負担を25%低減しているという。内刃のシャープな切れ味を維持する自動研磨システム装備も見逃せない。
洗浄器には、日本の小さな洗面台にも置きやすいフィリップス史上最小かつコードレス化された「クイッククリーンポッド」を採用。高圧ジェット噴射と毎分1,600回転による高速洗浄により、洗浄は1分間で完了する。肌にやさしい100%アルコールフリーの洗浄液を使用するが、水のみで洗浄した場合と比較し、10倍清潔に保つという。また、USB-Type Aに対応したことで、専用電源アダプターが不要になったのもうれしいポイントだ。
ちなみに、本機「S7882/51」は、「鼻毛・耳毛トリマー」「クイッククリーンポッド」「収納ケース」が付属して25,000円前後だが、ここに「ヒゲスタイラー」を追加した「S7782/57」が逆に21,000円前後と安い現象が一時的に発生している。
さらに、「クイッククリーンポッド」と「収納ケース」が付属する「S7885/50」は2万円前後。「鼻毛・耳毛トリマー」と「ソフトポーチ」が付属する「S7882/16」は17,000円前後。そして「ソフトポーチ」のみ付属の「S788○/10」シリーズは19,000〜29,800円と付属品により価格に大きく差が出ている。購入の際は、価格と付属品を比較してセレクトしよう。
【ポイントをチェック!】●駆動形式:往復式●風呂剃り対応:可●電源方式:充電式●洗浄器:全自動洗浄充電器
ヘッドがしっかりと動いて顔の凹凸に密着する「ラムダッシュ 3枚刃」のトップグレードモデル。3枚刃ながら、深剃り刃2枚とトリマー刃1枚の「システム刃」と、「前後」「左右」「上下」に可動する「密着3Dヘッド」により、しっかりと密着して深剃りできる。
また、「ラムダッシュPRO」の上位機種と同様に、丸みを帯びたフォルムの「マルチフィットアーク刃」を採用しており、肌にやさしく深剃りができるのが特徴だ。
さらに、約216回/秒でヒゲの濃さを検知する「ラムダッシュAI」も搭載。最適なパワーへ自動制御し、肌へ余分な負担をかけないので、ヒゲが薄めで肌が弱い人に最適なモデルだ。
もうひとつの特徴は、コンパクトな全自動洗浄充電器が付属すること。スイッチひとつで洗浄、加熱乾燥、99.9%除菌を90分かけて全自動で実施する。もちろん、本体まるごと水洗いや、外刃を外さずにヒゲくずを流せる「ウォータースルー洗浄」も可能。また、充電催促表示や充電催促音なども付いており、シンプルだが使い勝手はいい。
「ラムダッシュ 3枚刃」シリーズのスペック比較。基本、ここに出ているもの以外のスペックは同じだ。「ES-L320W」と「ES-L320D」は7,000円台と安く、価格.com「シェーバー」カテゴリーの人気売れ筋ランキングトップ10常連の人気ぶりだが、シリーズのほかのモデルとは異なり、ヘッド部が固定式で密着性は落ちるので注意したい
2025年6月には、「パームイン」の3枚刃モデルも登場。何よりも驚いたのは、2万円を切る意欲的な価格設定だ。メーカー推奨のなで剃りが、いよいよ一般ユーザーの手の届くところまで降りてきたのだ。
【ポイントをチェック!】●駆動形式:回転式●風呂剃り対応:可●電源方式:充電式
リニアモーター駆動は約13,000ストローク/分で、ボディ材はシンプルだが、滑りにくい樹脂を採用。サイズもひと回りサイズダウンしつつ、重さも15g減っている。
実際に使ってみると、キワ剃り刃がなくても、鼻の下やアゴの下などの細かい凹凸部分にアクセスしやすくなり、手も疲れにくくなった。よほどヒゲが濃くなければ、メインマシンとしても十分対応できるクオリティーに仕上がっていると思う。
【ポイントをチェック!】●駆動形式:回転式●風呂剃り対応:可●電源方式:充電式●洗浄器:クイッククリーンポッド
ヒゲの濃さや顔の輪郭に合わせて最適なシェービングをガイドする「SkinIQテクノロジー」を搭載した普及価格帯「5000シリーズ」の一台。毎分最大9万回カットする45枚の「スティールプレシジョン刃」でしっかり深剃りできるうえ、ヒゲの密度を毎秒250回感知して濃さに合わせてパワーを自動調節し、濃い場所も難なく剃りきる「ヒゲ密度感知システム」も搭載する。もちろん、フィリップス独自の「自動研磨システム」も搭載しており、常にシャープな切れ味が続く。
「S5889/60」などに付属する「クイッククリーンポッド」は電源不要でコンパクトな洗浄器。シェーバーの洗浄と潤滑を1分で行う。充電には付属のUSB Type-Aケーブルを使うのは「5000シリーズ」共通。色違いの「S5880/60」もあり、どちらも1万円台だ。同じ「/60系」の「S5882/60」は「鼻毛・耳毛トリマー」が付属して2万円台まで価格が上がる。「クイッククリーンポッド」が付属しない「/10系」の「S5889/10」が1万円台前半で狙い目。逆に「S5898/10」や「S5885/10」はそれと同じ機能・付属品でも2万円を超えてしまっている
【ポイントをチェック!】●駆動形式:往復式●風呂剃り対応:可●電源方式:充電式●洗浄器:なし
3連密着ブレードを搭載する「密着シリーズ」の中位モデル。「スイング密着システム」により浮き沈みする刃と前後に動くヘッドが、剃り残しがちなアゴ下にも密着して深剃りを実現する。うっかり充電を忘れても、5分間でシェービング1回分を急速充電できるのもうれしいポイントだ。
また、シェービングのパワーが異なる「ターボモード」と「ジェントルモード」に切り替えられるので、忙しい朝は素早く深剃りできる「ターボモード」を使うなど、シーンに合わせて使い分けられる。さらに、どちらのモードでも、ヒゲの濃さに最適なパワーに毎秒200回自動調節されるのも特徴だ。
「62-S1200s」は、キワぞりトリマーが付属して1万円台前半とお買い得。洗浄器付きが欲しい人は「62-B7200cc」、さらに携帯用のケースも欲しい人は「62-G7200cc」を選ぼう。なお、品番「61-」から始まる旧モデルは、本体の性能が少し落ちるので注意
【ポイントをチェック!】●駆動形式:回転式●風呂剃り対応:可●電源方式:充電式●洗浄器:なし
フィリップスの「5000X」は、先述の「5000シリーズ」をベースに、若者世代(Z世代)に向けて開発された新シリーズ。同世代からの要望が特に多い「シェービング時の肌へのやさしさ」を追求すべく、これまで上位モデルにのみ搭載していた「マイクロビーズコーティング」を採用しているのが特徴だ。1cm2あたり10万個の極小ビーズをヘッド部にコーティングすることで、ヒゲ剃り中の肌摩擦を抑え、肌への負担を20%低減(※非コーティング素材との比較)している。
また、医療用にも使われる、肌への刺激が少ない低アレルギー性サージカルステンレス刃を採用しており、肌荒れも抑制。顔の凹凸に密着し、剃り残しを抑える「360-Dフレックスヘッド」も継続して採用されている。
本モデルは使いやすさにもこだわっており、本体重量約161gと圧倒的な軽さで操作性と携行性を高めているほか、同社初の自立するデザインを採用。スタンドがなくても立てて置けるため、狭い洗面所でも置き場所を選ばない。また、充電ケーブルにはUSB Type-Aを採用しており、自宅にあるUSB用ACアダプターが利用できるのもうれしいポイントだ。
フィリップス独自の「ヒゲ密度感知システム」や「スマホ連携機能」は非搭載ないっぽう、「やさしい深剃り」にとことんこだわった本モデルは、機能はシンプルでも肌への負担は少ないリーズナブルな価格のシェーバーを求める人におすすめだ。
トリマーが付属する「オレンジ/アドリアブルー」の「X5012/05」と「アクアブルー/ブラック」の「X5006/05」は1万円切り。トリマーが付属しない「ブラック」の「X5007/00」は9,000円を切っているが、「アクアブルー/ブラック」の「X5006/00」は12,000円前後とわずかに高い。
【ポイントをチェック!】●駆動形式:往復式●風呂剃り対応:可●電源方式:充電式●洗浄器:なし
「シリーズ7」や「シリーズ6」と同じく密着性を追求した「密着シリーズ」の下位モデル。3枚刃がそれぞれ独立して約4〜5mm浮き沈みする「3連密着ブレード」により顔の凹凸には対応するが、首振りする上位の「シリーズ7」や「シリーズ6」と異なり、ヘッド部は固定されている。
シェービングパワーは「ターボモード」と「スタンダードモード」に切り替え可能。人工知能テクノロジーも搭載しており、ヒゲの状態に合わせて毎秒200回自動的にパワーが
調節される。
キワぞりトリマーのみ付属する「シリーズ5 52-A1200s」は8,000円を切る安さで、価格.comの「シェーバー」カテゴリーの人気売れ筋ランキングでも上位に付ける人気ぶり。4,000円ほどプラスすれば、アルコール洗浄システム付きが買える
【ポイントをチェック!】●駆動形式:往復式●風呂剃り対応:可●電源方式:充電式●洗浄器:なし
先述の「ES-L380W」と同じく、ウェット&ドライシェ−ビングに対応する風呂剃り3枚刃のベーシックモデル。「密着3Dヘッド」の「ES-L380W」と異なり、本モデルは固定ヘッドを採用するが、風呂剃りでもパワーが落ちない約13,000ストローク/分の高速リニアモーター駆動や、ヒゲの濃さに合わせてモーターパワーを自動制御する「ラムダッシュAI」など、ラムダッシュ独自の機能はしっかりと備えている。
また、「泡メイキングモード」や「泡スルーヘッド」といった便利機能も搭載。逆に、風呂剃り対応が不要なら、充電しながら使用できる「ES-L320D」を選ぼう。どちらも、価格.comの「シェーバー」カテゴリーの人気売れ筋ランキングで常にトップ10に入る人気モデルだ。
最後に、ボディシェーバーとポータブルシェーバーを紹介。特にボディシェーバーは、市場が盛り上がっており、ラインアップがどんどん増えている。
【ポイントをチェック!】●駆動形式:往復式●風呂剃り対応:可●電源方式:充電式●洗浄器:なし
顔を含む全身のムダ毛に対応できる電動グルーマー。2023年4月にリニューアルされ、中央のカットエリアが従来モデルより2倍に拡大している。
ヘッド部には世界初の「4Dブレード」を採用。刃の内訳は水平に寝た毛を持ち上げてカットする「サイドトリマー」と、短い毛やあらゆる方向に生えたクセ毛もしっかり捕らえる「セントラルトリマー」を各2枚計4枚搭載している。毎秒450回の高速振動で、パワフルかつスムーズに毛を剃り上げていく。
安全性の配慮も十分で、内部で振動する刃をスキンシールドで覆いながら毛をカットするため、刃が直接肌に触れる心配がない。スキンシールドは前後に最大45度可動し、動きも滑らか。VIOゾーンのようなデリケートな場所は、「肌保護アタッチメント」の装着でさらに安全にケアできる。
本機はハンドリングしやすい形状も魅力。本体形状がT字カミソリと似ているため、すぐに使い方に慣れるはずだ。残す毛の長さを調整するためのコーム(アタッチメント)も6種類付属しており、体毛をわずかな長さだけ残して仕上げることもできる。
さらに、本機は完全防水設計で、浴室でも使用可。シェービングフォームやジェルを使うことでよりスムーズなシェービングが行える。もちろん本体丸ごと水洗いもOK。ちなみに、替刃交換は、週2回の全身ケアに使った場合、6か月に1回が目安となる。
【ポイントをチェック!】●駆動形式:往復式●風呂剃り対応:可●電源方式:充電式●洗浄器:なし
シェーバーとトリマーが両方搭載され、アタッチメントの交換なしで体毛のシェービングとトリミングができる全身ボディグルーマー。同社のシェーバーにも搭載されている「自動研磨システム」を採用したステンレス刃なので、常に鋭い切れ味で濃い体毛もパワフルにトリミングできる。腕、ワキ、脚、VIO、背中、肩、胸、腹部など、身体のさまざまな部位に対応。
シェーバーヘッドは、2方向に動く「2D密着シェーバー」を採用し、ツルツルにしたいときに使用。いっぽうのトリマーは調整可能コームが付いており、3〜11mmまで2mm単位で5 段階の長さに調節できる。従来のトリマーだとアタッチメントを別で取り付けなければならなかったが、本モデルならその交換や保管の手間が省けるのはうれしいポイントだ。
防水仕様で風呂剃りや丸洗いも可。ゴム製のグリップは手が濡れているときでも握りやすいように設計されている。面倒なオイル差しも必要がなく、メンテナンスが簡単なのも秀逸。1 時間充電で約 70 分間使用可能だ。
【ポイントをチェック!】●駆動形式:往復式●風呂剃り対応:可●電源方式:電池式●洗浄器:なし
従来モデル「ファーストフェイスシェーバー ER-GM40」はヒゲや眉に特化していたが、新モデル「ER-GZ50」は全身(ヒゲ、マユ、腕、胸、ワキ、脚、VIO)に対応。IPX7基準の防水設計なので風呂剃りも可能で、もちろん本体もまるごと水洗いができる。
単3形アルカリ乾電池1本で約40分使用可能で、約80gの軽量ボディを採用。I型のトリマーヘッドは、直刃での使用も可能だ。長さを揃えるアタッチメントは、「7/6/5mm」と「4/3/2mm」の2種類が装着できるので、剃りすぎの心配がない。マユをピンポイントで剃れるマユカバーも付属。
【ポイントをチェック!】●駆動形式:往復式●風呂剃り対応:可●電源方式:充電式●洗浄器:なし
携帯しやすさと剃り味に定評のあるブラウンの小型軽量モバイルシェーバーがリニューアル。同社最上級モデル「シリーズ9」にも搭載されている「ディープキャッチ網刃」と、長いヒゲをカットするトリマー刃を搭載しており、その2枚の刃が浮き沈みすることで、剃りにくい部分にもしっかりと密着してヒゲを剃り切ってくれる。高性能モーター搭載で、剃り味はこのサイズから想像する以上にパワフルだ。リニューアル版では新たに、トリマー刃を覆うマイクロコームの形状を角ばったエッジから丸型エッジにアップデート。肌と刃の接触をより軽減できるようになった。
本機は2台目としての使用が想定されており、サイズは約60(幅)x27(奥行)×110(高さ)mmで、重量は150g。キャップ付きなのでそのままバッグに忍ばせて持ち運べる。100%防水設計で、まるごと水洗いや風呂剃りも可能。旅行や出張で活躍するのはもちろん、自宅の仕事机に置いておけば、テレワーク中に気づいたときにサッとシェービングできるのもうれしい。
ボディカラーは、ブランドカラーの「ブラック」に加え、「ホワイト」(写真)や「イエロー」を用意。
【ポイントをチェック!】●駆動形式:回転式●風呂剃り対応:可●電源方式:充電式●洗浄器:なし
フィリップスの回転式シェーバーは元々、円形の刃が1つで、それが2つになり、さらに広い面積が剃れるように3つの刃のヘッドが標準になっていったのだが、コンパクトシェーバーとして新登場したのが、2つの刃のタイプ「シェーバー 700シリーズ」だ。
もちろんその分、携帯性は大幅にアップ。それでいて刃は上級モデルと同じく、フィリップス本社があるオランダのシェーバー工場で加工・生産されたものを採用している。また、肌荒れを起こしにくい低アレルギー性のサージカルステンレス刃を使用し、合計48 枚の回転刃により、色々な方向に生えているくせヒゲを効率的にカットできることは変わりない。
また、一般的なQi(チー)規格対応のワイヤレス充電パッドを用意すれば、上に置くだけで充電可能。充電時間は充電ケーブル使用で約1時間、ワイヤレス充電パッドで約2時間でフル充電となり、約60分の使用が可能だ。
なお、ちょんまげのように頭上にセットする鼻毛トリマーが付属。