三菱電機のエアコン「霧ヶ峰」おすすめ5選! 初心者向けの選び方も解説【2025年10月】
三菱電機のエアコン「霧ヶ峰」は、快適性や省エネ性にすぐれたモデルが多彩にラインアップされています。ただ、シリーズが多いため、「違いがよくわからない」「自分に合うモデルの選び方を知りたい」と悩んでいる人も多いはず。そこで本稿では、エアコンを初めて買う人や買い替えを検討している人に向けて、「霧ヶ峰」の選び方や独自機能をわかりやすく解説。また、エアコン専門家が厳選した、良コスパなおすすめモデルを紹介します。
【監修者】
家電プロレビュアー
石井和美 氏
白物家電や日用品などを中心とした製品レビューが得意。レビュー歴15年以上。家電をレビューするための一戸建て「家電ラボ」を開設し、エアコンや冷蔵庫、洗濯機などの大型家電のテストも独自に行う。ライター、家電コメンテーター、家電コンサルタントとして、テレビ出演のほか、Webメディアや雑誌などで多数執筆中。「家電blog」管理人。
JXVシリーズ(2025年度モデル)【販売区分】住宅設備モデル【適応畳数】6/8/10/12/14/18/20/23畳【写真のモデル】「MSZ-JXV4025S-W」(14畳)
三菱電機のエアコン「霧ヶ峰」の「JXVシリーズ」は、赤外線センサー「ムーブアイ」を搭載したミドルモデル。人の体感温度に応じてエアコンとサーキュレーターの運転を自動で切り替える「ハイブリッド運転」により、省エネ効果が期待できます。
さらに、「はずせるフィルターおそうじメカ」「よごれんボディ」「はずせるボディ」など、自動で内部を清潔に保つ機能や、お手入れのしやすい設計も充実しています。
【価格.comマガジンがおすすめする理由】
1. フラップ(吹き出し口のフタ)が左右に分かれていて独立して動くため、部屋の中にいる人それぞれのエリアに冷風や温風を届けられます。同時に、必要な場所だけを快適にできるので、省エネ性も高いです。
2. 独自の赤外線センサー「ムーブアイ」により、冷やしすぎや暖めすぎを防ぎつつ、快適な温度を常にキープ。特に冷えが苦手な人におすすめです。室温が安定すると運転音も静かというメリットもあり、テレビの音が聞き取りやすいほか、寝室での使用にも適しています。
3. お手入れがしやすく、清潔な状態を維持しやすいのも魅力。フラップや「お掃除メカ」を取り外して奥まで掃除できます。また、熱交換器は自動洗浄され、空気の通り道が汚れにくいため、嫌なニオイの発生も抑えらます。
【ただし、こんな人には向きません】
1. 「霧ヶ峰」では「ハイスペックモデル」と位置づけられた高機能シリーズなので、価格は高め。
2. 機能が豊富で便利ですが、それぞれ設定が必要など、使いこなすのに時間がかかるかも。
「霧ヶ峰 JXVシリーズ」は、価格がやや高めですが、機能は充実しており、快適性と省エネ性のバランスがすぐれているモデル。熱交換器の内部洗浄機能や、掃除しにくい部分にも配慮したお手入れのしやすさが高く評価されています。主な用途はリビングルーム用ですが、快適性が高いため、予算に余裕があれば個室にも導入したくなるモデルです。
「霧ヶ峰」といえば、半世紀にわたる三菱電機のロングセラーブランド。その人気を支えているのが、赤外線センサー「ムーブアイ」です。床や壁などの温度から体感温度を測り、人の位置も見ながら「冷やしすぎない」「暖めすぎない」ように調整するため、ムダなく、部屋を快適にできるのが魅力です。
最上位モデルには、1人ひとりの「暑い」「寒い」といった感覚を、手先・足先の温度変化から見分けて吹き分ける進化版センサー「ムーブアイmirA.I.+」を搭載。上位モデルほど快適性が高いのが特徴です。
「霧ヶ峰」は省エネ性能にも定評があります。「おまかせA.I.自動」を搭載しているモデルだと、人の体感温度や室温の変化を予測し、運転モードや電源オン/オフ(スタンバイ)をムダのないタイミングで自動切り替え。節電と快適性を高いレベルで両立しています。
また、空気の質にもこだわっています。上位モデルに搭載されている「ピュアミスト」は、電気を帯びたミスト(水粒子)を室内に放出。それが10分以上浮遊することで、部屋の空気がキレイになるほか、脱臭効果も期待できます。
さらに、エアコン内部のカビなどが気になるユーザーからは、フラップなどをすべて取り外せるといった掃除のしやすさも評価されています。
一般的にエアコンのタイプは、大きく分けて「センサーを活用するタイプ」と「部屋全体を均一に快適にするタイプ」の2種類に分けられます。三菱電機のエアコン「霧ヶ峰」は、部屋全体を均一にするというよりも、センサーを駆使して1人ひとりに寄り添った快適性を追求している点が大きな特徴です。
・センサーを活用するタイプ
人の位置を検知し、その人がいる場所を快適にするために温度や湿度、風向きを自動で調整するタイプ。三菱電機「霧ヶ峰」やパナソニック「エオリア」が代表的で、「1人ひとりの心地よさ」を重視しています。
・部屋全体を均一に快適にするタイプ
空間全体の温度ムラを防ぎ、部屋のどこにいても快適に過ごせるようにするタイプです。ダイキンや富士通ゼネラル「ノクリア」などがこのアプローチを採用しています。
まずは、「霧ヶ峰」最上位のプレミアムモデル「FZシリーズ」と「Zシリーズ」から紹介。
両シリーズのみに搭載されているのが、バイタルセンサー「エコモアイ」と高精度な赤外線センサー「ムーブアイmirA.I.+」です。「エコモアイ」は、ユーザーの脈を非接触で測定し、快/不快を推定。不快と推定した場合、風を大きく避ける運転などでくつろぎやすい環境に調整します。
いっぽうの「ムーブアイmirA.I.+」は、床や壁などの温度から人の体感温度を測りつつ、その人の位置も見て「冷やしすぎない」「暖めすぎない」快適な空調を実現します。こうしたプレミアムモデルは、家族が集まるリビングや長時間過ごす広い空間に特におすすめです。
「霧ヶ峰」はラインアップも豊富で、設置する部屋に合わせた選び方が可能です。たとえば、先述のプレミアムモデルはサイズが大きく前にせり出すデザインですが、高さがコンパクトな「Rシリーズ(BXVシリーズ)」や奥行きがスリムな「Sシリーズ(AXVシリーズ)」なども用意されています。これらは、窓の上など、設置スペースに制約がある部屋や個室に適しています。
2021年から販売されている「FLシリーズ」は、スタイリッシュなスクエアデザインが特徴。白だけでなく赤や黒といった、エアコンとしては珍しいカラーバリエーションも魅力です。
いっぽう、ベーシックモデルの「GEシリーズ(GVシリーズ)」には、「冷房」と「爽風(送風)」を体感温度に応じて自動で切り替える「ハイブリッド運転」などの基本機能を備えています。省エネ機能は簡略化されていますが、本体価格が控えめで導入しやすい点がメリットです。
機能が増えれば価格も上がります。とはいえ、部屋や用途に合わせて必要な機能を搭載するモデルを選びましょう!
価格はすべて価格.com最安価格の概算(2025年10月10日時点)【FZ】2025〜2026年度(最新)モデル【Z】2025〜2026年度(最新)モデル【FL】2021年度(最新)モデル【X(JXV)】2024〜2025年度(最新)モデル【R(BXV)】2024〜2025年度(最新)モデル【S(AXV)】2024〜2025年度(最新)モデル【GE(GV)】2024〜2025年度(最新)モデル
価格.comで人気の「FZ」シリーズは14畳用の「MSZ-FZ4026S-W」(2026年度モデル)
「霧ヶ峰」最高峰モデル。「ムーブアイmirA.I.+」とAI運転、「2温度2気流(パーソナルツインフロー)」機能により、2人同時にそれぞれにとって快適な空調を実現します。また、「自動フィルター掃除」「はずせるボディ」「プレミアム除湿」「ピュアミスト」などを搭載。最上級の快適性と清潔性を求める人におすすめのシリーズです。
なお、品番「MSZ-FZ〜」が「家電量販店モデル」で、「MSZ-FZV〜」が「住宅設備モデル」。
価格.comで人気の「Z」シリーズは14畳用の「MSZ-ZW4025S-W」(2025年度モデル)
「FZシリーズ」と同じく、「ムーブアイmirA.I.+」を搭載し、AIが体感温度を先読み制御してくれますが、「2温度2気流」機能は非搭載。「再熱除湿」「自動フィルター掃除」など、快適性、省エネ性、清潔性のバランスがよく、家族が集まるリビングルームに最適です。また、寝室や個室などに高機能モデルを設置したい人にもおすすめ。
なお、品番「MSZ-ZW〜」が「家電量販店モデル」で、「MSZ-ZXV〜」が「住宅設備モデル」。
「Z」シリーズには「パウダースノウ」(ホワイト系)以外に、「オニキスブラック」や「ボルドーレッド」などのカラバリをラインアップ
デザイン性の高いシリーズ。スリムなデザインに「ムーブアイ極」を搭載しており、人それぞれの体感温度に合わせて気流を制御します。「スマート除湿」「スマートSTOP」なども装備。無線LAN機能はオプション。部屋のインテリアに合わせたカラーを選びたい人におすすめです。
なお、品番「MSZ-FL〜」が「家電量販店モデル」で、「MSZ-FLV〜」が「住宅設備モデル」。
価格.comで人気の「Xシリーズ(JXVシリーズ)」シリーズは14畳用の「MSZ-JXV4025S-W」(2025年度モデル)
価格と快適性のバランスが取れた、コスパ重視の上位モデルを探している人にはこのシリーズがおすすめ。「ムーブアイ」やAI自動運転、「はずせるパネル」「スマート除湿」などを搭載します。上位機能を備えながらも、最上位モデルに比べて価格が抑えられているほか、省エネ性と清潔性のバランスにもすぐれています。
価格.comで人気の「Rシリーズ(BXVシリーズ)」シリーズは23畳用の「MSZ-BXV7125S-W」(2025年度モデル)
省エネ性と快適性の両立を狙った中堅モデル。本体の高さが25.5cmとコンパクトながら、「ムーブアイ」や「自動内部乾燥」を標準装備します。導入費用を重視する家庭向けに、必要十分な基本性能をバランスよく搭載しています。
価格.comで人気の「Sシリーズ(AXVシリーズ)」シリーズは6畳用の「MSZ-S2225-W」(2025年度モデル)
奥行きがコンパクトな、幅広い用途向けのスタンダードシリーズ。「ムーブアイ」を搭載するほか、「スマホ連携」も可能です。また、「3モード除湿」や「自動内部清掃」など、最新機能が使いやすくまとめられています。こちらも導入費用とコンパクトさを求めている人におすすめ。
価格.comで人気の「GEシリーズ(GVシリーズ)」シリーズは6畳用の「MSZ-GV2225-W」(2025年度モデル)
本体の低価格と堅実な使い勝手を重視したベーシックなシリーズ。機能を絞ったシンプルな設計ですが、「内部乾燥」や「STRONG冷房」などの基本機能はしっかりと採用しています。「スマホ連携」や除湿機能も搭載。とにかく導入費用を抑えたい人はこちら。
省エネ性や付加機能を比較すると、上位モデルが有利。ただ、導入費用(本体価格)も高いのでそのバランスを見て選びましょう!
エアコンは、販売区分が「家電量販店モデル」と「住宅設備モデル」の2種類が基本用意されています。
・「家電量販店モデル」……「ヨドバシカメラ」などの家電量販店で購入できるモデル
・「住宅設備用モデル」……卸業者、工事店、ハウスメーカー、工務店、家電ストアなどを通じて購入できるモデル
「霧ヶ峰」シリーズの「家電量販店モデル」と「住宅設備用モデル」は、“機能的にはほぼ同じモデル” です。ただ、シリーズによっては、室内機と室外機を接続する「延長配管の最大長」と「最大高低差」の数字が異なる場合があるので、購入の際は価格だけでは選ばず、必ず公式カタログなどで詳細を確認するようにしましょう。また、「ズバ暖霧ヶ峰」の場合、「家電量販店モデル」は3シリーズ、「住宅設備用モデル」は4シリーズとラインアップの数が異なります。
ちなみに、価格.comでは両モデルの情報が確認できます。さらに、「価格.comプラス」の会員であれば、どこのお店で買ったどのエアコンでもお得な価格で設置工事してもらえるサービスが受けられるので要チェック!
どちらもオンラインショップや家電量販店で買えますが、仕様が多少異なるモデルも。自宅に合う仕様かどうかを購入先に聞いておくと安心!
「霧ヶ峰」の最大の魅力は、バイタルセンサー「エモコアイ」と赤外線センサー「ムーブアイ」を搭載していること。「エモコアイ」は、室内の人の脈を非接触で計測することでその人の感情を推定し、気流や温度を自動で調整します。
いっぽうの「ムーブアイ」は、床や壁の温度から人の体感温度を計測しつつ、さらにその人の位置も認識して、冷やしすぎない、暖めすぎない快適な空調を実現。この2つが連携することで、快適性はもちろん、ムダのない運転で省エネ性にも貢献します。
ちなみに、「ムーブアイ」はシリーズによってグレードが変わります。各特徴は以下のとおり。
・「ムーブアイmirA.I.+」
【対応シリーズ】「FZ」「Z」「FD」「ZD」
「霧ヶ峰」シリーズで最高精度の高精度赤外線センサー。1人ひとりの暑い・寒いの感覚を、手先・足先の温度変化から見分けて吹き分けます。また、部屋の環境(断熱性、気密性、広さ)や、部屋の隅や窓の近くの温度変化も察知して空調。さらに、家族の居場所に合わせて左右に風を吹き分けたり(「2温度2気流」)、家具や間取りで気流がさえぎられてしまう場合は、気流が届くルートを自動で探し出すなどの高機能を搭載しています。
・「ムーブアイ極」
【対応シリーズ】「FL」
床・天井・壁の温度や人の位置、手先・足先などの部位を含む体の温度変化を0.1度単位で測定し、快適な風を届けます。
・「ムーブアイ」
【対応シリーズ】「X」「R」「S」「XD」
床や壁などの温度から体感温度を測りつつ、人の位置も見て、冷やしすぎない、あたためすぎない快適な空調を実現。
・「フロアアイ」
【対応シリーズ】「GE」
部屋の床温度から人がいる場所の温度を計測し空調。
以上のように、「ムーブアイ」はグレードやシリーズごとに“できること”が異なります。そのなかで、「S」と「GE」以外のシリーズに搭載されている優秀な機能が「2か所同時空調」。「ムーブアイ」が人のいる2つのエリアを見つけることで、左右に分かれたフラップが独立して動いてその2か所を中心に効率的に空調します。
ほかにも上位モデルの「ムーブアイ」には、2つのエリアに対し、強い風と弱い風を吹き分ける「2温度2気流」や、2人それぞれの温冷感に合わせ、自動で「風あて」と「風よけ」を切り替える機能などが搭載されています。
「霧ヶ峰」は清潔機能にもこだわっています。特筆すべきは「ピュアミスト」。電気を帯びたミスト(水粒子)「ピュアミスト」を室内に放出し、10分以上空中に浮遊させることで、空気中の菌、ウイルス、カビ菌、花粉を抑制するほか、繊維に染みついたタバコ臭や生活臭も除去してくれます。単なる冷暖房に留まらず、部屋の空気を清潔に保てるのもうれしいポイントです。
「霧ヶ峰」は省エネ性能が高いのも魅力。特に、赤外線センサー「ムーブアイmirA.I.+」が体感温度を検知し、室温の変化を予測し、「冷房」「除湿」「送風」などの運転モードや、電源のオン/オフ(スタンバイ)をムダのないタイミングで自動で切り替える「おまかせA.I.自動」が便利です。ただ、こちらも上位モデルのみの搭載で、中位・下位モデルには、体感温度に合わせて「冷暖房」とサーキュレーター機能を自動で切り替える「ハイブリッド運転」機能が搭載されています。
また、住宅の性能(断熱性、気密性、広さを総合的に判断)を学習し、設定温度に到達するまでの動きを最適化する「エコスタート」も消費電力を抑えてくれます。
センサー機能は他社のエアコンにも搭載されていますが、「霧ヶ峰」のセンサーは特に精度が高いです。
「FZ」「Z」「FD(VXV)」「ZD(HXV)」「XD(NXV)」は2026年度モデル、「X(JXV)」「R(BXV)「S(AXV)」「GE(GV)」シリーズは2025年度モデル、「FL」は2021年度モデルでの説明
一般的に、エアコンの自動掃除機能を使いたいなら上位機種を選びましょう。ただし、自動掃除は、「エアフィルター」に付着したホコリをブラシでかき取る仕組みが追加されるため、本体価格は高めになります。
いっぽうで、自分で「エアフィルター」を取り外し、掃除機でサッとお手入れしたほうが手軽という声もあり、実は自動掃除機能は必ずしも必要とは限りません。また、エアコンのクリーニング業者に依頼した場合、自動掃除機能搭載モデルだと費用が1万円ほど高くなることも。導入する価値があるかどうかは、よく検討したいところです。
その点、「霧ヶ峰」の上位シリーズには「はずせるフィルターおそうじメカ」が搭載されています。運転停止後に、エアコンまで到達したペットの毛やホコリなどの汚れを自動でかき取り、エアフィルターを清潔に保ちます。また、そのダストボックスは約10年分のゴミを溜められる大容量なのも優秀です。さらに、「はずせるフィルターおそうじメカ」は文字どおり自分で外せるため、「エアフィルター」の油汚れなどを自分で掃除しやすいのがポイントです。
「霧ヶ峰」は「はずせるフィルターおそうじメカ」以外のパーツも外せるのが特徴。前面パネルや上下左右のフラップが取り外せるので内部まで手が届きやすく、他社モデルよりもしっかりと掃除できます。
ただ、モデルによっては「前面パネルのみ」「外フラップのみ」と制限があるため、購入時には確認しておきたいポイント。エアコンを清潔に保つことにこだわっている人には、この「はずせるボディ」機能が特に人気です。
「霧ヶ峰」の「エアフィルター」は、抗菌やウイルスの抑制作用のあるコーティングを施している「清潔Vフィルター」を採用。またそのほかのパーツは、ホコリや油汚れが付きにくい「ハイブリッドナノコーティング」が施されているほかに、防汚加工がしにくいフラップには、汚れが付きにくくする特殊素材を配合しています(「よごれんボディ」)。さらに、エアコン内部をカビから守る「おまかせボディ」も優秀。「冷房」「除湿」運転で発生した結露水で内部を洗浄した後、低濃度のオゾンを充満させてから加熱乾燥する「カビクリーンシャワー」で、カビ菌を抑えてくれます。
なお、特殊コーティングはシリーズによって採用しているものが異なります。
「清潔Vフィルター」……全シリーズで採用。グレードや採用パーツは異なる
「よごれんボディ」……「GE(GV)」以外のシリーズで採用。グレードや採用パーツは異なる
「おまかせボディ」……全シリーズで採用。グレードは異なる
「霧ヶ峰」のメンテナンスのしやすさは高評価! 自動掃除に任せるだけでなく、自分で奥まで掃除したい人にもぴったりです。
「霧ヶ峰」の冷暖房能力は、「畳数」で表されます。特に、どの程度の広さの部屋に適しているかを示す目安の数値「畳数のめやす」が、設置を検討している部屋の広さに合っているモデルを選ぶことが大切です。
設置する部屋の畳数が「畳数の目安」よりも大きいエアコンを選んでしまうと、十分に冷暖房できず長時間運転が必要になり、電力消費が増えるだけでなく、本体の寿命が短くなる可能性もあります。
逆に、設置する部屋の畳数が「畳数の目安」が小さいエアコンを選ぶと、すぐに設定温度に到達してしまうため、ひんぱんにオン/オフを繰り返し、効率が悪くなってしまいます。
また、「畳数の目安」は、住宅の構造によっても異なります。たとえば、「6〜9畳(10〜15u)」と表記されている場合、木造平屋(南向き)の和室では6畳(10u)、鉄筋コンクリートのマンション(南向き中間層)の洋室では9畳(15u)が目安という意味。つまり「6〜9畳すべてに最適」という意味ではなく、条件に応じて変わるということを表しています。
そのほかにも、ロフト付きの部屋や天井が高い部屋、複雑な形状の間取りでは、少し大きめの「畳数の目安」に対応したモデルを選ぶのがおすすめです。
基本は、部屋の畳数に合った「畳数の目安」のモデルを選べばOK! ただ、特殊な環境や構造の部屋の場合は、注意が必要です。
本体価格はすべて価格.com最安価格の概算(2025年10月10日時点)
次に、気になる電気代をチェック。「霧ヶ峰」の年間消費電力量を、リビングルームなどに合う14畳タイプで比較してみると、ベーシックモデル「MSZ-GV4025S」は1,544kWh(47,864円/※)で、ハイエンドモデル「MSZ-FZV4025S」は1,022kWh(31,682円)。電気代に換算すると、年間で大体16,182円の差があります。
その理由は、「霧ヶ峰」の上位シリーズには、省エネを支えるセンサーや制御技術が搭載されているから。たとえば、最上位のプレミアムシリーズ「FZシリーズ」や「Zシリーズ」では、部屋の環境(断熱性や気密性、広さから総合的に判断)を学習し、設定温度に到達するまでの運転を最適化する「エコスタート」を搭載。「暖めすぎ」や「冷やしすぎ」を抑え、快適な室温を実現しながらムダな消費電力も削減してくれます。
ちなみに、こういった省エネ・節電機能は、初期設定がオフになっていることが多いことに注意。オンに設定すれば、節電効果におよそ1割弱の違いが出てきます。
「霧ヶ峰」は導入コスト(本体価格)も幅広く、14畳向けでも8万円のモデルから数十万円のモデルまでラインアップされています。ただし、10年間使用した場合に本体価格と電気代を合わせた総コストを比べると、意外と大きな差にはなりにくいのが実情です。快適性やお手入れのしやすさでは上位モデルのほうがすぐれているため、多少予算に余裕がある人は、長い目で見て上位モデルを選ぶことをおすすめします。
※:1kWhあたりの電気代は約31円(税込)で計算
機能、省エネ性、導入費用のバランスを考えて選びましょう。快適性で選ぶなら、もちろん上位モデルがおすすめ!
ひと昔前までは、寒冷地ではエアコンだけでは十分に部屋を暖められず、石油ストーブなどを使うのが主流でした。ところが近年は、「ズバ暖霧ヶ峰」のように暖房性能にすぐれたエアコンが登場し、寒冷地でも広く使われています。このシリーズは、一般的な「霧ヶ峰」と比べ、暖房能力が高い点が大きな特徴です。
「FD(VXV)」「ZD(HXV)」シリーズは2026年度モデルでの説明。「最高約60℃温風」は「Z」「X(JXV)」「R(BXV)」「XD(NXV)」においては一部モデルに限る。室外機凍結防止ヒーターは「FZ」「Z」「FL」「JXV」では別売り
また、「ズバ暖霧ヶ峰」で注目すべきは霜取り機能。室外機に最も霜が付きやすいのは外気温が-7〜5.5度のときで、この温度帯だと従来のエアコンでは霜取り運転のために暖房機能が止まりやすいという欠点がありました。
その点、「ズバ暖霧ヶ峰」は霜取り中でも室温の低下を抑える機構を備えています。室外機の熱交換器を上下に分け、半分は霜取りをしながら、残り半分で暖房運転を続けるので、霜取り中でも暖房運転が止まらないという仕組みです。霜取りで使った冷媒は暖房で再利用。しかも、コンプレッサーがパワフルで大容量なので、使える熱交換器が半分になっても吹き出し温度が維持できるのも優秀です。
以上のような理由から、「ズバ暖霧ヶ峰」なら、寒冷地の住宅でも室温が下がりにくく、暖かさをしっかりとキープできるのです。
十分な暖房能力を発揮できるモデルが増えているため、寒冷地でもエアコンを利用する家庭が増えてきています! その点、「ズバ暖霧ヶ峰」なら暖かさをキープするための機能が充実! 温度が氷点下でも温風をしっかりと送り、部屋全体を効率的に暖めます。
<基準1>部屋の温度や湿度の調整力が高く、リビングルームに複数人いても快適に過ごせること。いっぽう、個室用であれば、コンパクトであること。
<基準2>エアコンは長時間使う家電なので、省エネ性が高いこと。ただし、本体価格は高くなりすぎないこと。
<基準3>エアコンはカビなどが発生しやすいので、内部の自動洗浄が充実しており、お手入れもしやすいこと。
製品 価格.com最安価格 | 画像 | ショップリンク | 畳数の目安 | 同シリーズ畳数ラインアップ | 販売区分 | バイタルセンサー | 赤外線センサー | おまかせAI自動 | ピュアミスト | はずせるフィルターおそうじメカ | 清潔Vフィルター | よごれんボディ | おまかせボディ | エコスタート | ハイブリッド運転 | 除湿 | 2か所同時空調 | 自動風あて/風よけ | 快適ロング暖房 | 長時間連続暖房 | 室温キープシステム(暖房) | 最高60度温風 | 急速Wヒート | 期間消費電力量 | 室内機サイズ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ![]() | Amazon楽天市場Yahoo! | 冷暖房とも主に14畳 | 6/8/10/12/14/18/20/23畳 | 住宅設備モデル | ✕ | ムーブアイ | ✕ | 〇 | 〇 | ★★★ | ★★★★★ | ★★★ | ✕ | 〇 | さらっと除湿冷房 | 〇 | ✕ | ✕ | ✕ | 〇 | 〇(一部) | 〇 | 1,146kWh | 799(幅)×389(奥行)×295(高さ)mm |
| ![]() | Amazon楽天市場Yahoo! | 冷暖房とも主に14畳 | 6/8/10/12/14/18/20/23/26/29畳 | 住宅設備モデル | 〇 | ムーブアイmirA.I.+ | 〇 | 〇 | 〇 | ★★★ | ★★★★★ | ★★★★ | 〇 | 〇(AI) | さらっと除湿冷房 | 〇 | 〇(AI) | 〇 | ✕ | 〇 | 〇(一部) | 〇 | 1,146kWh | 799(幅)×389(奥行)×295(高さ)mm |
| ![]() | Amazon楽天市場Yahoo! | 冷暖房とも主に14畳 | 6/8/10/12/14/18/20/23畳 | 住宅設備モデル | ✕ | ムーブアイ | ✕ | ✕(ヘルスエアー) | 〇 | ★★ | ★★ | ★★★ | ✕ | 〇 | スマート除湿 | 〇 | ✕ | ✕ | ✕ | 〇 | 〇(一部) | ✕ | 1,544kWh | 799(幅)×338(奥行)×255(高さ)mm |
| ![]() | Amazon楽天市場Yahoo! | 冷暖房とも主に14畳 | 6/8/10/12/14/18畳 | 住宅設備モデル | ✕ | ムーブアイ | ✕ | ✕ | ✕ | ★★ | ★ | ★★ | ✕ | 〇 | スマート除湿 | ✕ | ✕ | ✕ | ✕ | 〇 | ✕ | ✕ | 1,544kWh | 799(幅)×230(奥行)×295(高さ)mm |
| ![]() | Amazon楽天市場Yahoo! | 冷暖房とも主に14畳 | 6/8/10/14/18畳 | 住宅設備モデル | ✕ | ムーブアイ | ✕ | ✕ | ✕ | ★★ | ★ | ★★ | ✕ | 〇 | スマート除湿 | ✕ | ✕ | ✕ | 〇 | 〇 | 〇(一部) | ✕ | 1,484kWh | 799(幅)×230(奥行)×295(高さ)mm |
JXVシリーズ(2025年度モデル)【販売区分】住宅設備モデル【適応畳数】6/8/10/12/14/18/20/23畳【写真のモデル】「MSZ-JXV4025S-W」(14畳)
機能と価格のバランスを重視する人におすすめなのが「JXV」シリーズ。シリーズのプレミアム機能は抑えつつ、「ムーブアイ」×「A.I.自動」、フィルター自動お掃除、無線LAN内蔵によるアプリ連携などの高機能を備えたハイスペックモデルです。
「2か所同時空調」に対応しており、左右のフラップを独立して制御することで、2か所を同時に快適に空調できます。人のいる場所を中心に効率的に気流を届けられるため、同じ部屋でも家族が別々の場所にいることが多い家庭に向いています。
さらに、「急速Wヒート」と足元まで届く気流設計、「最大能力運転」によって、帰宅直後の冷えきった室内も素早く暖められます。暖房の余力が欲しい人や、冬場の立ち上がりを重視する人にはおすすめ。また、「さらっと除湿冷房」によって冷房と再熱除湿を自動で切り替えて湿度をコントロールするので、冷房の風で寒くなるのが苦手な人にもぴったり。
Zシリーズ(2025年度モデル)【販売区分】住宅設備モデル【適応畳数】6/8/10/12/14/18/20/23/26/29畳【写真のモデル】「MSZ-ZXV4025S-W」(14畳)
「Z」シリーズは上位の独自機能を搭載したプレミアムモデル。2つのセンサーによる「エモコテック」で人の脈を非接触計測し、快/不快を推定して温度や気流を自動制御します。暑い人/寒い人それぞれの体感温度に合わせ、風あて/風よけを自動で切り替えるため、温度の好みに個人差がある家庭にもおすすめ。
「フレッシュモード」は活動低下を検知し、集中しやすい環境作りをサポート。また、「ピュアミスト」の超微細ミストが空気を整え、肌や髪への保湿効果もあり。
さらに、「A.I.換気アシスト」機能はアプリと連携し、排出口の窓を設定することで換気をサポート。訪問客の多い家庭でも、効率的に室内の空気を入れ替えられます。2027年度の省エネ基準をクリアした高効率設計も魅力。
・クーラーをつけると集中的に風がきて、「感知している」ことが実感できました。本体の奥行きはありますが、丸みを帯びたフォルムで視覚的に圧迫感が抑えられている印象です。
・アプリで運転のオン/オフができるのは非常に便利。家のエアコンはほとんど三菱製なので、すべて無線LAN搭載モデルにすればさらに快適に使えそうです。
※2025年10月10日時点の、価格.com「Zシリーズ(2025年度モデル)」の製品ページに寄せられたユーザーレビューの一部を抜粋・編集しています。
BXVシリーズ(2025年度モデル)【販売区分】住宅設備モデル【適応畳数】6/8/10/12/14/18/20/23畳【写真のモデル】「MSZ-BXV4025S-W」(14畳)
設置がしやすく、良コスパなのが「BXV」シリーズ。高さが25.5cm(据付けスペース含め29.5cm)と本体がコンパクトで、窓上や窓横にすっきりと収まりやすいのが魅力です。
上位モデルの高度な機能は必要とせず、「ムーブアイ」や「フィルター自動おそうじ」、スマホ連携機能があれば十分という人にも最適です。
ただし、ファンの回転数を制御して除湿する「スマート除湿」方式を採用しており、「再熱除湿」への切り替え機能がないため、長時間運転すると体感温度が下がりやすい点に注意が必要です。
いっぽうで、電気の力で菌やウイルス、カビ菌を抑制しつつ、花粉やホコリ、PM2.5をキャッチする「ヘルスエアー機能」を搭載しているため、衛生面を重視する人にも向いています。
AXVシリーズ(2025年度モデル)【販売区分】住宅設備モデル【適応畳数】6/8/10/12/14/18畳【写真のモデル】「MSZ-AXV4025S-W」(14畳)
先述の「BXV」シリーズは高さがコンパクトなのに対し、「AXV」シリーズは奥行きがコンパクトなシリーズ。奥行約23cm(据付後23.5cm)の省スペース設計により、壁からの出っ張りが抑えられ、廊下や個室に設置したときの圧迫感を軽減したい人におすすめ。
価格を抑える分、機能は絞られており、フィルター自動お掃除は非搭載。ただし、「ムーブアイ」や「ハイブリッド運転」、消し忘れ時の自動オフ、「STRONG冷房」などの基本機能はしっかりと備えています。
KXVシリーズ(2025年度モデル)【販売区分】住宅設備モデル【適応畳数】6/8/10/14/18畳【写真のモデル】「MSZ-KXV4025S-W」(14畳)
寒冷地向け「ズバ暖霧ヶ峰」の中でも価格の安い「KXV」シリーズは、冬の主暖房として頼れる機能を多数搭載しているのが特徴。霜取りの頻度や時間を最適化する「長時間連続暖房」により、暖房停止を最小限に抑制するほか、「室温キープシステム」により霜取り中も室温低下を防ぎます。
さらに、「最高約60℃温風吹出し」で足元まで素早く暖められるので、帰宅直後に部屋をスピーディーに暖めたい人にもおすすめ。「ムーブアイ」や「STRONG冷房機能」も備わっているため、冬はもちろん、夏も快適に使えるのが魅力です。
一般的なエアコンの寿命は約10年とされており、三菱電機のルームエアコンも「設計上の標準使用期間」は10年。
これは安全に使える目安の期間で、この時期を過ぎると経年劣化により、安全性や動作の信頼性が下がる可能性があります。そのため、購入から10年を超えたら買い替えを検討したほうが安心。
また、10年以上前のモデルから最新モデルに買い替えることで省エネ性能が向上し、電気代やメンテナンス費用を含めたトータルコストを削減できる場合もあるでしょう。
なお、冷暖房が設定温度に達しにくい、または運転直後や運転中に頻繁に停止するなどの症状がある場合は故障の可能性があります。このような場合は、修理費用も考慮したうえで買い替えを検討しましょう。
エアコンの価格が下がりやすいのは、在庫処分と中間決算が重なる8月下旬〜10月頃。
真夏や真冬は需要が集中し、価格が上がりやすく、設置工事の待ち時間も長くなりがちなので避けたほうが無難です。
また、新モデルの発売直前・直後は型落ちモデルが値下がりしやすいですが、発売時期はメーカーによって異なります。傾向として、上位モデルは10〜11月、普及モデルは2〜3月に入れ替えが多く、この前後はとくに狙い目です。
さらに、家電量販店などの決算期にあたる3月と9月は、大型家電全般が安くなるケースが多く、型落ちや在庫処分と重なると一段とお得に購入しやすくなります。
工事予約は気温上昇に連動して真夏に集中するため、6〜8月は特に混雑しやすい時期。また、引っ越しが多い3〜4月も予約が取りにくくなります。
混雑時には、設置までに数週間から数か月待つこともあるでしょう。混雑を避けたい場合は、初夏前の5月や秋の9〜10月がおすすめ。ただし、その年の暑さが早く訪れる場合は、通常は閑散期の5〜6月から混み始める可能性もあるので注意してください。
標準的な工事での取り付け費用の相場は、約1.5万〜2.5万円。エアコンの冷房能力が高いほど費用も高くなる傾向があります。また、配管延長や高所作業などの追加工事が必要な場合は、別途料金が発生します。
主な補助制度は、「住宅省エネ2025キャンペーン」と「東京ゼロエミポイント」です。
「住宅省エネ2025キャンペーン」は、国が実施する補助制度で、住宅の新築やリフォームにおいて省エネ性能を高める工事が対象です。補助の対象となるエアコンは省エネ基準を満たしたモデルで、冷房能力ごとに1台あたり20,000円、24,000円、27,000円というような形で補助額が設定されています。
ただし、補助を受けるためには、断熱改修などの必須工事をあわせて行う必要があります。「住宅省エネ2025キャンペーン」における「霧ヶ峰」の対象エアコンはこちらのページから確認できます。
「東京ゼロエミポイント」は、東京都民が省エネ性能が高いエアコンなどの家電に買い替えた場合に、ポイントや割引が受けられる制度。支援額は製品や条件によって変わり、最大8万円が受けられる場合も。「東京ゼロエミポイント」における「霧ヶ峰」の対象エアコンはこちらのページから確認できます。
なお、どちらの補助金も、本記事でおすすめしている「JXVシリーズ」などの人気モデルをはじめ、幅広く対象に選ばれています。
エアコンの基本的なお手入れ方法は、フィルターのホコリを掃除機で吸い取った後に水拭きするほかに、吹き出し口とルーバーを中性洗剤を染み込ませた布で拭く、といった方法があります。繊細なフィンは無理に触らないほうがよいでしょう。
自動掃除機能付きモデルの場合は、それとは手順が異なるため、取扱説明書を確認することが重要です。特に「霧ヶ峰」は、シリーズによってパーツの取り外し方やお手入れ手順が異なるので、公式サイトや公式動画を確認してから実施しましょう。
また、エアコン内部のカビ掃除は個人では難しく、誤った方法で行うと破損や故障の原因になります。そのため、専門業者への依頼をおすすめします。
三菱電機「霧ヶ峰」シリーズ以外のエアコンについても知りたい人は、以下の記事を参考にしてみてください。エアコン業界のトレンドから製品選びのポイント、そして価格.comで人気の注目モデルを紹介しています。