インテリア雑貨から調理家電まで幅広く展開する山善から、ヒーターや電気ケトル、着る電気毛布など6つの新製品が2024年秋に登場します。新製品の気になる特徴や機能を発表会で見てきました。
まずは、同社が2022年から展開している「どこでも電気着る毛布」シリーズの最新モデルからです。
「くるみケット Over Air PD+」は、部屋の中を着用したまま動ける機能性と利便性が特徴の電気毛布です。ポイントは、名前のとおりUSB PD規格に対応したことで、従来モデルよりも出力が上がって暖房面積を広げることができたのです。
運転可能時間の目安ですが、10,000mAhのモバイルバッテリーで全面運転をした場合、速熱モードで2時間15分の使用が可能。上部のみ、下部のみ使用の場合はさらに長時間使用できます
「空気をキレイにする スッポリマルチ電気毛布」の本体サイズは約1000(縦)×約700(横)mm(ファスナー閉時)で、本体重量は約1.4kg。市場想定価格は10,000円(税込)
続いて紹介するのは、ファスナーを開閉してさまざまな形で使える「空気をキレイにする スッポリマルチ電気毛布」です。4つの使い方があり、たたんだまま使用する「ひざ掛け」、横部分を開いて使う「足入れひざ掛け」、横に広げる「ミニカーペット」、縦に広げる「ごろ寝マット」と工夫しだいでいろいろ使えそうです。
また、毛布はコントローラーを取り外せば、洗濯機で丸洗いが可能なので、清潔に使用できるのもうれしいポイントと言えそうです。
温度調節は弱/中/強の3段階で、表面温度はそれぞれ約26度(弱使用)、約34度(中使用)、約42度(強使用)と使い方に合わせて調節できて便利そうです
「3本管タイプ」の本体サイズは340(幅)×270(奧行)×720(高さ)mmで、本体重量は約3.7kg、価格.com最安価格は16,800円(税込)。「2本管タイプ」の本体サイズは340(幅)×250(奧行)×720(高さ)mmで、本体質量は約2.8kg、価格.com最安価格は10,800円(税込)
「ワイドレンジカーボンヒーター“Shareheats”」は、電気暖房のSNS投稿やインターネットレビューをヒントに生まれた「ワイドレンジヒーター」です。暖房の首振り機能の「争奪戦」や「陣取る」といったキーワードに着目して開発され、最大約90度の広範囲を“常時”暖められる構造が特徴です。
「3本管タイプ」と「2本管タイプ」があり、どちらも左右の筐体は4段階(0/10/20/30度)で角度調節が可能(「3本管タイプ」の真ん中は動かない)。速暖性にすぐれた遠赤外線のカーボン管を使用しているので、電源を入れてからの暖まりの速さもポイントです。
出力切替機能(暖房の強弱)は3本管タイプが強/中/弱の3段階、2本管タイプは強・弱の2段階で調節が可能。広範囲を素早く温めるので、「ヒーター前争奪戦」解消に一役買ってくれるかもしれません。
「世界のトップ100デザインスタジオ」に選ばれた「カロッツェリア・カワイ」との協業開発によるスマートなデザインも魅力のひとつ
転倒時の自動電源オフ機能も搭載。安全面にしっかり配慮されています
「ワイドハイブリッドヒーター」の本体サイズは440(幅)×160(奧行)×392(高さ)mmで、本体重量は約3.7kg、市場想定価格は18,500円(税込)
続いて紹介するのは、遠赤効果の高いシーズヒーターと広範囲に風を送るファンヒーターのいいとこ取りをした「ワイドハイブリッドヒーター」です。
シーズヒーターの輻射熱とファンの自然対流で効率よく暖めるのが特徴。2023年に発売した縦型形状の「ハイブリッドヒーター twinheat Plus fan」も好評だったとのこと。そして2024年モデルでは、横型ワイド形状を採用することで、広範囲かつ足元をしっかり暖められるようなったそう。
最大約25%節電ができるエコモードや、温度センサー機能を搭載しており、省エネ性能の高さもポイントです
本体前面に独自の障害物センサーを搭載しており、カーテンや洗濯機などがセンサーに近づくと通電をストップする安全機能を搭載
「電気バリスタポット」の本体サイズは300(幅)×190(奧行)×205(高さ)mmで、本体重量は約1.1kg、市場想定価格は12,100円(税込)
同社が2018年から展開し、累計37万台を販売している「温度調節ができる電気ケトル」シリーズの最新モデルが、この「電気式バリスタポット」。50〜100度まで1度単位で温度調節できるのが、シリーズを通して人気のポイントですが、本機は安全性能を向上させているところにも注目です。
転倒時のお湯漏れによる火傷のリスクを抑えるために、転倒時もノズルが上を向く新構造を採用。さらに、ふた内部にシリコンパッキンを使用するなどお湯が漏れる量を最小限に抑えているのがポイントです。
本体を充電プレートから持ち上げると、液晶画面にカウントがスタートする「カウントアップ」機能を搭載しており、ドリップ時間や蒸らし時間の目安としても使いやすそうです
山善の新製品を紹介してきましたが、全体的にSNSやインターネットのレビューなどを分析し、ユーザーのニーズに合わせて人気シリーズの機能をさらに使いやすく進化させている印象でした。
また、あれもこれもと多機能性を謳うのではなく、今のニーズに合った機能を搭載し、シンプルながらも使いやすさやデザインなどにこだわった製品が多いので、ピンポイントに刺さる人も多いのではないでしょうか。
ということで今回、紹介しきれていない機能や、詳しい使いやすさが気になった人は、価格.comのクチコミや家電量販店でぜひチェックしてみてください。