選び方・特集

主なタイプ別おすすめヒーター・ストーブ10選と選び方を紹介!

寒い時期に欠かせない暖房器具。最近では、単身世帯の増加やテレワークの普及にともない、自身の周辺を効率的に暖める「スポット暖房」のニーズが高まりを見せるほか、電気料金値上げの影響からランニングコストも含めた総合能力の高い製品が選ばれる傾向にあります。本特集では、主な暖房のタイプ別にその特徴を解説するとともに、注目モデルをピックアップしたのでチェックしてみてください。

ヒーター・ストーブの選び方

まずは、ヒーター・ストーブを選ぶにあたって必ずチェックしたい3つのポイントについて解説します。

1.主なタイプ別の特徴

▼石油ファンヒーター

灯油を燃料として発生させた熱をファンで送風し、部屋をあたためる暖房器具。暖房性能が高く、空気の循環によって部屋を効率よくあたためるので、リビングやダイニングなど広い部屋のメイン暖房に向いています。 いっぽうで、着火時や消火時に灯油ならではの独特なニオイがすることもあり、空気の汚れや一酸化炭素対策として、定期的な換気が必要になります。また、運用コスト面では、灯油価格の動きに大きく影響されるほか、少なめとは言え電力もかかる点に留意しましょう。

▼石油ヒーター・石油ストーブ

燃料筒の下部にある芯に灯油をにじませ、燃焼させることで部屋を暖める仕組み。外部電源を使用しないので、災害時や停電時にも役立ちます。また、輻射式のため、風を起こさず、赤外線効果で部屋全体をじんわりやわらかく暖めることが可能。ただし、使用中は常に着火した状態のため、やけどや火事には十分注意する必要があります。石油ファンヒーター同様に、定期的な換気が必要。

▼ガスファンヒーター

ガス栓からホースで引いたガスを燃料とし、発生させた熱をファンで送風して部屋を暖めます。場合によっては工事が必要となりますが、石油ヒーターのように燃料を補給する手間がかからないのがメリット。暖房性能が高く、立ち上がりも早いため、リビングやダイニングのメイン暖房に向いています。なお、都市ガスとプロパンガスで対応モデルが異なるため、購入前に自宅のガスの種類を確認しておきましょう。

▼ガスヒーター・ガスストーブ(カセットガスヒーター)

ガスを燃料とした、ファン(送風)を搭載しないタイプ。カセットガスを使用するタイプならガス栓の接続も不要なので、コンセントがない場所でも使用できるほか、災害時や停電時にも活躍します。なお、ガスや灯油を使用する燃焼系暖房器具は室内の酸素が少なくなると不完全燃焼となり、一酸化炭素が発生するリスクが高まるので、こまめに換気を行いましょう。

▼セラミックファンヒーター(電気ファンヒーター)

特殊加工されたセラミックスを電気の力で発熱させ、その熱をファンで送り出す非燃焼系暖房器具なので、燃料補給が不要なうえ、空気が汚れにくいのがメリット。また、セラミックスは発熱しやすいため、速暖性にすぐれています。いっぽう、消費電力が大きいわりに暖房性能は控えめ。広い部屋を暖めるよりも、トイレや脱衣所などの狭い部屋で使うほうが向いています。

▼電気ヒーター・電気ストーブ

発熱体の違いによって、カーボンヒーター、シーズヒーター、ハロゲンヒーターなどに分類されますが、いずれも発熱体に電流を流して発熱させます。本体が比較的軽量で持ち運びしやすいほか、コンセントに差せばすぐに使える手軽さがメリット。速暖性にもすぐれているものの、セラミックファンヒーターと同様、消費電力が大きいため、スポット暖房として使うほうが適しているでしょう。

▼オイルヒーター

電気を流して加熱したオイルを、パイプ内に循環させて放熱することで部屋を暖める構造上、部屋が暖まるまで時間がかかります。消費電力も大きく、自治体によっては処分する際に中のオイルを抜いておく必要があるなどネックとなり得る点はありますが、充填されているオイルは交換や補充の必要はなく、手間はかかりません。そして、輻射熱によって部屋全体が暖まるので電源を切った後も室温が下がりにくく、温風が出ないため、空気が汚れにくくて静音性が高いというメリットもあります。

▼オイルレスヒーター

外見はオイルヒーターに似ていますが、オイルは使用せず、内蔵されたアルミなどの発熱体を加熱して放熱する仕組み。輻射熱と自然対流で部屋をやさしく暖めるので、オイルヒーターと同じように、空気が汚れにくく、運転音も静か。それでいて、オイルヒーターよりも速暖性にすぐれ、本体重量が軽いのが特徴です。

2.ランニングコスト、省エネ性能

ヒーター・ストーブにはさまざまな種類がありますが、使い方によってはランニングコストに大きな違いが出るため、暖房性能だけでなく、燃料代や消費電力とのバランスを考慮して選びましょう。
メイン暖房として使うなら「石油ファンヒーター」や「ガスファンヒーター」、スポット暖房として使うなら「電気ヒーター」や「セラミックファンヒーター」などが候補に上がるでしょう。電気であたためる製品は、手軽な半面、電気代が高くなりがちなので、人の動きを感知して自動で電源をオン/オフする「人感センサー」を搭載したモデルを選ぶと、電気代の節約に繋がりますよ。

3.安全性能

万が一に備えた安全性能も、暖房器具を選ぶうえでは重要なポイント。地震などによって本体が転倒した際の「自動電源オフ機能」や、本体の温度異常を感知する「過熱防止装置」、小さな子どもが誤って操作してしまうことがないよう「チャイルドロック機能」を搭載したモデルであれば安心です。なかには、カーテンや障害物が本体をさえぎると、自動で停止する「シャットオフセンサー」を搭載したモデルなども登場していますので、ライフスタイルに合わせて選びましょう。

ヒーター・ストーブおすすめ10選

ここでは、主なタイプ別におすすめのヒーター・ストーブをご紹介します。価格.comでも人気のモデルが揃っていますので、ぜひチェックしてみてください。

1.コロナ「FH-G3220Y」
低消費電力で静かな運転音が魅力の石油ファンヒーター

5Lの大容量タンクと静かな運転音が魅力の石油ファンヒーター。コロナ独自の「ヒートバックシステム(自己燃焼熱を利用して灯油をガス化)」を搭載したバーナーで、燃焼時の消費電力が少ないのが特徴。通常点火には約55秒かかりますが、あらかじめ秒速点火タイマーをセットしておけば、開始5分前に余熱を開始して、最短7秒で点火可能に。そのほか、消火時のニオイを抑制する「クリーン消化機能」や、灯油残量が少なくなったときに、停止までの時間を点滅表示でお知らせする「灯油切れカウントダウン表示」など役立つ機能も充実しています。

◆タイプ:石油ファンヒーター
◆燃料:灯油
◆消費電力:650W(点火事)、10〜20W(弱〜強運転時)
◆本体サイズ:385(幅)×424(高さ) ×325(奥行)mm
◆重量:8.8kg

2.ダイニチ「FW-3220S」
35秒のスピード着火と消臭システムが特徴の石油ファンヒーター

ダイニチの石油ファンヒーターは「着火スピードの早さ」と「消火時のニオイ抑制」が特徴。余熱なしでも約35秒でスピード点火してあたたかい風を届けます。ただ、その分、消費電力はやや多め。また、消化時のイヤなニオイを抑制するために、「パワフル秒速消臭システム」を採用。気化ガスをピシャリと止めて、最後まで燃やしきることでニオイが発生しないように配慮されています。そのほか、室温変化に合わせて運転をコントロールする「エコおまかせモード」を搭載しています。

◆タイプ:石油ファンヒーター
◆燃料:灯油
◆消費電力:370W(点火事)、52〜98W(弱〜強運転時)
◆本体サイズ:371(幅)×429(高さ) ×299(奥行)mm
◆重量:7.4kg

3.トヨトミ「KS-67H」
電子点火で使いやすさにこだわった石油ストーブ

電源のない場所でも使用でき、停電時や災害時にも活躍する対流型の石油ストーブ。遠赤外線で広い部屋もムラなくあたためます。高圧放電を利用する電子点火を採用しているので、消火ツマミを回すだけで誰でも簡単に点火可能。また、火をゆっくり消すことで未燃ガスを燃やしきり、ニオイの発生を抑える「ニオイセーブ消火」や、火力が弱いときに芯を約2mmずつ3段階で上げて火力を回復する「でるでる芯」など、こだわりの設計となっています。

◆タイプ:石油ストーブ
◆燃料:灯油
◆消費電力:なし(点火用に乾電池を使用)
◆本体サイズ:482(幅)×583(高さ) ×482(奥行)mm
◆重量:11kg

4.リンナイ「SRC-365E」
点火5秒でぽかぽか温風が吹き出すガスファンヒーター

薄型&コンパクトな設計で、スイッチONからわずか5秒でぽかぽか温風が吹き出すガスファンヒーター。立ち上がり時に能力を約8%向上させる「急速暖房」や、設定温度に達すると自動で燃焼をセーブする「エコ運転」を搭載します。また、設定時間に自動運転を開始する「おやようタイマー」、15/30/45/60分を選んで消化する「おやすみタイマー」、一定時間経過後に、自動で運転を停止する「消し忘れ防止タイマー」などを搭載しています。

◆タイプ:ガスファンヒーター
◆燃料:都市ガス
◆消費電力:18W
◆本体サイズ:440(幅)×440(高さ) ×207(奥行)mm
◆重量:6.3kg

5.イワタニ「デカ暖 CB-STV-DKD」
少ないガス量で高い暖房能力を発揮するカセットガスストーブ

電源が不要なので、アウトドアや災害時にも活躍するカセットガス式ストーブ。コンパクトですが、小型石油ストーブに匹敵するあたたかさが得られて、カセットガスコンロのようにこまかな火力調節も可能です。カセットガスの交換だけで使え、交換時に手が汚れる心配もありません。「不完全燃焼防止装置」「立ち消え安全装置」「転倒時消化装置」「圧力感知安全装置」など安全機能も充実しており、初めてガス式を使う人でも安心です。

◆タイプ:カセットガスストーブ
◆燃料:カセットガス
◆消費電力:なし
◆本体サイズ:349(幅)×408(高さ) ×280(奥行)mm
◆重量:4.1kg

6.ダイソン「Dyson Pure Hot + Cool HP00ISN」
暖房、扇風機、空気清浄機の1台3役で使えるマルチヒーター

暖房、扇風機、空気清浄機能と1台で3役こなして年中使えるマルチファンヒーター。暖房としては、内部にセラミックヒーターを搭載しており、ダイソン独自のエアマルチプライアー機能による大風量で部屋のすみずみまで温風を届けられます。遠くまでパワフルな風を届ける「フォーカスモード」と、より広範囲に風を届ける「ワイドモード」の2種類を搭載。350°の首振り機能も搭載しており、エアコンと併用すれば効率的に空気を循環させられます。また、自動温度制御、スリープタイマー、転倒時自動停止機能などの安全機能も搭載しています。

◆タイプ:空気清浄機能付きファンヒーター
◆電気式
◆消費電力:1200W
◆本体サイズ:222(幅)×632(高さ) ×222(奥行)mm
◆重量:3.9kg

7.シャープ「HX-PK12」
加湿しながら部屋をあたためるセラミックファンヒーター

1台で「加湿」と「暖房」の両方をこなす、プラズマクラスター搭載のセラミックファンヒーター。最大加湿量は650mL/hとコンパクトながらもパワフル。また、強くて速い風を生み出す「テントウムシの羽根形状」を採用した独自技術で、従来モデル(HX-L120)と比べて、温風到達距離は約2倍、風量は約30%アップしています。

◆タイプ:加湿セラミックファンヒーター
◆電気式
◆消費電力:570W(加湿)、620W(弱)、1200W(強)
◆本体サイズ:420(幅)×420(高さ) ×175(奥行)mm
◆重量:5.5kg

8.日本エー・アイ・シー「Aladdin AEH-G100A」
4段階でパワー切り替えが可能な遠赤グラファイトヒーター

速暖性のある独自の遠赤グラファイトヒーターを搭載した電気ヒーター。同社の「アラジントースター」で培ったヒーター技術を応用し、身体全体を均一にあたためるグラファイトeヒーターを採用しており、高さ約60cmの大型パネルですばやくあたためます。250/500/750/1000Wと4段階でパワー切り替えが可能。自動首振り機能はありませんが、手動で約130°角度を調節可能。また、「シャットオフセンサー」を搭載しており、カーテンや障害物が前面の赤外線センサーをさえぎると、自動で電源が切れる安心設計です。

◆タイプ:遠赤グラファイトヒーター
◆電気式
◆消費電力:250〜1000W
◆本体サイズ:300(幅)×610(高さ) ×300(奥行)mm
◆重量:2.7kg

9.デロンギ「ヴェルティカルド RHJ21F0812」
一定温度を保ちながら効率よくあたためるオイルヒーター

電気ヒーターで内部に密閉された難燃性オイルをあたためて放熱するオイルヒーター。温風が出ないので部屋が乾燥しにくいほか、フィンにあけられた穴によって、外周部への熱伝導を抑制する「サーマルカットフィン」構造で、表面温度を抑えてやけどや火事が起こりにくい設計となっています。パワーは3段階(500/700/1200W)から選択可能で、適温を保つサーモスタット(温度設定ダイヤル)で、自動でON/OFFを繰り返し、室内を一定温度に保ちます。

◆タイプ:オイルヒーター
◆電気式
◆消費電力:500〜1200W
◆本体サイズ:260(幅)×650(高さ) ×430(奥行)mm
◆重量:13kg

10.コロナ「ノイルヒート DHS-1519」
部屋が乾燥しにくく、静かな運転が特徴のノンオイルヒーター

ヒーター管に熱伝導率の高いアルミ製フィンを高密着させた独自開発の「FIXAL(フィクサル)ヒーター」を搭載したオイルレスヒーター。輻射と対流によって部屋をあたためるので乾燥しにくく、オイルヒーターよりも立ち上がりが早いのが魅力です。本体の表面温度は平均約54℃と直接触れてもやけどしにくいほか、地震などで本体が転倒したときは自動で停止して警告音で知らせる安心設計。本体下部には4輪キャスターを搭載しているので、移動も簡単です。

◆タイプ:高密着FIXAL(ノンオイル)ヒーター
◆電気式
◆消費電力:300〜1500W
◆本体サイズ:270(幅)×621(高さ) ×469(奥行)mm
◆重量:11.3kg

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価格.comマガジン編集部

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