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拭き掃除したような仕上がり! マイクロミストの力で床のざらつきまでキャッチするコードレス掃除機

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ヘッド前面からマイクロミストを噴霧することで、これまで掃除機では取りきれなかった細かいゴミまで吸い込み、床のざらつきやべたつきを抑えるコードレススティック掃除機「MC-NX810KM」をパナソニックが発表。ミストによる効果を発表会でチェックしてきました。

マイクロミストを噴霧する機能を搭載

「MC-NX810KM」は、「クリーンドック」と呼ばれる充電台に自動ゴミ収集機能を搭載した「セパレート型コードレススティック掃除機」シリーズに追加された最上位モデル。掃除中に吸い込んだゴミは掃除機本体のダストボックスに仮置きし、クリーンドックに掃除機を戻すと本体内のゴミがクリーンドックの紙パックに収集され、その後、掃除機の充電が始まります。ゴミ捨ての手間が減るほか、掃除後に毎回本体のゴミはほぼ空になるため吸引力が長持ちするのがメリット。

クリーンドックに掃除機を戻した状態。クリーンドックのサイズは220(幅)×331(奧行)×782(高さ)mmです。市場想定価格は90,000円前後(税込)で、2024年10月下旬発売予定

クリーンドックに掃除機を戻した状態。クリーンドックのサイズは220(幅)×331(奧行)×782(高さ)mmです。市場想定価格は90,000円前後(税込)で、2024年10月下旬発売予定

クリーンドック内の紙パックは約3.5か月に1回の交換頻度で済むそう(部屋の広さやゴミの量によって異なります)。紙パックなのでゴミ捨て時にゴミが舞い上がる心配がなく、ナノイーで紙パックに溜めたゴミが脱臭・除菌されるのもいいところ

クリーンドック内の紙パックは約3.5か月に1回の交換頻度で済むそう(部屋の広さやゴミの量によって異なります)。紙パックなのでゴミ捨て時にゴミが舞い上がる心配がなく、ナノイーで紙パックに溜めたゴミが脱臭・除菌されるのもいいところ

このようなセパレート型の構造はそのままに、「マイクロミスト」機能を搭載したのが特徴です。ヘッドに配置された、給水タンクと一体化したミストデバイスが超音波振動で約10μmの極微細なミストを生成。給水しておけば、掃除機の電源オンと連動してマイクロミストが床面に向かって噴霧されます。

一見は、普通のコードレススティック掃除機。スティック時のサイズは220(幅)×202(奧行)×1,127(高さ)mmで、重量は1.9kg

一見は、普通のコードレススティック掃除機。スティック時のサイズは220(幅)×202(奧行)×1,127(高さ)mmで、重量は1.9kg

ヘッドを前方から見ると、2つの穴が! ここからマイクロミストが出ます

ヘッドを前方から見ると、2つの穴が! ここからマイクロミストが出ます

ミストデバイスは着脱式。ミストを使うには水が必要なので、掃除機を使用する前にタンクに水を入れておきましょう。満水状態からの噴霧時間は約16〜28分

ミストデバイスは着脱式。ミストを使うには水が必要なので、掃除機を使用する前にタンクに水を入れておきましょう。満水状態からの噴霧時間は約16〜28分

掃除機をオンにすると、吸引と同時にマイクロミストも噴霧。掃除機の運転モードは「HIGH」(約10分使用可能)、「AUTO」(約16〜28分使用可能)、「LONG」(約35分使用可能)の3モードがありますが、ミストの量は一定です

掃除機をオンにすると、吸引と同時にマイクロミストも噴霧。掃除機の運転モードは「HIGH」(約10分使用可能)、「AUTO」(約16〜28分使用可能)、「LONG」(約35分使用可能)の3モードがありますが、ミストの量は一定です

マイクロミストは一般的な霧よりも粒子が細かく揮発しやすいため、フローリングだけでなく、畳やカーペットにも使用可能(未塗装(白木)、耐水性でない床材は非対応)。ゴミや空気と一緒にマイクロミストも掃除機内に吸い込まれますが、すぐに乾くので、水分による影響は心配不要です。

ミストが当たっている床を触るとしっとりとしていますが、数秒でサラサラに乾いていました

ミストが当たっている床を触るとしっとりとしていますが、数秒でサラサラに乾いていました

ミストを止めるスイッチも装備されています

ミストを止めるスイッチも装備されています

ミスト+吸引でどんな効果があるの?

掃除機は、床上のゴミを吸引してきれいにします。ただ、それだけでは取りきれないゴミがあるそう。たとえばフローリングの場合、掃除機がけをした後なのに素足で歩くと「ざらつき」を感じることはありませんか? 実は、フラットに見える面にもわずかな凹凸が多数あり、微細なホコリや花粉、フケなどのハウスダスト、細塵といった目に見えない1mm以下のホコリがくぼみに入り込んでしまいます。掃除機のブラシにはゴミをかき出す効果もありますが、そうした細かいくぼみに入り込んだ細かいゴミはブラシのかき取り+吸引でも取りきれないため、目には見えないゴミとして残ってしまうそう。

フローリングの床には幅100μm以下、深さ20μm程度のくぼみが多数あり、そこにハウスダスト(目に見えない1mm以下のホコリ)が入り込んでしまうと、普通の掃除機がけだけで取りきるのは難しいそう

フローリングの床には幅100μm以下、深さ20μm程度のくぼみが多数あり、そこにハウスダスト(目に見えない1mm以下のホコリ)が入り込んでしまうと、普通の掃除機がけだけで取りきるのは難しいそう

そんな目に見えない細かなゴミを取るために、「MC-NX810KM」はマイクロミストを使用。床面に噴霧したマイクロミストがハウスダストの表面に付着し、ハウスダストが床に張り付いたり、くぼみに落ちたりするのを低減して取りやすい状態にします。さらに、マイクロミストはブラシの表面にも付着。微細ゴミとブラシに水分が付着することで「物体と物体の間に液体があると引きつけ合う」という液架橋力が働き、床のざらつきとなる目に見えない微粒子ゴミをキャッチして吸い込みます。

床上のハウスダストにマイクロミストを噴霧して水分を付着させるだけでなく、掃除機のブラシにもミストの水分を付着させることで掃除性能がアップ

床上のハウスダストにマイクロミストを噴霧して水分を付着させるだけでなく、掃除機のブラシにもミストの水分を付着させることで掃除性能がアップ

ミスト機能をオンとオフに設定した「MC-NX810KM」を用意し、マイクロミストの効果を検証。コーンスターチ(粒子サイズは直径10〜20μm)を撒いたフローリングを掃除機がけしてみると、下の動画のように、ミストを噴霧していないほうはうっすらと粉が残ってしまいました。

マイクロミスト機能でブラシを湿らせることにより摩擦力が高くなり、拭き掃除の性能もアップしているとのこと。実際にミスト噴霧オンの状態で掃除機がけした床を手で触ってみると、水拭き掃除をした後のようなサラサラとした気持ちのいい手触りになっていました。

今回の発表会では体験できませんでしたが、床のべたつき汚れが軽減できるほか、一定の除菌効果もあるそう。とはいえ、水拭き掃除をしているわけではないため、液体などが乾燥して付着した汚れなどを掃除するまでの効果はありません。

新ヘッドでメンテナンス性と使い勝手が向上

「MC-NX810KM」もうひとつ注目したいのが、新しくなったブラシ「からまないブラシPlus」の存在。パナソニックの高機能コードレススティック掃除機は、この数年ブラシが左右2つに分かれた「からまないブラシ」を採用していました。

2つの円すい形のブラシを搭載しているのが特徴。キャッチした毛や糸などはブラシの細いほうに移動し、中央の隙間から吸い込まれます

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2020/08/12 13:00

既存の「からまないブラシ」はブラシの毛絡みを低減する優秀な仕組みでしたが、「ブラシを取り外して洗いたい」「ヘッドにLEDライトを付けてほしい」というユーザーからの声を受け、ブラシを1本タイプ構造に変更。ブラシが1本タイプになったということは毛絡みが心配されますが、ブラシの毛量の密度をアップさせてブラシへの巻き付きを抑え、ブラシが接する部分(ヘッド上部)に配置したリブがブラシに付いた毛などをそぎ落とすことで、既存の「からまないブラシ」と同レベルの毛絡み低減の効果を実現しています。

ブラシは1本ですが、ブラシの毛をV字に配置することでキャッチした毛や糸などを中央に集めて吸い込みやすくしています

ブラシは1本ですが、ブラシの毛をV字に配置することでキャッチした毛や糸などを中央に集めて吸い込みやすくしています

ブラシの上部に当たるようにリブを配置(矢印の部分)。ブラシに巻き取られた毛などがリブで弾かれ、ブラシへのからみ付きを防ぎます

ブラシの上部に当たるようにリブを配置(矢印の部分)。ブラシに巻き取られた毛などがリブで弾かれ、ブラシへのからみ付きを防ぎます

既存の「からまないブラシ」ではブラシを取り外せませんでしたが、「からまないブラシPlus」は取り外して水洗い可能。ブラシの取り外しにはコインなどを使ってロックを解除する必要があります

既存の「からまないブラシ」ではブラシを取り外せませんでしたが、「からまないブラシPlus」は取り外して水洗い可能。ブラシの取り外しにはコインなどを使ってロックを解除する必要があります

まとめ

パナソニックは、今では多くのメーカーが採用している「コードレススティック掃除機の自動ゴミ収集機能」を日本で初めて搭載したメーカーです。そんなパナソニックが、今回コードレススティック掃除機に「マイクロミスト」という画期的な機能を搭載。このマイクロミスト機能が自動ゴミ収集機能のように高機能コードレス掃除機の一般的な機能になるのか、今後もコードレススティック掃除機の動向に注目したいと思います。

普通のサイクロン式にもマイクロミスト機能搭載モデルを用意

自動ゴミ収集機能を搭載しないサイクロン式コードレススティック掃除機にも、マイクロミスト機能搭載モデルがラインアップされています。自動ゴミ収集機能(クリーンドック)がないぶん、市場想定価格は60,000円(税込)と「MC-NX810KM」より30,000円安いので、マクロミスト機能を使いたいなら「MC-SB70KM」もチェックしてみて!

スティック時のサイズは220(幅)×219(奧行)×1,142(高さ)mmで、重量は1.7kg。「MC-NX810KM」と同じ「からまないブラシPlus」を採用しています。2024年10月下旬発売予定

スティック時のサイズは220(幅)×219(奧行)×1,142(高さ)mmで、重量は1.7kg。「MC-NX810KM」と同じ「からまないブラシPlus」を採用しています。2024年10月下旬発売予定

倉本 春
Writer
倉本 春
パソコン雑誌編集者からドッグカフェオーナーという、異色の経歴を経た家電ライター。家電を活用することで、いかに家事の手を抜くかに日々頭を悩ませている。
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中村真由美(編集部)
Editor
中村真由美(編集部)
モノ雑誌のシロモノ家電の編集者として6年間従事した後、価格.comマガジンで同ジャンルを主に担当。気づけば15年以上、生活家電の情報を追い、さまざまな製品に触れています。
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