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普段使いでもおしゃれ! 安全性と使いやすさが魅力のJackery「ポータブル電源 600 Plus」

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元々キャンプで使用されることが多かったポータブル電源だが、最近では災害時の備えや普段の生活でも活用されている。室内で使用されるケースも増えており、従来の無骨なデザインだけでなく、すっきりとしたデザインの製品も多くなってきた。そんなトレンドにいち早く対応したのが、今回注目したJackery Japan(以下、Jackery)の「ポータブル電源 600 Plus サンドゴールド」(以下、ポータブル電源 600 Plus)だ。さっそく、その魅力をチェックしよう。

普段使いにちょうどいいスペックとデザイン

災害時の備えとしてポータブル電源を導入するなら、バッテリーの出力と容量が大きいほうが有利。だが、バッテリーが大きくなるほど重量も重くなり、避難するときの持ち運びに不便だ。

電子レンジや炊飯器、電気ケトルなど、高熱を発する調理家電は、大容量なポータブル電源でも長時間は使用できないため、調理にはカセットコンロを使うのが合理的。こうした使い分けをすれば、容量600〜800W程度のポータブル電源でも災害時の備えとして十分に活用できる。

今回注目した「ポータブル電源 600 Plus」は、定格出力が800Wで、定格容量が632.2Whのリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを内蔵し、重量は約7.3kg。スマートフォンやパソコン、ライト、サーキュレーターや扇風機のほか、小型の冷蔵庫も動かせるパワフルさと、持ち運びやすさを両立している。

さらに、親しみやすいデザインも目を引く。ベージュ系の外装色でさまざまな雰囲気のインテリアにさりげなく溶け込むので、部屋に据え置きにしても違和感がなく、普段使いに重宝する。

本体色がベージュに近いため、カーテンのアイボリーやフローリングの茶色とも相性がよい。本体サイズは約30(幅)×21.9(奥行)×19.7(高さ)cmで、重量は約7.3kg。折り畳み式のハンドルを掴めば、無理なく持ち運べる

本体色がベージュに近いため、カーテンのアイボリーやフローリングの茶色とも相性がよい。本体サイズは約30(幅)×21.9(奥行)×19.7(高さ)cmで、重量は約7.3kg。折り畳み式のハンドルを掴めば、無理なく持ち運べる

部屋のレイアウトによっては、壁面のACコンセントが家具や家電で隠れてしまい、使用できない場合もある。そんなとき、手軽に持ち運びができるポータブル電源を活用すると便利だ

部屋のレイアウトによっては、壁面のACコンセントが家具や家電で隠れてしまい、使用できない場合もある。そんなとき、手軽に持ち運びができるポータブル電源を活用すると便利だ

部屋の空気を循環させるサーキュレーターは、エアコンから吹き出す風の向きに合わせて設置場所を変えることで、より効果を高められる。電源の場所を動かせれば、サーキュレーターを置く場所も自由に変えられる

部屋の空気を循環させるサーキュレーターは、エアコンから吹き出す風の向きに合わせて設置場所を変えることで、より効果を高められる。電源の場所を動かせれば、サーキュレーターを置く場所も自由に変えられる

シンプルなインターフェイスと細やかな設定ができるアプリ

「ポータブル電源 600 Plus」のインターフェイスは、本体前面に出力端子や液晶ディスプレイ、ライト、スイッチを備え、シンプルでわかりやすい。液晶ディスプレイには電力の入出力の状態が表示されるほか、バッテリーの使用可能時間や、動作設定の状況を示すアイコンが表示される。

本体前面には出力端子を装備。シガーソケット出力×1、USB-Type Cポート×2(最大30W+最大100W)、USB-Type Aポート×1(最大18W)、ACコンセント×2(定格最大800W)を備える。USBポートはデュアルPower Delivery対応なので、スマートフォンとノートPCの同時充電も可能だ

本体前面には出力端子を装備。シガーソケット出力×1、USB-Type Cポート×2(最大30W+最大100W)、USB-Type Aポート×1(最大18W)、ACコンセント×2(定格最大800W)を備える。USBポートはデュアルPower Delivery対応なので、スマートフォンとノートPCの同時充電も可能だ

右側面にはAC入力ポート×1、DC入力ポート×1を装備

右側面にはAC入力ポート×1、DC入力ポート×1を装備

液晶ディスプレイを表示したところ。左に入力数(W)と充電の残り時間(H)、中央にポータブル電源本体のバッテリー残量(%)、さらに右に出力数(W)とバッテリー使用可能時間(H)が表示される。そのほか、スマートフォンアプリ「Jackeryアプリ」を操作して各種機能をオンにすると、液晶画面の空いているスペースにアイコンが表示される

液晶ディスプレイを表示したところ。左に入力数(W)と充電の残り時間(H)、中央にポータブル電源本体のバッテリー残量(%)、さらに右に出力数(W)とバッテリー使用可能時間(H)が表示される。そのほか、スマートフォンアプリ「Jackeryアプリ」を操作して各種機能をオンにすると、液晶画面の空いているスペースにアイコンが表示される

操作が簡単で細やかな設定ができるアプリ

「ポータブル電源 600 Plus」はWi-FiとBluetoothで「Jackeryアプリ」と通信し、アプリからさまざまな遠隔操作が可能だ。アプリから使用するポートの電源をオン/オフしたりできるだけでなく、本体の充電速度を速めたり、バッテリー負荷を抑えたりもできる。

アプリを開くと、電力の入出力の状態や使用する出力ポートの選択、ライトの発光・調整などの操作が可能。ユーザーインターフェイスがシンプルにまとめられているので、操作に迷うこともなかった

アプリを開くと、電力の入出力の状態や使用する出力ポートの選択、ライトの発光・調整などの操作が可能。ユーザーインターフェイスがシンプルにまとめられているので、操作に迷うこともなかった

ポータブル電源の設定画面。特に便利だと思った機能は、中央の「緊急充電モード」と「充電速度設定」「パフォーマンス設定」「省エネモード」だ

ポータブル電源の設定画面。特に便利だと思った機能は、中央の「緊急充電モード」と「充電速度設定」「パフォーマンス設定」「省エネモード」だ

約60分で充電できる「緊急充電モード」

台風が接近しているときなどは、バッテリーをなるべく早く満充電の状態にしたいもの。本製品は、「緊急充電モード」をオンにすると、最速約60分で満充電になる。「緊急充電モード」をオンにすると1回だけ機能が有効になり、満充電になるか、ACコンセントからの入力が切れた後に自動で無効になる。なお、バッテリーへのダメージを防ぐため、メーカーとしては緊急時のみの使用を推奨している。

アプリで緊急充電モードをオンにすると、バッテリー残量を示す液晶ディスプレイ中央の表示が時計回りに点滅していく。実際に充電時間を計測してみたところ、バッテリー残量が1%付近から100%になるまで約62分だった

アプリで緊急充電モードをオンにすると、バッテリー残量を示す液晶ディスプレイ中央の表示が時計回りに点滅していく。実際に充電時間を計測してみたところ、バッテリー残量が1%付近から100%になるまで約62分だった

充電時の動作音を抑えられる「充電速度設定」

「充電速度設定」で「静かな充電モード」を選択すると、充電時の動作音を抑えることが可能。メーカーによれば、深夜の住宅街(郊外)の騒音と同じ30dBまで抑えられる可能性があるという。なお、前述の「緊急充電モード」をオンにすると、「充電速度設定」のモード選択はできなくなる。

「静かな充電モード」をオンにしてみたところ。電力の入力数が少なくなるものの、確かに動作音が小さくなった。寝室で充電していても気にならないレベルに感じられた

「静かな充電モード」をオンにしてみたところ。電力の入力数が少なくなるものの、確かに動作音が小さくなった。寝室で充電していても気にならないレベルに感じられた

バッテリー負荷を調整する「パフォーマンス設定」

充電容量と消費電力を制御できる設定。「完全に使用」を選択するとフルパワーで稼働し、「バッテリ節約モード」を選択すると、30%相当のバッテリー負荷を低減する。「バッテリ節約モード」では、ソフトウェア上でバッテリーの充電を85%に制限し、80%を下回った場合のみ充電することでバッテリー寿命を1.5倍に延長するという。

なお、「バッテリ節約モード」を選択すると、液晶ディスプレイ左上にアイコンが表示される。バッテリー制御に関しては、このほかにもさまざまな運転モードをアプリで設定可能。無負荷や軽負荷状態が数時間続くと自動で電源をオフにする「省エネモード」も便利だ

なお、「バッテリ節約モード」を選択すると、液晶ディスプレイ左上にアイコンが表示される。バッテリー制御に関しては、このほかにもさまざまな運転モードをアプリで設定可能。無負荷や軽負荷状態が数時間続くと自動で電源をオフにする「省エネモード」も便利だ

耐久性を高めるバッテリー制御と停電時も安心なUPS機能

ソフトとハードの両面でバッテリーの安全性に配慮

このように、「ポータブル電源 600 Plus」は、アプリを使ったバッテリー制御を細やかに行うことで、バッテリーへの負荷を軽減し、長寿命化を図れる。

いっぽうで、ハードウェアには62種類の保護機能を搭載した、最先端の高速充電技術 「ChargeShield2.0テクノロジー」を用いており、独自の段階的可変速充電アルゴリズムにより、安全性能を向上。約4,000回の充放電サイクルという高い耐久性を備えている。

また、長時間使用しない場合には自然放電を抑える「超ロングスタンバイモード」も稼働し、二重三重の安全機能が働く。さらに、高い耐衝撃性や、UL94-V0認証の耐火性能にも対応。これはJackeryのポータブル電源ならではの特徴であり、安全性能の高さで他メーカーの一歩先を行っている。

停電時も0.02秒で給電する「UPS機能」

もちろん、停電などの緊急事態が発生した場合には、電源供給をポータブル電源に自動で切り替える「UPS(無停電電源装置)機能」も搭載。20 ミリ秒 (0.02 秒) 未満でポータブル電源から給電する。UPS機能に対応したデスクトップPCをはじめ、冷蔵庫や照明などの電源に普段からポータブル電源を接続しておけば、停電時も安心だ。

デスクトップPCなどを接続しておけば、停電時にもパソコン内のデータを失わなくて済む

デスクトップPCなどを接続しておけば、停電時にもパソコン内のデータを失わなくて済む

まとめ 安全性への配慮と使いやすさが魅力

ポータブル電源の草分け的メーカーの最新モデルだけに、「ポータブル電源 600 Plus」は、バッテリーの安全性や耐久性によく配慮されており、使いやすい製品に仕上がっていた。パフォーマンスと安全性の高さを両立するバランスのよさが、Jackeryのポータブル電源が多くのユーザーに支持されている理由なのだろう。

さらに、インテリアとの相性に配慮されたカラーリングも見事だ。実際に室内のさまざまな場所に置いてみると、ベージュ系の「サンドゴールド」は、自然と周囲に溶け込んでいた。これなら、室内に置きっぱなしにしても違和感がなく、むしろおしゃれな雰囲気を演出してくれる。

このように、本製品は、これまでのJackeryポータブル電源の特徴であった、安全性や使いやすさに加えて、落ち着いたカラーリングがもたらす親しみやすさも手に入れている。落ち着いたデザインのポータブル電源を探している人なら、ぜひ購入候補に入れてみてはどうだろうか。

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2025/07/20 09:01
宮澤保生(編集部)
Writer / Editor
宮澤保生(編集部)
学生時代から価格.comのヘビーユーザーで、外資系金融機関、出版社、新聞社を経て念願のカカクコムへ。趣味はドライブ、JAZZ鑑賞、映画鑑賞。ユーザー目線に立った記事の作成を心掛けています。
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