ハイアールジャパンは、家庭用ルームエアコン「huu」のハイグレードモデル「MXシリーズ」と、スタンダードモデル「CSシリーズ」を2025年「3月1日に発売します。ポイントは、日本市場へのIoT家電展開の第一弾というところです。製品の詳細とあわせてチェックしていきましょう。
ハイグレードモデルの「MXシリーズ」、スタンダードモデルの「CSシリーズ」ともに、6畳、8畳、10畳、14畳の4機種、両シリーズで合計8機種をラインアップ。市場想定価格(税込)は、「MXシリーズ」が100,000円〜140,000円前後。「CSシリーズ」が70,000円〜110,000円前後
ハイアールジャパンは、清潔さと省エネ、快適性にこだわったルームエアコン「huu」を2024年から日本で展開しています。今回発表の「huu」のハイグレードモデル「MXシリーズ」を中心に気になるポイントを3つチェックしていきます。
・無線LANを内蔵してスマートスピーカーやスマホから操作が可能
・清潔さにこだわり室内機や室外機の洗浄だけでなく自動掃除を搭載
・AIが稼働状況を判断して省エネかつ快適な運転してくれる
「MXシリーズ」に新たに加わったいちばんの注目ポイントは、無線LANを内蔵したIoT機能の搭載です。グローバルに大型家電の販売し、スマートホーム製品も幅広く展開している同社ですが、日本国内にIoT家電を導入するのは今回が初となります。
「MXシリーズ」は、エアコン本体に無線LANを内蔵することで、専用アプリ「Haismartアプリ」を使ってスマホからの操作や、スマートスピーカーを使って音声操作が行えます。外出先から遠隔操作で帰宅前にエアコンを稼働させたり、手が離せないときに音声操作でエアコンを調節できたりと非常に便利そうです。
GoogleアシスタントやAmazon Alexaなどに対応しており、音声でエアコンをコントロールできる。手元にリモコンやスマホがないときはもちろん、料理中など手が離せないときにも便利そう
続いてのポイントは、フィルターの自動掃除機能の搭載です。「huu」は、清潔さと省エネにこだわっており、昨年登場したスタンダードモデルの「CSシリーズ」には、室内機と室外機の汚れを凍らせて洗浄する「Wフリーズ洗浄」機能が搭載されていました。
「MXシリーズ」は、この「Wフリーズ洗浄」機能に自動掃除が加わり、清潔さはさらにアップしたと言っていいでしょう。また、フィルターの目詰まりを抑えることで、むだな電力消費のカットにもなるので、清潔さだけでなく省エネ性もアップと言えそうです。
エアコンの吹き出し口からイオンを放出し、空気中の菌やウイルスの浄化する「プラズマ空清」機能を搭載しており、花粉やダニ、臭いなどを抑制
フィルターは、抗菌剤を塗布した「抗菌フィルター」を採用しており、黄色ブドウ球菌や大腸菌の繁殖を抑制するそう
最後に注目したいのは、AIによる省エネで快適な運転です。室内や外気の気温はもちろんですが、新たに湿度センサーと日射センサーを搭載することで、部屋の湿度や日当たり、使用状況などをAIが判断して、快適さを保ちながら消費電力を抑えた運転を自動で行います。
リモコンでも特に目立つように配置されている「AI快適自動」運転は、室内の温度と湿度、外気温度、日差し、時間をAIが検知し、室内外の環境に最適な運転を自動で行うモード
「MXシリーズ」はほかにも、「CSシリーズ」にも搭載されているさまざまな便利機能が搭載されています。
ひとつは、室温が高い状態や低い状態が続くと自動で冷房または暖房運転を行う「温度みまもり」機能。猛暑のときはもちろん、夜間でも気温が高いときなど、子ども部屋や高齢者家庭の熱中症対策としても役立ちそう。
もうひとつは、冷房使用時、暖房使用時にそれぞれ気流をコントロールして快適な空間を作り出す「快適シャワー冷気流」と「快適あしもと暖気流」。冷房時は天井に沿って冷たい風を送り、体に直接風が当たらないようにコントロールし、暖房時は温風を足元へ送ることで部屋全体を暖める便利な機能です。
「huu」のハイグレードモデル「MXシリーズ」を中心にチェックしてきましたが、昨年発表の「CSシリーズ」に続き、豊富な便利機能を搭載したモデルが着実にラインアップされている印象です。
特に、フィルター掃除機能や「温度みまもり」機能などは、日本をターゲットに開発した機能で、2020年代の内にプレミアムモデルの投入も予定していると商品企画担当者から説明があり、日本のエアコン市場に注力していることが感じられるものでした。
また、同社が日本国内へIoT家電を導入するのは、今回のエアコンが初で、同担当者からは、「今後国内でのIoT家電のラインアップをさらに拡充していく」という説明もあり、今後のほかの家電のIoT化も気になるところです。
今回、紹介しきれていないこだわりの機能や、運転モードなどが気になった人は、価格.comのクチコミや家電量販店でぜひチェックしてみてください。