2018年9月21日、アップルはスマートウォッチの新モデル「Apple Watch Series 4」を発売した。心電図を測定できる電気式センサーの追加や、転倒を検知できるジャイロ&加速度センサーの刷新など、運動や健康のサポート機能が強化された印象だ。
「Apple Watch Series 4」
そんな「Apple Watch」をはじめ、運動や健康をサポートするスマートウォッチは、各社から多く発売されている。なかでも有名なメーカーは、Fitbit、エプソン、ガーミン。これら3社は、日常のアクティビティトラッカーモデルやアスリート向けモデル、マルチスポーツ対応モデルなど、機能や価格帯の異なるスマートウォッチをバラエティ豊かに取りそろえる。
本稿では、それらスマートウォッチの違いと選び方を指南しつつ、価格.comでも人気のモデルや2018年に発売された注目の新作を厳選して紹介する。
【目次】
●スポーツ系スマートウォッチの違いと選び方
01 すべてを備えた究極モデル
「fenix 5X Plus Sapphire Black」(ガーミン)
02 バッテリーライフが半端ない
「Suunto 9 Baro」(スント)
03 2泊3日の登山を快適に
「PRO TREK Smart WSD-F30」(カシオ)
04 ランニングフォームや練習不足を解析
「ForeAthlete 935」(ガーミン)
05 全世界6万か所以上のゴルフコースに対応
「Galaxy Gear S3 Frontier Golf Edition」(サムスン)
06 180種類以上のワークアウトを用意
「Apple Watch Nike+ Series 4」(アップル)
07 電子ペーパー技術により画面がすこぶる見やすい
「WristableGPS J-350 B/F」(エプソン)
08 音楽を保存・再生できる
「vivoactive 3 Music Black」(ガーミン)
09 簡単なエクササイズや睡眠の自動記録に強い
「Fitbit Versa」(フィットビット)
10 エレガントなデザイン性とお手頃価格が魅力
「Suunto 3 Fitness」(スント)
スポーツ系スマートウォッチを選ぶうえで重要な要素としては、次の9点があげられる。
大きく分けると、この9つが選ぶ際のチェックポイント。各モデルのスペックもこの並びで紹介する。価格は、2018年10月12日時点の価格.com最安価格だ
スポーツ系スマートウォッチの使い勝手において、特に大きく違いが出てくるのは、GPS機能と心拍計を搭載しているかどうかだ。
GPSは、ランニングやウォーキングなどを行ったルートをスマートフォンの専用アプリの地図上で見返したり、走った/歩いた距離や速度を高精度に計測できる機能。心拍計、いわゆる光学式脈拍センサーは、脈拍が計測できるのはもちろん、脈拍数を運動強度に置き換えることで効率的な心拍トレーニングが行える機能だ。
この2つの機能は、運動中は基本、常時稼働させておきたいもの。そこで気になってくるのがバッテリーだ。両機能をオンにした状態で何時間連続稼働できるかはチェックしておきたい。
現在、スマートウォッチでの心拍数計測は、本体裏面に搭載された光学式脈拍センサーで行うのが主流。基本的には、センサーがLED光を皮膚内の血管に照射。血中のヘモグロビンが光を吸収するという性質を利用して、ヘモグロビンが吸収せずに皮膚内部から戻ってきた光を受光素子で測定し、その受けた光量の多寡により脈拍数を算出する
運動中は、できるだけモノを身につけたくないものだ。たとえばランニング中に持たざるを得ないのが、スマホとイヤホン、小銭だろう。スマホは音楽プレーヤーとして、小銭は運動の途中や終了時に飲み物を買うために携帯することになる。どちらも携帯しようと思えば可能ではあるが、できるだけスマートに運動したい。そこで活躍するのが、スポーツ系スマートウォッチの音楽再生機能と決済機能だ。
ここでいう音楽再生機能は、スポーツ系スマートウォッチ単体で音楽が再生できる機能のこと。基本的に多くのモデルは単体でインターネット接続ができないため、楽曲データを本体にダウンロードし、本体とつないだBluetoothイヤホンで聴くことになる。そうなるとまず気にすべきなのは、音楽再生が可能かどうか、そして楽曲データを何曲ダウンロードできるかだ。なお、「Apple Watch」の「GPS+Cellularモデル」だけは例外で、モバイルデータ通信接続により、本体単体で音楽配信サービス「Apple Music」などを利用できる。
決済機能は、「NFC」による非接触決済機能を搭載していることで実現される。クレジットカードやデビットカードを登録することで、スマートウォッチ単体でキャッシュレスに買い物できるのはうれしい。しかし、決済機能は搭載しているものの、日本では未対応というモデルもあるので注意したい。
スポーツ系スマートウォッチにとって、防水性も大事だ。運動中にはどうしても汗をかくし、外で運動していた場合は突然雨に降られることがあるかもしれない。運動が終わればシャワーだって浴びる。本体が防水仕様であれば、着けっぱなしで楽なのは間違いない。また、マリンスポーツが好きな人やトライアスロンをたしなんでいる人は水泳に耐えうるかどうか、スキューバダイビングが好きな人は水深何mまで耐えうるかも確認しておきたい。
スポーツジムや皇居ランに行ってみると、ほとんどの人がワークアウト中にイヤホンを身につけている。単調できついトレーニングのモチベーションを上げるには、音楽はなくてはならないものだ
グーグルの「Wear OS」や、アップルの「Watch OS」などの主流OSを採用しているモデルは、豊富な純正アプリおよびサードパーティー製アプリを使用できることが魅力だ。手元で天気情報を見たり、ワークアウトのコーチングを受けたりと、アプリのリリースとともに日々できることも増えていく。とはいえ、これらのOSを採用していなくても、プリインストールされている純正アプリが充実しているモデルは、もちろんたくさん存在する。
GPS機能を搭載するスマートウォッチの一部モデルでは、手元でマップを表示してランニングやトレッキングのルートを閲覧できる。また、コーチング映像を見ながら、ワークアウトできるモデルも便利に使える
以上で紹介した機能を採用していればいるほど、そしてその性能が高ければ高いほど、本体価格はもちろん高くなっていく。以下で紹介するスマートウォッチについては、価格が2〜10万円と幅広いレンジからチョイスしている。価格が高いモデルから紹介していくので、自分がやりたいことを実現してくれる機能が搭載されているかどうかをチェックしながら、ベストな相棒を見つけてほしい。
なお、以下で紹介する10製品はすべて、歩数や消費カロリー、移動距離といった基本的な活動量計測は可能となっている。
「fenix 5X Plus Sapphire Black」。ベゼルやストラップの素材に、硬く耐摩耗性にすぐれる「DLCチタニウム」を採用した「fenix 5X Plus Sapphire Ti Black」もあり
「fenix 5X Plus Sapphire Black」は、独自の「Garmin Elevate リスト型心拍計」を内蔵するマルチスポーツ対応GPSスマートウォッチ。マルチGNSS(GPS、GLONASS、みちびき、Galileo)衛星受信機能を搭載し、劣悪な環境でも精度の高い測位が可能だ。また、標高地形図アプリ「カラーTOPOマップ」を内蔵しており、目的地を指定すれば質の高いルート探索やナビゲーションが利用できる。
堅牢性も抜群だ。耐スクラッチ性の高いドーム型サファイアガラスに加え、ダイヤモンド・ライク・カーボン(DLC)加工を施したステンレス製ベゼルなどを装備する。本体には最大500曲の楽曲を保存して再生が可能。同ブランド独自の非接触型決済ソリューション「Garmin Pay」にも対応する。
最先端の機能が満載で、ランニング、水泳、サイクリング、ゴルフのほか、さまざまなスポーツのあらゆる種類の計測が可能。バッテリー持続時間は、GPS+光学心拍計で最大30時間、そのうえ音楽再生しても最大11時間も使えるというからスタミナも申し分ない。まさにスポーツ系スマートウォッチの最上級モデルといえるが、価格もやっぱりハイクラスだ。
「fenix 5X Plus Sapphire Black」の主要スペック。「Garmin Pay」で現在利用できる銀行は、三菱UFJ銀行のみ。提携銀行とカードは順次拡大予定だという
写真は「Suunto 9 Baro Black」。色違いの「Suunto 9 Baro White」や、ベゼルの素材に高級時計でも使われる合金化された「グレード5チタン」を採用する「Suunto 9 Baro Titanium」もあり
「Suunto 9」は、抜群の“持久力”を持つマルチスポーツ対応のGPSウォッチ。「パフォーマンス」「エンデュランス」「ウルトラ」の3種類のバッテリーモードを用意しており、GPSトラッキングをオンにした状態で、25時間から最大120時間まで記録できる。また、アクティビティ履歴に基づいて、充電をリマインド。運動中にバッテリー切れに近づくと、別のバッテリーモードへの変更を提案してくれる。
バッテリーライフの長さには、独自のアルゴリズム「FusedTrack」が寄与する。GPSとモーションセンサーのデータを組み合わせることで、軌道と距離の精度が向上。これにより、精度を大幅に損なわずにGPSの消費電力を低下させ、バッテリーライフを延ばすことができるわけだ。
もうひとつの魅力は、本体に内蔵されている気圧センサー。GPSのデータと気圧高度情報を組み合わせることで、正確な高度情報と上昇/下降の数値、海面気圧を表示するほか、嵐や悪天候を予測して警告も発してくれる。
スポーツは、特にランニング、水泳、サイクリングの測定機能が充実。動作温度は-20〜55℃で本体にはサファイアクリスタルガラスを採用するなど、エクストリームな環境下でのアクティビティにも対応する。バッテリーライフの長さから、フルマラソンはもちろん、平均タイムが11時間半くらいとされているウルトラマラソンや、100マイルのトレイルランニングレースにはもってこいのモデルだ。
詳しいレビュー記事はこちら。
GPSオンで120時間稼働! ウルトラのためのウルトラなランウォッチ「スント9」
「Suunto 9 Baro」の主要スペック。バッテリーモードは、GPSの捕捉間隔を選択可能。GPSの精度が一番高い「パフォーマンス」で25時間、その次に精度の高い「エンデュランス」で40時間、そして最長モードの「ウルトラ」では120時間も電池が持つ
「PRO TREK Smart WSD-F30」は、2019年1月に発売予定。写真はオレンジの「WSD-F30-RG」。このほか、ブルーとブラックが用意される
「PRO TREK Smart WSD-F30」は、アウトドア向けのスマートウォッチシリーズ「PRO TREK Smart」の新モデル。モノクロ液晶と有機ELディスプレイを重ねた2層画面仕様を採用しており、モノクロ液晶で現在時刻や各センサー計測値を確認し、有機ELディスプレイでカラー地図を閲覧するなど、使い分けが簡単に行える。
その中でも注目なのが、「エクステンドモード」。通常はモノクロ画面で時刻とセンサー情報を表示し、ボタンを押すとカラー地図が表示されるモードで、GPS稼働で最大3日間利用できる。オフライン地図上で現在地や軌跡の確認ができるので、バッテリーが気になる泊まりがけのアクティビティでも安心して使用できるわけだ。
アウトドア向けモデルなので、もちろん堅牢性も抜群だ。耐環境性能は米国国防総省が制定する耐久試験「MIL-STD-810G」に準拠。防水が5気圧で、耐低温が-10℃と申し分ないスペックを誇る。なお、OSにはGoogleの「Wear OS」を採用。
詳細はこちら。
アウトドア仕様のスマートウォッチが進化! カシオ「PRO TREK Smart WSD-F30」を実機でチェック
「PRO TREK Smart WSD-F30」の主要スペック。オフライン対応のカラー地図は、最大5か所まで保存できる
「ForeAthlete 935」の「ブラック」。「イエロー」もあり
「ForeAthlete 935」は、光学式心拍計を備えたGPSウォッチ。最近の運動履歴や強度を自動的に評価する「トレーニングステータス機能」を搭載しており、トレーニングの効果やその強度がピークに達しているか、あるいは過剰ではないかなどをチェックしてくれる。いわゆる“コーチング”を受けることができるわけだ。
また、別売の「ランニングダイナミクスポッド」を腰に付けて走れば、ランニング時のピッチ、歩幅、接地時間、バランス、上下動、上下動比といったデータを測定でき、ランニングフォームを改善できる。さらに水中では、距離やペース、ストローク数なども計測できる。
バッテリーの連続動作時間は、「ウォッチモード」で最大2週間、「GPSモード」で最大21時間、GPSでの計測回数を少なくしてバッテリーを節約させる「UltraTracモード」で最大44時間。
以上の機能や、重量49 gの軽量で着け心地のよいデザイン、そして5気圧防水仕様により、ランニングやトライアスロンにハマっている人にはもってこいのモデルといえそうだ。
また、気圧高度計と電子コンパスを内蔵しており、トライアスロンのみならずハイキング、ボート、ゴルフ、スキー、SUPなどのアクティビティにも対応
「Galaxy Gear S3 Frontier Golf Edition」
「Galaxy Gear S3 Frontier Golf Edition」は、有機ELディスプレイを搭載するスマートウォッチ「Galaxy Gear S3」に、ゴルフ用距離計測アプリ「Golf with SMART CADDIE」を搭載したモデル。全世界6万か所以上(日本国内は約2260か所)のゴルフコースに対応しており、コース全景の閲覧や現在地からグリーンまでの距離が正確に把握できるなど、フィールド攻略に役立つ機能が満載だ。
事前にコースデータをダウンロードしておけば、ラウンド中はスマホと連携しなくてもショット追跡機能が利用可能。スコア入力も自動ホール認識機能により、ホールごとにスコア入力画面がポップアップで表示されるため、ベゼルを回して入力したあとダブルタップするだけで完了する。ラウンド終了後は、スマホやPCでショットの位置やスコアの詳細が確認できる。まさにゴルファーに対して至れり尽くせりな仕様に仕上がっているのだ。
なお、タフネスさも抜群だ。「MIL-STD-810G」17項目に準拠しつつ、IPX5/IPX8の防水仕様とIP6Xの防塵仕様に対応。さらに本体のガラスには、傷がつきにくい「Corning Gorilla Glass SR+」を採用している。
楽曲データは4GB分ダウンロード可能。Bluetoothヘッドホンを通して、スマホなしで音楽が楽しめる
2018年10月5日に発売された「Apple Watch Nike+ Series 4」GPS+Cellularモデルのケースサイズ44mmタイプ。アルミニウムケースのカラバリはシルバー(写真)とスペースグレーの2色で、バンドはそれぞれ「Nikeスポーツバンドタイプ」(写真)と「Nikeスポーツループタイプ」があり、全16モデルがラインアップされる
「Apple Watch Nike+ Series 4」は、64ビットデュアルコアプロセッサーと新GPUを備えるS4チップが搭載された「Apple Watch」の最新モデル。従来モデル「Apple Watch Series 3」と比較して処理性能は最大2倍にアップしているという。
物体の角度(姿勢)などを計測する、新しい「ジャイロスコープ」により、水泳のストロークなどの細かな運動をトラッキング可能に。アプリ「ワークアウト」では、今までのウォーキング、ランニング、サイクリング、エリプティカル、ローイング、ステアステッパー、高強度インターバルトレーニング、スイミング、車椅子のワークアウトに加えて、ヨガとハイキングが新しく追加されている。
同機は、ケースサイズ40mmと44mmがラインアップされ、それぞれ「GPSモデル」と「GPS + Cellularモデル」がそろう。音楽を聴く際、「GPSモデル」では「Apple Music」内の楽曲データを事前に同期(ダウンロード)しておく必要がある。同期できるデータ量は、メモリ容量16GBからシステム分を抜いた量とされる。「GPS + Cellularモデル」の場合は、「Apple Music」内の曲をストリーミング再生できるから便利だ。
「Nike+」モデルならではの特徴は、専用の文字盤とナイキのアプリ、そして「スポーツループバンド」だ。ナイキのアプリは、ランニングの詳細な測定や分析ができる「Nike Run Club」と、トレーナーによる無料のワークアウトが180種類以上も用意されている「Nike Training Club」が利用できる。「スポーツループバンド」は、光が当たった時にきらめく反射糸で織られており、夜間のランニングが安心して行えるはずだ。
なお、「心拍センサー」は、従来の光学式に加えて電極を備える電気式センサーが追加。心拍数が極端に低い状態や、不整脈(心房細動)の状態を検知してユーザーに警告を発する。心電図の測定も可能だが、日本発売モデルでは対応しない可能性がある。
「Apple Watch Series 4」の詳しいレビューはこちら。
「Apple Watch Series 4」レビュー、初代モデルを使うのをやめた私が欲しくなった理由
価格は、「Apple Store」の税別価格。44mmケースの場合、「GPSモデル」が48,800円(税別)で、「GPS + Cellularモデル」が59,800円(税別)と11,000円の差がある
「WristableGPS J-350 B」。カラバリは写真の「ブラック」と、フロスティグレーの「WristableGPS J-350 F」の2色展開
「WristableGPS J-350B/F」は、マラソン大会での記録更新を目指すアスリート層向けモデル。最大の特徴は、「WristableGPS」シリーズでは初めて、画面表示部分にEPD(Electrophoretic Display/電気泳動ディスプレイ)方式の「EasyView Display」を採用していること。「EasyView Display」は高解像度と広視野角が特徴で、あらゆる角度から画面の表示が視認しやすいほか、直射日光下や偏光サングラス越しでもはっきりと画面が確認できる。表示される文字も、太さやなめらかさを追求し、文字サイズは大きくするなど、視認性は抜群だ。
トレーニング機能も充実している。新搭載の「レース」モードでは、自分が設定したペースで走行した場合の距離と、実際の距離の差を表示。レース中はそれを目安にペース配分を調整すれば、目標タイムでのゴールが近づくわけだ。もうひとつ新搭載されたのが、「トレーニング効果」指標の表示。実施したワークアウトが心肺能力などにどれくらい効果がある運動だったか確認できるため、次のワークアウトのメニュー作りの参考になる。
計測できる種目は、シリーズの従来モデルで可能だったラン(インドアも含む)、ウォーク、トレッドミル、バイク(インドアも含む)に、トライアスロン、プールスイム、オープンウォータースイムが追加された。
Bluetoothでスマホとの常時接続が可能。アプリ「Epson View」へ計測データが自動でアップロードされ、走行後すぐに走行軌跡をはじめとした計測データが確認できる。また、スマホ着信通知機能や、スマホに保存されているミュージックのコントロール機能も搭載
「vivoactive 3 Music Black」。カラバリはこのほかに、「Granite Blue RoseGold」もあり
最大500曲の楽曲を本体に保存できるGPS機能搭載スマートウォッチ。専用PCソフト「Garmin Express」を使って、PCから音楽データを本体に転送し、Bluetoothヘッドホンを通じて音楽が楽しめる。また、サードパーティー開発者のアプリに対応した、ガーミンのオープンプラットフォーム「Connect IQストア」から音楽配信サービスアプリをダウンロード可能。本体のプレイリストへ同期すればオフラインでも音楽鑑賞できる。ワークアウト中にスマホを携帯せずにすむのは、想像以上に便利に感じるだろう。
先述の「fenix 5X Plus Sapphire Black」と同じく、決済機能「Garmin Pay」にも対応。財布を持ち歩かなくとも、本体で支払いが行える。
もうひとつ特徴をあげるとすれば、「Connect IQストア」から、ウォッチフェイスやウィジェット、アプリをダウンロードして本体を好きなようにカスタマイズできること。アプリで「Uber」の到着時刻を追跡したり、アプリ「AccuWeather MinuteCast」で雨の降り出す時間を知ることもできる。
身体の強さを測る指標「VO2 max」や「フィットネス年齢」も推定計測できる
「Fitbit Versa」。アルミニウムケースはブラック(写真)、ローズゴールド、シルバーの3色展開で、ブラックはグラファイトケースも用意
「Fitbit Versa」は、エクササイズや睡眠の自動記録に強みを持つスマートウォッチ。歩数/移動距離/消費カロリー/心拍数などの活動量から、睡眠の時間や質まで、自動的に検知してスマホの専用アプリ「Fitbit」に記録する。
そのほか、最大輝度1000nitのカラー液晶タッチスクリーンで、GIFアニメによるトレーニングのコーチングメニューを閲覧したり、ランニングやサイクリングといった15種類以上のエクササイズを計測できる。なお、GPS機能は非搭載だが、スマホのGPS機能と連携して走行ペースや距離をリアルタイム表示することが可能だ。
本機は独自OS「Fitbit OS」を搭載しており、スマートウォッチとしての機能も備える。Bluetoothでスマホと連携し、アプリやカレンダー、電話、メッセージの新着通知を確認できるほか、Bluetoothヘッドホンと接続し、本機に保存した300曲以上の音楽がスマホなしで再生できる。
ほかのモデルにはない機能としては、女性の生理周期と症状の記録があげられる。アプリ上で生理の期間や頭痛、生理痛の症状を記録していくことで、次の生理開始日や妊娠しやすい期間、そして排卵日をきめ細かく予測してくれるという。
「Fitbit Versa」の詳しい情報はこちら。
3万円切りスマートウォッチ「Fitbit Versa」! 生理周期の記録も可
Android端末と連携している場合のみ、クイック返信機能でメッセージが送信できる
「Suunto 3 Fitness」の新色「カッパー」
「Suunto 3 Fitness」は、健康志向の人のために設計されたGPS非搭載のフィットネスウォッチ。生体センサー技術を開発するValencell社の技術を採用した光学式心拍計を採用しており、ランニング、水泳、サイクリング、ジムでのトレーニングをはじめとするスポーツから、歩数と消費カロリー、睡眠の質といった日常の活動量まで、基本的な計測は網羅している。
特筆すべきは、そのデザイン性。ステンレススチール製のベゼルを採用しており、エレガントでアーバンな印象だ。2つのタイプがラインアップされており、ベゼルにメッキ加工が施された「オールブラック」「ゴールド」「カッパー」「バーガンディー」と、メッキ加工なしの「ブラック」「オーシャン」「サクラ」の全7色で展開される。
GPS機能は、「Fitbit Versa」と同じく非搭載で、スマホのGPS機能とは連携可能。機能を割り切った分、価格.com最安価格では「ブラック」「オーシャン」「サクラ」が25,000円を切る低価格を実現している。
スマホのGPS機能を連携させたトレーニングモードの場合、稼働時間は最大30時間
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