横沢鉄平の「噂のバス釣りテクを教わってきた!」
連載第4回

浮きゴミのポケットでも炸裂!「ハリーシュリンプ4インチ」のバックスライドはスゴかった

今回紹介するテクニックは、人気のエビ系ワーム「ハリーシュリンプ 4.0インチ」を使った「バックスライドフォール」

恥ずかしくて今さら人に聞けないテクニックや、人気ルアーのポテンシャルを最大限に引き出すテクニック、そしてこれから流行りそうなテクニック――。

本連載では、そんなバス釣りのテクニックと人気ルアーの魅力を、ライター・横沢鉄平がその道のエキスパートから教えてもらい、現場で実践レポートする。

今回も講師は、ボトムアップ代表の川村光大郎さん。人気のエビ系ワーム「ハリーシュリンプ 4.0インチ」を使った「バックスライドフォール」というテクニックを教わってきた。

テク003「バックスライドフォール」
難易度★★☆☆☆

●情報源/「ボトムアップ」代表・川村光大郎さん
【Profile】ボトムアップの代表にして、オカッパリの第一人者。雑誌「ルアーマガジン」の連載「陸王」では2度も年間チャンピオンに輝き、人気と実力ともにトップ・オブ・トップのアングラーだ

「バックスライド」とは?

ワームを沈める方法は通常、真下に落ちていく「フリーフォール」か、手前に寄りながら沈んでいく「カーブフォール」に分けられる。ところがワームによっては、アングラーから遠ざかる方向へとスライドさせて落とし込む「バックスライドフォール」という方法もあるのだ。この方法を実現させるリグが「バックスライドリグ」で、カバーのより奥へとワームを送り込めるメリットがある。

「バックスライドフォール」は、釣り人から離れる方向へとワームが落ちていく。だから、カバーの奥にいるバスの目の前に持っていけるのだ。そこで大事なのは、リグのバランスとラインを送り込むこと

「ハリーシュリンプ」とは?

ボトムアップの「ハリーシュリンプ」は、バスの大好物であるエビをモチーフにしたワームだ。

「バスって、エビが好きなんですよ。でも市場を見渡すと、エビをイミテートしたワームって意外にもそんなに多くないんです」(川村さん)

そこに目をつけた川村さんは、スリムシェイプで繊細な動きを特徴とするこの「ハリーシュリンプ」をデザインした。

ボトムアップ「ハリーシュリンプ 4.0インチ」

ボトムアップ「ハリーシュリンプ 4.0インチ」

「ハリーシュリンプ 4.0インチ」は、無数の足、アーム、ヒゲなど、数多くのパーツで構成されており、それぞれが繊細に動く。ひとつひとつの動きは微弱だが、その総和は大きな存在感につながる。「テキサス」「ネコリグ」「ジグトレーラー」など、さまざまなリグに対応するエビ系ワームの決定版なのだ。

俺も「ハリーシュリンプ」の3.0インチはよく愛用していて、他媒体の取材中に「ネコリグ」でグッドサイズを出したこともある。「スモラバ」のトレーラーとしても優秀だ。でも、4.0インチは正直あまり使っていなかった。そこで、あえて4.0インチを使った必殺技を聞いてみた。

「ちょっとひと手間かかるんですけど……、弊社のテスターの佐藤賢一郎さんがこの『バックスライドリグ』でめちゃめちゃ釣ってるんですよ」(川村さん)

という前置きのあと、詳細を教えてくれた。

リグについて

フックは、ワームの目の間、つまり眉間の辺りから刺してセルウィードレスにセッティング。そして、尻尾の第2関節辺りからネイルシンカーを挿入する

まずは、リグの準備から。上の写真のセッティングは、ハヤブサ「FPP ストレート」の1/0で、ネイルシンカーは1.3gを選択。

「ワイドゲイプで、比較的シャンクの短いフックがいいですね。サイズは1/0〜2/0」(川村さん)

ちなみに、考案者の佐藤さんはNKフックを選択し、このフックに関しては1番を使用している。

ハヤブサ「FINA FPP STRAIGHT」

ハヤブサ「FINA FPP STRAIGHT」

デコイ「NKフック」

デコイ「NKフック」

シンカーは、1g前後を状況によって使い分ける。求めるフォールスピードや、ラインの太さ、カバーの種類によっても違ってくるだろう。ただ、ボディが短いので、シンカーをフッキングの妨げにならないように埋め込むことがキモだ。

演出法

まずはラインを普通に送り込んでフォールさせて、バックスライドさせつつ、ボトムまで落とす。そしてボトムで跳ねさせて、またラインをゆるめてバックスライド。これが基本にして最強の使い方だ。するとワームは、スライドフォール時は微妙にロールをともないながら、左右のアームをフラフラさせて落ちていく。エビにそんな感情があるかどうかは知らないが、まるで何かに怯えているかのような動きだ。

「応用技としては、ボトムまで落とし込んだあとや、あるいは着水直後に、ピンッピンッピンッと水面まで上げちゃうんですよ。そのあとフッとゆるめる」(川村さん)

実際にエビが水面で逃げ惑う光景はよく見かける。それに近いアクションで、バスにスイッチを入れるのだ。

左側が基本技。カバーの奥に送り込んでボトムでアクション。右側が応用技。水面でピンピンピンと動かして、バックスライドさせる

実釣レポート

実践場所は、千葉県君津市にある三島湖。「マイクロピッチシェイク」で50ジャストを出したのと同じ日だ。

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俺は、倒木周りで浮きゴミが溜まっている場所を発見した。川村さん推奨のフックを持ち合わせていなかったので、俺はラパラジャパンの「7310VMCワームフック」の1/0をセット。オフセットタイプだけど、シャンクが短く、ゲイプが大きいので試してみると、なかなかいい感じでバックスライドした。

ラパラジャパン「VMC 7310」

ラパラジャパン「VMC 7310」

まずはゴミの上に投げて、その上をはわせて、水面にチャポン。すかさずラインをゆるめると、バックスライドしてゴミのマットの下に入っていった。すると着底と同時にわかりやすいアタリが! アワセると、30cmくらいのバスが釣れてきた。「これはスゴい」と、まったく同じことをやると、次の1投でまた1本! そして3回目もアタリが……。まさしく効果てきめん。浮きゴミ下のシェードを攻略するのに最適なリグだと思った。

1本目!

1本目!

2本目!

2本目!

「バックスライド」では、着水と同時にラインをゆるめても、ワームがどっちにスライドするかわからない。しかし、浮きゴミの上を引くと着水時の姿勢が安定するので、きれいにゴミの下にスライドしていった。まったく同じコースを通して、2本キャッチ!

支流の筋に入ったときは、全面が浮きゴミに覆われるエリアに入り、ボートの前に立ちはだかった。多くの場合、こういった浮きゴミ地帯は水の変わり目なのだ。それより下流が濁っているなら、浮きゴミを突破すると水がクリアになったりする。実はこの浮きゴミの下にこそバスがいるのに、みんなあまり釣りをしない。それは、上流に早く行きたいから。上流の魅力に負けてしまうのだ。

この日の俺は、浮きゴミ地帯を突破中にスマホが鳴り始めた。これが長電話になってしまったので、その間に「ハリーシュリンプ」を投げ始め、ゴミのポケットでシェイク。すると、なんと通話中に2度もアタック! 2度目のアタックはなんと、45cmというナイスなサイズだった!

やせてはいるけど45cm!

やせてはいるけど45cm!

「ハリーシュリンプ」の「バックスライドリグ」、これは浮きゴミのポケット攻略にも有効なんじゃないかな? 2アタックだけで、そこまで断言はできないか(笑)。でも、1か所でシェイクしたとき、あの無数の足は絶対に食わせ効果が高いと思う。

これに味をしめた俺は、今や3インチよりも4インチを多用するようになってしまった。ほかの取材時にも釣れたことで、この「バックスライド」は今では自分の武器にもなっている。

撮影協力/「ともゑ釣り船店」
房総屈指のビッグバスレイク「三島湖」の老舗レンタルボート店。レンタルエレキなどのサービスも万全で、食事や宿泊も可能だ

横沢鉄平

横沢鉄平

バス歴40年、ライター歴22年のベテランライターにしてプロアングラー。雑誌「ルアーマガジン」で連載企画「ドラマチックハンター」などに出演中。その割に腕は普通なので、それを逆手に取った“素人目線”のレビューに定評がある。

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