横沢鉄平の「噂のバス釣りテクを教わってきた!」
連載第6回

人気ルアー「パルスコッド」のテクを伝授! コツは“ロングポーズ”だった

恥ずかしくて今さら人に聞けないテクニックや、人気ルアーのポテンシャルを最大限に引き出すテクニック。そしてこれから流行りそうなテクニック――。

本連載では、そんなバス釣りテクニックと人気ルアーの魅力を、ライター・横沢鉄平がその道のエキスパートから教えてもらい、現場で実践レポートする。

講師は、前回に続いて、日本を代表するデカバスハンターであり、デプス代表の奥村和正さん。

今回紹介するテクニックは、内部にバネ式のウエイトが入っているポッパー「パルスコッド」の演出法。釣り人がロングポーズに耐えられるかどうかがカギを握っていた!

テク005「パルスコッドのロングポーズ」
難易度★★★☆☆

「デプス」代表・奥村和正さん
【PROFILE】
日本を代表するデカバスハンター。また、デカバスに特化したルアーやタックルを世に出し続け、多くのアングラーに信頼されるブランド「デプス」代表にしてメインデザイナーとしても活躍する。全国のデカバスハンターたちにとって、最も影響力を持っているアングラー
●写真:望月俊典

「パルスコッド」とは?

「パルスコッド」は、デプスからリリースされているポッパータイプのルアー。16gのオリジナルサイズに加えて、2019年に10gのジュニアサイズも加わった。

「パルスコッド」

「パルスコッド」

このルアーの最大の特徴は、スプリングに固定されたウエイトが内蔵されていること。古くはホッパーストッパー社のスローバーなどが、これに近いコンセプトのシステムを採用していたが、現在これを重視しているのはデプスだ。

「パルスコッド」の内部

「パルスコッド」の内部

パルスコッドだけではなく、ABS製のスライドスイマーなどにも内蔵されている。アクションさせた後のポーズ中に、ウエイトが余韻で震えるため、ルアーも微細に振動する。

「パルスコッドを使う条件は、あまり波が立っていないこと。割と水面が穏やかな状況です。でも、それは裏を返すと、釣りにくい状態なんですね。使い方のコツとしては、必ずポーズを作ること」(奥村さん)

奥村さんの王道アクション法は次の通り。

(1)着水したら、しばらく待つ。
(2)ワンアクション目は軽く動かす。
(3)ポーズをとる。
(4)2回ポコンポコンと動かす。

(5)5秒ポーズする。

(6)同じテンポで、2回アクション/5秒ポーズを繰り返す。

(4)〜(6)の2回アクション5秒ポーズはあくまで一例で、大事なのは同じリズムを続けることだ。

「ポーズが5秒だったり、2秒だったりすると、バスがミスバイトしてしまう。全部同じテンポでポーズを作ってやると、バスも食いやすい。2回アクションの後に4回アクションしたりすると、バスも『どないやねん?』となる(笑)」(奥村さん)

時間をかけてじらして食わせるので、時には10秒くらいポーズしてもいい。ただ、基本は5秒前後。なぜなら、アクション後に震えている時間が5〜6秒だからだ。

「(デプスのサーフェイスルアー)『バズジェット』と異なるのは、ポーズを織り交ぜて誘うので、狙いを絞りきったピンスポットに強いという点です。たとえば、エビ藻がひょろっと水面近くまで伸びている場所とか、沖の1本杭とか、バスが水面までアプローチできる手すりのような縦のストラクチャーですね。垂直護岸もアリです」(奥村さん)

また、多少の風や流れがあるならば、それを利用するテクニックもある。

ポコンとアクションさせて風で流し、同じ場所に戻してまたポコン。これをエンドレスにやる。同じ場所でずっとこれを続ける

「僕も、絶対にここにいる……という場所では。このテクニックを使います」(奥村さん)

ポッパー系に自信のない人は、バスの心理をイメージしながら釣るといいみたいだ。

「ポッパーのポコンという音は捕食音。恐らくバスからすると。ブルーギルなり何かが水面の虫を食べてる音や、ほかのバスがどこかでエサを食うとる音にも聞こえると思います。『ほかのバスがエサ食ってる?』と思ったバスが辺りを探すと、小さなポッパーが浮いている。そのときバスが『あ、見つけた!』と思って……みたいなイメージで使ってみては?」(奥村さん)

実釣編

2019年の夏の話で恐縮だが、「パルスコッド」をぶら下げて、さっそうと神奈川県・相模湖に出撃した。相模湖は今秋に台風で壊滅的な打撃を受けてしまったが、それより前の話。

「パルスコッド」はトップウォーターのルアーなので、朝イチからボートを出した。まずは奥村さん推奨のロッド「サイドワインダー・スペックルレーサー」に「パルスコッドJr.」を結んだ

まずは、「パルスコッド」のオリジナルサイズかジュニアサイズかで迷った。前回「ブルフラット5.8」で2本50アップを出した相模湖とはいえ、甘く見るのは禁物だ。そこで、ジュニアから始めて、手堅く釣ることにした。

その日はにごりもなく、シャローのカバー周りでは、うろうろしているバスを見かけることも多かった。奥村さんのアドバイス通り、杭や倒木など、ボトムと水面をつなぐようなピンスポットを狙っては、「2回アクション、5秒ポーズ」を続けてみた。

5秒というのは相当長い。正直、慣れていない人には苦痛かもしれない。もちろん4秒でも3秒でもいいんだろうけど、一応5秒ポーズを試してみた

ピンスポットでの反応は今ひとつで、岩盤ぎりぎりに落とした直後のアタックなどはあるものの、なかなかフッキングまでには至らない。それに、できることならこのルアーの特性を生かして、アクション後のポーズ中に食わせたい。

秋山川の上流域、水没ブッシュが延々と続く場所に入った。ここはピンポイントではないけれど、スクールになったバスが回遊しているストレッチだ。たまにボイルもしている。

水没ブッシュが延々と続くストレッチで、ついにドラマが起きた!

水没ブッシュが延々と続くストレッチで、ついにドラマが起きた!

ここでタックルも変更。奥村さんの推奨は、「スペックルレーサー」に14〜16ポンドのフロロというかなり強めの設定。でも、この日は距離を取らないと厳しいと考えて、「パルスコッドJr.」をPE0.8号を巻いたスピニングタックルに結び変え、大遠投する作戦にしたのだ。ちなみにロッドはエッジマスターのティップをソリッドにした特別モデル。

着水して、5秒ポーズ。2回動かして5秒ポーズ。また2回動かして5秒……待たずにゴボンと出た!

あきらめが悪かったバスは42cm! なかなかのサイズだ

あきらめが悪かったバスは42cm! なかなかのサイズだ

この日は、「パルスコッド」に合計4発ほどアタックがあったけれど、ポーズの後の振動中よりも、その振動が止まった後に食ってくる感じがした。やっぱりこのルアーの特性を生かすなら、5秒くらいは待ったほうがよさそうだ。

●撮影協力/「日相園」
相模湖の上流部に位置する人気のボート店。ボートも豊富で、エレキなどのレンタル品も充実している。秋山川や吉野ワンドなどの有名ポイントへのアクセスもいい。コテージに宿泊したり、バーベキューも楽しめる

横沢鉄平

横沢鉄平

バス歴40年、ライター歴22年のベテランライターにしてプロアングラー。雑誌「ルアーマガジン」で連載企画「ドラマチックハンター」などに出演中。その割に腕は普通なので、それを逆手に取った“素人目線”のレビューに定評がある。

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