ゴルフの楽しさ伝えます
11代目ゼクシオを比較試打

UTも一切手抜きなし! ゼクシオ イレブンとXのハイブリッドを打ち比べ

オグさんです。

今回はゼクシオの11代目「ゼクシオ イレブン ハイブリッド」と「ゼクシオXハイブリッド」を打ち比べてみました。

ゼクシオ イレブン(右)とゼクシオ X(左)のハイブリッド(ユーティリティー)

ゼクシオ イレブン(右)とゼクシオ X(左)のハイブリッド(ユーティリティー)

楽しくプレーしたいゴルファー向けの2製品

ゼクシオの11代目はドライバー、FWの稿でも説明しておりますが、ヘッドスピード38m/sのゴルファーを対象とした「イレブン」、ヘッドスピード41m/sのゴルファーを対象とした「X」の2シリーズがラインアップされています。

どちらのシリーズもゴルフを楽しくプレーしたい!というエンジョイゴルファーのために開発されています。シビアなコントロール性といった性能よりも、飛び、ミートのしやすさやミスへの許容性、爽快感などを重視しています。今回はそのハイブリッド(本稿では一般的な語句「ユーティリティー」に統一。以下、UTと表記)を打ち比べてみました。

ゼクシオというブランドは2000年に初代が発売されて以降、一貫した基本開発コンセプトで進化を重ねており、どの代のゼクシオもひと言で言えば「やさしい」です。ですが技術的な進歩やその時代の流行などに適度に沿った設計で常にエンジョイゴルファーの心をつかみ、シリーズで19年連続国内売り上げNo.1という偉業を成し遂げています。

11代目ゼクシオのUTには前述したとおり、イレブンとXの2タイプがあり、どちらにもシリーズ共通の新技術「ウェイト・プラス・テクノロジー」が搭載されています。これは、グリップ側に重さを集約することで深く安定したトップを作れて、ミート率を高めやすくするというもの。ヘッド設計は基本的に共通ですがカラーリングの違いによって結構印象は違います。主な違いは重量設定と装着シャフトです。

シルバーのミラー仕上げを基調とした爽やかなイレブン(左)に対して、ダーク調のミラー仕上げを使うことで精かんなイメージを演出している「X」。ヘッドの基本設計やデザインは同じですが、カラーリングを変えることでかなり違った印象を受けます

ブルーのグラデーションとフェースとクラウンのカラーコントラストによって大きめに感じるイレブン(左)、フェース、クラウンともにブラックを基調として締まって見えるX(右)

フェースカラーは違いますが、素材はどちらも「HT1770M」という、いわゆるバネ鋼。ミスに強く、安定した弾道を生み出します

トゥ側から見ても形状は同じ。UTの中では比較的大きく、シャローバックに設計されていますね

トゥ側から見ても形状は同じ。UTの中では比較的大きく、シャローバックに設計されていますね

純正シャフトは、イレブンは「MP1100」(上)、Xは「Miyazaki AX-1」(下)という、それぞれUT専用に設計されたカーボンのモデルが装着されています。しなるポイントと大きさを数値で表したインターフレックスコードというものが記載されていて、千の位が手元側、一の位がヘッド側のシャフトの位置を表しています。数値が大きいほどその部分の剛性が高い(硬い)ということを表しているのですが、Xは中間よりやや先端側がイレブンより剛性が高く設計されていることがこの数値から分かりますね。それぞれが対象ゴルファーに合わせてUT専用にチューニングされているのです。振り味としてはイレブンのほうがややしなりが大きめでゆったりとしなり、Xはシャキッとしていて負荷がかかると割と早めにしなり戻る印象です

イレブン試打:曲がりが少なく、さすがゼクシオ!

まずイレブンを打ちました。構えてみると、結構大きさを感じますね。ブルーのグラデーションが視覚的にそう見せている部分もありますが、ミスしても助けてくれそうな、大きな安心感に包まれます。試打したのはロフト角20°のH4、Rフレックスです。想定ヘッドスピードであるドライバーのヘッドスピード38m/sを意識してポンと打ってみると、前に強く弾道が飛び出しました。狙うよりも飛距離を重視した番手にはなるのですが、高さでキャリーを出すイメージより、ライナー系の弾道でランも含めて飛ばしていくイメージを持った人に合いそうですね。

打点を外して打ってみましたが、そこはゼクシオ、曲がりが少なく飛距離ロスも少なめ。目標にしっかり構えられれば、大きな怪我はかなり抑えられそう。高い弾道で、なおかつ飛距離も欲しいという方はフェアウェイウッドのほうがおすすめです。

イレブン・H4:20°のUTで、ヘッドスピードを考えると適度な打ち出し角と言えます。ほとんど真っすぐな、ライナー系の弾道。狭いホールでも安心して使えそうです

グリップエンド部分に重さを持たせることで自然と理想のトップを作れるという「ウェイト・プラス・テクノロジー」。グリップエンド側に重さがあることで正しいコックが自然と作れ、深い安定したトップが作れるのだとか

X試打:かなりの強振にもシャフトが負けない

対するXは、ダーク系にまとめたカラーリングで同じヘッドでありながら少しだけ小さく見えます。性能はほぼ同じでしょうから、これをプラスに取るかマイナスに取るかはゴルファー次第ですね。私はやさしいヘッドと理解したうえでシャープに見えるのは得だなと考えるほうです(笑)。

こちらも想定ヘッドスピードに合わせて試打してみました。使用したスペックはロフト角20°のH4でSフレックス。ちなみに、同じ番手でもXはイレブンより0.25インチ短くなっています。打ってみるとこちらもライナー性の強い弾道が飛び出しました。ヘッドスピードはイレブンで打ったときより速くなっているのですが、弾道の高さはほぼ同じぐらい。やはり高さで飛ばすよりも、ライナー性でランを含めた飛距離をイメージする人に合うと思います。

イレブンとの違いは“振り心地”ですね。Xの装着シャフトがSフレックスであることを差し引いても、かなりシャキッとしていて、結構強振してもへこたれませんでした。硬いということではなく、強く速く振っても負荷に負けずにちゃんとしなり戻ってくれるという感じ。このシャフトを振ったときに「硬い」と感じたら無理に使わずフレックスを落とすか、イレブンを使ったほうがよりやさしく楽に飛ばせるでしょう。

ドライバーやフェアウェイウッド同様、イレブンは余韻のあるキレイな金属音「カキーン!」。Xは余韻を短くし、小気味よい金属音「カキン!」。それぞれ対象ユーザーに合わせて音までもチューニングしているのがゼクシオのすごいところ。UTも手抜きなしですね!

X・H4:想定ヘッドスピードより少し遅めなため、高さが出ていませんが、イレブンと同様のライナー系の強い弾道が出ています。ちょっとフックしているのは私の打ち方……つかまりは適度にいいヘッドですが、シャフトがしっかりしているので強く振ってもフックになる感じにならないのがXのいいところ。バックスピンが増えて効率は落ちますが、基本的に大きく曲がるといったことはありません

どの番手を入れればいいか

11代目ゼクシオのUTは、イレブン、Xとも曲がりが少なくミスに強い仕上がりです。選び方としては、自身のヘッドスピードが40m/s以上ある方は一度Xを試し、Rフレックスのシャフトを試しても硬いと感じたらイレブンを試すとよいと思います。

番手のラインアップはどちらも、HS3(ロフト角18°)、H4(同20°)、H5(同23°)、H6(同26°)の4番手。フェアウェイウッドとアイアンを何番から何番まで入れているかによってUTの組み合わせは変わってきます。ウッドを7番や9番まで入れているのであれば、H5、やH6が候補になりますし、アイアンが得意でウッドが苦手……なんて方はH3やH4がよいでしょう。

写真:野村知也

小倉勇人

小倉勇人

ゴルフショップ店長、クラフトマン、クラブフィッターそして雑誌の編集・執筆業も行う、歌って踊れるゴルフライター。好きなクラブはパター、左利き/右打ち。愛称は「オグさん」。

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