本連載「だからザ・ノース・フェイスは選ばれる!」は、近年セールス絶好調のザ・ノース・フェイスが、ユーザーから選ばれる理由を検証する企画。第67回は「Etip Short Glove(イーチップショートグローブ)」をピックアップした。
ザ・ノース・フェイス「イーチップショートグローブ」。公式サイト価格は6,050円
本プロダクトは、スマートフォンなどのタッチパネル操作が可能な「イーチップ」機能を採用した、ショート丈のアウトドア用フリースグローブ。手首部分が短めにデザインされているため、腕時計に干渉することがない。走行中でもGPSウォッチを視認しやすく、冬季のランニングに最適な手袋だ。
「イーチップショートグローブ」は、肌触りがよく保温性が高いフリースをメイン素材に使用。手のひら部分には、導電性と防風・防水性を確保したソフトシェル素材を採用することで、着用時の快適さを向上させている。また、縫製には、ストレッチ性と耐久性を兼ね備えたボンド糸を採用。適度な伸縮性があり、フィット感が高いことから、冬季のインナーグローブから春秋の保温グローブとしてまで幅広く活躍してくれる。
ライフスタイルシーンからさまざまなアウトドアアクティビティまで対応するが、手袋を着用したままスマートフォンの操作を行える「イーチップ」を採用したことと、GPSウォッチを視認しやすい短めの丈なのは、ランナーにとって特にうれしい仕様である。
短めの丈はGPSウォッチに干渉せず、ランニング中のペース確認や操作もしやすい
「イーチップ」のおかけで、手袋を着用したままスマートフォンの操作が可能
手のひら部分の一部に樹脂加工を施すことにより、グリップ性を向上させている
ザ・ノース・フェイスのグローブといえば、筆者は2019年12月にこのコラムで紹介した「ウィンドストッパーイーチップグローブ」を長年愛用してきた。着用したままスマートフォンを操作できる点、そして「ゴアテックス インフィニアム」により防風性が高い点がとても気に入っていた。しかしながら、1つだけ欠点があった。それは手首全体を覆うデザインのために、GPSウォッチと干渉してしまうことだ。
日課のランニング時に使ってみた
今回トライした「イーチップショートグローブ」は、そんな悩みを解決してくれるスグレモノだった。こちらも「イーチップ」を使用しているので、着用したままでもスマートフォンの操作はスムーズ。最近では100均ショップでもこの機能をウリにする手袋が売られているが、実際は反応がイマイチでストレスが溜まることが多く、本作との操作性の差は明らかだ。
そして、手首が露出する短めの丈は、ランニング中のペース確認やストップ/スタートの操作もイージーだった。さらに手のひらに樹脂加工が施されたことで、グリップ性を高めているのもうれしい仕様。冬季のマラソンで給水コップを受け取る際には、この意匠が役に立つだろう。また、日常生活でもヘビーローテーションで使用しているほど、その汎用性は高い。
ザ・ノース・フェイス「イーチップショートグローブ」は、日常生活からランニングシーンまで対応し、その活躍の場は多岐にわたる。北海道や東北といった寒冷地でない限り、十分な防寒性を備えつつ、指先の操作性もすぐれているので、特にランニング愛好家には気に入ってもらえると思う。現在はブラックを愛用しているが、追加でもう1色購入しようかと思うほど気に入っている。定価6,050円(税込)と、アウトドアブランドがリリースする高機能グローブとしては買いやすいプライス設定となっているのもありがたいところだ。
ザ・ノース・フェイス「イーチップショートグローブ」は、写真の「ブラック」のほか、「キャバングレー」「ミッドナイトペトロール」「カーキ」を含めた全4色展開