ここ数年で人気が再燃しているスニーカー。最近ではスポーツ庁が「スニーカー通勤」を推奨したことでも話題となりましたね。でも筆者のようなおじさんからすると、スニーカーってカジュアルすぎて、なんとなく若者が履くものというイメージが…。しかし今回、一風変わったスニーカーを見つけて、つい買ってしまいました。アシックスの人気ブランド、アシックスタイガーから、「GEL-KAYANO TRAINER KNIT MT」です。なんとニット素材でできているスニーカーなのでございますよ。
アシックスタイガーの「GEL-KAYANO TRAINER KNIT MT(ゲルカヤノ トレーナーニット エムティー)」でございます
アシックスタイガーのゲルカヤノシリーズといえば、人気のランニングシューズです。走行中の快適なフィット性とすぐれたホールド性を実現したモデルで、マラソンなどで履く方も多いと聞いています。
あまりランニングシューズには縁のなかった筆者ですが、今回はこの人気モデルが、デザインはそのままに“ニット素材”で登場したと聞き、興味があって購入してみました。筆者の足のサイズは27cmなのですが、ネットなどの評判で「ワンサイズ大きいものがいい」と書いてあったのを参考に、28cmのブラック×ブラックを選択。
横から。やはり特徴的なのは足を入れる部分。詳しく見ていきましょう
まずは外見からです。確かにアッパー(靴底以外の部分)がほぼニット素材ですよ、コレ! こんな靴は初めて見ました。靴って硬いイメージがあるのですが、これはもう手触りからして違います、柔らかい! そして気持ちいいです。今回購入したのは足首までニット素材がある「MT(ミッドカットタイプ)」。
つま先部分です。こちらもニット素材。柔らかいですが、しっかりとした安定感があります
ミッドカットタイプなので足首までニット素材が使われています
足を入れる部分ですが、靴下みたいですよね
履いてみると、今までのスニーカーにはないフィット感があります。靴なのに、靴下のような肌触りで足首にフィットするのです。ニット部分はパーツ別に編み方が変えられていて、デザインのアクセントとなりつつ快適なフィット感を実現しているんだとか。履き口部分はパターン設計により足首を引き締めてみせるようになっています。
実際に素足で履いてみるとこんな感じになりました
靴下を履いてもフィット感は損なわれることなく、ぴったりと足首にフィットします
これは履いてみないとわからないのですが、本当に今まで体験したことのないようなフィット感です。特に足首部分。靴下と一体化しているような感じで、夏なら素足でもいいかもしれません。もちろん靴下を履いても足首へのフィット感は健在で、歩行中にずれて落ちてくることもありませんでした。あたりも柔らかいので、締め付け感がなくてよかったです。でもこの色合いだと黒い靴下で履くとなんか忍者みたいに見えそうですよね。
ミドルカットタイプは靴ひもを結ぶ部分もニット素材です
次は内面です。履いてみるとランニングシューズとしての人気の理由がわかりますね。まずはソールの厚さ。しっかりとした足底のソールで歩行中も走行中も安定感がすごいです。反発性のある素材が使われているということで、走りだしたときの足への衝撃も少なく感じました。全体的にニット素材なのですが、サイド部分はゴム素材が使われています。この部分はちょっと硬くなっていますよ。
厚いソールにはさまざまな素材が使われているそうで、安定感が半端ないです
靴裏はこんな感じです
サイドと靴ひも部分にはゴム素材が使われています
ゲルカヤノシリーズでとても特徴的なのがつま先の部分。ここがかなり上に向いているんですよ。走行中の足の動きにフィットするようになっていて、蹴り出してから地面に付くときの衝撃を緩和し、次の蹴り出す動作がとてもスムーズになるそうです。ランニングシューズとして計算されているってことですね。このニットモデルでもそのあたりの機能は健在で、独特なつま先になっています。履いているだけで、ちょっと走りだしたくなってくるんですよね。不思議です。
これくらい上向きになっているんですよ
ランニングシューズとして秀逸なのはもちろんなのですが、このニット素材という特徴的なテイストでカジュアルさがかなり抑えられて、デザイン的にも大人の街履きとして楽しめるシューズになっていると思います。これからの季節にぴったりですね。履き心地は本当に、実際に触って・履くことで感じてほしいです。
ほかの人気ブランドでもニット素材のシューズは人気とのことで、新しいスニーカーやランニングシューズを探している方はこんな変わったシューズを試してみるのはいかがでしょうか?