こんにちは、ペパーミントです。暖かくなって行楽シーズン真っ盛りですね。めいっぱい楽しいことしたいですし、めいっぱいおいしいものが食べたくなります! カニ、ホタテ、お肉などなど、大好きなものをおなかいっぱい食べたい。いや、でもダイエット……なうえに、お金も足りない……。
食欲とお財布などのジレンマにいつも悩まされる私ですが、そんなときのための、救世主があります!! それは代替食品(コピー食品)!
コピー食品の一例です
コピー食品(またの名を代替食品)は、ある食材に似せて、別の食材を用いて作った加工食品のこと。天然の食材が高価で希少な場合によく作られることが多いのですが、病気などによって食物制限がある際の代用食として用いられる場合もありますよ。
代表各は、おなじみの「カニカマ」「コーヒーフレッシュ」「発泡酒」あたりでしょうか。カニも生クリームもビールも高価なので、そうじゃないもので似せている、というわけです。「マーガリン」も元はバターのコピー食品ですよね。
今回は最新のコピー食品の数々を実食してみます! そして、いかに本物に近いかをこんな感じで評価していきたいと思います。
【ホンモノ再現度チェック項目】
見た目:☆☆☆☆☆
味 :☆☆☆☆☆
食感 :☆☆☆☆☆
なかなか手が出ないお値段の高級食材。手軽に食べたい! と思ってる人はたくさんいることでしょう。そんなお高い食べ物のコピー食品を4つご紹介しましょう
ネーミングがもうだいぶ勝負かけています
注意書きに「※カニではありません」の表示まである
こちらはいわゆるカニカマなんですが、通常のカニカマよりもまず見た目の再現度が高いのがおわかりかと。お皿に出すと……!
まさにカニ!
どうですか? こんなにおいしそうなカニ身……すぐにでもかぶりつきたいですよね。
見た目の絶妙な色合いや赤色の模様とか、再現性がすごい。
ちゃっかりカニ酢とやらが付いていたのでこれで食べてみました。お味は……?
お、これはなかなかおいしい!!
けど、やっぱり「カニカマ」です
この身のほぐれ具合とか、かなり研究されているのがめちゃくちゃ伝わってきますが、味はやっぱりカニの海っぽさが足りないのですよね…! しかしカニカマとしてはかなりおいしい。食べごたえと食感はとてもよくて、いつもはサブキャラっぽいのに今回は主役感のあるカニカマでした。
●主な原材料
魚肉、卵白、でん粉、魚介エキス、砂糖など
【ホンモノ再現度】
見た目:★★★★★
味 :★★★☆☆
食感 :★★★★☆
この「ほぼカニ」のメーカーであるカネテツフードはいろいろなコピー食品を作っていて、続いてもカネテツからです。
次はまさかのタラバガニ!
こちらがタラバということは、さきほどの「ほぼカニ」はズワイガニをイメージしているのでしょうか。
横から見るとかなりの重厚感
こいつはカニカマの領域を超えた大きさかと
商品名に「鍋用」との記載があるので、カニしゃぶ風の鍋を用意しました。
もうパッと見は明らかにカニ鍋セット!
では出汁の入ったお鍋でしゃぶって、ポン酢でいただきます!
あら、これもまたおいしい……ですが、味はカニカマともまた違う印象。これはどちらかといえば、おいしいかまぼこです。目をつぶって食べたら完全にかまぼこですね。見た目にかなりまどわされてしまっているのかも(視覚って大事ですね〜)。「タラバガニ」っぽさはだいぶ薄い印象です。
●主な原材料
かまぼこ、かに風味かまぼこ、魚肉、でん粉、大豆たん白 等
【ホンモノ再現度】
見た目:★★★★☆
味 :★★★☆☆
食感 :★★☆☆☆
ここで、ひとつめの「ほぼカニ」がまだ余っていたので、こちらもカニしゃぶで食べてみたのですが……!?
これがかなり正解でした!!
最初は冷たいまま食べたので、まだまだカニカマっぽかったのですが、温められることでカニカマ感が失われ、口に入れた瞬間はまさに「ほぼカニ」でした! ポン酢もつけると余計にわからなくなってカニ感が増します。しゃぶしゃぶなど火を通すような調理のほうがカニっぽさを楽しめるのか! と驚きでした。
お次は……え、まだあるの「ほぼシリーズ」!? あります!
見た目は完全にホタテですが、こちらも「※ホタテではありません」との注意書きが
カニ系の次はホタテ! ホタテのコピー食品は初めて見た!
……と思ったのですが、よくよく考えると、居酒屋とかのおつまみメニューだとか冷凍食品にある「ホタテ風味フライ」ってホタテのコピー食品ですよね?
つまりはこれ、あれのフライじゃない版ということなのでしょうか。
表面の渦模様、割ったときの繊維の感じもなかなかホタテに近い
今回そのままで食べるのではなく、カネテツのサイトにも載っていた「ホタテバター醤油(しょうゆ)焼き」にして食べてみたいと思います!
作り方は通常のホタテバター醤油焼きと一緒。フライパンでバターを熱してほぼホタテを焼きます。焼き色が付いたら火を弱めて醤油をたらしてからめます
できあがり!
ウッワ〜……めちゃくちゃおいしそう。見た目だけでもよだれが出そう。ではお味のチェック。
ぎゃ! これはっっっっっ! めっちゃくちゃおいしいです
バター醤油だからそりゃうまいでしょ、って言われちゃいそうなんですが、このほぼホタテ特有のプリッと感に絶妙にマッチしまくっていまして。酔っ払って出されたら本物との区別がつかなさそうなレベル! 生のホタテと比べると再現度は低めかもですが、「ホタテバター醤油焼き」としてはかなり再現度高いです! もっと食べたい(笑)
●主な原材料
魚肉、卵白、でん粉、砂糖、食塩、ホタテエキスパウダー、かにエキス等
【ホンモノ再現度】
見た目:★★★★☆
味 :★★★★★
食感 :★★★★☆
続いては、あの高級食材!
フカヒレも本物は高価ですよね
あまりにもこの書体で堂々と「人工」と書かれるともはや……って感じですが、今回ゲットしたこの人工フカヒレは業務用なので、逆にしっかり「人工」と書いておくべきなのかもですよね。冷凍なのですが、500gも入っていてなかなかの量です。
そのまま使うのではなく、下準備が必要
冷凍なので、まずは流水で解凍。そこから1時間ほど水に漬けます。そしてさらに流水で洗い、90秒熱湯で温めたら好きな料理に使えるのだとか! なかなか手間がかかる。
春雨みたいなものかな? って思ってたんですが、この黄金色はまさにフカヒレ!
見た目も1本1本艶やかであり、指でつまんだ感じからも弾力があるのがわかります。
今回はフカヒレ入り中華スープにしてみました! 卵やキクラゲなどで中華っぽさを演出
そしてお箸で探すと、確かにそこにいるフカヒレ!(人工)
お味は……そう、これは無味です! すみません、残念ながら、そもそもフカヒレを姿煮などで食べた記憶が皆無かもしれないペパーミント。この人工フカヒレは、とりあえず特別な味はなく、無味でした。きっと雰囲気と食感を楽しむものだと思いますので、そういう意味ではかなりフカヒレっぽいのではないでしょうか。春雨やくずきりよりもゼリーっぽいプルプル感が楽しめます。
●主な原材料
ゼラチン、グラニュー糖、等
【ホンモノ再現度】
見た目:★★★★☆
味 :☆☆☆☆☆(不明)
食感 :★★★☆☆
さて、続いてご紹介するコピー食品は、季節が限られていたり……幻になっていたり……などの食品を再現したものです。
また来ましたカネテツの「ほぼ」シリーズ!
まさかの揚げ物です。カキフライ! カキフライは時期だったり手間だったり、なかなか手軽には食べられない食べ物ですが、これなら手軽に楽しめちゃいますよね。
親切にタルタルソース付き。これがあるだけでかなりカキフライは盛り上がります!
そのままでも食べられるそうですが、温める場合はアルミホイルを敷いたトースターで3分ほど焼いたらできあがり!
タルタルソースも付けて、さらには中身がうっすら透けてるこの感じ……!
もうカキフライにしか見えません。外はすごい再現度。果たして中身は?
わ……中身もなんかすごいカキフライっぽい!
カキフライって、断面はよくわからないけど黒いところとややグレーぽい色が混ざったような感じだと思うんですが、そのゴチャッとした感じが見事に表現されています。
しかも、味もかなりソックリ!! なうえに、おいしい♪
最初に口に入れた瞬間に香る、カキ独特の苦味とうまみのようなものが感じられます! ジューシーさはさすがに欠けますが、十分カキフライ感があってもっと食べたくなりました。
●主な原材料
豆腐、魚肉、なたね油、ひらたけ水煮、パン粉、ヒトエグサ、カキエキス 等
【ホンモノ再現度】
見た目:★★★★★
味 :★★★★☆
食感 :★★★☆☆
続いてはまさかのあの食品!
これは有名なので名前を聞いたことがある人もいるかと思います。今や幻の食べ物となってしまった「生のレバ刺し」。日本では2012年より飲食店での牛生レバーの提供が禁止になってしまいました。レバ刺しへの焦がれる思いを少しでも満たそうと発売されたのがこのマンナンレバー。こんにゃくでできています!
元祖と記載があるので、こんにゃくでレバーを再現しようとしたのはこの商品が最初のようですね。ちゃっかり牛のイラストまで
調味液の中にマンナンレバーが入っています。ちゃんとごま油も
パックから中身を出し、水分を切って(水で洗わない)、トレーやお皿に出します。
めちゃくちゃ生レバーに似てます。レバー特有の赤茶色がしっかり再現されてて感心します
ごま油もかければ、もうこれはもう、誰がなんと言おうとレバ刺し!
つやつやでプルプルです。味もかなり「レバ刺し」を再現しています。さっぱりしたレバ刺しといった感じでしょうか。さすがにこんにゃくなので、エグみや臭みは少なく、これまで苦手だった人も逆にこれなら食べられるかもしれません!
ペパーミント的にはここにさらに岩塩をパラりと足して……
お酒が欲しくなる感じに見事に仕上がりました! つまみにするには、お塩のちょっと足しがオススメです
●主な原材料
醤油、希少糖含有シロップ、みりん、こんにゃく精粉(国産)、白だし、食塩 等
【ホンモノ再現度】
見た目:★★★★☆
味 :★★★★☆
食感 :★★★☆☆
コピー食品は、本物よりもカロリーが抑えられているものも多く、ダイエット用としても活用できるんです。そんなダイエットに使えそうなものを3つご紹介。
こちらも、さきほどと同じこんにゃくを使ったコピー食品。レバーの次はまさかのスモークサーモン! 魚をこんにゃくで再現するってなかなか難しそうだよな……というのが第一印象なのですが、実際どんな感じなのでしょう。
レバ刺しはごま油でしたが、スモークサーモンはオリーブ風味ときました!
カロリーは60gでたったの30kcal。通常のスモークサーモンのカロリーの約1/3です。
レバ刺し同様に調味液の中にスモークサーモン(風のこんにゃく)が入っています。そしてオリーブオイルとブラックペッパー付き
トレーの上に出して、調味料類もすべてかけたのがこちら
スモークサーモンといえば、オレンジ色に対してあの白い筋が特徴的ですが、筋っぽいものは見当たらないので、見た目のサーモン感はやや低め? な印象。でもブラックペッパーがかかることで十分にスモークサーモンぽさが出ますね。
お味は……不思議とやっぱり「スモークサーモン」を食べている気分、でした。オリーブオイルやブラックペッパーが手伝ってる部分はもちろんありますが、こんにゃくともまた違う独特なコクとうまみがあるんです。なんだか白だしっぽいような味……と思い、パッケージ裏の原材料を確認するとやっぱり白だしが使われていたんです! サーモンなのに白だし!? という感じもしたのですが、なぜか食べてみるとサーモンぽい。おいしいのですがなんだか不思議な気分でした。ただ食感は、こんにゃくなのでどうしても本物と同じにはならないですね。
●主な原材料
希少糖含有シロップ、還元水飴、白だし、食塩、こんにゃく精粉(国産) 等
【ホンモノ再現度】
見た目:★★★☆☆
味 :★★★☆☆
食感 :★★★☆☆
さて次にご紹介するのは、チーズです!
こういうの、スーパーで見かけたことありませんか?
まず結論から言うとアナログチーズは、チーズではありません! どのように違うのかというと、チーズが動物性油脂を使って作られるのに対し、アナログチーズは植物性油脂で作られたものなのです!
今回紹介するアナログチーズのこの商品「コレステロール95%オフ ヘルシーシュレッド」。もう名前の通り、かなりヘルシー! ダイエットしたいけど…って方にはぴったりですね。今回は、チーズといえばピザでしょ!? ってことでこのアナログチーズでピザを焼きたいと思います。
ピザクラストにピザソース、アナログチーズ、ウィンナー、ピーマン、などをのせてオーブンで焼いて完成!
見た目はなんの問題もなくおいしそうなピザ! これチーズ使ってないんだよって言われてもまったく気づかないレベルでしょう
肝心のお味は……
「ピザ……うまい。」このひと言でした! つまりはちゃんとピザ感があったので、なんの問題も特に感じないチーズたっぷりのおいしいピザという印象でした。ただ、チーズが伸びる感じがやや少ないかなという気がしました。またやっぱり牛乳のコクはないので味もやや薄いような気もします。ペパーミントはめちゃくちゃチーズ大好き人間なんですが、今回のようなピザで食べる分には大満足! もしもチーズメインで食べるようなメニューだったら少し物足りないかもしれません。
また、このアナログチーズはほかにも特徴があります
熱して一度溶けたチーズは、通常は冷めると固まってしまいますが、このアナログチーズは硬くなりにくく、冷めても形状がそのままのことが多いんです。「冷めたピザ=まずい」の方程式が崩れるかもしれませんね!
●主な原材料
食用植物油脂、乳たん白、でん粉、食塩、乳等を主要原料とする食品 等
【ホンモノ再現度】
見た目:★★★★★
味 :★★★☆☆
食感 :★★★☆☆
さて、ラストです!
近頃、ヘルシー志向で大豆を使った製品や、豆乳で作った◯◯、など、豆を活用した食品がなり増えてきていますよね。それと同じ感じで、大豆のお肉バージョンもあるのをご存知でしょうか!?
フィレ、ミンチ、ブロックタイプがあるのですが、今回はフィレタイプを購入しました
低脂質・高たんぱく・コレステロールフリー、ときたらダイエット食にはもってこいです。そのうえ、食物繊維もたっぷり
今日はこの大豆のお肉で、生姜焼きを作ってみます。
中はこのようにレトルトタイプになっていて、ミニレシピのようなものも付いています
レトルトのスープの中にこの大豆のお肉が入っているので、これをザルなどにあけます
形状はそこそこにお肉っぽい
すでに下味付きなので、そのまますぐに調理してOKとのこと。
玉ねぎと一緒に、生姜、醤油、酒などで一般的な味付けの生姜焼き
お味は……ちょっぴり残念かな! お肉の持つ「甘味」などはほとんど感じず、どちらかというと豆くささみたいなものをやや感じます。でも食感はかなりお肉! ポロポロ砕けたりすることもなく、ちゃんと噛んでお肉を食べる感じが再現されています。味付けが濃いめの料理(照り焼きなど)だと豆くさい感じはだいぶ解消できるのかもしれませんね。
●主な原材料
大豆加工品、醸造酒、米みそ、トマトピューレー、等
【ホンモノ再現度】
見た目:★★★★☆
味 :★★☆☆☆
食感 :★★★★☆
今回いろいろと食べてみて、コピー食品なのにかなり満足度の高いものもあれば、少しウーンと思うものもありました。逆にこっちのがおいしいかも!? なんて思えるものも。
中でも気に入ったのは「ほぼホタテ」!
バター醤油で食べると、それはもう絶品なのでぜひ食べてみてください。次はサラダに入れたりしてみたいです。
コピー食品って昔は微妙なイメージがあったのですが、どんどん進化していることがわかりました。食べたいけれどもお金がない、ダイエットであまり食べられないときなど、上手に代替食品を活用して普段の食卓に彩りを添えられるといいですよね♪
都内を中心に活動するミュージシャンです。歌ったり作ったりしています。よろしくお願いいたします! http://www.peppermint-web.net/