いいモノ調査隊
国民総スマホ時代にあえてガラケーを使う!

今のガラケーって何ができるの? 使い続ける男がそのメリットを語る

みなさんまずはこの懐かしい写真をご覧ください。筆者が社会人になって初めて購入した携帯電話です。NTTドコモで初めてi-mode(iモード)が使えるようになった携帯ですね。

「F501i」。発売は1999年2月。今から約20年前のストレート端末携帯電話です

「F501i」。発売は1999年2月。今から約20年前のストレート端末携帯電話です

超懐かしくないですか? 今の30代後半でかろうじてわかるくらいでしょうか。当時はガラケーなんて言葉もなくて、ケータイという呼称で普及し始めた頃ですね。通信料はすべてパケットで換算されて請求されました。請求書のパケット量を見て驚愕(きょうがく)した思い出とかありますよね。今やスマホで通話もネットも定額時代になりました。国民総スマホ時代に突入したと言っても過言ではありません。

しかしそれでも、ガラケーを愛する人々がいるのです、そうここに!
一度はスマホに手を出したものの、またガラケーに戻して早4年の筆者が、ガラケーの今をご紹介いたします。どんなメリットがあって、どれくらいのデメリットがあるのか? なぜ、そしてどんなふうにガラケーを使い続けているのかを語らせてください。


今のガラケーって何ができるの?

筆者は最初の携帯電話こそドコモでしたが、その後auに変更して現在も続いています。昨年までの3年間はシャープの「AQUOS K SHF32」という4GLTEケータイを使用しておりましたが、今年久しぶりに「INFOBAR xv」に機種変更いたしました。AQUOSの前は2台ほどスマホを使用していたのですが、やはり料金が高いのが気になったのと、自宅作業が多くなりネットはPCで見るようになったことからガラケーに戻したのがきっかけです。

筆者の携帯電話遍歴です。懐かしいですね

筆者の携帯電話遍歴です。懐かしいですね

ガラケーを使うにあたって、何ができるのか? そして何ができないのかをまとめてみました。ガラケーも機種によってできることとできないことがあるので、手持ちの「AQUOS K SHF32」と「INFOBAR xv」の両方を使って紹介します。

さて、実はこの2台のガラケーのOSは、Androidがベースになっています。昔のガラケーとはちょっと違っていますね。「ガラホ」なんて言い方もあるみたいです。そのため、LINEなどのSNSやアプリなどをダウンロードして追加することも可能です。とはいえもちろんスマホほど何でもはできません。

左が「INFOBAR xv」、右が「AQUOS K SHF32」です。SHFの最新機種は2017年冬発売のSHF34になっています

左が「INFOBAR xv」、右が「AQUOS K SHF32」です。SHFの最新機種は2017年冬発売の「SHF34」になっています


いわゆる代表的なガラケーの機能を比較してみました。AQUOS Kは手持ちのSHF32でも最新機種のSHF34でも機能が充実していますが、INFOBARは圧倒的にできることが少なく、ガラケーとしてもやや貧弱な印象です。表にはしていませんが、インターネット、Eメール、ショートメール、カメラ機能は両機種ともに○です。AQUOS Kシリーズはガラケー機能てんこ盛り、プラスネット系にも強いので、通信料さえ気にならなければ、操作性はガラケーのまま、中身は簡易スマホとして便利に使うということもできます。しかも、「タッチクルーザーEX」という機能を持っており、物理キーの上を指でなぞりながらポインターを移動でき、マウスのように操作できるのでネットもやりやすいですよ。

SFH32のタッチクルーザーEX機能です。これでケータイでもネット操作が楽々できます。最新のSHF34も対応しているそうです

SHF32のメインメニューです。LINEはプリインストールされています

SHF32のメインメニューです。LINEアプリはプリインストールされています

おサイフケータイもワンセグもあり、ガラケー機能てんこ盛りですね

おサイフケータイもワンセグもあり、ガラケー機能てんこ盛りですね


ガラホとして復活したINFOBARは、やや機能不足……?

さて、ここからは筆者が現在使っている最新機種、INFOBARをメインに語らせてください。先ほど比較したように、一般的なガラケーよりも機能的に弱いINFOBARですが、そのメリットはどこにあるのでしょう? 初代INFOBARが発売されたのが今から15年前。ケータイが浸透し、デザイン重視のケータイ端末が増えてきた中、二つ折りではなくストレート端末として登場した初代モデルは、そのデザインのスタイリッシュさで人気になりました。その初代発売から15周年を迎えた2018年、満を持して発売された「xv」はスマホではなく、ガラケースタイルとして発売。筆者も思わず懐かしさで手に取り、そのまま機種変更してしまいました。

初代のデザイン性を再現した新しいINFOBARです

「INFOBAR xv」。初代のデザイン性を再現した新しいINFOBARです

ガラケーの魅力のひとつは、筆者が思うに物理ボタンではないでしょうか。タッチパネルが当たり前の中、どうしてもポチポチとボタンを押すのが好きな人にはうってつけなんですよね。INFOBAR xvの物理ボタンはまさにその象徴。大きめなタイルキーボタンとクリック感は、昔のケータイを彷彿とさせてくれます。

美しくて持ちやすい曲面。大きなタイルキーボタンが魅力の1つでもあります

美しくて持ちやすい曲面。大きなタイルキーボタンが魅力のひとつでもあります

SHF32と比べてもボタンの大きさがわかります

右のSHF32と比べてもボタンの大きさがわかります

ですが、その大きさとフレームレスという作りゆえに外れそうな印象も。この外側に引っかけて取れそうでちょっと不安です

INFOBAR xvの基本スペックを以下にまとめました。

サイズ:約48(幅)×138(縦)×14.0(厚さ)mm
重量 :約114g
バッテリー容量:1,500mAh
メインカメラ:約800万画素
連続通話時間:約600分
連続待受時間:4G LTEエリア:約530時間
充電時間:共通AC アダプタ 05:約120分
外部メモリ 推奨最大容量:32GB microSDHC
内蔵メモリ容量 (RAM):1GB
内蔵メモリ容量 (ROM):8GB
ディスプレイ(画面)タイプ:TFT透過型
画面サイズ:約3.1インチ
ディスプレイ(画面)最大表示色:約1,677万色
ディスプレイ(画面)解像度:800×480(WVGA)
au ICカード:au Nano IC Card 04 LE
CPU:MSM8909 1.1GHz/クアッドコア

スペックは今のスマホに比べてしまうとやはり見劣りがします。特にカメラはガラケーとしても貧弱ですね。メモ程度の撮影と割り切るならいいかもしれません。


スマホで定番のあんな機能こんな機能は使えるの?

それでは、ここからは普段スマホをお使いの人にとって特に気になる機能にフォーカスして、INFOBAR xvの機能を見ていきましょう。

カメラ機能

最大約800万画素の静止画と動画に対応しており、自撮り用のインカメラは搭載していません。モードは写真画質(800万画素)、高画質(600万画素)、壁紙用(40万画素)の3つがあり、画像補正は「フォトHDR」か「手ぶれ補正」のどちらかを選ぶタイプになっています。またオートフォーカス部位を中心に固定できるAFロック機能もついています。動画は高画質(720P)と標準(480P)の2モード。保存先はmicroSDカードを選択でき、最大32GBまで対応しています。実際に撮影した画像がこちら。いずれも高画質、手ぶれ補正モードで撮影しています。

屋外ではくっきりめに撮影できます。屋内ではライトがないとかなり暗くなってしまいますね

屋外ではくっきりめに撮影できます。屋内ではライトがないとかなり暗くなってしまいますね

電池の持ち具合

これはさすがに携帯電話といったところで、電池持ちはかなりいいです。自分は充電がマックスにならない最大85%までの充電設定にしているのですが、1日数回の通話程度では76%くらいまでしか減りません。これくらいの使用頻度なら丸2日くらいは充電しなくても大丈夫そうです。

SNS

LINEは標準アプリがプリインストールされているのですぐに使用できます。しかし、スマホのように自分で自由にアプリを入れることはできないため、ほかのSNSについては、ブラウザーを立ち上げてそれぞれのSNSにログインすることで使用します。Wi-Fi環境での使用が前提ですね。

インスタグラムなどのSNSもブラウザーを介して使用することができます

インスタグラムなどのSNSもブラウザーを介して使用することができます

キャリアメール以外のメールの利用

ガラケーながら、キャリアメール以外でもブラウザーを介してGmailなどが使用できるほか、メール設定でPCメールの設定も可能です。ただプッシュ方式ではないので、自分で受信を確認しにいかないといけないため、ここは少し手間ですね。

Gmailなどはブラウザーから使用したり、PCメール設定で使用可能

Gmailなどはブラウザーから使用したり、PCメール設定で使用可能


INFOBAR xvにはこんな機能もあり

最近にしては珍しく回転する専用スタンド付きで、充電中に時計表示が可能です

最近にしては珍しく回転する専用スタンド付きで、充電中に時計表示が可能です

メインメニューです

メインメニューです

メイン画面のカスタマイズも可能。グリッド表示でアプリやヴィジェットなどを配置できたり、データフォルダから画像を壁紙にすることもできます。SFH32では消せなかったGoogleの検索ウィンドウもINFOBAR xvは最初からついておらず、壁紙のじゃまになりません

音楽プレイヤーはとても使いやすいです。Wi-Fiなどネット環境下なら歌詞も表示してくれます

音楽プレイヤーはとても使いやすいです。Wi-Fiなどネット環境下なら歌詞も表示してくれます

ガラケーでなにげに便利なのが、アプリ起動やネット接続をしなくてもラジオが聴けることです

手持ちのガラケーでなにげに便利なのが、アプリ起動やネット接続をしなくてもラジオが聴けることです(一部の製品のみ)


ガラケーならではの料金の安さが魅力

さて細かいメリット探しをしてきましたが、やはりガラケー最大の魅力はその利用料金の安さにつきると思います。今回INFOBAR xvを契約するにあたって、筆者が選択したプランをご紹介しましょう。まず、auのケータイプランにはこのようなプランがあります。

2年契約ありの料金ですが、一番安いのはVKプランの998円/月です

2年契約ありの料金ですが、一番安いのはVKプランの998円/月です

VKプランにダブル定額+ネット接続料の最低料金で1,798円〜となります。2,000円を切りますね

VKプランにダブル定額+ネット接続料の最低料金で1,798円〜となります。2,000円を切りますね

しかし実は、これが最安料金ではありません。

「スーパーカケホ(ケータイ)」の1,200円を選ぶと

「スーパーカケホ(ケータイ)」の1,200円を選ぶと

ダブル定額Z(ケータイ)という0円からのプランを選べるのです

「ダブル定額Z(ケータイ)」という0円からのプランを選べるのです

単独料金で一番安いのは998円の「VKプラン」(1,000円相当の無料通話付き)ですが、データ定額はダブル定額の最低でも500円からのプランしか選べません。ですが、1,200円の「スーパーカケホ」を選ぶと「ダブル定額Z」という0円からのプランを選択することができます。前者は1,941円(税込)〜ですが、後者を選ぶと1,620円(税込)〜となりさらに安くなりました。ネット関連はWi-Fi使用でまかなうと考えると、こちらのほうがお得になりますね。

これに機種代金990円(税込)月×36か月(毎月割使用)をプラスすると最低2,610円(税込み)〜からの運用が可能になります。これはスマホに比べると相当安く、大きなメリットと言えます。

この金額なら2台目としての運用もありなのでは?

この金額なら2台目としての運用もありなのでは?

さていろいろと見てきましたが、スマホを常用している方にしてみれば、「ガラケーなんて料金以外魅力ないわ」と思われる方も多いかと思います。実際INFOBAR xvを購入した筆者も、前の機種(SFH32)に比べてできることが減ったので、がっかりさを感じざるを得ません。でも使い方、強いて言うなら生き方で考えれば、一生これでいいかもしれないと思うようにもなりました。

使い方としては
・SNSはLINEがもっぱら。動画系のSNSはほとんど使用しない
・ケータイ的な操作方法が手軽で気に入っている
・料金を安く抑えたい
・外出先であまりネットを見ない
・アプリをあまり使わない

という人には断然向いています。筆者がそうなのですが、びっくりするほどSNSには興味がなく、いまだに友人とのやり取りはキャリアメールで、家族とのやり取りはショートメールですし、ブラウザーでネットを見るなら自宅のPCを使いますし、外では無料Wi-Fiのある場所でしか使いません。ある意味時代に逆行した生き方ではありますが、むだのない生き方でもあると自負しています。

またケータイ的な操作方法も魅力です。たとえば先ほどのFMラジオもそうですが、アプリやネット接続なしで使える機能もケータイならではです。着信拒否設定やメールの再振り分けとかも簡単にできますし、物理ボタンでの操作はタッチパネルより得意という方も多いはず。

着信拒否設定はアプリを起動せずに簡単にできるので、営業電話などのシャットアウトにも役立ちます

着信拒否設定はアプリを起動せずに簡単にできるので、営業電話などのシャットアウトにも役立ちます

ただやはり最低でもLINEは使いたい、と思われる方も多いと思います。その点、INFOBAR xvの場合、前述のとおり、LINEアプリはプリインストールされているので、そのまま使えますよ。文字は懐かしのケータイ打ちになりますが、筆者的にはタッチパネルいらずの操作なので問題ありません。

タイルキーは気持ちいいのですが、クリアボタンが小さくて押しにくいというところも……

タイルキーは気持ちいいのですが、クリアボタンが小さくて押しにくいというところも……

断捨離ではないですが、ある程度シンプルに生きようと思うと、このINFOBAR xvくらいの機能がちょうどいいのかもしれないと思うようになりました。「できることしかできない」という潔さが気に入りました。

なんだかんだでスマホで月額料金が高額な方、物理ボタンに戻りたい方などはガラケーの再考もありだと思います。お金のある方はセカンド用、プライベート用として使うのもいいかと。いつかなくなってしまうかもしれないガラケーですが、使い方、生き方が共感できるうちは愛用したいと思います。

マッシー

マッシー

「月刊PCエンジン」誌で編集ライターデビュー。「64DREAM」誌デスクを経て前職はXbox 広報のゲーム漬け人生。猫とガンプラとaqoursが存在理由のホビー担当。

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