買い物に便利な小さめサイズから、旅行時のサブバッグになる大型バッグまでをピックアップ
2020年7月から、全国でプラスチック製買い物袋の有料化がスタート。それにともない、エコバッグを持ち歩く人が増えている。そんな中、注目を集めているのが、アウトドアブランドのパッカブルバッグだ。
パッカブルバッグは、コンパクトに折りたたんで携帯でき、必要時に広げて使えるバッグで、荷物を少なくしたいアウトドアシーンでは元々ポピュラーなアイテム。各ブランドからさまざまなタイプのモデルが登場している。
そこで今回は、アウトドア系ブランドのパッカブルバッグを集めてみた。買い物の際にエコバッグとして使えるものをはじめ、小物を入れる際に便利な小さめサイズのものから、旅行時に増えた荷物を入れてサブバッグとして使える大型のものまで、見た目や使い勝手にすぐれたものを厳選した。
ザ・ノース・フェイスは、アパレルをはじめ、バッグやシューズなど、さまざまなアウトドアギアがフィールドの垣根を超えて多くの人に人気のアウトドアブランド。同ブランドの「グラムデイパック」は、デイリーからトラベルまで幅広く使いやすい、パッカブル仕様の軽量デイパックだ。
パッカブル仕様とは思えないしっかりした素材感で、メインのバッグとしても十分使える
メイン素材には、薄くて軽量な「70デニール リップストップナイロン」を使用。素材の表面にシリコンを、裏面にポリウレタンコーティングを施すことで、軽くても耐久性にすぐれた作りに仕上げている。
また、メインコンパートメントのファスナーが大きく開閉するうえ、全面にクッションを入れた自立しやすい構造なので、中に入れた荷物を見分けやすい。
容量は20L。フロントのキークリップ付きファスナーポケットや、ストレッチ素材を部分使いしたドレインホール付きサイドポケットなど、バックパックとしての機能も充実している。背面には、収納可能なウェービングテープが付いているので、スーツケースなどにハンドルを通して固定することもできる。
本体内部に備わるメッシュポケットに全体を収納することで、持ち歩きに便利なコンパクトサイズに
米軍特殊部隊などでも採用されている高い機能性と耐久性、使い心地のよさが特徴のバッグブランド・ミステリーランチからは、「インアンドアウト」を紹介。本格トレイルにも対応するさまざまな機能性を持ちながらも、フロント部のメッシュポケットに本体を収納することで、コンパクトにして持ち歩くことができるパッカブルなバックパックだ。
パッカブルとは思えない、さまざまな本格機能を完備。容量は19Lで、カラーバリエーションも豊富だ
素材には、軽量ながら耐摩耗性や対引裂性、撥水性にすぐれた「100デニール コーデュラミニリップストップナイロン」を採用。また、トレッキングポールやアイスアックスループ、ヘルメットなどの道具の取り付けに便利なデイジーチェーンや、左右の上下2か所に付いたコンプレッションストラップなど、さまざまな機能を装備している。
チェストストラップ付きのショルダーハーネスには、通気性のいい素材を使用。内部には、ハイドレーションパックを下げるトグルのほか、2つのジップポケットやストレッチボトルポケットなどが付いているなど、使いやすさも追求されている。
フロント部のメッシュポケットに本体を収納することで、約11(横)×20(縦)×10(厚さ)cmのコンパクトサイズに。プロ好みなスペックでも、しなやかな生地だから収納できる
オーストラリア発のシートゥサミットは、「ベンガル湾=SEA」から「エベレスト山頂=SUMMIT」まで無酸素で歩き通す遠征にちなんでその名が付けられた本格アウトドアギアブランド。同ブランドの中でも「ウルトラシルデイパック」は、人気の高いパッカブルバックパックだ。
本体重量72gと超軽量でも、特殊な縫製によって補強されているので、本体重量の約250倍もの耐荷重性能を持つ。容量は20L
素材には、耐水圧2000mmの「ウルトラシルコーデュラナイロン」にポリウレタンコーティングを施したものを使用し、耐久性や防水性にすぐれながら、本体重量は72gと超軽量。またショルダーストラップは、肩にフィットしやすいように、人間工学に基づいたデザインを使用している。
フロント下部には、ライトなどを取り付けるのに便利なデイジーチェーン付き。また、ミニカラビナ付きスタッフサックに本体を収納することでコンパクトにできるので、アウトドアではメインのバックパックに引っかけておいたり、普段の買い物などではベルトループに引っかけて持ち歩いたりできる。
ミニカラビナ付きスタッフサックに本体を収納できる携帯しやすい仕様
イギリスの人気アウトドアブランド、カリマーの「マース トート30」は、30Lの大容量でありながらも、内ポケットに折りたたんで収納できるパッカブル仕様のトートバッグ。
パッカブル仕様でも、普段使いしやすいデザイン。カラーは写真の「ネイビー」のほか、「ブラック」「マスタード」の3色を展開している
素材には、引き裂きなどに強く、薄手でやわらかい「ダイヤモンドリップストップ」のナイロン素材を使用。
長めのストラップは肩かけしやすく、フロント部分(ロゴ側)には、小物の収納に便利なフラップ付きポケット、反対側には出し入れしやすい大きめのポケットが付くなど、使い勝手もいい。また、開口部のファスナーや、内ポケットにはキークリップ付きのストラップが付いているなど、普段使い用としても便利な作りが魅力だ。
大きさは47(幅)×37(高さ)×15(奥行)cmで、バッグの重量は200gと軽量。バッグ全体を裏返してたたみ込めば、内ポケット内に簡単に収納できる。アウトドアや旅行のサブバッグ、買い物用のエコバッグとして使いやすい。
収納時には、キークリップ付きストラップが外側に出る仕組み。広げる際は、ジップを開けて本体を引っ張り出すだけと簡単だ
米軍や特殊部隊などでも採用されるテクニカルなアイテムが有名なアメリカのアウトドアバッグブランド、グラナイトギア。同ブランドの「エアキャリアー」は、携帯性にすぐれた超軽量パッカブルトートバッグだ。
使い勝手のいい単気室の単純構造で20L入り。本体重量は80gと超軽量
素材には、撥水性や耐久性にすぐれた「30デニール シルナイロンコーデュラ」を使用。サイズは30(幅)×33(高さ)×20(奥行)cmで、マチのあるファスナー開閉を採用しているため、荷物を入れやすくしっかりと収納できる。ハンドルも長めなので、肩にかけて使うことも可能。
内側には、小銭などを入れておくのに便利なキーフック付きのフローティングポケットが付いており、ひっくり返すことでこれが収納袋に。収納時には12(横)×11(縦)cmとコンパクトになるので、アウトドア時のサブバッグやレジ袋代わりとして、メインのバッグに忍ばせておきやすい。
本体内側のフローティングポケットを収納袋にしてコンパクトに。豊富なカラーバリエーションも魅力だ
ファッション性の高いウェアやギアが人気のアウトドアブランド、コロンビアの「ライトウェイトパッカブル30Lダッフル」は、その名のとおり、コンパクトに収納して持ち運べる30Lのパッカブルダッフルバッグだ。
荷物がたっぷり入るパッカブル仕様のダッフルバッグ。カラーは全3色で展開される
サイズは、47(横)×25(高さ)×22(奥行)cmで、素材には耐久性にすぐれた「75デニールリップストップポリエステル」を使用。本体重量は190gと軽く、付属ポケット内にたたんで収納することでコンパクトになるパッカブル仕様なので、大きなカバンを持ち歩きたくない時に代わりに携帯しておけば、荷物が増えた時でも安心だ。
開口部は、ダブルファスナーで大きく開くため、荷物の出し入れはラクないっぽう、小物を入れるのに便利なフロントポケットと内部ポケット付き。さらに、ストラップが長めのデザインなので、肩かけも可能だ。
片手にのるくらいのポーチ状に収納でき、さらに軽量なのでサブバッグとして持ち歩くのに便利
2015年にアメリカでスタートしたパッカブルギアブランドのマタドールからは、軽量で手のひらサイズに収納できる、防水性の高いパッカブルなダッフルバッグ「トランジット30 2.0 ダッフル」を紹介。
シンプルなデザインでも、防水性や耐水性の高い素材と耐水ファスナーを使用した雨風に強い作り。カラーは、「コヨーテ」(写真)と「ブラック」の2色で展開される
素材には、防水性と耐水性の高い「30デニール コーデュラリップストップナイロン」を使用。内側にはシームシーリングが施され、メインコンパートメントとポケットには耐水ファスナーが使われているため、雨風から荷物をしっかりと守ってくれる。
容量は30Lで重量は156gと軽量でも、13.5kgの耐荷重量を誇るしっかりとした作りも特徴。持ち手部分には、ひとつにまとめられるスナップボタンが付いており、持ちやすさにも考慮されている。
サイズは、36(直径)×61(長さ)cmのドラム型で、7(幅)×12(高さ)×6(奥行)cmの手のひらサイズに収納可能。ファスナーの両端には多用途に使えるループが付いているほか、本体の耐久性も高いので、旅行やアウトドアなど、さまざまなシーンでのサブバッグとして活躍してくれる。
取り外し可能なロールトップ型の収納バッグに本体を収納すれば、コンパクトな手のひらサイズに
日本でも人気の高いアメリカのバッグブランド、グレゴリーの「テールランナーLT」は、必要な時だけ広げて使える、同ブランドのパッカブルバッグ「ライトウェイトシリーズ」の小型サイズのボディバッグ。
定番のシンプルデザインでも、コンパクトに収納可能なパッカブル仕様
サイズは39(幅)×12.5(高さ)×8(奥行)cmで、本体重量は50gと軽量。内側のポケット内に本体を収納できるパッカブル仕様で、収納時にはコンパクトな手のひらサイズに。バックルも小さくシンプルな作りで、着脱や調節も簡単に行えるため、ウエストポーチとしてもボディバッグとしても使える。
容量は2.5Lあるため、キャンプやフェス、旅先で貴重品を持ち歩くために使用したり、ランニング用のバッグとして使ったりと、さまざまなシーンで重宝するはずだ。