レビュー
シリーズをやりこんだライターが魅力を解説

バグに目をつぶれば良作! 最大128人対戦のPS5「バトルフィールド 2042」レビュー

FPSファンなら1度は「バトルフィールド」シリーズについて耳にした人ことがあるでしょう。その最新作となる「バトルフィールド 2042」(BF 2042)は、シリーズ最大規模となる128人対戦に対応し、大きな期待をが集まる中、発売されたのですが、ゲーム性よりもたくさんのバグが話題になってしまいました。

しかし、バグにさえ目をつぶれば「BF 2042」は良作なんです! そんな「BF 2042」について、シリーズをやりこんできた筆者が、面白いポイントやビギナーが最初にやるべきことなどを解説します。

※本記事は2021年12月7日に作成したため、それ以降に配信されたアップデートについては触れていません。ご了承ください。

「バトルフィールド 2042」はどんなゲームなのか?

Electronic Arts(開発元:DICE)から2021年11月19日に発売された「BF 2042」は、人気FPS「バトルフィールド」シリーズの最新作です。PlayStation 4、PlayStation 5、Xbox One、Xbox Series X|S、PCでプレイでき、大人数同時プレイ、大規模マップなどが特徴です。

本作の舞台は2042年の近未来で、世界は異常気象や経済破綻などの影響で混沌の戦争状態に突入しています。行き場を追われた人々は国境を越えた集団「ノーパッド」となり、自分たちの未来をかけて、世界最後の超大国であるアメリカ軍かロシア軍のどちらかの勢力について、戦争に参加していきます。

輸送ヘリから戦場に出撃する兵士たち

輸送ヘリから戦場に出撃する兵士たち

兵士はそれぞれメイン武器とサブ武器、投擲武器、ガジェットを1種類ずつ持ってバトルに参加できるほか、自動車、戦車、ヘリコプター、戦闘機といったビークルも使えます。どれを使うかによってバトルスタイルが大きく変化するのはシリーズの伝統です。

コンクエスト開始の様子

コンクエスト開始の様子

バトルは単なる撃ち合いではなく、拠点を取り合う「コンクエスト」や「ブレークスルー」といったゲームモードがメインで、FPSの腕前よりも自軍・敵軍の動きを先読みする戦略性が必要とされます。
「バトルフィールド」シリーズをプレイしてきた中で、一貫して感じる魅力は、擬似的ながらも戦争という環境の中で、自分がどう戦うかということを考えさせられる部分だと思います。特に、128人もの大人数が入り乱れる「BF 2042」では、その中でどう動くかが醍醐味となります。

連続キルがとれた時、うまく立ち回って戦局を変える拠点奪取に成功した時、野良の仲間と無言の意思疎通に成功した時など、プレイしていて気分が高揚する瞬間が戦場のあちこちに存在します。その瞬間を求めて、気がついたらコントローラーを握ってしまう。そんな中毒性を備える「BF 2042」の魅力を次項から解説します。

とにかくバグが多いBF 2042

魅力を解説すると言いながら、最初に触れなければいけないのが、本作のバグについてです。「バトルフィールド」は過去作でもバグが多いゲームでしたが、「BF 2042」は製品版ながらも「これベータテストじゃないの……?」と疑うほど数多くのバグが発生しています。記事執筆時点(2021年12月7日)で、すでに3回のアップデートが配信済みですが、既存のバグが修復される代わりに新しいバグが誕生するといった状況です。

スタート時に輸送ヘリから出撃するはずが、出られなくなるバグ(最終的にエリア外に運ばれて死にます)

スタート時に輸送ヘリから出撃するはずが、出られなくなるバグ(最終的にエリア外に運ばれて死にます)

筆者はPS5版をプレイしていますが、発売当初から「戦闘時に装備を選択(変更)できない」という致命的なバグが発生していました。強制的に初期装備縛りになるため、リスタートするほかないのですが、何度かリスタートしても同じ状況が続き、プレイを諦めることもたびたびありました。

画面下の装備選択欄が空欄になっており、選択できません

画面下の装備選択欄が空欄になっており、選択できません

こちらが通常の画面。各項目の装備を選択できます

こちらが通常の画面。各項目の装備を選択できます

12月2日に前倒しで配信された第3弾アップデートでもこのバグは直っておらず、プレイヤーはなかなか厳しい戦いを余儀なくされています。それでもまともにプレイできると、ポスト・アポカリプスな近未来戦争の世界観に魅了されます。

個人的には第二次世界大戦を舞台にした「BFV」のレトロな世界観がツボだったのですが、近代兵器やテクノロジーを駆使する「BF 2042」も負けず劣らずおもしろいです。

シリーズ最大規模となる128人による戦争は、1か所に人が集まりすぎてカオスな状況になることも多いですが、「やっぱり大人数バトルはおもしろい!」と感じます(バグの多い「BFV」を長年プレイして、よく訓練された結果ともいえます)。今後のアップデートでバグの改善とバランスの調整がどれくらいスムーズに進むかによって、「BF 2042」に人が残るかどうかが左右されそうです。

BF 2042の新要素やゲームモード

「BF 2042」には、過去作にはなかった新要素が多数登場しています。この新要素を、シリーズをプレイしてきた筆者が解説。今作からゲームを始める人の役に立てれば幸いです。

スペシャリスト

過去作まで「兵科」(突撃兵、衛生兵、援護兵、斥候兵など)の選択によって持ち出せる装備が変わるシステムだったのですが、本作では「兵科」に変わるシステムとして「スペシャリスト」が登場しました。

スペシャリストはレベルアップに応じてアンロックされ、最大10人に

スペシャリストはレベルアップに応じてアンロックされ、最大10人に

10人のスペシャリストはそれぞれ固有のスキルを備えます。たとえば、「アイリッシュ」は銃撃や爆弾を防ぐ盾を設置でき、「ボリス」は敵を自動的にスポットして攻撃する「セントリーガン」を設置できます。

ボリスの「セントリーガン」は好きな場所に設置できます

ボリスの「セントリーガン」は好きな場所に設置できます

どのスペシャリストを選んでも装備に制限はなく、手持ちの装備から好きな組み合わせが選べます。装備欄に「突撃兵、衛生兵、援護兵、斥候兵」という項目がありますが、これらは装備の組み合わせを登録しておくプリセット機能で、従来の兵科とは別モノです。

武器アタッチメントシステム

従来のシリーズでは、武器のスコープやバレルなどのアタッチメントは、戦闘前にあらかじめ装着しておき、戦闘中に変更することができませんでした。しかし、本作では戦闘中に十字型の「プラスシステム」を呼び出して、戦況に合わせてリアルタイムで変更できるようになりました。

PS5版のデフォルト設定では「L1」長押しで「プラスシステム」を呼び出せます

PS5版のデフォルト設定では「L1」長押しで「プラスシステム」を呼び出せます

十字の上が「スコープ」、右が「弾薬」、下が「アンダーバレル」、左が「バレル」、となっており、それぞれ最大で3つずつ、手持ちのアタッチメントを登録できます。慣れるまではあわててしまいがちですが、個人的に「プラスシステム」の導入はナイスでした。

戦闘前にどのアタッチメントを登録するかが迷いどころです

戦闘前にどのアタッチメントを登録するかが迷いどころです

最大128人対戦の大戦争

これまでの最大64人対戦から、BF 2042では2倍の人数で戦えるようになりました。マップもシリーズ最大規模となり、銃弾や爆撃の嵐を駆け抜ける大戦争のスリルを味わえます。

フィールドで見つかる移動用ビークル「トゥクトゥク」

フィールドで見つかる移動用ビークル「トゥクトゥク」

その分、マップの移動が大変になったので、ビークルを駆使する、移動に特化したスペシャリストを使うなどの工夫が必要になります。もしマッチングに十分な人数が集まらない時は新実装の「AI兵士」で穴埋めされるので、延々とバトルが始まらない……というストレスはなさそうです。

ひとりだけが強くても勝てない!

「BF 2042」では、主に「コンクエスト」か「ブレークスルー」というゲームモードをプレイすることになるかと思います。BFシリーズ伝統のゲームモード「コンクエスト」は、両軍に設定された「チケット」の残数がゼロになると負けになる旗取り合戦です。チケットは兵士の死亡と、拠点の喪失により減っていきます。

「コンクエスト」と「ブレークスルー」はマルチプレイとソロプレイを選べます

「コンクエスト」と「ブレークスルー」はマルチプレイとソロプレイを選べます

マップに点在する拠点に兵士が入って一定時間滞在すると、拠点を占領できます。占領に成功すると敵軍のチケットが一定数減り、占領中の拠点から兵士が出撃可能になります。より多くの拠点を占領すれば、マップのあちこちから攻められるので有利です。

敵軍の拠点を奪うには、拠点内にいる敵兵士をすべて排除すればOKです。しかし、ひとりで突撃して敵を蹴散らしたとしても、占領が完了する前に敵が沸き始めてします。そのため、拠点内にいる味方兵士の数が多いほど、占領を優位に進められるのです。

「味方軍がA拠点を落とせそうだから、自分は早めに隣のB拠点を攻めよう!」「あっちの拠点に敵勢力が集中しているから、逆サイドに輸送ヘリで飛んで味方をたくさん下ろそう!」という風に、戦況を見ながら全体の動きを考えて戦う必要があります。それが「BF 2042」の醍醐味とも言えるのです。

初心者がやるべきことは?

「バトルフィールド」を長年プレイしている筆者ですが、「BF 2042」の初見プレイではいろいろと勝手が違い、初心者向けのハードルが高いように感じました。

そこでビギナーにおすすめのプレイ方法についてお伝えしていきます。

まず、いくつかゲームモードがありますが、プレイするのは先ほどお話しした「コンクエスト」か「ブレークスルー」がいいと思います。最大規模のコンクエストならチケット数が1,300ずつあるので、多少下手で死にまくっても戦況に影響は少なく、気兼ねせずに戦えるはず。

キルされると30秒間は蘇生の待機時間があります

キルされると30秒間は蘇生の待機時間があります

ビギナー向けスペシャリスト

ビギナーが最初にとまどうのは、キャラクター選びの際にどのスペシャリストを選ぶかだと思います。どういった固有スキルが使いやすいのか、それを最初から把握するのはなかなか困難です。そこで、ここではビギナー向けのスペシャリストをピックアップしました。

・サンダンス(ウイングスーツ/3種類のグレネード)
サンダンスは機動力の高いウイングスーツを使えるのが特徴です。とにかくマップが広くてマラソンゲーになりがちなので、ウイングスーツでひとっ飛びできるサンダンスなら、ストレスなく移動できます。

ビークル並みの機動性を持つ「サンダンス」のウイングスーツ

ビークル並みの機動性を持つ「サンダンス」のウイングスーツ

・エンジェル(装備補給/アーマー補給):
エンジェルは主に装備補給や、アーマー補給を行えるスペシャリスト。必死に撃ち合っていると弾がすぐなくなるので、補給に強いエンジェルを使えば死なない限り撃ちまくれます。誰でも持ち出せる「弾薬箱」と違って、グレネードランチャーやC5爆薬といったガジェット類も補給できるのがポイントです。

エンジェルは自分や味方の装備をフルリフレッシュさせる装備箱を空から投下させられます

エンジェルは自分や味方の装備をフルリフレッシュさせる装備箱を空から投下させられます

ビギナー向け装備

「BF 2042」は、武器がたくさん用意されていて、それが楽しいポイントでもあるのですが、ビギナーにとってはどれを選べばいいのか迷いやすいポイントでもあります。ここからは、ビギナーにピッタリの武器を紹介するので、参考にしてください。

メイン武器は、近〜中距離に優れたアサルトライフル、もしくは、サブマシンガンを使うのがよいでしょう。反動が少ないので敵にも当てやすいです。サブ武器は現状で最大3種類しかないので、好きなものを選べばOKです。

装備はレベルアップや条件達成でアンロックされていきます

装備はレベルアップや条件達成でアンロックされていきます

ビギナー向けの立ち回り

「BF 2042」で最も重要なのは、戦場でどのように動くのか、いわゆる立ち回りになります。戦場では4人組の分隊に割り当てられるのですが、どう動けばわからない場合は、分隊員についていけば大丈夫です。分隊員同士ならどのスペシャリストでも蘇生できるので、分隊行動が生存率を高めてくれるはずです。

分隊員同士ならどのスペシャリストでも蘇生可能

分隊員同士ならどのスペシャリストでも蘇生可能

慣れてきたらビークルに乗ってみたり、レベルアップで解除される新武器を試したりしていけば、おのずと自分の戦闘スタイルが見つかると思います。スイッチで破壊できる建築物などを探して楽しむことも可能です。

4本のワイヤーを切ると倒壊する、マップ「カレイドスコープ」のビル屋上にある鉄塔

4本のワイヤーを切ると倒壊する、マップ「カレイドスコープ」のビル屋上にある鉄塔

もし、難しいと感じたら、「ソロモード」でプレイすれば、AI兵士のみで練習ができます。ヘリや戦闘機などの飛行ビークルは操作を覚える前に撃墜されることが多いので、練習にもってこいです。経験値もしっかり入るので、レベル上げにも使えます。

なお、設定画面から「エイム感度」などの設定を調整でき、自分のプレイ環境にあった設定にするとさらに戦いやすくなります。非常に多くの設定項目があるので、わからなければYouTubeのストリーマーなどがおすすめ設定などを伝授しているので、参考にするのもありです。

キルに情熱を燃やすもよし、仲間の支援に徹するもよし、ビークル無双するもよし。128人の中で自由に自分だけの戦い方を追い求める楽しみを味わってみてはいかがでしょうか。現在上がっているバグさえ修復されれば、良作から名作へと変貌する可能性が多いにある作品だと思います。

M田Y太

M田Y太

普段はウェブメディア業界に潜伏し、休日はゲームの世界とサウナの狭間で生きるライター。

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