PS5の最新ゲームの中から注目作を筆者の独断でピックアップ! 2024年7月はNintendo Switchで好評を博したタイトルのパワーアップ版や、カプコンの完全新規タイトルが登場する。
スパイクチュンソフト
2024年7月18日
本作は、雨が降り続く奇妙な街「カナイ区」で起こった未解決事件を、記憶喪失の探偵「ユーマ」と「死に神ちゃん」が解決するダークファンタジー推理アクションゲーム。「ダンガンロンパ」シリーズを手掛けた制作陣による最新作にあたる。2023年6月にNintendo Switchにて発売され、高い評価を得たタイトルだ。
PS5版となる本作は、4K対応をはじめとしたグラフィック強化、追加DLC、ギャラリーモードなどを追加したパワーアップ版。「アマテラス社」が支配するカナイ区で巻き起こる数々の未解決事件を、特殊能力を活用して謎解きを進めるのだが、さまざまな登場人物たちとの交流や依頼、そして主人公の記憶の断片集めなど多彩な要素が用意されている。
事件の調査を進めることで出現する「謎迷宮」では、襲いかかるギミックやトラップを回避しつつ、最深部で待ち受ける「謎怪人」に推理で導き出した真実を突きつける。これが気持ちいい、痛快謎解きアクションゲームだ。
推理モノのゲームが好きな人は、プレイして損はない作品なのでぜひチェックしていただきたい。
PLAYISM
2024年7月18日
本作は、オランダ発のインディーゲーム。タイトルの「SCHiM(スキム)」は、オランダ語で「目の端にちらちら見えるモノ」を表す単語で、子どものときには見えているが、大人になるにつれて見えなくなってしまう“スキム”を指している。
スキムは影の中に潜んでいる精霊のような存在。元の影からはぐれてしまった1匹のスキムが、元の影に戻るべく冒険を繰り広げるという内容だ。スキムは影のある場所しか移動できず、移動する物体や灯(あかり)の動きを利用して進んでいくという独特なゲームデザインが特徴だ。
移動のためにどの影を選ぶかはプレイヤーの自由。一瞬しか発生しない影に素早くジャンプして乗らないと移動できないなど、難易度は見た目以上に高い可能性がある。
ステージごとに変わる美しい景色や心地よい音楽も見どころになっており、どことなくかわいらしいゲーム性と雰囲気がマッチした良質なインディーゲームだ。
カプコン
2024年7月19日
カプコンが手掛ける独創的な「和」の世界を舞台にした1人専用アクションゲーム「祇(くにつがみ):Path of the Goddess」。謎の「穢れ」(けがれ)に覆われた山奥で、主人公の「宗」と巫女「世代」が山から穢れを払う生き様を描く物語だ。
昼間は穢れを払いながら村人を救い、異界の門が開く夜は襲撃してくる異形と死闘を繰り広げる。昼と夜のサイクルを繰り返すのが基本のゲームプレイになっている。
救った村人は役職につけ、戦いに参加させるだけではなく、村の復興などほかの役割を与えることも可能。プレイヤーのアクションスキルに加えて、村人の配置や指揮など戦略的なセンスも重要になるゲームデザインとのことで、奥深いゲーム性になっているようだ。
昼間は村の解放や復興などの活動を進め、夜の襲撃に備える。計画を持って戦略を練る必要があるため、かなり頭を使いそうだ。
2024年6月27日時点では、ダウンロード版のみの発売が予定されており、パッケージ版の発売は未定。しかし、カプコンの小規模ながら洗練されたタイトルとしてパッケージ版の発売にも期待したいところだ。