2024年下半期に発売予定のPS5最新ゲームの中から、期待の11本をピックアップして紹介! 2024年も残り半分だが、下半期も注目作が目白押しとなっている。ぜひ購入計画の参考にしてほしい。
なお、2024年1月に「今年はどうなの!? 2024年PS5向けゲーム期待の最新作まとめ」という記事を掲載したが、その時点では未発表で掲載できなかったタイトルを本記事にて紹介している。ここで掲載されていない注目作については以下の記事から確認していただきたい。
なお、本記事は2024年7月時点の情報を基に作成しているので、ご注意いただきたい。特に発売日などの情報は予告なく変更される可能性がある。
カプコン
2024年7月19日
「祇(くにつがみ):Path of the Goddess」は、カプコンが手掛ける独創的な「和」の世界を舞台にした1人専用アクションゲーム。謎の「穢れ」(けがれ)に覆われた山奥で、主人公の「宗」と、穢れを祓う巫女「世代」によって物語は紡がれる。昼間は穢れを祓いながら村人を救い、異界の門が開く夜は異形たちからの襲撃を受けるため死闘を繰り広げる。この昼夜のサイクルを繰り返すのが基本のゲームプレイになっている。
救った村人は役職を付けられ、戦いに参加してくれるだけではなく、村の復興のための労力として使える。プレイヤーのアクションスキルだけではなく、村人の配置や指揮など戦略的なセンスも重要になるゲームデザインということで、奥深いゲーム性が感じられる。昼間は村の解放や復興などの活動を進め、夜の襲撃に備えるという計画性を求められるゲームとなっているため、かなり頭を使いそうだ。
SIE
2024年8月24日
「CONCORD」(コンコード)は、2023年にSIEが買収したFirewalk studiosによるPvP型のFPS最新作。宇宙を舞台にしたチーム対戦型のFPSで、5vs5に分かれて対戦する。
キャラクターごとに固有のスキルや特徴を持っており、各自が別々のキャラクターで戦うキャラクター非対称チーム戦のFPSであり、トラップなど特殊武器を駆使した戦略性の高さや、高低差の激しいバトル、スピード感を重視した試合展開などが特徴だ。
ストーリーのカットシーンを定期的に更新するなど、キャラクターの背景描写や物語描写にかなり力をいれているようで、ストーリーコンテンツとしても高品質なものを目指しているという。
「Overwatch」などのタイトルにかなり近いものが感じられるが、バトルロワイアルではないチーム対戦型FPSの新たなヒット作となるのだろうか? 発売後の展開が楽しみだ。
SIE
2024年9月6日
「アストロボット」は、SIE傘下のスタジオ、Team ASOBIが手掛ける箱庭型3Dアクションゲーム。メインキャラクターのアストロは、PlayStationのマスコットキャラクター的な存在だ。PS5に無料でプリインストールされていた「ASTRO's PLAYROOM」のクオリティは非常に高く、PS5本体だけではなく「DualSense ワイヤレスコントローラー」の触覚機能をフルに味わえる感動的なタイトルだった。PSの最新機能をプレイヤーに体験してもらうチュートリアル的な存在だった「アストロボット」シリーズだが、今回は満を持してのフルプライス作品として登場する。
主人公のアストロが冒険する銀河は6つで、ステージ数はなんと80以上。これまでの同シリーズ作品とは比較にならないボリュームだ。さらに、「アンチャーテッド」のネイトや「ホライゾン」シリーズのアーロイ、「ゴッド・オブ・ウォー」のクレイトスなど、新旧さまざまなSIE作品のキャラクターに変身したアストロボットが登場する。変身するたびに移動方法や攻撃方法が変わり、ステージごとにまったく違うゲーム体験を味わえるシリーズの魅力は今作でも健在だろう。
元々、Team ASOBIは「人喰いの大鷲トリコ」や「GRAVITY DAZE」などを手掛けたSIE Japan Studioが再編された先であり、その高いゲームデザイン力、技術力がもう一度見られることを期待したい。
バンダイナムコエンターテインメント
2024年10月10日
本作は、2005年にPS2で発売された「ドラゴンボールZ Sparking!」の正当継承作で、シリーズとしては2007年の「ドラゴンボールZ Sparking! METEOR」以来17年ぶりとなる最新作だ。本シリーズの特徴は、ドラゴンボールに登場するあらゆるキャラクターがプレイアブルキャラクターとして登場し、さらに各キャラクターに合わせた原作再現型のストーリーやIFストーリーを味わえることだ。ここ10年間の映画や、2015年放送開始の「ドラゴンボール超」の物語や登場人物も反映されているようだ。
ビルス、ゴールデンフリーザ、ブロリーなど多くの新キャラクターが実装されるうえに、原作からさらに進んだ物語を体験できる。ほかにも、好きなキャラクター同士を組み合わせて夢の対戦を実現できるカスタムバトルや、オンラインバトルも本作の見どころ。過去作はドラゴンボールファンからも非常に好評だったので、最新作にもおのずと期待が集まる。
SEGA
2024年10月25日
SEGAのハイスピードアクションゲーム 「ソニック」シリーズの最新作。2011年にPS3などで発売された「ソニック ジェネレーションズ」に、完全新作の「シャドウ ジェネレーションズ」を追加した作品だ。
「ソニック ジェネレーションズ」は、新ステージやステージリメイク、ドロップダッシュなどの新要素や新アクションを追加したパワーアップ版として帰ってくる。「シャドウ ジェネレーションズ」は、シリーズの裏の主人公とも名高いシャドウをメインにした冒険が繰り広げられ、3Dデザインの作り込まれたステージや懐かしいボスも再登場。往年のファン待望のゲームになるようだ。
元祖ソニックアクションである2Dのステージと3Dステージの両方を採用しており、ノスタルジックも新鮮さも両方味わえる、そんなゲームに仕上がっていそうだ。昨今の「ソニック」シリーズは、2022年の「ソニックフロンティア」以来かなり高いクオリティで全盛期の面影を彷彿とさせるので、本作にも注目したい。
アクティビジョン・ブリザード
2024年10月25日
FPSの人気タイトル「Call of Duty」(CoD)の中でも、極秘ミッションを遂行する特殊部隊を扱った「Black Ops」(BO)シリーズの4年ぶりとなる完全新作。通常のCoDは、2〜3年の開発期間であるのに対し、本作は4年間も開発期間が取られたということでCoDプレイヤーの間でもかなり期待が寄せられている。
キャンペーンモードでは冷戦終結後の世界、1990年代から2000年代初頭を時間軸に湾岸戦争などが舞台として描かれる。過去のBOシリーズのキャラクターも登場し、BO2の物語である過去編と未来編の狭間で起こった出来事が描かれるようだ。
360度全方向にダイブ、身体の方向転換を可能にするオムニムーブメントという新技術を採用したアクションや、マルチプレイで好評だった「プレステージシステム」の復活、改良などが用意されている。CoDファンの理想を限りなく実現することを目指しているようだ。
近年発売される多くのゲームが今世代機基準で作られる中、ここにきて前世代機にも対応する縦マルチ開発なのは正直不安要素。「CoD: WWII」や「CoD: Black Ops 4」に並ぶ名作となるのだろうか? FPSゲーマーとしては目が離せない作品だ。
スクウェア・エニックス
2024年10月30日
プレイヤーの選択肢によって物語が変化するアドベンチャーゲームの傑作「ライフ イズ ストレンジ」シリーズの最新作。本作では、現在も高い人気を誇る第1作「ライフ イズ ストレンジ」の主人公マックスのその後が描かれる。
前作から10年の月日が流れ、バーモント州の大学で教鞭をとっていたマックスだが、ある日、森で殺害された親友サフィを発見してしまう。そして、突如「並行世界に移動する不思議な力」を手に入れたマックスは、親友が生きていた「もうひとつの世界」と現実を行き来し、親友の死の真相を暴いていくことになる。
最大の期待ポイントは、前作の「時間を巻き戻す能力」から能力が変わっている点。これによってまったく違う物語を味わえそうだ。また、一見正解そうに見える選択が、後々大変な事態を招いてしまうゲームデザインは本作でも踏襲されており、1つひとつの選択を慎重に行わなければならないゲーム性は継承されているようだ。
開発元が変わった最新作だが、今作でもシリーズ特有の秀逸な物語体験を味わわせてくれるのだろうか? 今から非常に楽しみだ。
Bokeh Game Studio
2024年11月8日発売
「野狗子(やくし):Slitterhead」は、「SIREN」「サイレントヒル」「GRAVITY DAZE」シリーズを手掛けた外山圭一郎氏が新たに立ち上げたスタジオ、Bokeh Game Studioの処女作となる完全新作だ。
おぞましい怪物や薄暗いマップデザインを見ると、ホラーど真ん中の作品に見えるが、どうやらその実態は新感覚アクションアドベンチャーゲームのようだ。
舞台は1990年代の”九龍”という名の架空の都市。人を襲う謎の怪物、野狗子がはびこる街で、憑鬼(ひょうき)という精神生命体が目を覚ます。主人公はこの憑鬼であり、人間から犬まであらゆる生物に寄生し身体を乗っ取る能力を備える。この能力によって、本作の主なアクションは形成されるという。
人から人へ憑依することで、普通であれば不可能な場所へ移動したり、野狗子との戦闘では周囲の人間に次々と憑依して敵を翻弄したりなど、憑依という独自のゲーム性によって斬新なアクションゲームになっているようだ。
憑依された人間は超人的な力を得られ、少年漫画さながらの攻撃が繰り出せるようになる。さらに、稀少体と呼ばれるキャラクターたちは、憑依すると強力な攻撃、サポートを発動できるなど、厨二心をくすぐるゲームデザインが押し出されている。
正直、外山圭一郎氏の最新作が王道のホラーではなく、このようなゲームになったことはかなり意外だったのだが、だからこそ秘めた魅力がそこにあるのだと信じたくなるゲームだ。発売が本当に待ち遠しい。
スクウェア・エニックス
2024年11月14日
「ドラゴンクエストIII そして伝説へ…」(ドラクエ3)は、1988年にファミリーコンピューターで発売された「ドラゴンクエスト」のロトシリーズ第3作をHD-2Dでリメイクした作品だ。
「ドラクエ3」は、ロトシリーズの中でも非常に重要な作品で、JRPGとしてドラクエの基礎を築いた作品と言える。本リメイクでは2Dドット調のデザイン自体は原作から大きく変わらないものの、キャラクターやフィールド風景、バトルシーンがすべて一から作り直され、「ドラクエ3」の広大な世界が甦る。
2Dでのリメイクにあまり進化を感じないユーザーもいるかもしれないが、スクウェア・エニックスは「オクトパストラベラー」など非常にすぐれたビジュアルデザインの2Dドットゲームを成功に導いており、個人的に今回のリメイクのコンセプトにはかなり期待している。
原作は筆者が生まれて初めてプレイしたRPGであり、小学生時代にとことんのめり込んだ。多くのゲーマーに愛されたゲームとも言える作品のリメイクなのだから期待せずにはいられない。
エレクトロニック・アーツ
2024年秋
エレクトロニック・アーツ傘下のゲームスタジオ、BioWareが手掛ける「ドラゴンエイジ」シリーズの最新作。中世ヨーロッパ風の世界観を基調にした王道ファンタジーや、多様なスキル、アクションが用意された戦闘、そしてプレイヤーの選択で物語が変化するストーリーデザインなどが特徴のゲーム。前作の「ドラゴンエイジ:インクイジション」は2014年のGame of the Year(The Game Award)にも輝いた。
前作の続編として10年ぶりに発売される本作で何より目を引くのはグラフィック。シリーズ初登場となった帝都の首都は、街の細部まで徹底的に作り込まれているだけではなく、光の陰影表現もこだわりぬかれ、人々がそこに生きて存在しているとプレイヤーが実感できるクオリティを目指したそうだ。トレーラーなどを見る限り、その出来栄えは見事で、グラフィックに関しては現代最高レベルのRPGと見て間違いないだろう。
グラフィック以外にも、回避を駆使して攻撃するなど前作からアクション性を進化させつつ、豊富なアビリティが飛び交う戦闘や、シリーズを初めて遊ぶプレイヤーでもわかりやすいストーリーなどが現時点でアピールされている。
国内での知名度がそこまで高くない本作だが、国外では根強いファンを持つ老舗IPであり、発売後のプレイヤーの評価が非常に楽しみである。
SIE
2024年冬
2017年に発売されたSFオープンワールド大作「ホライゾン・ゼロ・ドーン」のレゴ化作品である。「ホライゾン」の世界をレゴで再現しただけではなく、レゴ化した主人公アーロイによる独自のアクションも注目ポイントだ。
ゲームデザインは見下ろし型で進行するが、シリーズの看板的存在であるサンダージョーやトールネックといった機械獣もレゴで再現され、村を飾りつけしたり、2人での協力プレイができたりなど、原作にはなかった要素も明らかになった。
興味深いのは、原作がSIEの作品でありながら、本作がNintendo Switchでも発売される点。「ホライゾン」を知らないユーザーが興味を持つきっかけになるような作品になるのだろうか?