Nintendo Switchの最新ゲームの中から注目作を筆者の独断でピックアップ! 次世代機の発売前のため、大作が少なかった2024年のNintendo Switchだが、10月は年末商戦期ということもあって注目の新作が多数登場する。
バンダイナムコエンターテインメント
2024年10月3日
ライトノベル「ソードアート・オンライン」を題材にしたRPG最新作。過去をリアルに再現する仮想世界の新機能「ガラクシア」が突如暴走し、主人公のキリトはかつて失った旧友や宿敵と手を取り合うことになる。
オリジナルストーリーを楽しめるオフライン専用の「ストーリーモード」が用意されるが、本作最大の目玉は4人パーティー×5組の最大20人で挑むオンライン専用モードだ。
5組がそれぞれ別の地点からスタートし、クエストを進めて最終的にボス討伐を目指す「Co-Opクエスト」や、巨大なボスに20人総がかりで挑む「ボスレイド」、強力なボスや宝箱が潜む広大なマップを自由に探索できる「フリークエスト」など、多彩なモードが用意されている。
任天堂
2024年10月17日
任天堂が贈るパーティーゲーム「マリオパーティ」シリーズの最新作。巨大なリゾートアイランドを舞台におなじみのパーティーゲームが繰り広げられる。
ボードゲームは「わくわくショッピングモール」「サイコロスピードウェイ」「クリボーアイランド」「巨大ハナチャンとお菓子の森」「クッパのデンジャラス・ベース」という5つの新作が登場。
加えて、初代「マリオパーティ」から「マリオのレインボーキャッスル」、「マリオパーティ2」から「ウエスタンランド」が登場し、合計7つのボードで遊べる。「ジャンボリーフレンド」といった新要素も加わりながら、新鮮なボードゲームプレイが期待できるだろう。
Joy-Conならではの動きを生かしたミニゲームの種類は、110種類以上とシリーズ最大。加えて、最大20人と競い合うオンラインモード「クッパチャレンジの島」が新登場。Nintendo Switch世代の「マリオパーティ」シリーズで最大規模のタイトルになるだろう。
SEGA
2024年10月25日
SEGAが贈るハイスピードアクションゲーム「ソニック」シリーズの最新作。2011年にPS3などで発売された「ソニック ジェネレーションズ」のリメイクをベースに、新ステージや新アクションを採用し、往年のシリーズ名作の再興が期待できそうだ。
特に注目なのが、完全新作として収録される「シャドウ ジェネレーションズ」。ソニックとは別の時空で展開されるストーリーで、かつて打ち倒した敵「ブラックドゥーム」の復活を機に、シャドウ・ザ・ヘッジホッグの新たな物語が始まる。
ダイナミックな高速3Dアクション「モダンスタイル」と、2D視点のシンプルな横スクロールアクション「クラシックスタイル」という2つのスタイルが併用された本作は、新鮮さとノスタルジックさの両方を楽しめるだろう。
特に「ソニックアドベンチャー2」(2001年発売)の旧シャドウ用ステージを現代グラフィックでフルリメイクしたステージの登場も明らかになっており、ファンの間では話題になっている。
ハピネット
2024年10月24日
英国アカデミー賞ゲーム部門ベストゲーム賞など数々の賞を獲得し、国内でも評価の高い超名作インディーズゲーム「Outer Wilds」。このゲームが、数々のインディーズゲームをパッケージ化してきたハピネットによって発売される。
本作は、繰り返す"22分"のタイムループにとらわれた新米の宇宙飛行士となり、宇宙を旅する惑星探索アドベンチャーゲーム。時間経過で変化する惑星などを探索し、物語の根幹である22分のループや宇宙の謎に迫っていく。
開始から22分後に宇宙は消滅するのだが、冒険記録は残るのでそれを手掛かりにゲームを進めていく。この22分間で何をするかは基本的にプレイヤーの自由だ。探索に疲れたらたき火の前に座ってのんびり過ごし、消滅しゆく宇宙に身をゆだねてもいい。そんな緊張感と自由度が本作の魅力。重力をリアルに表現した世界で、未知の世界を解き明かしていく感動は本作でしか味わえない。
本製品は、有料追加コンテンツ「Outer Wilds: Echoes of the Eye」が収録された完全版のため、初めてプレイする人にもピッタリだろう。
スクウェア・エニックス
2024年10月24日
1993年にスーパーファミコンで発売されたRPG「ロマンシング サ・ガ2」のフルリメイク作品。グラフィックは3Dに刷新され、バトルデザインや成長システム、BGM、ボイスにいたるまで作り直された。まさに、新生「ロマサガ2」と呼ぶにふさわしい。
数千年の時を経て世界に再び現れた「七英雄」を倒すため、帝国の皇帝であるプレイヤーが能力を次の世代に引き継ぎながら何千年にも及ぶ戦いに挑む。本作はフリーシナリオ制を採用しており、どの「七英雄から倒すか? 領土を拡大するか?」などストーリーの進行はプレイヤーが自由に選択できる。しかし、その選択が、後のストーリーを大きく変えていく
バトルデザインは、原作にも登場したバトル中に新たな技を会得する「閃き」や戦闘中の効果などを変える「陣形」など重要なシステムはそのままに、キャラクターが順番に行動するタイムラインバトルを取りいれた。加えて、強力な敵を一気に叩きのめす「連携技」などの新要素が登場。原作のオリジナリティを尊重しながら、現代化させたことがうかがえる。
難しいRPGというイメージが強い「ロマサガ2」だが、本作では3段階の難易度変更が追加されたことも含め、ファンとシリーズ初体験の人の重宝が楽しめる作品となっている。