ITライター川村和弘が、楽しい&便利なiPhoneアプリを紹介していくこの連載。第2回は、元ゲーム雑誌編集者でもある筆者がゲームアプリをセレクトしよう。
iPhone登場当初はタイトルも少なかったが、今では「モンスターストライク」や「パズル&ドラゴンズ」「LINE:ディズニーツムツム」など、スマホ用に開発されたゲームも多数登場しており、どれを選んだらよいか迷うほどだ。そんな中から今回は、“ファミコン世代”必見のレトロゲームをピックアップ。誰もが知っているあの名作が移植されていたり、アレンジされてスマホで遊びやすくなっていたり。当時を懐かしみながら楽しめること間違いなしだ!
2016年で30周年を迎える「ドラゴンクエスト」(以下、ドラクエ)シリーズ。これまでにさまざまな家庭用ゲーム機でシリーズ作が発売されてきた。最新作となる「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて」は現在開発中で、PlayStation 4とニンテンドー3DS用で発売予定となっていて、こちらも楽しみ。これまでにナンバリングタイトルとしては10作品があり、その中のI〜VIIIまでがスマホで楽しめる。いずれもスマホ用に最適化されているので、当時の感動を味わいつつも快適にプレイできるぞ。
「ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君」
3D空間を冒険していく「ドラクエVIII」。ナンバリングタイトルでは最初に移植され、話題となった
「ドラゴンクエストV 天空の花嫁」
結婚相手を幼なじみのビアンカにするのか、お金持ちの娘のフローラにするかで物議を醸したドラクエV。本アプリは、ニンテンドーDS版が移植されており、3人目の花嫁候補としてフローラの姉のデボラが登場する
ほかにもドラクエシリーズの外伝的なゲームアプリとして、「ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト」や「星のドラゴンクエスト」などが配信されている。ドラクエシリーズでお馴染みのモンスターたちが登場し、敵として倒したり、仲間として共に世界を探索して冒険を繰り広げていく。
「星のドラゴンクエスト」
星型マップを自由に拡大・縮小・回転させて、星をまるごと探索していくRPG。キャラクターを自由にカスタマイズ・成長させながら、迫りくる星の危機に立ち向かっていく
「ドラゴンクエスト ポータルアプリ」
スマホでドラクエをするならドラクエ用のポータルアプリ「ドラゴンクエスト ポータルアプリ」が配信されているので、まずはこれをダウンロード。ロトシリーズのI〜IIIは、ポータルアプリ内で遊べる
「ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君」(現在の価格:2,800円)
(c)2004,2013 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX All Rights Reserved.
「ドラゴンクエストV 天空の花嫁」(現在の価格:1,800円)
(c)1992, 2014 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SPIKE CHUNSOFT/SQUARE ENIX All Rights Reserved. Developed by: ArtePiazza
「星のドラゴンクエスト」(現在の価格:無料)
(c)2015 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX All Rights Reserved.©SUGIYAMA KOBO
「ドラゴンクエスト ポータルアプリ」(現在の価格:無料)
(c)2014 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX All Rights Reserved.
ドラクエに並んで国民的RPGといえるのが「ファイナルファンタジー(以下、FF)」シリーズだが、こちらも家庭用ゲーム向けのナンバリングタイトルのほか、外伝的なゲームもたくさん発売されている。もちろんスマホ用のゲームアプリとして、様々なFFのタイトルが移植されており、オリジナル作も数多く配信されている。FFファンなら十分に楽しめるラインアップがそろっている。
ちなみにFFのナンバリングタイトルは、これまでI〜VIIまでが移植され配信されている。IVは原作のほか、IVの十数年後の世界を舞台とした正統続編作「ファイナルファンタジーIV:THE AFTER YEARS-月の帰還-」も用意。また、「FF」シリーズ作のなかでも特にファンに愛されている「VII」は、戦闘シーンが3Dのフィールドになって臨場感が増している。さらに、イベントバトル以外のマップ上でモンスターとの遭遇をなくす「エンカウントオン/オフ」機能や、いきなり最強になれるステータスMAX機能も! ゲームが発売された当時、エンディングまで遊べなかった人でも、この機能を使えば名作をエンディングまで楽しむことができそうだ。
「FINAL FANTASY」
「I」〜「VII」までのナンバリングタイトルがスマホでも楽しめ。「VII」では、ステータスがMAXの無敵状態で遊べるぞ!
「FINAL FANTASY VII」
I〜VIにIVの続編が加わった、セット販売も用意されている。まとめ買いだと安くなり、さらにこれまでに買った分の金額は差し引かれるので、二重にお金を払わずに済む
「MOBIUS FINAL FANTASY」
スマホ用に開発されたタイトルも用意。「メビウス ファイナルファンタジー」は、数々のFFタイトルを開発したスタッフが手がけたスマホ用RPGで、片手操作で迫力のバトルを楽しめる
「ファイナルファンタジーポータルアプリ」
FF用のポータルアプリ「ファイナルファンタジーポータルアプリ」もあるので、まずはこれをダウンロードして、各タイトルの情報をチェックしよう
「FINAL FANTASY」(現在の価格:960円)
(c) 1987, 2010 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
「FINAL FANTASY VII」(現在の価格:1,800円)
(c) 1997,1998,2015 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. CHARACTER DESIGN:TETSUYA NOMURA
「MOBIUS FINAL FANTASY」(現在の価格:無料)
(c) 2015 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
「ファイナルファンタジーポータルアプリ」(現在の価格:無料)
(c) 2015 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
1980年代にゲームセンターでブームを巻き起こした「ゼビウス」や「ギャラガ」、「ドルアーガの塔」など、往年のナムコのアーケードゲームが遊べるゲームアプリ「NAMCO ARCADE」も、40〜50代にとって涙モノ! しかも、1つのアプリに10本のレトロアーケードゲームが収録されており、1日1回までなら無料で遊ぶこともできる。また、アプリ内課金でプレイコインを購入できるほか、ゲーム本体を購入してフリープレイが可能。無敵や特別な設定でゲームをプレイできる課金も用意されている。当時、ゲームをクリアできなくて悔しい思いをした人も、これらの特殊な設定を使えば思いっきり遊べるようになっているのだ。さらに、エキスパートプレイヤーによるデモプレイも見られるようになっていて、これを見るだけでも、昔を懐かしみながら楽しめるぞ。
ちなみに、収録タイトルは「ゼビウス(XEVIOUS)」「ドルアーガの塔(THE TOWER OF DRUAGA)」「モトス(MOTOS)」「フォゾン(PHOZON)」「パックランド(PAC-LAND)」「ローリングサンダー(ROLLING THUNDER)」「パックマン(PAC-MAN)」「ギャラガ(Galaga)」「スターブレード(STAR BLADE)」「ドラゴンバスター(DRAGON BUSTER)」の10本。なお、本アプリのサービスが2016年3月16日で終了とのこと。
「NAMCO ARCADE」
ゲーム選択画面には、懐かしのテーブル筐体が並ぶ。ゲーセンで遊んだ思い出がよみがえってくる
「ゼビウス(XEVIOUS)」
シューティングゲームの名作「ゼビウス」。当時、隠れキャラ「ソル」の場所が載っているミニコミ誌が話題になった。これが攻略本の先駆けとなったのだ
「スターブレード(STAR BLADE)」
宇宙空間を戦闘機で飛び、迫りくる敵機を次々に撃墜していく3Dシューティングゲームの「スターブレード」。ポリゴンの技術が使われたゲームとして、当時話題になった。エキスパートデモでプレイ映像を楽しむことも可能だ
課金メニューには、ゲーム本体の購入のほか、「無敵」や「残機無限」といったゲームを楽に堪能するためのチート機能も用意されている
「NAMCO ARCADE」(現在の価格:無料)
NAMCO ARCADE(TM) &(c)2011 BANDAI NAMCO Entertainment Inc.