発売35周年を迎え、かつてない盛り上がりを見せているレーシングホビー!

3分でわかる! 懐かしホビー「ミニ四駆」第3次ブームの今

このエントリーをはてなブックマークに追加

2017年、発売から35周年を迎えたミニ四駆は、実は今、子供時代にミニ四駆を楽しんだ20〜30代の大人や親子層を中心に、日本全国で盛り上がりを見せています。そんなミニ四駆について、4月20日、タミヤが今年の展開を発表しました。本稿では、その歴史を振り返りつつ、新製品&新イベントを含む“ミニ四駆の今”を紹介します。

2012年に全国大会「ジャパンカップ」が復活し、人気再燃!

4月20日に行われたタミヤの記者発表会「ミニ四駆メディアミーティング & レース2017」で紹介されたスライド。子供から大人まで楽しんでいることがわかります

タミヤが開発・販売するミニ四駆は、単3形乾電池2本と1個のモーターを内蔵した全長約15cmのレーシングホビー。初代製品の発売は1982年で、2017年の今年、35周年を迎えます。四輪駆動によるパワフルな走りと「グレードアップパーツ」と呼ばれる別売パーツを用いた改造の奥深さ、そして専用サーキットで仲間と競い合う楽しさが人気となり、80年代後半と90年代後半には社会現象的なブームに発展。シリーズ第1弾の誕生から現在まで、累計で約1億8000万台の販売台数を記録しています。

マンガ「ダッシュ!四駆郎」が第1次ブームを、マンガ「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」が第2次ブームを支えました

マンガ「ダッシュ!四駆郎」が第1次ブームを、マンガ「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」が第2次ブームを支えました

「ミニ四駆」と聞くと、みな口をそろえて「懐かしい!」とノスタルジーに浸った顔をします。ミニ四駆は、少年マンガ雑誌「コロコロコミック」との連動企画でブームになってきた歴史がありますが、30代であれば「ダッシュ!四駆郎」を、20代であれば「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」を読んでいたことを思い出し、続いて「アバンテJr.」「ダッシュ1号・皇帝(エンペラー)」「マグナムセイバー」などのマシンを持っていたなあ、と少年時代を懐かしんでいるハズです――。

左が「ダッシュ!四駆郎」で主人公・日ノ丸四駆郎が使っていた「ダッシュ1号・皇帝(エンペラー)(MSシャーシ)」で、右が「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」の主人公のひとり、星馬豪が使っていた「マグナムセイバー プレミアム (スーパーIIシャーシ)」。どちらもシャーシなどのパーツは発売当初から進化していて、現在でも購入できます

ミニ四駆は、1990年代後半の第2次ブームのあと、5年前の2012年に30周年を迎えました。その年に、全国大会「ジャパンカップ」が復活。それをきっかけに、昔ミニ四駆で遊んでいて、再びハマり始めた「復帰組」と呼ばれるレーサーが激増し、近年の「ジャパンカップ」は動員数3万人を超える人気イベントに成長しています。しかも日本国内のみならず、アジアを中心に海外でもその人気は高まっているのです。

90年代に巻き起こった第2次ブーム時代の「ジャパンカップ」の様子。この時代には、ジャパンカップに累計約30万人を動員したという

昨年2016年の「ジャパンカップ」のチャンピオン決定戦の様子。東京・お台場の「MEGA WEB」で開催されました

昨年2016年の「ジャパンカップ」のチャンピオン決定戦の様子。東京・お台場の「MEGA WEB」で開催されました

ミニ四駆は誰でも遊べるレーシングホビー!

ミニ四駆は、日本全国の猛者が集まる「ジャパンカップ」や、ミニ四駆で遊べるタミヤ公認ホビーショップ「ミニ四駆ステーション」で行われるレースで、とにかく速さを競い、上位を目指すレーシングホビーとしての一面があります。1個1000円前後のミニ四駆キットをベースに、数百種類ある「グレードアップパーツ」で改造を施し、スピードと安定性を兼ね備えたマシンを作って、全国で開催されるレース大会に参加。現在、このようなレースを楽しむのがミニ四駆の主流の遊び方になっています。

ミニ四駆のマシンをタミヤ公認レースに出場させる場合、レギュレーションの範疇でタミヤ製品を使って作りさえすれば、マシンの改造やデザインは自由。ここでは改造についての詳細は省略しますが、記者発表会「ミニ四駆メディアミーティング & レース2017」でマスコミの人たちが作ってきたマシンを以下で紹介します。2012年当時から、筆者は毎年行われるこの記者発表会に参加していますが、年々、参加者たちの改造レベルも上がっていることを実感させられます。

ミニ四駆マシンギャラリー

左端と中央のマシンのように、クリアボディに自分で好きなように塗装するのもあり

記者発表会当日には、メディアの人たちによるレースも行われました。ここでは、決勝レースの模様をお届けします。5レーンのサーキットで、5周を完走して最初に戻ってきたマシンが勝利。途中でコースアウトしたり、逆走したり、ほかのマシンに追いつかれたりしたらその場で失格です。ちなみに、「ジャパンカップ」などのタミヤ公式レースも基本的にルールは同じ。

「ミニ四駆メディア対抗レース2017 ファイナル」

今回のレースは、実はレギュレーションとしてノーマルモーターしか使ってはいけないというルールがありました。それでも、この高速スピード! 動画のレースは決勝戦だったので、コースアウトするマシンはいませんでしたが、予選ではコースアウトするマシンが続出。ただマシンを速くするだけではすぐにコースアウトするので勝てません。重要なのは安定性。これを高めるためにコースに合わせてセッティングしつつ、かつスピードを追求する。これがミニ四駆遊びの醍醐味です。筆者も参加しましたが、結果はお察しください(あんなところで逆走するとは……)。

こちらが、本年のメディア対抗レースの優勝マシン。速いマシンを作るレーサーは、デザインも美しく仕上げる人が多いです。ピンクにまとめていてかわいいですね。ちなみに優勝者は、女性の記者の方でした

本来、ボディはシャーシに設置するんですが、このマシンはボディに重りをつけて上下に動作するように改造。このボディが、マシンがジャンプして着地した際の跳ね返りを抑えます。これは、「ボディ提灯」と呼ばれ、コースアウト防止のための上級者向けの改造です

今のミニ四駆は多様な遊び方が面白い!

レースのほかにも、ミニ四駆の楽しみ方は広がっています。例えば、3DプリンターやAI技術など、最新のテクノロジーとミニ四駆を組み合わせ、新しい遊びを楽しむミニ四駆レーサーもいます。ここでは、その一部を簡単に紹介します。

ミニ四駆に人工知能を搭載
「AIミニ四駆」
詳しくはこちら

「AIミニ四駆」は電気通信大学が提唱。電子、制御、システム工学、情報処理などの技術や人工知能といったAI技術を応用し、ミニ四駆を制御する競技を開催しているそうです

3Dプリンターでミニ四駆作り
「ファブミニ四駆」
詳しくはこちら

「ファブミニ四駆」は、自分でデザインしたミニ四駆ボディを3Dプリンターで出力したり、ミニ四駆をRC化したりして楽しむワークショップ。「ファブミニ四駆」のマシン限定のレースも開催されます

サーキットが近未来的に様変わり
「プロジェクションマッピング」
詳細はこちら

大阪の映像制作会社T601が開発したインタラクティブコンテンツ。ミニ四駆のサーキットにあらゆるセンサーを組み込み、音や環境に合わせて様々なグラフィックが自動的に発生するそうです

最後に、最新情報をまとめて紹介。前述の全国大会「ジャパンカップ」は、2017年6月18日の東京大会1を皮切りに、10月に行われるチャンピオン決定戦まで、全国の都市で地方大会が行われます。各会場では、レースのほかにマシンデザインの美しさを競う「コンクールデレガンス」も開催されます。

「富士通乾電池提供 ミニ四駆 ジャパンカップ 2017」開催日程
6月18日 東京大会1 
6月25日 大阪大会1 
7月 2日 静岡大会
7月 9日 熊本大会
7月16日 東京大会2
7月30日 愛媛大会
8月 6日 仙台大会
8月13日 新潟大会
8月20日 北海道大会
8月27日 東京大会3
9月10日 掛川大会
9月17日 岡山大会
10月 1日 大阪大会2 
10月 8日 福井大会
10月予定 東京大会EX
      チャンピオン決定戦

「ジャパンカップ2017」の公式コース「グレートクロスサーキット2017」が初公開されました。数々の新セクションが配置された全長200mの巨大サーキットです

今年は初めて、会場によってサーキットのレイアウトが変わる仕様を採用。中身のセクションや距離は変わりませんが、レイアウトによってマシンの走行は変化するため、会場に着いてからマシンの調整が必要そう

毎年、その年のミニ四駆シーンの主役となる新マシンが発表されるのですが、今年のマシンは、「DCR-01(デクロス-01)」。ミニ四駆初のボディ分割方式を採用します。

ミニ四駆の最新モデル「DCR-01(デクロス-01)」。タミヤRCカー「デュアルリッジ」のボディデザインも手がけた元本田技術研究所デザイナー・やまざきたかゆき氏がデザイン

「DCR-01(デクロス-01)」は、初のボディ分割方式を採用し、これまではステッカーや塗装で施されていたカラーコーディネートが手軽に楽しめます

ミニ四駆35周年の記念すべき年に、ファン待望の新シャーシが登場。詳細は2017年5月11日から開催される「第56回静岡ホビーショー」のタミヤブースで案内される予定です

まとめ

「ミニ四駆」は、今もなお進化を続けています。ここまで成長していると、上級レーサーも大勢いますし、初心者にはハードルが高いと思う人もいるかもしれません。でも、そんなことはありません。ミニ四駆初心者にもやさしくていねいに改造方法などを教えてくれる公式ガイドブック「超速シリーズ」もありますし、まずはそれを参考に1台マシンを作ってみましょう。そして、近所のミニ四駆ステーションに行って、実際に自分で作ったマシンをサーキットで走らせてみてください。ノスタルジーに浸りながらも、ミニ四駆の新しい魅力にハマるはずです。

学研プラスから発行されている唯一のタミヤ公式ガイドブック「超速シリーズ」。毎年発売されている「タミヤ公式ガイドブック ミニ四駆 超速ガイド」の2017年版も発売予定

現在「コロコロアニキ」では、前述のマンガの続編「ハイパーダッシュ!四駆郎」(左)と「爆走兄弟レッツ&ゴー!! Return Racers!!」(右)が連載中

牧野裕幸(編集部)

牧野裕幸(編集部)

月刊アイテム情報誌の編集者を経て価格.comマガジンへ。家電のほか、ホビーやフード、文房具、スポーツアパレル、ゲーム(アナログも含む)へのアンテナは常に張り巡らしています。映画が好きで、どのジャンルもまんべんなく鑑賞するタイプです。

紹介した製品の最新価格・クチコミをチェックする
このエントリーをはてなブックマークに追加
関連記事
新製品レポート最新記事
新製品レポート記事一覧
2017.8.17 更新
ページトップへ戻る