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やっと入手しやすくなった次世代タバコ

《2018年最新》「アイコス」「グロー」「プルーム・テック」を比較! 加熱式タバコの現状まとめ

フィリップモリス・ジャパンの加熱式タバコ「IQOS(アイコス)」ブームに火がついて、もうすぐ2年。同時期に登場したJT「Ploom TECH(プルーム・テック)」と、2016年末の宮城県仙台市限定発売を経て、昨年秋に全国発売にこぎつけたBAT「glo(グロー)」がラインアップに加わり、現状3つの加熱式タバコが市場に存在している。いずれも以前は入手困難なほどの人気だったものの、最近ではアイコス、グローはコンビニの店頭などで見かけることも多くなった。プルーム・テックも近々販売エリアを大幅に拡大するので、やっと機種選びが自由にできるようになりつつある。ここでは、3機種それぞれの特徴や、取り巻く現状について改めてまとめてみたい。

写真左がアイコス、右上がグロー、右下がプルーム・テック

写真左がアイコス、右上がグロー、右下がプルーム・テック

「紙巻きタバコはNGだが、アイコスなら喫煙可能」という店舗も現われるほど一般化し、社会現象ともなったアイコス

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・【吸ってみた】加熱式タバコ「glo(グロー)」にネオスティック新味5種追加
・カフェ・モカにアップルミント!「プルーム・テック」の新フレーバーはどんな味?
・電子タバコ「VAPE(ベイプ)」って何だ? 初心者向けモデルはコレ! 「アイコス」との違いは?

<目次>
・加熱式タバコとは?
・どの機種も比較的入手しやすいレベルに到達
・タバコ感最強機種「アイコス」
・連続吸いが可能なバッテリー一体型「グロー」
・無臭に近い「プルーム・テック」
・コストパフォーマンスは、「プルーム・テック」が最強
・まとめ

燃やさないから煙が出ない。スモークレスが特徴の加熱式タバコ

加熱式タバコは、従来の紙巻きタバコのようにタバコ葉に直接火をつけるのではなく、タバコ葉に熱を加えてニコチンを発生させる方式のタバコだ。燃やさないから煙は出ない。代わりに、タバコ葉に含ませたグリセリン類によって蒸気を発生させて煙の代替とする。

したがって、モノを燃やす時に発生するタールの量が9割以上減り、人体への悪影響が低減できるのが特徴だ。この「タールの悪影響低減」に関しては、さまざまな議論が巻き起こっているが、どれもニコチンを含むタバコなので有害なのは当然。それでも、従来の紙巻きタバコよりはマシなことは確かだろう。副流煙についても同様だ。しかも、紙巻きタバコは1度火をつけると常に発煙するが、加熱式タバコは吸っている間しか蒸気を発生させない。

こうした喫煙関連のリスクを低減する取り組みを、フィリップ モリス ジャパンは“ハームリダクション(被害低減) ”という考え方で訴えており、これはほかの2社2機種にも共通する。

それぞれ、写真の専用タバコカートリッジを使用する。上から、アイコスのヒートスティック。グローのネオスティック、プルーム・テックのタバコカプセル

吸い方にもよるが、加熱式タバコから発生する蒸気は紙巻きタバコの煙とは違い、刺激臭が少ないうえ、服や髪ににおいがつきにくい(写真はアイコス)

どの機種も比較的入手しやすいレベルに到達!

2018年8月現在、3機種とも入手可能なレベルにまで需要は落ち着いた。供給が追いつき始めてネットなどでの転売価格が崩れたことで、転売目的購入が減ったのも追い風になったのだろう。さらに、プルーム・テックは今年3月19日に販売エリアを拡大予定。「プルーム・テック」スターターキット、および専用たばこカプセル5銘柄の販売エリアが、神奈川県、千葉県、埼玉県、大阪府、福岡県の5府県へ拡大した。 また、4月16日より順次、神奈川県、千葉県、埼玉県、大阪府、福岡県全域および札幌市、仙台市、名古屋市、広島市のコンビニエンスストアなどでも「プルーム・テック」スターターキットと、専用たばこカプセルの販売が開始されている。

ここまで到達するのに2年近く。随分と長い時間がかかったものである。入手が困難なことから切り替えを諦めていた喫煙者も、ここでもう1度考えてみるタイミングになるだろう。

加熱式たばこ3機種の特徴

ここからは、「アイコス」「グロー」「プルーム・テック」それぞれの特徴を改めて見ていこう。

フィリップモリス・ジャパン「アイコス」
紙巻きタバコからの移行でも不自然さを感じにくい、「タバコ感」最強機種

人によっては「ポップコーン臭」と呼ぶ、独特の酸味のある臭気は感じるものの、喫煙者が吸って1番違和感の少ないタバコ感を感じさせてくれるのがアイコスだ。「タバコ感」とは、ニコチンを含んでいるがゆえに吸い込んだ時に喉に感じる圧力=「スロートキック」。それが1番強いのがアイコスなのだ。ただし、味わいという点では明らかに紙巻タバコとは別だ。ブランドが「マールボロ」がゆえに、それを期待すると裏切られる。それでも、2017年3月に追加になった新味ヒートスティック「スムース・レギュラー」でだいぶ改善されたと感じる。

紙巻きタバコで高タール銘柄を吸っていた人なら、アイコスが第1選択肢となるだろう

紙巻きタバコで高タール銘柄を吸っていた人なら、アイコスが第1選択肢となるだろう

まずアイコスポケットチャージャーを充電し、そこからさらにアイコスホルダーを充電するという、まどろっこしい2段階充電方式を採用しているアイコス。アイコスホルダーに内蔵されたブレードにヒートスティックを刺し、内部から加熱する仕組みだ。1本吸うごとに3〜4分の充電時間が必要なので、連続で吸うことはできない。

ブレードを約300〜350℃の高温に維持し続ける仕組みで、故障しやすいのが弱点と言われてきたが、現行機種「IQOS 2.4 Plus」ではいくぶん改善された

メンテナンス中にブレードがぽきっと折れやすいという越えも多かった旧機種「IQOS 2.4」(左)と、右が強化された「IQOS 2.4 Plus」(右)

専用ヒートスティックは、全9種類

加熱式タバコへの切り替えの可否を左右するのが、好みの味わいのカートリッジがあるかどうか。アイコスには2018年1月現在、レギュラー、メンソール合わせて6種類のヒートスティックが用意されている。メンソールが苦手で、加熱式タバコ特有のニオイもいやという人には「スムース・レギュラー」が現時点では最適解だろう。

なお、火を使っていないので吸殻は理論上は普通ゴミだが、ニオイがきついので、ゴミ箱に捨てるのはマナー違反となる可能性も。やはり灰皿か、密閉できる携帯灰皿などを利用することになるだろう。

後列左から、1番タバコ感が強いがニオイもきつい「レギュラー」、ほどよいメンソール感の「ミント」、ライトな味わいの「バランストレギュラー」、強力なメンソールの「メンソール」。前列は、2017年3月に追加になったフレーバーで、アロマ的な風合いのメンソールで好き嫌いの分かれる「パープル・メンソール」(左)、レギュラータイプの中では1番ニオイが気になりにくく味わいが深い「スムース・レギュラー」(右)

爽やかな口当たりで、夏にピッタリな吸いごこちの「イエローメンソール」

爽やかな口当たりで、夏にピッタリな吸いごこちの「イエローメンソール」(上)、濃厚味の「ブラウン」(左下)、比較的軽い喫味の「オレンジ」(右下)

BAT「グロー」
バッテリー一体型でチェーンスモーキング可能。洗練されたデザインも魅力

細身のカートリッジ(ネオスティック)を採用しているところから、アイコスほどタバコ感は強くないが、普段から「KENT」ブランドを吸っている人や軽めのメンソールを吸っている人に評判のいいグロー。本体の穴に専用のネオスティックを差し込み、周囲から240℃の高温で加熱する仕組みだ。バッテリー一体型なので、そのまま連続して吸うことができる(約30本分)というのが大きなメリット。

デザインは洗練されており、さながらアップル製品のようなたたずまい。質感もひときわおしゃれだ

デザインは洗練されており、さながらアップル製品のようなたたずまい。質感もひときわおしゃれだ

バッテリー一体型でアイコスホルダーよりも重量はあるが、手のひらにスポッと収まるので、さほど重くは感じない

本体上の穴にネオスティックを挿入する。アイコスのようにブレードがない分、すっぽ抜けやすいが、現行最新機種では改善されている模様。清掃は、この穴に付属の専用ブラシを通すだけと簡単だ

カラバリも豊富

カラバリも豊富

専用ネオスティックは全部で14種類と最多

グローは何と言っても選べるフレーバーが多いのが特徴だ。もはや、色でフレーバーを覚えるのも難しいほど。ただし異色な味わいがあるわけではなく、大きく分けるとレギュラータイプとメンソールタイプの2種。14種中9種がメンソールという、なかなか大胆な配分だ。

レギュラー派の筆者のイチオシは「リッチ・タバコ(深みのレギュラー)」。好みにもよるが、メンソールタバコという印象が1番強いのは「ダーク・フレッシュ(贅沢に香るメンソール)」である。

発売当初は、アイコス的なポップコーン臭が気になるレギュラータイプ「ブライト・タバコ」(左)、特有の臭気を消してくれるバランスのよいメンソール「フレッシュ・ミックス」(中央)、強烈メンソール「インテンスリー・フレッシュ」(右)の3種展開だった

上段緑パッケージがさらなる強力ミントの「スムース・フレッシュ(なめらかメンソール)」。下段左から、レギュラー系では最高の喫味の「リッチ・タバコ(深みのレギュラー)」、柑橘感を加えたメンソールの「シトラス・フレッシュ(すっきり香るメンソール)」、アロマ感を加えたメンソールの「スパーク・フレッシュ(爽快に香るメンソール)」、深みと苦味を加えた大人のための重厚メンソール「ダーク・フレッシュ(贅沢に香るメンソール)」

強烈ミントでリフレッシュ感がクセになる「ケント・ネオスティック・ミント・ブースト」(左)と、濃厚なベリーの香りが広がる「ケント・ネオスティック・ベリー・ブースト」(右)

加熱式タバコのイメージをくつがえす渋みと深みの「ネオ・ダーク・プラス・スティック」(左上)、濃厚なボディー感の「ネオ・ロースト・プラス・スティック」(左下)、ペパーミント由来のL-メントール感が強い「ネオ・フレッシュ・プラス・スティック」(右上)、普通においしいグレープ風味の「ネオ・ダークフレッシュ・プラス・スティック」(右下)

JT「プルーム・テック」
ニオイのなさはダントツ。無臭に近いが喫味はどうしても軽い

アイコス、グロー、プルーム・テックは3種とも同列に語られがちだが、実はアイコスとグローが直接グリセリン類を染み込ませたタバコ葉を加熱しているのに対し、プルーム・テックはグリセリン類を加熱して蒸気化させた後、微細に刻まれたタバコ葉を仕込んだタバコカプセルを通過させることによって、ニコチン入りの蒸気に仕立て上げるというかなり異なる仕組みとなっている。しかも、蒸気発生装置部分もタバコカプセルと同梱されているカートリッジごと交換するという仕組み。

実はこれ、もうひとつのタバコ関連ムーブメントとして人気急上昇中の、「VAPE(ベイプ)」と呼ばれるノンニコチン電子タバコが採用している構造とほぼ同じだ。加熱温度も、アイコス、グローが300℃レベルの高温加熱なのに対し、プルーム・テックの加熱温度は40℃以下と、最低温度での運用となる。これはメリットであり、デメリットでもある。

ほかの2機種に比べると、おもちゃのような見た目のプルーム・テック。実は本体に当たる部分はバッテリーのみという非常にシンプルな構造

このように3分割できる。左がタバコ葉の入ったタバコカプセルで、中央がタバコカプセル1箱に1つ同梱されている、蒸気を発生させるグリセリン類を含んだ筒状のカートリッジ。1箱ごとに蒸気発生装置ごと交換するため、バッテリーの不具合以外の故障の可能性は低い

電子タバコ(VAPE)と構造が似ているところから、吸い口にタバコカプセルを装着させることのできる互換マシンが多いのも特徴だ

<関連記事>「プルーム・テック」のたばこカプセルが使えるVAPE(電子タバコ)「vPen」

プルーム・テックのメリットは、高温加熱するとどうしても多少は出てしまうタール成分や、ニオイの問題がほぼないこと。アイコス、グローはおよそ9割の有害物質低減とうたっているが、プルーム・テックは99%低減と表明しているのはその違いである。その無臭ぶりは、隣の席で吸っていてもほぼ感じないほど。よくよく注意してもわずかにわかる程度なので、これがタバコなのかと驚く人も多い。使用済みのたばこカプセルも無臭なので、そのままポケットに入れても気にならない。

デメリットは、3機種の中でもタバコ感が1番軽いこと。スロートキックは控えめで、普段3〜5mg程度の低タールタバコを吸っている人なら適度かもしれないが、それ以上の中高程度タールの紙巻きタバコを吸っていた人は物足りなく感じてしまうだろう。メンソールフレーバーを選べば、それなりにスロートキックも増加するが、それでもやはりマイルドだ。

タバコカプセルの箱の中には、タバコカプセルが5個とカートリッジが1つ入っている。カートリッジに蒸気発生装置(コイル)が内蔵されており、それごと交換するので故障しにくい

専用タバコカプセルは全部で5種類と少ないが、フレーバーのバリエーションは豊富

プルーム・テックのタバコカプセルは、喫煙者的には元「マイルドセブン」ということもあって通りのいい「メビウス」ブランドを採用している。その銘柄は5種類と、3機種の中で1番少ないが、バリエーションは1番豊か。基本的なレギュラーとメンソールのほかは、アロマ感のあるメンソール「パープル・クーラー」と、フルーティーなアップルミントの「レッド・クーラー」、さらにカフェ・モカ味を再現したVAPE感覚の「ブラウン・アロマ」と多彩だ。

上段左から、初期から販売されている深みのあるメンソールタイプの「パープル・クーラー」、唯一の純粋レギュラータイプ「レギュラー」、清涼感の強い「メンソール」。下段左はアップルミントが楽しいメンソール「レッド・クーラー」、エスプレッソにチョコレートを混ぜたカフェ・モカ味が特徴の変わり種「ブラウン・アロマ」

コストパフォーマンスを比較すると、1カプセルを断続的に吸えるプルーム・テックが最強!

アイコス、グロー、プルーム・テックのコストパフォーマンスを比べると、ランニングコストはプルーム・テックの圧勝となる。本体価格はプルーム・テック、グロー、アイコスの順で安いが、理由はそれだけではない。

プルーム・テックは唯一、断続的なスモーキングが可能なのだ。アイコスにしても、グローにしてもヒート(ネオ)スティックを1度挿入して加熱を始めてしまったら、最後まで吸いきるしかない。ひと口吸った時に人に呼ばれて火を消さなくてはならなくなってしまったとしても、その1本を途中から吸い直すことはできないのだ。その点は、基本的に紙巻きタバコと同じだ(吸う人もいるが)。

ところが、プルーム・テックは吸うことによって自動的に電源が入り、蒸気が出る。たとえ1回吸ったあとでも吸わなければ自動でオフになる。熱さもほとんどないので、そのままポケットに入れて用事を済まし、また喫煙を再開することが可能。したがって、紙巻きタバコ、アイコス、グローのどれから移行したとしても、プルーム・テックのほうがコストパフォーマンスがよくなるというわけだ。

一服したら机に置いて、一服したらポケットに入れて、という断続的な吸い方ができるのはプルーム・テックだけ

まとめ

ここまで、3機種の特徴をまとめてきたが、それぞれの機種はどのような喫煙スタイルの人に向いているのだろう。まず、ある程度高タールの紙巻きタバコから移行するなら、アイコスだ。アイコス以上にタバコ感の強い加熱式タバコはない。できるかぎりニオイを抑えたいのであれば、ほぼ無臭の領域を実現しているプルーム・テックだ。そして、アイコスほどニオイが強いのはいやだが、タバコ感はそこそこ欲しいという中間地点にいるのがグローである。

また、徐々に体の負担を減らしていきたい(禁煙に近づきたい)というのなら、アイコス→グロー→プルーム・テックと移行し、最後にノンニコチンの「VAPE」に切り替えるというのも、コストはかかるが無理がない。自分に合った喫煙スタイルを見つけるために、まずは各取り扱い店舗で試してみるとよいだろう。

どれを選んでもタバコはタバコ。タールは減っていても無害になるわけではないということはお忘れなく

どれを選んでもタバコはタバコ。タールは減っていても無害になるわけではないということはお忘れなく


公開日:2018年1月18日
最終更新日:2018年8月15日

清水りょういち

清水りょういち

元「月刊歌謡曲(ゲッカヨ)」編集長。今はめおと編集ユニット「ゲッカヨ編集室」として活動。家電や雑貨など使って楽しい商品のレビューに命がけ!

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