特別企画
選択肢が増えた次世代タバコ。それぞれどんな人に向いている?

アイコス、グロー、プルーム、パルズ を比較! 加熱式タバコの現状まとめ《2020年最新》

現在、全国展開されている加熱式タバコは13機種。ユーザーにとっては選択肢が多くうれしい半面、機種選びの難しさは極まっている状況である。そこでここでは、「アイコス」「グロー」「プルーム」「パルズ」それぞれの特徴と現状を、改めてまとめてみたい。
※記事内の製品写真の本体デザイン・パッケージは、現状と異なる場合があります。

燃やさないから煙が出ない。スモークレスが特徴の加熱式タバコ

加熱式タバコは、紙巻きタバコのようにタバコ葉に直接火をつけるのではなく、タバコ葉に熱を加えてニコチンを発生させる。煙が出ない代わりに、タバコ葉に含ませたグリセリン類によって蒸気を発生させて煙の代替とするのが基本だ。これにより、モノを燃やす時に発生するタールの量が9割以上減り、人体への悪影響が低減できると言われている。

また、2020年4月に改正健康増進法が完全施行となった関係で、「紙巻タバコは吸えないが、加熱式タバコなら吸える」というシチュエーションが増えたことが追い風となり、ますます注目度が高まっている。

とはいえ、加熱式タバコは税金がかかっている立派な「タバコ」であり、日本で流通しているノンニコチン・ノンタールの「電子タバコ(VAPE)」とはまったく別モノであるということは覚えておきたい。

加熱式タバコから発生する蒸気は、紙巻きタバコの煙とは違い刺激臭が比較的少ないうえ、服や髪にニオイがつきにくい(写真は「アイコス 3 マルチ」)

加熱式タバコから発生する蒸気は、紙巻きタバコの煙とは違い刺激臭が比較的少ないうえ、服や髪にニオイがつきにくい(写真は「アイコス 3 マルチ」)

<関連記事>
電子タバコ「VAPE(ベイプ)」って何だ? 初心者向けモデルはコレ! 「アイコス」との違いは?

加熱式タバコには「高温加熱式」と「低温加熱式」の2種類がある

加熱式タバコは、加熱温度によって大きく2種類に分けられる。ひとつは「アイコス」(約300〜350℃)、「グロー」(約240℃〜)、「プルーム・エス」(約200℃)、「パルズ」(約315〜345℃)のような、200℃を超える高温加熱式。

もうひとつは、「プルーム・テック」(約30℃)、「プルーム・テック・プラス」(約40℃)が採用している低温加熱式だ。基本的には高温加熱式のほうが喫味は強くなり、ニオイも強い。低温加熱式は喫味が弱くなる半面、ニオイが限りなく少なくなるというメリットがある。

紙巻きタバコユーザーも不自然さを感じにくい、“タバコ感”最強機種「アイコス」

「アイコス臭」と呼ばれる独特の酸味のある臭気は感じるものの、紙巻きタバコからの移行で1番違和感が少ないと言われることが多いのが、フィリップ・モリスが販売する「アイコス(IQOS)」で、喫味の強さはNo.1だ。

2019年9月に、2本連続喫煙が可能な「アイコス 3 デュオ(IQOS 3 DUO)」が発売され、現在は、バッテリー一体型で10本連続喫煙可能な「アイコス 3 マルチ(IQOS 3 MULTI)」、従来機「アイコス 2.4 プラス(IQOS 2.4 Plus)」と合わせて3機種展開となっている。

「アイコス」の喫味が強いのは、本体またはホルダーに内蔵された加熱ブレードに専用の「ヒートスティック」を刺し、内側からタバコ葉を直接加熱する中心加熱方式だからだ。加熱温度も300〜350℃と、全機種中で最高になっている。ただその分、ニオイもきついのが、弱みといえば弱みだろう。

2本連続使用が可能な「アイコス 3 デュオ」。ホルダー充電時間は従来モデルより短縮されており、1本分なら約1分50秒、2本分なら約5分15秒の充電で使用できる

2本連続使用が可能な「アイコス 3 デュオ」。ホルダー充電時間は従来モデルより短縮されており、1本分なら約1分50秒、2本分なら約5分15秒の充電で使用できる

「アイコス 3 マルチ」は、バッテリー一体型でコンパクト、さらに10本連続喫煙可能。しかし、満充電からの喫煙可能本数は10本で、「アイコス 3 デュオ」「アイコス 2.4 プラス」(20本)の半分となる

「アイコス 3 マルチ」は、バッテリー一体型でコンパクト、さらに10本連続喫煙可能。しかし、満充電からの喫煙可能本数は10本で、「アイコス 3 デュオ」「アイコス 2.4 プラス」(20本)の半分となる

スティックを巻紙の外から温める周辺加熱式の「グロー」「プルーム・エス」と違い、ヒートスティックの中心に加熱ブレードを刺して内側からタバコ葉を直接加熱することで、強い喫味を実現している。ただ構造的に汚れがつきやすく、清掃は少しめんどうだ

スティックを巻紙の外から温める周辺加熱式の「グロー」「プルーム・エス」と違い、ヒートスティックの中心に加熱ブレードを刺して内側からタバコ葉を直接加熱することで、強い喫味を実現している。ただ構造的に汚れがつきやすく、清掃は少しめんどうだ

アイコスは3種類のデバイスを展開しているが、加熱方式や温度は同じなので、喫味自体はどれも変わらない

アイコスは3種類のデバイスを展開しているが、加熱方式や温度は同じなので、喫味自体はどれも変わらない

<関連記事>
「IQOS 3」が刷新! 2本連続で吸えて充電時間も短い「IQOS 3 DUO」が本日発売
【使ってみた】新型アイコスは、「コンパクト」「連続10本吸い可能」の2機種!

ヒートスティックは50円安い「ヒーツ」という選択肢もあり

現在、「アイコス」には2銘柄のヒートスティックが存在する。「マールボロ」と、「アイコス」のために開発された銘柄「ヒーツ」だ。「ヒーツ」は前述のアイコス臭が抑えられているほか、価格は550円(税込)の「マールボロ」より50円安い500円(税込)となっている。

現在全国発売されている「マールボロ」はレギュラー4種、メンソール7種の計11種類。「ヒーツ」は現行8種類

現在全国発売されている「マールボロ」はレギュラー4種、メンソール7種の計11種類。「ヒーツ」は現行8種類

2020年10月には、“もっともコクのある強い味わい”が味わえるという「マールボロ リッチレギュラー」が登場

2020年10月には、“もっともコクのある強い味わい”が味わえるという「マールボロ リッチレギュラー」が登場

<関連記事>
紙巻きタバコに近い完成度!「アイコス」に「リッチレギュラー」が追加

「グロー」は、シリーズ史上最強喫味「グロー・ハイパー」で猛追!

BAT(ブリティッシュ・アメリカン・タバコ)が販売する「グロー(glo)」は、本体の穴に専用の「ネオスティック」を差し込み、周囲から240℃で加熱する周辺加熱式だ。現在、スタンドダードモデルに位置づけられる「グロー シリーズ2(glo series 2)」を筆頭に4種のデバイスが展開されている。

「アイコス」ほどタバコ感は強くないが、普段から「ケント(KENT)」を吸っている人や、軽めのメンソールを好む人に評判がいい。「ネオスティック」より太い専用スティックを採用したシリーズ史上最強喫味「グロー・ハイパー」も登場している。

また、バッテリー一体型で、機種によっては最大約30本分を連続して吸うことができるのが大きなメリットだ。「アイコス」より加熱温度が低い分、ニオイは控えめになる。しかしこの傾向は、最新の機種やネオスティックの改良・追加などでいくぶん様相が変わってきた。

「ネオスティック」を使用する「グロー」の現行機種は4種類。左から、「グロー シリーズ2」「グロー シリーズ2 ミニ」「グロー・プロ」「グロー・ナノ」

「ネオスティック」を使用する「グロー」の現行機種は4種類。左から、「グロー シリーズ2」「グロー シリーズ2 ミニ」「グロー・プロ」「グロー・ナノ」

「アイコス」のようなブレードがないので、手入れが簡単。この穴に専用ブラシを通すだけだ

「アイコス」のようなブレードがないので、手入れが簡単。この穴に専用ブラシを通すだけだ

「ブーストモード」で喫味を強めた「グロー・プロ」

「グロー・プロ(glo pro)」は、IH誘導加熱方式を採用し、より満足感を高める「ブーストモード」を搭載。最速で約10秒というスピーディーな加熱と、より深い味わいを実現した。

通常モードでは従来通りの約240℃加熱だが、ブーストモードでは加熱温度が約280℃にアップする。喫煙時間は約3分と短くなるものの、使用するネオスティックによっては、「アイコス」に迫る強い喫味を味わえるようになった。

「グロー シリーズ2」とあまり変わらないサイズ感だが、ハイエンド機種の風格が漂う「グロー・プロ」

「グロー シリーズ2」とあまり変わらないサイズ感だが、ハイエンド機種の風格が漂う「グロー・プロ」

シリーズ史上最軽量でコンパクトな「グロー・ナノ」

「グロー・プロ」と同時に発売された「グロー・ナノ(glo nano)」にも触れておきたい。「グロー・ナノ」の連続使用本数は約10本と少なめだが、シリーズ史上もっとも軽くコンパクトで、より手軽に使用しやすくなった。胸ポケットに入れてもかさばらないサイズと重量で、従来と同じ喫味を味わえるのはうれしい。ブースト機能はないが、従来機の喫味で満足しており、軽さを重視する人なら待ち望んでいた機種だろう。

細長いフォルムで非常に軽く感じる「グロー・ナノ」

細長いフォルムで非常に軽く感じる「グロー・ナノ」

<関連記事>
ブースト機能付きの「グロー・プロ」と軽くて小さい「グロー・ナノ」を吸ってみた

「グロー」の強みは、フレーバー数とメンソールの豊富さ

「グロー」は、何と言っても選べるフレーバーが多い。ネオスティックのブランドは「ケント」と「ネオ(neo)」の2つで、合わせて23種類もある。しかもそのうち18種類はメンソールなので、メンソール好きでも頭を悩ませてしまうほど。

また、フィルター内のカプセルを潰して清涼感をアップさせる「カプセルメンソール」は、加熱式タバコでは「グロー」でしか味わえないので、これが好きな人なら選択の理由になるはず。

紙巻きタバコでのファンも多い「ケント」と、加熱式タバコ用に開発された喫味の強い「ネオ」の2シリーズを用意。深い喫味を優先するなら「ネオ」、豊富なメンソールとマイルドさを求めるなら「ケント」がおすすめだ

紙巻きタバコでのファンも多い「ケント」と、加熱式タバコ用に開発された喫味の強い「ネオ」の2シリーズを用意。深い喫味を優先するなら「ネオ」、豊富なメンソールとマイルドさを求めるなら「ケント」がおすすめだ

<関連記事>
味のビジョンが見える! 完成度が高い「グロー」専用ネオスティックTOP6

太めのスティックでシリーズ史上最強喫味を実現した「グロー・ハイパー」

従来の「グロー」シリーズは、ほかの加熱式タバコよりも細めの専用スティック「ネオスティック」を採用しているため、どうしても蒸気が細くなり、吸いごたえも弱くなりがちだった。しかし、2020年4月に発売された「グロー・ハイパー」は、「ネオスティック」よりも4mm太い独自のスティックを使用することで、シリーズ史上最強の喫味を実現している。

「グロー・ハイパー」の仕様は「グロー・プロ」とよく似ており、スピーディーに加熱できる誘導加熱技術(IH)を採用している点や、「充電時間約90分で使用可能回数が約20回」という点が共通している。また、「通常モード」のほか、吸いごたえを高める「ブーストモード」を搭載している点も同じだ。ただし、加熱温度は「通常モード」で250℃、「ブーストモード」で260℃と、「グロー・プロ」よりも低い設定となっている。

「グロー・プロ」よりほんの少し大きめな「グロー・ハイパー」

「グロー・プロ」よりほんの少し大きめな「グロー・ハイパー」

左が「グロー・ハイパー」専用スティック。4mm太くなった分、「ネオスティック」よりもフィルターの穴の口径が大きくなっている

左が「グロー・ハイパー」専用スティック。4mm太くなった分、「ネオスティック」よりもフィルターの穴の口径が大きくなっている

「グロー・ハイパー」の専用スティックは、喫味を高めるために使用するタバコ葉の量が3割も増えているという。2020年10月現在、「ネオ」「ケント」の2銘柄12種類が用意されており、価格は各20本入りで480〜500円(税込)。12種類のうち9種類がメンソールで、ここでも「グロー=メンソール」というイメージに変わりはない。

メンソールは「通常モード」でもしっかりおいしい

メンソールは「通常モード」でもしっかりおいしい

<関連記事>
脱・細スティックの「グロー・ハイパー(glo hyper)」はシリーズ史上最強喫味デバイスだ

ニオイの少なさは、高温加熱式でも変わらない「プルーム」シリーズ

4メーカーの中で唯一、低温加熱式タバコを販売しているJT。2020年11月現在、低温加熱式の「プルーム・テック」「プルーム・テック・プラス」「プルーム・テック・プラス・ウィズ」と、高温加熱式の「プルーム・エス(2.0)」という4機種体制になっている。

圧倒的にニオイが少ないが喫味は軽い「プルーム・テック」

低温加熱式の「プルーム・テック(Ploom TECH)」は、カートリッジ内のグリセリン類を加熱して蒸気を発生させた後、微細に刻まれたタバコ葉入りの「たばこカプセル」に通過させることによってニコチン入りの蒸気を出すという方式である。たばこカプセル以外は、VAPE(電子タバコ)と同じ仕組みだ。しかも、加熱温度は約30℃と低温である。

そのため、「プルーム・テック」は驚くほどニオイが少ない。隣で吸っていても気づかれないこともあるほどなので、ニオイに配慮が必要な環境で使用することが多い喫煙者にとって、救世主のような存在だ。

ただし、喫味は非常に軽い。タール値で言えば1〜3mg程度なので、もともと軽いタバコを吸っていた人以外は、物足りなく感じることが多いだろう。

吸えばスイッチがオンになる完全オートスイッチは、現行13機種の中で「プルーム・テック」だけ

吸えばスイッチがオンになる完全オートスイッチは、現行13機種の中で「プルーム・テック」だけ

「プルーム・テック」の専用リフィルはVAPE風フレーバーが充実

現在「プルーム・テック」の専用リフィルは、「メビウス」「ピアニッシモ」の2銘柄で、計10種類。VAPE風のフレーバーが充実しているのが特徴だ。DL方式で一気に吸い込むことで、フレーバーを存分に味わえる。

発売当初より複数回、味のリニューアルが行われて持続感などを強めている

発売当初より複数回、味のリニューアルが行われて持続感などを強めている

低温加熱式の限界まで喫味を強くした「プルーム・テック・プラス」

「プルーム・テックはもっと吸いごたえが欲しい」という声に応えて登場したのが、「プルーム・テック・プラス(Ploom TECH Plus)」だ。「プルーム・テック」の手軽さはほぼそのままに、加熱温度を10℃だけ高い40℃に設定し、たばこカプセルのタバコ葉の量を増やすことで喫味を強くした。スロートキックも強くなり、蒸気にも重みと深みが加わっている。

また、カートリッジ内のリキッドをタンク式に変更し、液量もアップ。たっぷりの蒸気で満足感を高めている。それでいてニオイはほぼなしのままなのだから、すごい。低温加熱式でありながら、5〜7mg程度のタール値のタバコを吸っていた人なら満足できるレベルにまで喫味がアップ。低温加熱式とは思えない、しっかりとした深い喫味を実現している。

「プルーム・テック・プラス」は「プルーム・テック」より大きく、VAPEのような見た目だ

「プルーム・テック・プラス」は「プルーム・テック」より大きく、VAPEのような見た目だ

<関連記事>
「プルーム・テック」と「プルーム・テック・プラス」を比較! 低温加熱式タバコはどっちがイイ?

コンパクトで使い勝手がよくなった「プルーム・テック・プラス・ウィズ」が追加

2020年10月には、「プルーム・テック・プラス」の喫味、専用たばこカプセルははそのままに、デバイスのデザインをがらりと変え、よりコンパクトで使いやすくなった「プルーム・テック・プラス・ウィズ」が発売された。

高さはほぼ半分で、持ちやすくポケットなどにもしまいやすくなり、使用状況がわかるディスプレイを搭載。充電時間も短縮されるなど、使い勝手が向上している。

「プルーム・テック・プラス」(左)と、新登場の「プルーム・テック・プラス」(右)

「プルーム・テック・プラス」(左)と、新登場の「プルーム・テック・プラス」(右)

<関連記事>
小さく手軽さを極めた「プルーム・テック・プラス・ウィズ」は使い勝手がイイ!

「プルーム・テック・プラス(・ウィズ)」専用リフィルは拡充中

「プルーム・テック・プラス(・ウィズ)」専用のリフィルは、現在10種類。「アイコス」や「グロー」には及ばないものの、低温加熱式のニオイのなさでしっかりとした喫味を味わえ、さまざまな味を楽しめるのは素晴らしい。

ただ、喫味によってはクセがあり、レギュラー系では喉がイガイガするという人もたまにいる。筆者の実感としては、メンソール系のほうがこうした問題は起きにくいようだ。

専用たばこカプセルは、リキッドの入ったカートリッジ1本とたばこカプセル5個がセットになっている。レギュラー3種とメンソール7種の計10種類

専用たばこカプセルは、リキッドの入ったカートリッジ1本とたばこカプセル5個がセットになっている。レギュラー3種とメンソール7種の計10種類

「プルーム・テック」(左)と「プルーム・テック・プラス(・ウィズ)」(右)のたばこカプセルは同サイズだが、両者に互換性はないので注意

「プルーム・テック」(左)と「プルーム・テック・プラス(・ウィズ)」(右)のたばこカプセルは同サイズだが、両者に互換性はないので注意

高温加熱式でも絶妙な温度でニオイの少ない「プルーム・エス」

「プルーム・エス(Ploom S)」は、タバコ葉を紙巻きにした専用の「たばこスティック」を使用する高温加熱式タバコだ。「グロー」と同じ周辺加熱式を採用している。

加熱温度は約200℃で、この設定が実に絶妙。というのも、タバコ葉は加熱すると200℃周辺でニコチンを気化させるようになるのだが、それ以上温度が高くなると、ニオイが強くなる。200℃あたりが、高温加熱式特有の紙巻きタバコに近い喫味を実現しつつ、ニオイを最小限に抑えられる温度なのだ。

2020年7月には、ピークタイム(高温持続時間)を延長して吸いごたえを高め、フレーバーを持続させる「テイスト・アクセル」モードが追加された新デバイス「プルーム・エス・2.0」として生まれ変わった。従来デバイスと比較して加熱待ち時間が10秒短く、使用可能時間は1分長くなったほか、使用可能本数は倍増し、使い勝手も向上している。

90分のフル充電を行うと、「たばこスティック」を約22本吸うことができる

90分のフル充電を行うと、「たばこスティック」を約22本吸うことができる

<関連記事>
「プルーム・エス・2.0」は“メンソール特化型”に進化!

「メビウス」と、40円安い「キャメル」の2銘柄展開

現状、「プルーム・エス・2.0」の専用リフィル「たばこスティック」は、「メビウス(MEVIUS、旧マイルドセブン)」4種類と「キャメル」4種類の計8種類だ。「メビウス」のレギュラーは、紙巻きタバコのファンなら懐かしく感じてしまう味と香りを実現しているのに驚いた。

加熱式タバコ特有のニオイに耐えかねてメンソールを選択していた人も、ここでもう一度「レギュラー」を見直してみてもいいのではないか。クセのない、素直でマイルドな味わいは従来の加熱式タバコとはひと味もふた味も違う。

「メビウス」はレギュラー1種、メンソール3種の計4種類

「メビウス」はレギュラー1種、メンソール3種の計4種類

「キャメル」はレギュラー2種とメンソールが4種。なお、メビウスは540円(税込)で、キャメル銘柄はそれより40円安い500円(税込)

「キャメル」はレギュラー2種とメンソールが4種。なお、メビウスは540円(税込)で、キャメル銘柄はそれより40円安い500円(税込)

高温加熱式特有のニオイを軽減した後発デバイス「パルズ」

「パルズ(PULZE)」は、2019年10月に全国展開が開始された後発の高温加熱式タバコだ。加熱温度はアイコスに次ぐ高温となる約345℃。約315℃の「エコモード」も選べるので、1台で2種類の味わいが楽しめる。

バッテリー一体型で、コンパクトなサイズながら、フル充電の状態で連続最大20本まで喫煙が可能。また、独自の技術・製法を用いることで、ほかの高温加熱式タバコと比較しても、加熱時に発生する特有のニオイが軽減されているのも特徴だ。

電源を入れて20秒弱というスピーディーな起動。喫煙可能時間はパフ数に関係なく4分間

電源を入れて20秒弱というスピーディーな起動。喫煙可能時間はパフ数に関係なく4分間

中心加熱式だが、加熱ヒーターはアイコスのようなブレード状ではなく、キリのような形状

中心加熱式だが、加熱ヒーターはアイコスのようなブレード状ではなく、キリのような形状

<関連記事>
“第4の加熱式タバコ”「PULZE(パルズ)」が全国発売を開始
《吸ってみた》“第4の加熱式タバコ” 「PULZE(パルズ)」の味わいは?

「iD・スティック」は4フレーバーが全国展開中

現在、全国展開されている「パルズ」の専用スティック「iD・スティック」はレギュラー系2種、メンソール系2種の4フレーバー。2020年1月にレギュラー系2種が全国展開を開始したことで、やっと先行機種と互角に戦える準備が整ったと思ったが、それ以降は目立った動きがないのが現状だ。

2020年1月、レギュラー2種が全国発売を開始

2020年1月、レギュラー2種が全国発売を開始

【番外編】“第5の加熱式タバコ”? たばこ葉×リキッドの融合「リル ハイブリッド」

2020年10月、「アイコス」を販売するフィリップ・モリス・ジャパンが、韓国の大手タバコメーカー、KT&G製の加熱式タバコ「リル ハイブリッド(lil HYBRID)」を、宮城・福岡県内限定で発売した。

「リル ハイブリッド」の特徴は、たばこスティックを周辺から加熱し、そこに気化させたリキッドを通すという「ハイブリッド テクノロジー」を搭載している点。現在日本で流通しているほかの加熱式タバコにはない構造になっており、これまでにない満足感を生み出すという。

全国展開については、宮城・福岡両県のユーザーからのフィードバックを待ってからの判断になるというが、結果次第では、加熱式タバコデバイスの選択肢がまたひとつ増えるかもしれない。

「リル ハイブリッド」。本体側面のディスプレイで使用状況、リキッドカートリッジの残量、エラーの内容などがイラストを含めた表示でわかりやすくアナウンスされる

「リル ハイブリッド」。本体側面のディスプレイで使用状況、リキッドカートリッジの残量、エラーの内容などがイラストを含めた表示でわかりやすくアナウンスされる

<関連記事>
“第5の加熱式タバコ”となるか?「リル ハイブリッド」宮城・福岡県内限定発売

「アイコス」「グロー」「プルーム」「パルズ」はそれぞれどんな人に向いているか

加熱式タバコ市場は、かなり混迷の時代を迎えている。この現状において、「アイコス」「グロー」「プルーム」「パルズ」は、それぞれどんな人に向いているのだろうか。

まず、喫味の強さと1本の喫煙時間の長さを求めるのなら「アイコス」である。これは加熱式タバコブーム当初からずっと変わらない。また、「マールボロ」ブランドの味は、紙巻きタバコからの移行がもっともスムーズな喫味であり、ヒートスティック1本で約6分間味わえるのは、現在国内で流通している加熱式タバコデバイスでは最長だ。

これまで、「グロー」はフレーバーの豊富さが一番の売りという印象だったが、「グロー・プロ」(ブーストモード)や「グロー・ハイパー」で、「アイコス」に迫る喫味の強さを味わえるようになった。ただし喫煙可能時間は約3分と「アイコス」の半分なので、チェーンスモーカー向きだ。

「シリーズ2」に関しては、連続30本使用可能と、バッテリーの持ちはピカイチなので、ひんぱんに充電ができない人にも適しているだろう。コンパクトな「グロー・ナノ」も使い勝手が非常にいい。

ニオイが気になるのなら、「プルーム」シリーズだろう。「プルーム・テック」では物足りないが、「プルーム・テック・プラス(・ウィズ)」なら満足できるという人は多いはずだ。「プルーム・エス」は高温加熱式の中でもっともニオイが少ないので、ニオイを抑えつつ高温加熱式タバコを楽しみたいなら、一度チェックしてみてほしい。

「パルズ」は後発デバイスだけあり、「本体サイズに対して連続喫煙本数が多い」「加熱温度を選べる」「高温加熱式特有のニオイが低減されている」などの優位性がある。ほかの3メーカーの製品と比べると存在感が薄いが、今後の展開に引き続き注目したい。

なお、ランニングコストを重視するなら、1カプセルを断続的に吸える「プルーム・テック」および「プルーム・テック・プラス(・ウィズ)」などの低温加熱式タバコが有利となる。高温加熱式タバコは、一度吸い始めたスティックを中断できないので、自然とコストが高くなってしまうのだ。ただし、本数ではなく、喫煙可能時間で考えると、1本を長く吸える「アイコス」のコスパも、決して悪くないことを覚えておきたい。

※本記事は喫煙を推奨するものではありません。ご利用にあたっては、健康リスクなどをご考慮のうえ、注意・マナーを守ってご使用ください。

価格.comマガジン編集部

価格.comマガジン編集部

パソコン・家電からカップ麺に至るまで、何でも自分で試してみないと気が済まないオタク(こだわり)集団。常にユーザー目線で製品を厳しくチェックします!

記事で紹介した製品・サービスなどの詳細をチェック
関連記事
価格.comマガジン プレゼントマンデー
喫煙具のその他のカテゴリー
ページトップへ戻る