2018年11月21日、バンダイナムコホールディングス、創通、サンライズは、「機動戦士ガンダム」がテレビシリーズ放映開始から2019年に40周年を迎えることを記念し、「機動戦士ガンダム40周年プロジェクト」を2019〜2020年にかけて始動することを発表した。
ここでは、アニバーサリーを記念して展開される映像5作品や「ガンダム GLOBAL CHALLENGE」などについて紹介する。
「機動戦士ガンダム40周年プロジェクト」のロゴマーク。「未知のガンダムに出会い、その出会いがまた新たなつながりを生んでメビウスになる」というイメージを、「ガンダム」シリーズにおいて印象的な情景である“地球から覗く太陽の光”をモチーフに表現
本プロジェクトのコンセプトは、「BEYOND(ビヨンド)」。「すべてのものを超えていく」という意味で使っており、今後も「ガンダムワールド」を拡大していくために、ガンダム個々の作品の枠を越え、国境を越え、世代を越えて、幅広い人にアプローチしてきたいという思いが込められている。
プロジェクトコンセプト「BEYOND」に基づき、シリーズのさまざまなキャラクターが作品の枠を超えて共存する世界を描いたビジュアル4枚を公開。左は、「機動戦士ガンダム」のアムロ・レイと「機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)のバナージ・リンクス。右は、「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」の三日月・オーガス&ガンダム・バルバトスと、「機動戦士ガンダム00(ダブルオー)」の刹那・F・セイエイ
左は「新機動戦記ガンダムW(ウイング)」のヒイロ・ユイと、「機動戦士Z(ゼータ)ガンダム」のカミーユ・ビダン。右は、「ガンダム Gのレコンギスタ」のベルリ・ゼナム&G-セルフと、「機動戦士ガンダム THE ORIGIN(ジ・オリジン)」のアルテイシア・ソム・ダイクン&キャスバル・レム・ダイクン
テレビアニメ版「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」は、2019年4月よりNHK総合テレビにて放送予定
「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」は、1979年放送の「機動戦士ガンダム」の登場キャラクター、シャア・アズナブルが「赤い彗星」として登場するまでを描いた作品。今回、2015〜2018年にかけて全6話の劇場イベント上映という形で展開したものを、13本のTVシリーズに再編集し、2019年4月よりNHK総合テレビにて放送する。
また、今回のシリーズ化に当たり、「機動戦士ガンダム40周年プロジェクト」のテーマ曲は、2019年に30周年を迎えるLUNA SEAのSUGIZOさんが全OP・ED楽曲プロデュースを行う。また、すべてのOP曲はLUNA SEAが担当。
「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」は、2018年4月に発表された、宇宙世紀の新たな100年をつむぐ「UC NexT 0100(ユーシー ネクスト ワンハンドレッド)」プロジェクトの第2弾となる作品
「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」は、1989年に出版された富野由悠季氏書き下ろしによる同名小説をもとに、劇場版3部作として新しく映像化したもの。原作では、地球連邦軍のブライト・ノア大佐の息子であるハサウェイ・ノアを主人公に、「第二次ネオ・ジオン抗争」の12年後の宇宙世紀105年の世界が描かれている。
「UC NexT 0100」の第1弾作品である劇場版アニメ「機動戦士ガンダムNT(ナラティブ)」は、2018年11月30日に公開
「劇場版 ガンダム Gのレコンギスタ」
「劇場版 ガンダム Gのレコンギスタ」は、2014年から全26話にわたって放送されたテレビアニメシリーズ「ガンダム Gのレコンギスタ」に、新作カットを大幅に追加し、映像を再編集した劇場版アニメ。2019年の公開が予定されている。
新作「SDガンダムワールド 三国創傑伝」
2018年に30周年を迎えた「SDガンダムシリーズ」は、低頭身で表現されたガンダムによるコンテンツで、主にマンガ、カード、プラモデルを中心に展開されたシリーズ。今回、新たに世界中の子どもたちへ向けた新作「SDガンダムワールド 三国創傑伝」が企画進行中だ。
「ガンダムビルドシリーズ」の最新作が企画進行中
「ガンダムビルドシリーズ」は、“ガンダムのプラモデルが動くアニメ”として、2013年の「ガンダムビルドファイターズ」、2018年の「ガンダムビルドダイバーズ」と展開されたテレビアニメシリーズ。今回それに続くシリーズ最新作を企画進行中だ。
以上、5つの記念映像作品を紹介したが、まだこれだけでは終わらない。気になったほかの3つのコンテンツを紹介しよう。
下の写真は「ガンダム GLOBAL CHALLENGE」のロゴ
2014年にスタートしたプロジェクト「ガンダム GLOBAL CHALLENGE」に、進展があった。18mの実物大ガンダムが動く様子を一般公開する「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」が、2020年夏より1年間、神奈川県横浜市の山下ふ頭で行われることが決定した。
「Anime Expo 2018」で公表されたビジュアル
アニメ「機動戦士ガンダム」シリーズが、ハリウッドで実写映画化されることが決定。今回の実写映画は、サンライズと、「パシフィック・リム」「GODZILLA ゴジラ」などを手がけてきたレジェンダリー・ピクチャーズとの共同制作となる。
「ガンダム」シリーズが初の舞台化
「機動戦士ガンダム40周年プロジェクト」の一環として、ガンダムシリーズでは初となる「機動戦士ガンダム00(ダブルオー)」の舞台化が決定。公演名称は、「舞台 機動戦士ガンダム00 破壊による再生 Re:Build」。2019年2月15日〜18日に「日本青年館ホール」(東京)にて、2月23日〜24日に「森ノ宮ピロティホール」(大阪)にて公演予定だ。2018年11月25日より先行受付開始。
40周年を迎えた「ガンダム」は、コンテンツにあふれている時代にさらに愛されるために、新たなチャレンジをしていくとのこと。今までなかった、ほかのキャラクターとの「IPコラボ」や、地方都市との「ご当地コラボ」も企画中だという。更新情報は、「機動戦士ガンダム40周年プロジェクト」公式サイトにて順次公開予定だ。
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