こんにちは。ガンプラマニアのポッチです!
みなさん夏はどうお過ごしでしょうか!? 今回は真夏の暑さも吹き飛ぶ水陸両用モビルスーツ、いわゆる「ジオン水泳部」と呼ばれるHGのガンプラを大集合させてみました! 各機体の特徴やギミックを簡潔にまとめてみたので、涼を感じながら、あなただけの最適な夏ガンプラを見つけてくださいね!
「ジオン水泳部」のガンプラは、HGUCシリーズで多くの種類が発売されています
「HGUCシャア・アズナブル専用ズゴック」と「HGUCズゴック」がこちら
ズゴックは2色展開で「量産型の青いズゴック」は1999年発売、「シャア専用ズゴック」は2001年に発売されました。この2体は成形色こそ違いますが、形は同じです。
HGUCシリーズ初期に発売されたガンプラながら、ご覧のように劇中再現度の高いスタイルで立体化されています。また、定価が飛び抜けて安いのも魅力のひとつです。
可動域はかなり広く、接地面が広いためバランス感覚にもすぐれています
3本のアイアン・ネイルはそれぞれ独立して動き、中央にはメガ粒子砲が造形されています
足の裏はスクリューのモールドが刻まれており、低価格キットながら肉抜きがありません。ただ、股下は昨今のHGにあるような「アクションベース用の穴」が開いていません
戦闘態勢! モノアイはシールで補う仕様で非可動です
少ないパーツ数ながら基本的な部分は色分けされており、可動域が広くコストパフォーマンスにすぐれているのが特徴です。
ジオン水泳部の中でも人気が高い「HGUC アッガイ」は2007年発売
「ズゴック」より新しく、モノアイまわりにクリアパーツが使われており、モノアイ自体も可動します。胴体と腰が繋がっているキュートなスタイルも見事に再現されています。
モノアイはいろいろな方向へ動きます。モノアイレールは左右だけではなく上方向へも伸びており、モノアイ可動の自由度が非常に高いです
「ズゴック」では3本だったアイアン・ネイルは6本に増えています。それぞれ独立して可動し、中央のメガ粒子砲は開口されており色分けされています
腕の延長パーツが付属します。腕が伸びた「アッガイ」もカワイイです!
さらに「機動戦士ガンダム第08MS小隊」に登場した「片腕のないアッガイ」を再現するパーツも付属します
腕を外し、カバーパーツを付けた後、左腕をアイアン・ネイルに切り替えれば再現可能です
このようにアームが延長できたり、08小隊バージョンに切り替えられたりするのが「HGUCアッガイ」の特徴です。
「HGUC ゴッグ」は2000年、「HGUC ゾック」は2007年に発売
後ろから。……右の「ゾック」は前後ろが同じ形をしているため、後ろから見ても同じ姿なのがファーストガンダムファンの心を揺さぶります
「ゴッグ」から見ていきます
この「ゴッグ」、HGUCナンバー8とHG最初期のガンプラです。パーツ数が少なくモノアイもシールを貼るだけと簡素なキットですが、その分定価が安いのが特徴。
アイアン・ネイルは「ズゴック」や「アッガイ」同様可動しますが、「ゴッグ」の場合ABS樹脂が使われています(ABS樹脂:塗装に適さない素材)
巡航形態を再現するには肩アーマーと腕まわりを一度外し、
中間のアームを取っ払いこのような形で取り付けます
これで完了となります。このように、「ゴッグ」の巡航形態は簡単に再現できます
スタンド穴が開いていないため、浮かせて展示するには挟み込みタイプのスタンドが必要となります
続いて「ゾック」のほうを見ていきます。
頭頂部にはフォトンメーザー(実際にはメガ粒子砲)、両肩には前後あわせて8門のメガ粒子砲が造形されており色分け済みです
2007年製のガンプラというだけあり、「ゴッグ」と比べ色分け・ディテールともにクオリティがアップしているのが見て取れます。
また、装甲を外すと内部のメカがびっしりと造形されているのが特徴です。装甲をかぶせると見えなくなる部分も作り込まれているのがスゴイ
モノアイシールドにはスモークがかったペット素材が使われています
モノアイ自体はクリアイエローのパーツが使われており、自由に可動するものの、少し見えづらいのが弱点といったところ
「ゾック」のアイアン・ネイルは関節を曲げることもできます
戦闘態勢の「ゾック」さん
「HGUCゾック」の長所は、シールが付属しないほど色分けが完璧な点です。初心者モデラーさんには最適な1体と言えるでしょう。
「機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争」からは2体の水陸両用モビルスーツがリリースされています。
左が「HGUC ズゴックE(エクスペリメント)」、右が「HGUC ハイゴッグ」で、2体とも2003年に発売されました
ファーストガンダムに登場するMSとは異なり、ゆるキャラ感が減ったあか抜けたデザインになっているのが特徴です!
「ズゴックE」をアップで。モノアイはクリアレッドのパーツが使われているものの、非可動となります。サイクロプス隊のシールが付属します
バイス・クローは可動し、中央にはビーム・カノン(メガ粒子砲)が造形されています。通常の「ズゴック」よりもメカメカしいディテールで再現されているのが特徴です
バイス・クローを広げて
2003年に発売された古いガンプラであるため、全身に合わせ目(パーツとパーツの隙間)が出たり目立つ個所にホイルシールが多用されたりしています。造形自体はよくできているため、ある程度手を加えれば化けそうなガンプラと言えそうです。
巡航形態にするには、足を折りたたみます
巡航形態の完成。非常にシンプルなギミックですが、体をすぼめて浮かせればそれらしく見えます
スタンド穴がないため、浮かせて飾る場合は挟み込みタイプのスタンドが必須
続いて「ハイゴッグ」を見ていきましょう。
「ハイゴッグ」は長い腕である「フレキシブル・アーム」が特徴です。各関節はぐにゃりと曲げることができます
バイス・クローは可動し、手のひらにはビーム・キャノンが造形されています
「ズゴックE」同様、「ハイゴッグ」も合わせ目個所が多いです
こちらも手を加えれば加えただけ見栄えがアップする「古きよきガンプラ」に属するガンプラだと思います。
この「ハイゴッグ」には、巡航形態用の「左右のフェアリングユニット」と「水中ジェットパック」が付属します
フェアリングユニットはバイス・クローと手首周辺のパーツを外してからはめこみます
足先を折りたためば、
巡航形態が再現できます
「ズゴックE」同様、スタンド穴は開いてません
「機動戦士ガンダムZZ」シリーズからは「HGUC ザク・マリナー」が発売されています。ザクタイプの貴重な水陸両用ガンプラです。
2012年に発売と比較的新しいキットに分類されます
水陸両用らしさがにじみ出る、シュノーケルのような口が特徴的です
ちなみにモノアイの前にある支柱を切り落せば「機動戦士ガンダムUC」に登場する「ザク・マリナー」も再現可能です。改造派モデラーさんは試してみるとおもしろいかもしれません。
肩の上にはサブロック・ランチャー(白い部分)が搭載されています。ここは白いシールで色を補います
バックパックの細かな色もすべてシールで補います
先ほどのサブロック・ランチャーもそうですが、目立つ個所にシールを多用するのが弱点といったところです。
武器は独特の形状をした「4連装スプレーミサイル・ガン」が付属します
シールを多用するものの、最大の長所は今のガンプラ目線で見ても秀逸のプロポーションに仕上がっている点です
こちらはマグネット・ハーケン。リード線を使い再現することができます
「機動戦士ガンダムUC」に登場する水陸両用モビルスーツは3体リリースされています
「HGUCゼー・ズール」は2011年発売
「ギラ・ズール」に水中用装備を施したモビルスーツで、ガンプラ的にも「HGUCギラ・ズール」のランナーを一部流用したキットとなります。
体中に水中用装備を装着しているのが特徴で、おなかには「ベスト形状の潜水装置」を装備
足には水中用フィンを装備。これは「夏に組みたいガンプラ」の筆頭候補かもしれませんね
手に持たせたヒート・ナイフと3本のアイアン・ネイルがこちら。1セットのツメのように見えるデザインが非常におもしろいです
シュノーケリング・モビルスーツと言っても過言ではないですね。まさに水陸両用MSといったデザイン
「HGUCゾゴック(ユニコーンVer.)」は2013年に発売
ガンダムUCに登場したオレンジのカラーリングで立体化されています。頭頂部には特徴的なブーメラン・カッターを10本装備しており、すべて着脱可能です。
モノアイカバーは簡単に外すことができ、モノアイを好きな位置へ動かせます
こちらのヒート・ソードはクリア素材でできた刀身も付属します
一般的なMSと比べると手首パーツが大きく、独特の形状をしています
アーム・ユニットの延長パーツが付属し、アーム・パンチを繰り出すことができます
「HGUCジュアッグ(ユニコーンVer.)」は2012年発売。発売が発表されたとき、ネット界隈がざわついた記憶があります
特徴はこの頭部ギミックで、モノアイはレールごと可動します
また、内部のリード線により鼻がぐにゃりと曲がります。上げたまま固定も可能です
「320mm3連装ロケットランチャー」はそれぞれ可動します。※銃口内部は黒く塗ってあります
ジオン水泳部……いや、あらゆるガンプラの中でもトップレベルで変わった風貌をしています
「シャア専用ズゴック」、「アッガイ」、「ゴッグ」
「ファースト本編でも印象的な活躍をしたMS」でディスプレイ。ジャブロー攻略隊を再現するならこの3体がおすすめです。ちなみに、この3体がセットになった「HGUC 1/144 ジャブロー攻略作戦水陸両用MSセット」も発売されています。
どれを買おうか迷われている方は、まずこの3体から攻めてみるのがおすすめです。どれもパーツ数が少なく、初心者でも簡単に作れるガンプラです
水陸両用MSは見た目が奇抜なだけあり、コミカルなポーズで飾るとまた違った魅力が引き立ちます。
「アッガイ」を胴上げする「ゴッグ」、「ジュアッグ」の図。ゆるキャラ感を感じるのも水陸両用モビルスーツの特徴です!
次は小物を使ってみたいと思います。これは「魂EFFECTシリーズ WAVE Blue Ver.」というエフェクトパーツで、水陸両用に最適な小物として大活躍します。
海面に浮上してきた「ズゴック」を再現
「ズゴックE」強襲!
海上を移動する「ザク・マリナー」を再現。ひとつあるだけでガンプラに表情が付き、遊びの幅が広がります
一斉にポーズを決めるジオン水泳部!
いかがでしたでしょうか。
宇宙世紀の水陸両用モビルスーツですが、このようにHGシリーズではかなりの数がリリースされています。「ズゴック」といった古めのものから「ゼー・ズール」のような新しいものまで幅広くラインアップされており、選ぶのもひと苦労するかと思います。
そんな中で個人的に一番のおすすめは、「HGUCズゴック」です。
モノアイがシールかつ非可動だったりしますが、少ないパーツ数で色分けが良好で可動域が広く、何よりコストパフォーマンスにすぐれているのが最大の魅力です。改造する余白の多いガンプラでもあるので、いろいろいじって改造したいモデラーさんにも最適な1体に仕上がっていると思います。
次におすすめなのは、やはり新しい「HGUCゾゴック(ユニコーンVer.)」「HGUCジュアッグ(ユニコーンVer.)」です。
構造自体が最近のガンプラに近いため、非常に組みやすく劇中再現度の高いスタイルで立体化されているのが特徴です。
不思議な魅力が詰まった「水陸両用」のガンプラ。真夏はクーラーのきいた部屋で、水泳部のガンプラを組まれてみてはいかがでしょうか!?
ガンプラレビューサイト「ポッチのガンプラ+」の管理人でガンダムマニア。都内で出版・コンサル系の会社を経営しております。【ポッチのガンプラ+】https://gunplapocchi.com/