こんにちは。ガンプラマニアのポッチです! 「ポッチのガンプラ+」というブログで、日々ガンプラレビューをしています。今回は2019年7月20日に発売された、1/100スケールのガンプラ「RE/100 ザクII改」をレビューしていきたいと思います!
1/100スケールでは初の立体化となる「RE/100 ザクII改」
まずは「ザクII改」の設定を簡単におさらいしてみます。ザクII改はアニメ作品「機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争」に登場し、「統合整備計画」により開発されたザクバリエーションのひとつ。劇中ではサイクロプス隊のバーナード・ワイズマンが「ガンダムNT-1(アレックス)」と死闘を演じ、ガンダム作品としては大変珍しい「ガンダムを大破に追い込んだザク」という偉業を成し遂げたザクタイプでもあります。
ボックスアート。劇中で最も印象的な「ガンダムNT-1アレックス」との戦闘シーンが描かれています
マーキングシールはテトロンシールが付属します
頭部は劇中や設定画と同様に、普通のザクII(MS-06)と比べると上からつぶしたような特徴的な形状で立体化されています。モノアイを覆う部分はクリアパーツ、動力パイプは軟質素材が使われています
モノアイ自体もクリアパーツで再現。底面のツマミを動かせばモノアイが可動します
胸部。この部分だけを見てもファーストに出てきたザクIIとはまったく異なる形になっています
バックパックは「スラスター内部のレッド」も別パーツにより色分けされています
右肩のL字シールドは裏側にもモールドがあり、ジョイントパーツによりフレキシブルに可動します
左肩のショルダースパイクアーマーも同様に可動します。細かな赤いパーツも色分け済みですが、2パーツ構造で合わせ目が出ます
腕部。手首パーツは「武器(ヒート・ホーク)持ち手」が左右、「ライフル持ち手」は右のみ、「平手」は左のみ付属
フロントアーマーは大きく開きます
腰部右側にはハンドグレネードを3つ装備。それぞれ着脱可能です。左側はカバーが開閉し、中に予備の給弾マガジンを装着できます
後ろ側はヒート・ホークをマウント可能です
脚部はザクII改らしい、肉付きのいいプロポーションで再現されています。頭部と同様、動力パイプには軟質素材が使用されています
脚部の細かなスラスターは色分け済みです。ただ、足裏のかかと付近に肉抜きがあります
股下にはアクションベース用のジョイントパーツを取り付けることができます(アクションベースは1か4に対応)
各部アップで見てみると、RE/100シリーズらしく「少ないパーツ数ながらディテール感を損なうことなく」造形されていました。肩まわりに合わせ目が出ますが色分けは良好です。MGとは違い「大きいHGを組んでいる感覚」でサクサク組み上げることができました。
劇中でも印象的なシーンが多いザクII改。ここからは「可動域」を細かく見ていきます!
頭部はここまで上がります。首パーツごと可動します
腕・脚ともに水平まで広げることができます
上半身は前後、左右と柔軟に可動
上半身は360°回転します
膝の関節は90°以上大きく曲がり、キレイに膝立ちさせることができます
肩は胴体内部の接続パーツごと引き出すことができ、前方向への可動にすぐれています
肘関節は180°近く曲がります
脚の付け根は前後にスライドし、可動範囲を拡大させることができます
つま先は倒すことができます。ポーズに表情が付く部分ですね
上半身を回すことができ、各関節も90°以上曲がります。その他の部分も「最近のガンプラ」らしい柔軟な動きを見せ、全体的に見て可動域はかなり優秀です。これは劇中再現がうなりますね……!
手持ち武器は「MMP-80 90mmマシンガン」「ヒート・ホーク」「ハンドグレネード」の3種類が付属します。それではザクII改に持たせつつ、アクションポーズをさせながら見ていきたいと思います!
MMP-80 90mmマシンガンは8パーツ構成。後方のストック(青枠部分)は可動します
マシンガンを構えるザクII改!
リボー・コロニーに降下するシーンを再現。まるでアニメから出てきたようなプロポーション、ポージングで展示することができます
着地。平手パーツは左手分のみ付属します
ショルダータックルのような、躍動感のあるポージングも可能です。つま先が可動することにより、動きに表情が出ますね
ヒート・ホークは「収縮状態」と「展開状態」のグリップが2種類付属し、切り替えることができます。また、手首パーツ内の溝に合わせるためガッチリと持たせられます
ヒート・ホークを振り上げるザクII改!
腰部側面のハンドグレネードは取り外すことができるほか、手に持たせる用のパーツも付属します。こちらも手首パーツ内の溝と合わせて持たせられます
今回のRE/100ザクII改には3種類の頭部が付属し、選択式で好きなタイプを組むことができます。1/144スケールのHGUC版では「通常の頭部」「フリッツヘルム」の2種類しか付属しませんでしたが、ブレード・アンテナ付きの指揮官用頭部が付属するのがRE/100版の特徴のひとつです。ちなみに、選択式とはいえ上側のパーツを組み替えるだけで容易に切り替えることができます。
左から「通常タイプ」「指揮官用」「フリッツヘルム」。フリッツヘルムは「タイプB」とも呼ばれ、機動戦士ガンダムUCにも登場しています
上にかぶせるパーツが3種類、クリアパーツを含む下側のパーツは1セットしか付属しません
ブレード・アンテナ付きの指揮官用でポージングさせてみます
バーニィが乗ったザクII改とは違った印象になりました
こちらはガンダムUCにも登場した「フリッツヘルム(タイプB)」。他キットからザク・バズーカを持ってくれば、ガンダムUC登場時の装備で再現できます
頭部が変わるだけでかなり印象が変わりますね
ここからは別売りの「MGガンダムNT-1 Ver.2.0」を使い、印象的なシーンを再現してみようと思います!
アルを手に乗せるバーニィのザクII改
先述した「脚付け根のスライドギミック」により、「脚を前に出し座った状態」が違和感なく再現できます(手のひらに立っているアルはMGガンダムNT-1 Ver.2.0に付属します)。
これはファンにはたまらないですね……涙腺がゆるんできました……!
アレックスとの最終決戦を再現してみます。ヒート・ホークは両手でつかむことができます
アレックスを森へ誘い込むバーニィ!
「よぉし、いい子だ」
アレックスのガトリングを破壊するザクII改!
劇中ポーズが恐ろしいほど決まります……!!!
このように、「アルを手に乗せるシーン」「アレックスとの最終決戦」といった劇中で印象深いシーンが容易に再現できました。今回のRE/100 ザクII改、単に可動域が広いだけではなくまるで劇中から出てきたようなプロポーションで立体化されているのも売りだと思います。ちなみに「MGガンダムNT-1 Ver.2.0」には今回使用したアルのフィギュアのほか、バーナード・ワイズマンのフィギュアも付属します。並べて飾ると非常に「絵になる」ガンプラだと思います!
2008年に発売された1/144スケールの「HGUCザクII改」と比較してみます。一番の違いは「体型バランス」で、肉付きのいいRE/100と比べ、HG版では細身にアレンジされています。
左が「HGUCザクII改」
今回のRE/100は肉付きのいい劇中に似たプロポーションで立体化されているのが特徴です
いかがでしたでしょうか。今回特に感じたのは、とにかく「劇中に似せる」こだわりが随所に散りばめられていた点です。
具体的に言うと、まずは「MS-06ザク」やHG版とは違う「肉付きのいい」体型バランスで立体化されている点。また、関節パーツの成形色がグレーではなく「青みがかったミドルブルー」で再現されているのも「劇中に似せる」こだわりを感じる部分です。そして極めつけは脚付け根のスライドギミックによる「アルを手に乗せるシーン」や「アレックスとの最終決戦」のポーズが簡単に再現できる点。
MGと比べると少ないパーツながら、可動域が広いです。RE/100シリーズということで、MGのように内部フレーム構造ではなかったり一部肉抜きがある部分もありますが、優良ガンプラで間違いないと思います。
アニメから出てきたようなスタイル・可動域で立体化されているので、往年の「ザクII改」ファンほど満足度の高いガンプラに仕上がっていると思いました。ぜひ、「MGガンダムNT-1 Ver.2.0」と一緒に組んでみてくださいね!