こんにちは。ガンプラマニアのポッチです! 今回は、ガンダムベース東京・福岡で先行販売された「ENTRY GRADE 1/144 RX-78-2ガンダム」を徹底検証していきます!
安価で、ニッパーいらず、塗装・シールも不要ということで、発表時には非常に話題になったこのエントリーグレード。実際に組み立ててみると、これからガンプラを始めたいと思っている方や、ガンプラ復帰を考えている方にとって非常に組みやすいキットに仕上がっていました。
今回は「ENTRY GRADE RX-78-2ガンダム」の特徴はもちろん、今年発売された1/144スケールのファーストガンダムとの比較や、12月に一般発売予定の「ENTRY GRADE 1/144 RX-78-2ガンダム(ライトパッケージVer.)」との違いもまとめていきたいと思います!
まずは内容物から見ていきます。価格は驚異の770円(税込)で、箱はコンパクト。お土産としてガンダムベースからの帰り道を考えた場合、じゃまにならないサイズになっています。
9月4日に、ガンダムベース東京・福岡で先行販売された「ENTRY GRADERX-78-2ガンダム」。価格は770円(税込)
一般発売は「ライトパッケージVer.」として12月に予定されており、価格は550円(税込)。今回手に入れた先行販売Ver.とは少し内容が異なるようで、詳しくは後ほど解説します。
ボックス側面には「道具・シール不要! 細部まで成形色のみで再現!」と記載
ランナーは4枚同梱し、「レッド」「ブルー」「イエロー」の定番トリコロール色に加え、「ホワイト」「グレー」の5色構成です
部位ごとにパーツがまとまっており、迷うことなく組み上げることができます。これは初心者さんにはうれしいポイントですね!
最大の特徴は、ニッパーが不要なこと
パーツは指で簡単に取り外すことができます。SDガンダム系のガンプラで採用されていることの多い、「タッチゲート」というニッパー不要タイプになっているのが特徴です。
4枚のランナーは色分け済みで、シールとポリキャップは同梱しません。さらにニッパーを必要としないため、普段ガンプラを作らない方へのお土産品としても喜ばれそうです。
さっそく組み上げていきたいと思いますが、せっかくなのでニッパーを使わず指だけで組んでいきます。ゲート跡(パーツがつながっていた部分)が目立つかどうかも注目して見ていってくださいね!
1/144スケールながら、ツインアイやトサカ前後はシールなしでの色分けを実現
頭部をアップで。ツインアイと目の下の隈取りはもちろん、トサカの赤いセンサーも細かく色分けされています
胴体の色分けも優秀です。腰回りはブロック構造になっており、最新フォーマットらしい高可動ギミックも搭載しています
腕は合わせ目(パーツとパーツの接合部)が出ない作り。初心者の方のみならず、塗装をする方にもうれしい作りですね
腕は真上まで上がり、腰はひねることができます。「こいつ、動くぞ……!」
上半身までを組み上げていきましたが、迷うところもなくサクサクと進みました。理由はニッパーがいらないだけではなく、部位ごとにパーツがまとまっている点がでかいです。続いて下半身を組み上げていきます。
腰部。中央のV字に注目
すごいのは、中央のV字が色分けされている点です。今年発売された「HG 1/144 RX-78-02ガンダム(GUNDAM THE ORIGIN版)」や「1/144 RX-78F00ガンダム&ガンダムドック」でもシールが使われていた部分なので、ただの低価格モデルとは一線を画するクオリティと言っていいでしょう。
脚部は前後に合わせ目が出ますが、かかとを引き上げることができ柔軟に動きます
完成した「ENTRY GRADE RX-78-2ガンダム」
組み立て開始から約1時間で完成。初めてガンプラを組まれる方でも、2〜3時間あれば迷うことなく完成すると思いますよ!
同梱する武器は「ビームライフル」「シールド」のみです。ビームサーベルのビーム刃や、ハイパーバズーカは同梱しません
ガンダムベース東京・福岡で先行販売された本キットと、12月に一般販売されるライトパッケージVer.の違いは、武器が同梱するかしないかです。ここがガンダムベース版の売り部分と言えるでしょう。
ビームライフルは照準サイト部分が可動します。「人さし指を突き出したライフル持ち手」は同梱しません
シールドはグリップをつかんだあと、前腕部側面に接続。ガッチリと保持できます
可動域が広いため、しなやかなポージングが可能です。低価格モデルとは思えない動きを見せますね……!
つま先の裏側には多少肉抜きがあります
ビームライフルを構える「ENTRY GRADE」ガンダム!
キレイにヒザをつくことができます
シールドは背中のランドセルにマウント可能です。ビームサーベルの柄は左右とも引き抜くことができます
ビーム刃のエフェクトパーツは同梱しません。柄の先端に穴が開いているので、ほかのキットから合うタイプのものを持ってくれば取り付けることができます(画像は「1/144 RX-78F00ガンダム&ガンダムドック」に同梱するビームエフェクトパーツ)
本キットにはビームライフルとシールドが同梱しますが、ビームサーベルの刃が付属しない点はご注意。「違うキットの武器でもOK!」という方は、12月に発売予定のライトパッケージVer.をチョイスし、ほかから武器を持ってくるという遊び方でも問題ないと思います。
中央前が今回の「ENTRY GRADE」。左は「ORIGIN版」、中央は「BEYOND GLOBAL」、右は「RX-78F00」です
2020年に発売された1/144スケールの初代ガンダムは全部で4種類と、今年はまさにガンダムイヤーになりました。それぞれで顔つきや成形色が異なっているため、アップで見ていきたいと思います。
頭部を比較。左上から時計回りに「EG(本キット)」「THE ORIGIN版」「BEYOND GLOBAL」「RX-78F00」
上半身を比較。装甲色の白い部分ひとつとっても、すべて違う成形色になっているのが特徴です。今回の「ENTRY GRADE」は緑がかったレトロな色合いになっていますね
ビームライフルを比較。「THE ORIGIN版」の前期型ビームライフルのみゴツい形になっていますね。また、「ENTRY GRADE」以外はフォアグリップが可動し、両手で構えることができます
ガンプラ40周年はまさにガンダムラッシュの年。あなたはどのガンダムがお好み……!?
2020年ガンダムでポージング!
今年発売された1/144スケールのガンプラを比較していきましたが、形はもちろん成形色もバラバラでそれぞれ特徴のあるガンダムに仕上がっています。
たとえば「ORIGIN版」は「前期型・中期型」に切り替えられるのが特徴で、「BEYOND GLOBAL」は下半身可動が圧倒的に広いです。「1/144 RX-78F00ガンダム」は本体のモールド(パーツに刻まれている線)が多いだけではなく、ガンダムドックが同梱します。今回の「ENTRY GRADE」は、ニッパー不要で色分けが優秀、かつ低価格で購入できるのが最大の売りになっています。
旧キットやRGなども加えて、いろいろなガンダムでディスプレイ
この内容で770円(税込)とは、バンダイのモビルスーツは化け物か!?
組む前は低価格モデルだと思いそこまで期待していなかったのですが、「色分け」「可動」ともに最近のHGシリーズに引けを取らないクオリティに仕上がっていました。特に頭部と腰回りの色分けはほかの1/144ガンダムと比べても秀でている部分です。
自分用はもちろん、ニッパー不要ということでお土産的な側面も備えたガンプラになっていると思います。ガンダムベース東京・福岡に行かれた際は、ぜひ購入してみてくださいね! 12月の一般販売も楽しみです!
ガンプラレビューサイト「ポッチのガンプラ+」の管理人でガンダムマニア。都内で出版・コンサル系の会社を経営しております。【ポッチのガンプラ+】https://gunplapocchi.com/