こんにちは、ガンプラマニアのポッチです! 「ポッチのガンプラ+」というブログで、日々ガンプラレビューを更新しています。
今回は「ガンダム」シリーズ最新作「ガンダムビルドメタバース」に登場する「ENTRY GRADE 1/144 ビルドストライク エクシードギャラクシー」をセレクト。歴代の「ビルドストライク」と比べながら、それぞれの特徴をチェックします。
これまでに発売された色々な1/144スケールの「ビルドストライク」を徹底比較!
ボックスは、HGシリーズではよくある標準サイズ
まずは、2023年10月7日に発売された「ENTRY GRADE 1/144 ビルドストライク エクシードギャラクシー」を見ていきます。価格は1,210円(税込)。ニッパーを使わず手でパチパチと簡単に外せるタッチゲート仕様で、初心者でも簡単に組めるガンプラに仕上がっています。
ベースには、2022年1月15日発売に発売された「ENTRY GRADE 1/144 ストライクガンダム」が使われていますが、流用されているのはフレームのパーツ(主にグレーのランナー)で、外装パーツや武装はすべて新規造形で再現されています。
頭部などはパーツ分割による色分けが優秀。アンテナや内部に組み込むツインアイも細かく緑で色分けされています
肩や腕の分割構造。各パーツを塗装した後でも組みやすいので、初心者のみならず塗装する中級以上のモデラーでも組みやすい新設計です
胴体。首・肩・下半身をつなぐ部分はボールジョイントを採用しており、こちらも各パーツを塗装した後でも組めます
脚部のパーツ分割構造。一部にクリアパーツが使われています
完成した「ENTRY GRADE 1/144 ビルドストライク エクシードギャラクシー」
初心者にもやさしい「ENTRY GRADE」シリーズということで、迷うことなくサクサクと組めました。ニッパーを使わずに、手でパーツを外せますが、無理に外すとゲート跡(パーツとランナーの接合部)が汚くなってしまう部分もあったので、ニッパーを使うほうがよりキレイに組めと思います。
ベースキットの「ENTRY GRADE 1/144 ストライクガンダム」と比較
ご覧のように、「ストライクガンダム」と比べると、「頭部」「外装」「武装」「成形色」などがまったく別のデザインで立体化されているのがわかります。共通部分は主に、グレーのフレームと関節パーツです。
頭部を比較。アンテナ先端は尖っておらず、「安全フラッグ(先端を触っても痛くない形状)」が付いています。物足りない方は、アンテナ先端をニッパーなどでカットし、尖らせてみてはいかがでしょうか
胴体をアップで比較。外装パーツが変化しており、「エクシードギャラクシー」では「アンテナ中央」「胴体」「肩」「ヒザ」にピンクのクリアパーツが採用されています
背部の規格は同じです
「ENTRY GRADE 1/144 ストライクガンダム」から継承されている部分のひとつとして、背部の接続穴が「HG 1/144」シリーズの「ストライカーパック」を無改造で取り付けられる仕様があげられます。「HG GUNDAM SEED」(テレビ放映時に発売された「機動戦士ガンダムSEED」のHG)シリーズと、「HG COSMIC ERA」(昨今発売されている新しい「HGCE」シリーズ)に同梱されることがある「ストライカーパック」に対応します。
こちらは「HGCE 1/144 エールストライクガンダム」に同梱される「エールストライカー」を装着してみた状態
マニアックなポイントをあげるとすれば、「HG 1/144 ストライクルージュ+I.W.S.P.」に同梱される「I.W.S.P.」にも対応。注意点としては、同じ1/144スケールであってもRGシリーズの「ストライカー」には対応しません。この点にはご注意を。
今回付属する「ギャラクシーファイター」は、背部から外して単体で飾れます
相変わらず可動域が広いので、かっこいいポーズがガンガン決まります!
ビームライフルは上下に分割でき、バレルにビーム刃を取り付ければ「ビームバレルブレード」として持たせられます
左から
「HG 1/144 ビルドストライクガンダム フルパッケージ」
「HG 1/144 スタービルドストライクガンダム プラフスキーウイング」
「HG 1/144 ビルドストライクギャラクシーコスモス」「ENTRY GRADE 1/144 ビルドストライク エクシードギャラクシー」
形状はもちろん、背部の装備(ブースターおよびファイター)が異なっているのが特徴です
今回比較したモデルは、1/144スケールで発売されている各種の「ビルドストライク」です。最初の「ビルドストライクガンダム フルパッケージ」は「ガンダムビルドファイターズ」に登場する主役機で、2013年に発売。のちに発展機の「スタービルドストライクガンダム プラフスキーウイング」も発売されます。
「ビルドストライクギャラクシーコスモス」は、本編終了後の外伝ショートフィルム「ガンダムビルドファイターズ バトローグ」に登場する機体で、ここから機体名の「ガンダム」の名が外れました。
今回紹介した「ENTRY GRADE 1/144 ビルドストライク エクシードギャラクシー」以外はHGシリーズでリリースされており、従来のポリキャップを組み込む構造です。
「頭部」「胴体」を比較。「フルパッケージ」と「スタービルドストライク」は同じですが、後者は背部の「ユニバースブースター」が胸部を覆うデザインを取り入れています。「ギャラクシーコスモス」と「エクシードギャラクシー」ではピンクのクリアパーツが採用されていて、形状はそれぞれ異なります
「肩」「腕」「シールド」を比較。シールドは各機体でデザインが異なります
下半身を比較。「スタービルドストライク」からはクリアパーツが採用されています
ソール部は、今回の「エクシードギャラクシー」以外は共通で、赤のデザイン。胴体カラーもですが、「エクシードギャラクシー」では「フリーダムガンダム」を連想させる色合いに変化しています
股間軸の仕様は大きく異なります。HGでは細かく軸が可動します(画像左)が、ENTRY GRADEではシンプルなボールジョイント(画像右)に退化。ENTRY GRADEではパーツ数を抑えつつ、誰でも簡単に組めるようにシンプルなパーツ構成にしたのが理由だと思われます
ライフルを比較。ここもそれぞれで違いあり
「フルパッケージ」では「ビルドブースター」、「スタービルド」では「ユニバースブースター」、「ギャラクシーコスモス」では「ギャラクシーブースター」、「エクシードギャラクシー」では「ギャラクシーファイター」が同梱。ここが最大の変化ポイントですが、取り付け規格が共通なので、無改造で交換できるのも特徴のひとつです
外装や武装、ブースター、ファイターに違いが見られるものの、やはり最大の違いは「HG」か「ENTRY GRADE」かの違いです。HGはポリキャップを組み込む従来の仕様ですが、ENTRY GRADEではポリキャップレス仕様です。後者はHGほど股間軸が動きませんが、アクションポーズに困ることはなさそうなレベル。やはり長所としては、パーツ数が少なめでニッパー不要、シールを必要としないほどの色分けを実現している点でしょう。「ハードルが低く簡単に組める」「パーツ数が少ないのに色分けが優秀」という2つのポイントが長所なのは間違いなさそうです。実際組み終えてしまえばそこまでHGとの差は感じず、それでいてHGより価格が安いのもうれしいポイントです。
歴代「ビルドストライク」4体でディスプレイ
全部揃えて、実際に違いを確認してみるのは楽しいですよ!
あなたはどの「ビルドストライク」が気に入りましたか?
いかがでしたでしょうか。
色々比べてきましたが、個人的には新作の「ENTRY GRADE 1/144 ビルドストライク エクシードギャラクシー」を推したいと思います。HGと比べ股間軸の可動が劣りますが、シールが付属しないほどの圧倒的な色分けを少ないパーツ数で実現しつつ、価格も安いということで満足度が非常に高かったです(頭部のアンテナ奥など、一部色が足りないところはあります)。
武装や外装はもちろんですが、それぞれ背部の装備が大きく異なるため、自分好みの「ビルドストライク」をチョイスしてみてくださいね!