こんにちは、ガンプラマニアのポッチです! 「ポッチのガンプラ+」というブログで、日々ガンプラレビューを更新しています。
今回は2024年4月27日に発売された「HG 1/144 ギャンシュトローム(アグネス・ギーベンラート専用機)」を、「初代ギャン」と比較しながらレビューしていきます!
こちらが「令和のギャン」こと、「HG 1/144 ギャンシュトローム(アグネス・ギーベンラート専用機)」。価格は3,190円(税込)です
「初代ギャン」のHGは新旧2種類発売されていますが、今回比較するのは2016年に発売された、新しいほうの「REVIVE版ギャン」です
まずは簡単に、「ギャンシュトローム」の機体解説から。「ギャンシュトローム」は「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」に登場した「グフイグナイテッド」の後継機で、劇場版「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」に登場。キラたちが属する「コンパス」で運用される機体です。シンたちと同期のザフトパイロットかつ「月光のワルキューレ」と称される「アグネス・ギーベンラート」の専用機として再現されており、「目元とシールドのルビーピンク」がポイントです。
それではさっそく、レトロな「初代ギャン」と比べながら「ギャンシュトローム」の特徴を見てみましょう。「平成」を飛び越えた新旧2体をご覧あれ。
全身を比較。全高は同程度ですが、成形色は異なります。「ギャンシュトローム」のほうはさすが最新キットなだけあり、「初代ギャン」よりパーツ数が多く、細かなディテール感で再現されています
「ギャンシュトローム」は、宇宙用のバックパック「ボレロS」を装備。バックパックは、HGの共通規格「ウィザードシステム」に対応しており、たとえば「HG 1/144 ゲルググメナース(ルナマリア・ホーク専用機)」に同梱するバックパック「ボレロA」などと無改造で交換できます
「ギャンシュトローム」の色は「初代ギャン」と異なりますが、「どこか見覚えのある色だな」と感じた方も多いのではないでしょうか。「ガンダムSEED」シリーズの福田己津央監督いわく、アグネス専用機は「元々はイザークの機体だった」とのことで、「グフイグナイテッド(イザーク・ジュール専用機)」に近い成形色で再現されているのが特徴です。
頭部を比較。尖った頭頂部やモノアイまわりに面影はあるものの、デザインはかなり変化しています
胴体を比較。こちらも面影はあるものの、「ギャンシュトローム」は細かなディテールが特徴的
「ギャンシュトローム」の場合、胸部のハッチを開き「ビーム砲のパーツ」を左右に取り付けることで、「トリデンティ3銃身回転ビーム機銃」の展開状態が再現できます
脚部はほかの部分と比べ、「初代ギャン」をより意識したデザインに仕上がっています
「初代ギャン」はシンプルなバックパック。「ギャンシュトローム」は宇宙用の「ボレロS」を装備しています。劇中設定では、「ボレロS」は内部に「宇宙用推進剤タンク」と「強化された冷却機構」を搭載しているとのこと
左右のウイングは可動し、広げたり角度を変えたりできます
ここが本キットの弱点部分で、色分けがよくありません。ブルーのラインや赤い部分に、シールを多用します
「ボレロS」の上部には、「ペレグリヌス6連装近距離誘導弾発射筒」を装備。こちらも赤い部分とウイングの青いラインにシールを使います。このパーツは、先に発売された「HG 1/144 ゲルググメナース(ルナマリア・ホーク専用機)」と共通です
腰部右側には「ビームライフル」を、左側には「フェロセカーレ ビームサーベル」をマウント可能です
「ビームライフル」を持たせて。アクションベースなどの3mm軸スタンドに対応するので、浮かせて展示できます
「初代ギャン」の「ビームサーベル」と、「ギャンシュトローム」の「フェロセカーレ ビームサーベル」を比較。レイピアのような、似たデザインで再現されています
サーベルで攻撃する、昭和と令和のギャン!
ビーム刃のパーツは、色が異なります
「初代ギャン」の「ミサイル・シールド」と、「ギャンシュトローム」の「自航防盾」を比較。似たような円形デザインですが、「ミサイル・シールド」が「ニードル・ミサイル」「ハイド・ボンブ(機雷)」を内装するのに対し、「自航防盾」は「ビームカッター型のビームサーベル」を展開できるタイプです
「初代ギャン」の「ミサイル・シールド」は、このように前腕部にマウントした状態でも前方へ持っていけます
「自航防盾」は、ビームカッターのエフェクトパーツを取り付け可能です
シールドを突き出す2体!
「ギャンシュトローム」では、シールドの機能をビームカッターにすることで、ファンに突っ込まれないようにしたのかな……と勝手に想像してしまいました。
ここからは「ギャンシュトローム」の特徴的な武器を見ていきます!
こちらは「ファルクスG7 ビームアックス」。格納状態で腰部にマウントできます
パーツを差し替えれば、展開状態が再現できます。専用のビーム刃パーツも同梱
「ファルクスG7ビームアックス」を振り上げる「ギャンシュトローム」!
「HG 1/144 グフイグナイテッド(量産機)」の「スレイヤーウィップ」と、同名の武器を比較。「ギャンシュトローム」は「グフイグナイテッド」の後継機にあたるため、「初代ギャン」には搭載されていなかった「グフのヒート・ロッド的な武器」が付属するのも特徴です
「グフイグナイテッド」の「スレイヤーウィップ」はクリアレッドでしたが、今回はシンプルなグレーのパーツで再現されています
付属武器数の多さと、「アックス」「シールド」「胸部」の武器展開ギミックが熱い!
「ビームアックス」の展開や、シールドのビームカッター再現、そして胸部ハッチを開くことで「トリデンティ3銃身回転ビーム機銃」が展開でき、さらには「スレイヤーウィップ」まで付属するなど、非常に満足度の高いガンプラに仕上がっていました。見た目、可動域、武器の多さは非常に評価できます。
半面、弱点はバックパック「ボレロS」まわりの色分けの悪さです。角張った面にもシールを貼ることになるので、このあたりを塗装すれば一気にクオリティーが上がりそう。
「初代ギャン」の面影が感じられつつも、武装などから「グフイグナイテッド」の後継機的要素を感じさせるガンプラでした。「初代ギャン」と一緒に購入して、新旧を比較しながら楽しむのもイイですよ!