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最強可動域のガンダム爆誕! RG最新作を14年前の旧作と徹底比較してみた

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こんにちは、ガンプラマニアのポッチです! 「ポッチのガンプラ+」というブログで、日々ガンプラレビューを更新しています。

今回は2024年8月10日に発売された「RG 1/144 RX-78-2 ガンダムVer.2.0」を、過去作からどう進化したのかという視点で、徹底的に比較レビューしていきたいと思います!

今回比較するのは、2010年に発売された旧作の「RG 1/144 RX-78-2 ガンダム」(写真左)と、新作の「RG 1/144 RX-78-2 ガンダム Ver.2.0」(写真右)。便宜上、旧作を「Ver.1.0」と呼称します

今回比較するのは、2010年に発売された旧作の「RG 1/144 RX-78-2 ガンダム」(写真左)と、新作の「RG 1/144 RX-78-2 ガンダム Ver.2.0」(写真右)。便宜上、旧作を「Ver.1.0」と呼称します

「Ver.1.0」の発売は2010年なので、RGとしては今回14年ぶりにリニューアルされました。価格は「Ver.1.0」が2,750円(税込)、「Ver.2.0」が3,850円(税込)と、1,000円ほど高くなっています。

「Ver.2.0」は「アドヴァンスドMSジョイント」不使用

「Ver.2.0」のボックスがこちら。大きさは標準的な1/144スケールのガンプラと同じです

「Ver.2.0」のボックスがこちら。大きさは標準的な1/144スケールのガンプラと同じです

まずお伝えしたいのは、「Ver.2.0」ではインナーフレームの「アドヴァンスドMSジョイント」が使われていないこと。「アドヴァンスドMSジョイント」とは特殊な半完成品のランナーで、過去のRGシリーズでは骨格フレームなどに採用されていることが多く、パーツを切り離すだけで骨組みがほぼ完成するというものでした。ただ、構造にデリケートな部分が多く、パーツがポロリしやすい弱点などもあり、最近のRGでは不採用になることが増えている状況です。今回の「Ver.2.0」でも「アドヴァンスドMSジョイント」は廃止され、従来のMG(マスターグレード)のように、「内部フレームをいちから組み立てていく仕様」に変化しました。

まずは「コア・ファイター」を比較。新旧どちらも、ガンダムの本体に「コア・ブロック」として組み込む構造です

まずは「コア・ファイター」を比較。新旧どちらも、ガンダムの本体に「コア・ブロック」として組み込む構造です

「Ver.2.0」ではキャノピーのクリアパーツが「クリアブルー」に変更され、キャノピーが開閉します。「Ver.1.0」と同様、底面にランディングギアのパーツを取り付ければ、接地状態で展示可能

「Ver.2.0」ではキャノピーのクリアパーツが「クリアブルー」に変更され、キャノピーが開閉します。「Ver.1.0」と同様、底面にランディングギアのパーツを取り付ければ、接地状態で展示可能

本体に組み込む際は「コア・ブロック」に変形させて、胴体内部に収納します(新旧共通)

本体に組み込む際は「コア・ブロック」に変形させて、胴体内部に収納します(新旧共通)

「Ver.1.0」でも「コア・ブロック」構造が再現されていましたが、ロック機構がなく、動かしていると上半身がスポスポ抜けてしまうのが弱点でした

「Ver.1.0」でも「コア・ブロック」構造が再現されていましたが、ロック機構がなく、動かしていると上半身がスポスポ抜けてしまうのが弱点でした

「Ver.1.0」にはダミーの「コア・ブロック」が付属するのが魅力。これによりガンダムと「コア・ファイター」を同時に飾れます

「Ver.1.0」にはダミーの「コア・ブロック」が付属するのが魅力。これによりガンダムと「コア・ファイター」を同時に飾れます

「Ver.1.0」と「Ver.2.0」のどちらにも「コア・ファイター」が付属し、「コア・ブロック」に変形させてガンダム本体に組み込めます。このギミックを1/144スケールで実現するだけでもスゴい! 新旧の大きな違いは、「Ver.1.0」にはダミーの「コア・ブロック」が付属するため2体同時に展示できる点ですね。

「Ver.1.0」の弱点を改善! 可動に技術の進歩を感じられる

全身を比較。「Ver.1.0」の成形色はくすんだ色合いですが、「Ver.2.0」では鮮やかなトリコロールカラーに変更されています

全身を比較。「Ver.1.0」の成形色はくすんだ色合いですが、「Ver.2.0」では鮮やかなトリコロールカラーに変更されています

「Ver.1.0」は自立性が悪く、立たせるだけでもひと苦労。うまくバランスをとらないと転倒してしまいます。「Ver.2.0」ではその弱点が改善され、自立性が向上しました

「Ver.1.0」は自立性が悪く、立たせるだけでもひと苦労。うまくバランスをとらないと転倒してしまいます。「Ver.2.0」ではその弱点が改善され、自立性が向上しました

頭部を比較。アンテナの長さと顔つきが大きく変化しています。「Ver.1.0」のバルカンは設定色のイエローで再現されていますが、「Ver.2.0」はグレーです

頭部を比較。アンテナの長さ顔つきが大きく変化しています。「Ver.1.0」のバルカンは設定色のイエローで再現されていますが、「Ver.2.0」はグレーです

フェイスマスクの「ヘの字スリット」は、「Ver.1.0」では開口されています。「Ver.2.0」は開口されておらず、スミ入れ推奨です。「Ver.1.0」が発売されたとき、どちらの仕様が好みかファンの間でも賛否が分かれていました

フェイスマスクの「ヘの字スリット」は、「Ver.1.0」では開口されています。「Ver.2.0」は開口されておらず、スミ入れ推奨です。「Ver.1.0」が発売されたとき、どちらの仕様が好みかファンの間でも賛否が分かれていました

「Ver.2.0」で気になったのが、このバルカン。よく見ると、バルカンが埋没しているように見えます。「組み方を間違えたのか?」と思い、3回ほど分解・組み直しを試したのですが、うまくいかず。仕様なのか設計ミスなのかはわかりませんが、気になる方には要改修ポイントだと思います

「Ver.2.0」で気になったのが、このバルカン。よく見ると、バルカンが埋没しているように見えます。「組み方を間違えたのか?」と思い、3回ほど分解・組み直しを試したのですが、うまくいかず。仕様なのか設計ミスなのかはわかりませんが、気になる方には要改修ポイントだと思います

胴体と腰を比較。「Ver.1.0」では中央がライトブルー色にアレンジされていましたが、「Ver.2.0」はブルーで統一。胸部の黄色いパーツも、上からかぶさっているようなデザインに変化しています

胴体と腰を比較。「Ver.1.0」では中央がライトブルー色にアレンジされていましたが、「Ver.2.0」はブルーで統一。胸部の黄色いパーツも、上からかぶさっているようなデザインに変化しています

「Ver.2.0」で進化したポイントがここ! 「コア・ブロック」を本体内部に組み込む構造ながら、上半身が柔軟に可動します

「Ver.2.0」で進化したポイントがここ! 「コア・ブロック」を本体内部に組み込む構造ながら、上半身が柔軟に可動します

「Ver.2.0」では、コクピットを覆う胸部装甲が上下に開閉します。これは「Ver.2.0」のオリジナルギミックです

「Ver.2.0」では、コクピットを覆う胸部装甲が上下に開閉します。これは「Ver.2.0」のオリジナルギミックです

さらに、「Ver.2.0」は肩部装甲も前後に開閉します

さらに、「Ver.2.0」は肩部装甲も前後に開閉します

また、「Ver.2.0」は「オリジナルデザインへの回帰を果たす関節構造」をうたっており、関節に見える部分がきちんと曲がる新構造が採用されています。

手首付近を見ていただければわかりやすいのですが、前腕部が細かく分割されていて角度をつけられるようになりました。見落とされそうな細かい部分ですが、ここは本当にスゴい……!

手首付近を見ていただければわかりやすいのですが、前腕部が細かく分割されていて角度をつけられるようになりました。見落とされそうな細かい部分ですが、ここは本当にスゴい……!

「Ver.1.0」のハンドパーツは「握り手」「指可動タイプ」の2種類しか付属せず、武器の保持力に問題がありました。「Ver.2.0」は「握り手」のほか、「武器持ち手」「平手」「ライフル持ち手」も付属し、ストレスなく武器を持てるように進化。地味にうれしい部分ですね!

「Ver.1.0」のハンドパーツは「握り手」「指可動タイプ」の2種類しか付属せず、武器の保持力に問題がありました。「Ver.2.0」は「握り手」のほか、「武器持ち手」「平手」「ライフル持ち手」も付属し、ストレスなく武器を持てるように進化。地味にうれしい部分ですね!

バックパックを比較。「Ver.1.0」は、白いラインが入ったオリジナルデザインで再現されています。「Ver.2.0」ではビーム・サーベルの基部が動くようになり、中央のパーツを開くとスタンド用の穴が露出します

バックパックを比較。「Ver.1.0」は、白いラインが入ったオリジナルデザインで再現されています。「Ver.2.0」ではビーム・サーベルの基部が動くようになり、中央のパーツを開くとスタンド用の穴が露出します

「Ver.2.0」では股間軸が可動するようになりました。また、「Ver.1.0」では左右のアーマーがポロポロ外れてしまうことが多かったのですが、「Ver.2.0」ではパーツが外れにくくなりました

「Ver.2.0」では股間軸が可動するようになりました。また、「Ver.1.0」では左右のアーマーがポロポロ外れてしまうことが多かったのですが、「Ver.2.0」ではパーツが外れにくくなりました

脚部のデザインは大きく変化していて、「Ver.2.0」では肉付きのいいデザインに。ふくらはぎのパーツは開閉します

脚部のデザインは大きく変化していて、「Ver.2.0」では肉付きのいいデザインに。ふくらはぎのパーツは開閉します

可動範囲はどちらも広いのですが、「Ver.2.0」の場合、上半身がブロックごとに細かく動く、肩まわりの可動が向上、さらに手首付近が細かく動くなど、細部の可動域の進化っぷりに驚きます

可動範囲はどちらも広いのですが、「Ver.2.0」の場合、上半身がブロックごとに細かく動く肩まわりの可動が向上、さらに手首付近が細かく動くなど、細部の可動域の進化っぷりに驚きます

ここまで本体を比較してきましたが、成形色とデザインの変化だけではなく、「Ver.2.0」では可動するポイントが増えたのが特徴的でした。

「Ver.2.0」はめちゃめちゃ動く!

ここからは武器を比較しつつ、「Ver.2.0」の変態的可動を見ていきましょう!

シールドを比較。表面は、色やモールドが変化しています

シールドを比較。表面は、色やモールドが変化しています

「Ver.2.0」ではシールドの内側にグレーのディテールが追加され、のっぺりとした印象がなくなりました

「Ver.2.0」ではシールドの内側にグレーのディテールが追加され、のっぺりとした印象がなくなりました

ビーム・ライフルを比較。「Ver.1.0」(写真左)では「指可動ハンド」に持たせるため保持力に難がありましたが、「Ver.2.0」(写真右)では「ライフル持ち手」が付属するのでガッチリと持たせられます

ビーム・ライフルを比較。「Ver.1.0」(写真左)では「指可動ハンド」に持たせるため保持力に難がありましたが、「Ver.2.0」(写真右)では「ライフル持ち手」が付属するのでガッチリと持たせられます

ビーム・ライフルで攻撃!

ビーム・ライフルで攻撃!

やはり「Ver.2.0」のほうが動く! 上半身のみならず手足も細やかに動くので、派手なポージングが可能に!

やはり「Ver.2.0」のほうが動く! 上半身のみならず手足も細やかに動くので、派手なポージングが可能に!

もうRGの完成形なんじゃないか、コレ……

もうRGの完成形なんじゃないか、コレ……

ハイパー・バズーカを比較。一見同じように見えますが、「Ver.2.0」(写真右)では砲身が伸縮できるようになりました

ハイパー・バズーカを比較。一見同じように見えますが、「Ver.2.0」(写真右)では砲身が伸縮できるようになりました

ビーム・サーベルを比較。「Ver.1.0」(写真左)ではMGクラスの長いものが付属していましたが、「Ver.2.0」(写真右)では短くなり、バランスがよくなりました

ビーム・サーベルを比較。「Ver.1.0」(写真左)ではMGクラスの長いものが付属していましたが、「Ver.2.0」(写真右)では短くなり、バランスがよくなりました

なお、「Ver.1.0」のサーベルグリップは「背中に差す用」「手に持たせる用」と分かれていましたが、「Ver.2.0」では引き抜いたグリップをそのまま持たせられます。

ここもですが、「Ver.2.0」では専用の持ち手が付属するため、武器を持たせる際のストレスがなくなりました

ここもですが、「Ver.2.0」では専用の持ち手が付属するため、武器を持たせる際のストレスがなくなりました

飛びかかる「Ver.2.0」のガンダム! 平手が付属するのもうれしいですね

飛びかかる「Ver.2.0」のガンダム! 平手が付属するのもうれしいですね

「こいつ……動くぞ!」

「こいつ……動くぞ!」

仲よく肩組みをしてシメ!

仲よく肩組みをしてシメ!

「可動域最強」のガンダム爆誕! ただ、頭部には難あり?

新旧「RG 1/144 RX-78-2 ガンダム」を徹底的に比較してきましたが、いかがでしたでしょうか。1点だけ気になったのは、頭部の「バルカン埋没」問題。アップで見なければそこまで目立ちませんが、気になる方はここが改修ポイントになると思われます。

「Ver.1.0」から進化したポイントで最もうれしかったのは、パーツがポロポロ外れる弱点が改善された点です。今回撮影するにあたり2体をいろいろと動かしていたのですが、「Ver.1.0」はパーツがポロリするだけではなく、上半身が勝手に外れる、武器を落としまくるといったトラブルが多発しました……。しかし「Ver.2.0」はポロリがまったくありませんでした。それだけでも進化ぶりがうかがえますが、「Ver.2.0」の真骨頂は「変態的可動域」で間違いないでしょう。「コア・ブロック」構造ながら上半身が細かく可動し、肩まわりや手足が柔軟に動くのは非常に高評価です。可動面においてRGの完成形と言える内容に仕上がっていると思いました!

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ポッチ
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ポッチ
ガンプラレビューサイト「ポッチのガンプラ+」の管理人でガンダムマニア。都内で出版・コンサル系の会社を経営しております。ガンプラを愛し、ガンプラを組むのが生きがい。特に新旧キットの比較レビューが好きで、ガンプラの進化を研究しています。
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しえる(編集部)
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しえる(編集部)
生活雑貨・食品に加え、ウォーターサーバーなど、サービス系商品の記事をメインに担当している2児の母。自称「ポテチマスター」。ポテトチップスを中心に1日3袋のスナック菓子をたいらげるお菓子狂です。
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