単体発売された3D表示非対応の「ニンテンドー2DS」

9,800円のニンテンドー2DSと16,000円のNewニンテンドー3DSの差はどこに?

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9,800円(税別)という価格だけでも、気になっている人も多い「ニンテンドー2DS」(以下、2DS)。3D表示機能を省いたラインアップで、2016年9月15日より単体での販売がスタートしている。そもそも2DSは、2013年12月7日にアメリカなどで発売されており、そこから2年半を経た2016年2月27日に、日本でも「ポケットモンスター 赤・緑・青・ピカチュウ」それぞれと同梱した限定パックという形で登場し、あっという間に売り切れてしまったものだ。

今回は、通常版として単体販売された2DSと、16,000円(税別)で販売されている「Newニンテンドー3DS」(以下、New3DS)を比べてみて、何が“違う”のか? どちらが“買い”なのか? 気になる点をチェックしていこう。

2DSのボディカラーは、ブルー、レッド、クリアブラック、ピンク、ラベンダーの5色がラインアップされている

2DSのボディカラーは、ブルー、レッド、クリアブラック、ピンク、ラベンダーの5色がラインアップされている

ストレート型のデザインを採用した2DS

まず大きさだが、 縦ではNew3DS(開いた状態)、幅では2DSのほうが長いのがわかる。実測では、New3DSが縦147mm×幅142mmで、2DSが縦127mm×幅144mm。厚みは、2DSは手前が薄く奥が厚い傾斜のあるボディを採用し、New3DSを開いた状態に近くなるようなデザインになっているのが特徴だ。画面サイズは、2DSの上画面が3.53型と旧モデルの「ニンテンドー3DS」(以下、旧3DS)と同じで、New3DSの3.88型より若干小さい。下画面も旧3DSと同サイズの3.02型で、こちらもまたNew3DSの3.33型より小型になっている。重さは、2DSが約260g、New3DSが約253gとほとんど変わらない。

2DSのパッケージ。コンパクトなパッケージで、New3DSでは別売りのACアダプター(税別952円)付きと表示されている

開封すると、2DS本体、ACアダプター、ARカード、取扱説明書が入っていた。ACアダプター付きなので、本体だけ買ってもすぐに遊ぶことができる。なお、4GBのSDHCメモリーカードと専用タッチペンは本体に装着済みとなっている

左から順に、旧3DS、2DS、New3DS。こうして見ると、New3DSの液晶がひと回り大きいのがわかる。スライドパッドと十字ボタン、ABXYボタンの基本的な配置はどれもほぼ同じだ

2DSは、手前が薄く奥側は厚みのあるデザインを採用。New3DSと2DSを並べて横から見るとわかりやすい

2DSは、手前が薄く奥側は厚みのあるデザインを採用。New3DSと2DSを並べて横から見るとわかりやすい

折りたたみ式ではなくストレート型になったということで、2DSでは電源ボタンなどの配置場所が大きく変更されている。New3DSはボタン類が下画面側に集中していたのに対し、2DSでは中心寄りになっている印象を受ける。また、New3DSでは折りたたみ部分にあったLRボタンは、2DSでは本体上部の左右に配置された。LRボタンの場所は本体に厚みがあるので、違和感なく指がぴったりと収まるのがうれしい。スライドパッドやABXYボタンなどの配置場所が全体的に上部に移動したことで、目線の位置も下画面から上画面に移ったように思えた。最初は少し違和感があるかもしれないが、実際にプレイした限りでは問題なかった。

2DSのボタン配置は中心寄りになっている

2DSのボタン配置は中心寄りになっている

New3DSでは折りたたむことで自動的にスリープとなったが、2DSは手前側にスリープスイッチを用意。このスイッチを右へスライドすることで、いつでもスリープ状態に移行することができる。また、New3DSでは手前側にあったゲームカードを挿入するスロットは、2DSでは上部に移動。若干ながら奥行が深くなったようで、誤操作によるカードの飛び出しも少なくなりそうだ。スピーカーは、New3DSのステレオに対してモノラルだが、ヘッドホンを接続すればステレオでサウンドを聞くことが可能だ。

2DSの特徴のひとつが、本体手前右側にあるスリープスイッチ。それほど固いスイッチではないので、カバンの中にむき出しで放り込んでいると、ほかの荷物とこすれて解除されてしまう可能性もありそうだ。なお、ヘッドホンジャックは、New3DSでは中央にあったが、左側へと移動した

2DSでNew3DSよりもアクセスしやすくなったのが、右側面に設けられたSDカードスロットだ。New3DSでは背面のフタにあるネジを2本 ゆるめ、そこに現れるmicroSDカードスロットに挿さなければなかったが、2DSでは右側面のSDカードスロットのフタを開けるだけで抜き挿しが可能だ。なお、使用できるメモリーカードの規格はSDHCカードとなっている。

SDカードスロットは右側面に用意され、フタも上部へスライドさせるだけでオープンできる

SDカードスロットは右側面に用意され、フタも上部へスライドさせるだけでオープンできる

付属品として、4GBのSDHCカードが装着されている

付属品として、4GBのSDHCカードが装着されている

New3DSで追加されたZLやZR、Cスティックが付いていないのはもちろん、下画面側にNFCエリアも設けられていない。ほとんどの3DS専用タイトルは3D表示オフでも楽しめるようになっているが、3D表示が必須のものも一部存在する。あらかじめ遊びたいタイトルが3D表示必須かどうかは念のため確認しておこう。 なお、電源ボタンはNew3DSよりもわずかに凹んでいるので、間違えて押してしまう心配が少なくなっている。

また、背面には3DSなどと同じく2つのカメラが用意されており、3D写真の撮影が可能。撮影データは2DSでは3Dに見えないので、3D状態で鑑賞したい場合は3DSへとデータを移動する必要がある。

LRボタンの位置は、旧3DSやNew3DSと比べると少し上に移動している。手が小さい人は、若干押しづらいという印象を受けるかもしれない

背面には、3DSシリーズと同じくカメラが2つ搭載されている。3D写真の撮影はできるが、3Dで鑑賞するときは3DSで見る必要がある

2DSは液晶画面がむき出しなので、保護フィルムを上下両面に貼るなどの画面保護対策をとらないと、カバンの中などで知らない間にキズついてしまう可能性がある。保護フィルムと持ち運び用のケースは必須かもしれない

New3DSには「明るさの自動調節」「省エネモード」が搭載されているが、その機能は2DSにはない。ゲームで長時間遊びたい場合には、画面の明るさをあらかじめ1や2に設定しておくとバッテリー駆動時間が延びるようだ。ただし、無理はせず自分の見やすい明るさで遊ぶよう心がけよう

3DSと遜色のないパフォーマンスだが、New3DSに慣れていると……

2DSの処理速度は旧3DSとほぼ変わらないということなので、実際にソフトを動かして大まかに計測してみよう……の前に、New3DS専用ソフトである「ゼノブレイド」を2DSに挿すとどうなるのかを試してみた。実際にゲームカードを装着して起動しようとしたところ、「このソフトはNewニンテンドー3DS専用ソフトです。この本体では使用できません。」と表示される。New3DS専用ソフトは、2DSでは動かないので注意したい。

New3DSソフト専用ソフトを挿すと、このような警告のメッセージが表示される。どうやっても起動できないので、遊びたい人はNew3DSを選ぼう

「ゼノブレイド」は、2015年4月2日に初のNew3DS専用ソフトとして発売されたRPG。もとはWii用ソフトとして発売されたものを、New3DS向けにリメイクしたものだ。 オープンフィールドとシームレスに展開するバトル、神の骸を舞台とした人と機械との戦いをテーマにしているのが特徴だ。制作には「ゼノ」シリーズでおなじみ、モノリスソフトの高橋哲哉氏が関わっている

次は、読み込み時間が長いソフト「モンスターハンタークロス」を用いて、2DSとNew3DS、そして旧3DSでかかる時間やプレイの体感などをチェックしてみた。まずは、ホーム画面から「モンスターハンタークロス」のアイコンを選択して、上画面に注意書きが表示されるまでを計測したところ、2DSと旧3DSでは約20秒、New3DSでは5秒という結果に。さらに、ゲーム中にホームボタンを押して反応があるまでの時間も調べてみたが、2DSと旧3DSが約5秒かかったのに対して、New3DSは一瞬だった。これまで旧3DSで遊んでいた人が2DSに移行するのは問題ないが、New3DSのスピードに慣れてしまったユーザーにはじれったく思えてしまうかもしれない 。

最初の動画が2DSで、2番目の動画がNew3DSでの速度。実測で約15秒の差があった。最初に遊ぶ本体が2DSだったり、旧3DSからの移行なら問題なさそうだが、New3DSからだと待たされる印象を受ける人もいるだろう

「モンスターハンタークロス」は、2015年11月28日に発売された3DS用ソフト。14種類の武器に加え、さまざまな狩技と4種類の狩猟スタイルが追加され、これらをクロスさせることで自分だけのハンティングスタイルで狩りを行うことができる。オトモアイルーが操作可能なニャンターモードも追加され、ニャンター専用のクエストも登場

3D表示が不要な人、子どものプレゼントに最適。コスパにすぐれる

2DSは、New3DSと比べると6,000円ほど安い価格で購入できるうえ、別売りのACアダプターも付属するなどコストパフォーマンスが高い。これまで、3DSシリーズは値段の面からちょっと買いづらい……と渋っていた人でも、ほぼ1万円で購入できるため気軽に購入に踏み切れるはずだ。「モンスターハンター」シリーズや「ドラゴンクエスト」シリーズなどの有名タイトルだけでなく、バラエティ豊かなジャンルのソフトが充実しており、誰もが満足して遊べるハードなのは間違いない。

安く買える分、3D表示には対応しないが、6歳以下の小さな子どもの場合、3D表示を見続けると目の成長に影響する可能性があるため、もともと3D表示をオフして遊ぶように案内されている。そういった面でも、小さな子どもが遊ぶ分には、3D表示非対応であっても問題ないと言えるだろう 。とはいえ、液晶画面に傷つかないような配慮だけは忘れずに行いたい。また、処理速度の面ではNew3DSのほうが有利だが、3DSからの移行であれば体感速度は同じなので問題ないはずだ。

これらを踏まえると、初めて購入する3DSソフトが遊べるハードとして、または現在3DSを所有している人の買い換えや買い足し、さらには子どもへプレゼントするゲーム機としては最適といえるだろう。興味があったものの、まだ3DS本体を所有していなかったという人は、2DSを購入して3DS用ソフトで遊んでみてはいかがだろうか?

音無 欒

音無 欒

主にコンシューマ&ソーシャルゲームの記事を手がけるMac好きIT系ライター。ゲーム歴は40年弱。80年代のマイコン弄りや深夜アニメなどが元気の素。

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2017.8.23 更新
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