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一家に1台が当たり前の時代来る?

パナソニックの宅配ボックスは26年の歴史あり! 実際設置すると快適さスゴいらしい

世はまさにネット通販隆盛期。2017年頃から取りざたされている宅配便の再配達問題もあり、ここ1〜2年で「宅配ボックス」への注目度が急激に高まっています。

これから家を新築する場合、宅配ボックスを含めて玄関の設計を考える方も多いでしょう。そしてそれ以上に、「今住んでいる自宅に、宅配ボックスを後付けしたい」という人は多いかと思います。価格.comマガジンでも、過去に関連テーマの記事を掲載したところ、高い注目を集めました。

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さて、今住んでいる自宅に宅配ボックスを“後付け”するなら、もっとも手軽なのは「既製品の宅配ボックスを購入する」ことですよね。

そこで今回は、住宅向け宅配ボックスの販売メーカーとしてまず名前が挙がる、パナソニックの製品情報をお届けしましょう。実際に、同社の宅配ボックスを自宅に設置した「ユーザーさんの生の声」もご紹介します!

実は1992年からあった! パナソニックの宅配ボックス

そんなわけで近年話題の住宅向け宅配ボックスですが、実はパナソニックでは1992年から販売しているんです。宅配ボックスという製品カテゴリー自体、これまでさほど注目されていないものでしたが、パナソニックでは26年前からこのカテゴリーに着目していたんですね。

ここでご紹介するのは、戸建て住宅用の「COMBO」(コンボ)というシリーズで、2018年12月時点で以下の4種類をラインアップ。玄関への据え置きや壁かけ、壁への埋め込みなど、さまざまな設置シーンに対応します。

こちらが「COMBO」シリーズ。写真は、シリーズ内でもっとも大きいサイズの「ミドルタイプ」

こちらが「COMBO」シリーズ。写真は、シリーズ内でもっとも大きいサイズの「ミドルタイプ」

▼コンパクトタイプ(壁掛け/アーキフレーム取り付け)
「CTNR4040R(L)」(前出し)59,500円(税別)
・受け取り最大サイズ/重さ:340(幅)×360(高さ)×80(奥行)mm/5kgまで
・入る品物の例:本やDVDなど

▼スリムタイプ(壁埋め込み/据え置き/専用ポール取り付け/アーキフレーム取り付け)
「CTNR4010R(L)」(前出し)60,500円(税別)
「CTNR4011R(L)」(後出し)71,700円(税別)
・受け取り最大サイズ/重さ:130(幅)×500(高さ)×350(奥行)mm/10kgまで
・入る品物の例:缶ビールの箱など

▼ハーフタイプ(壁掛け/専用ポール取り付け/アーキフレーム取り付け)
「CTNR4030R(L)」(前出し)66,100円(税別)
・受け取り最大サイズ/重さ:340(幅)×500(高さ)×150(奥行)mm/10kgまで
・入る品物の例:お米(10kgサイズ)など

▼ミドルタイプ(壁埋め込み/据え置き/専用ポール取り付け/アーキフレーム取り付け)
「CTNR4020R(L)」(前出し)77,300円(税別)
「CTNR4021R(L)」(後出し)88,500円(税別)
・受け取り最大サイズ/重さ:340(幅)×500(高さ)×350(奥行)mm/20kgまで
・入る品物の例:みかん箱など

パナソニック株式会社 エコソリューションズ社の発表資料によれば、同社の住宅向け宅配ボックスは、2016年頃から一気に売り上げが増加。さらに2017年度の販売台数は約3万台で、前年比約5倍になりました。社会的に話題となった再配達問題もあり、「販売スタートから四半世紀を経て、突如ブレイク」という状況のようです。

パナソニックの住宅向け宅配ボックスの売上は、やはりネット通販が一般に浸透した2016年から一気に右肩上がり。その時点でも前年比約2倍ですが、2017年度はさらにそこから同約5倍に。同社では、2021年度までに約15万台の売り上げ規模を目標に掲げています

ユーザーがDIY感覚で設置可能! 電源不要で使える

それでは、COMBOシリーズのポイントをざっとご説明します。第一の特徴は、ユーザーが自分で設置できる点です。特に、2018年10月発売の「ミドルタイプ」最新モデルは、一般ユーザーでも使いやすい取り付け金具が付属しており、DIY感覚で設置できるように工夫されているんです。

また、電源不要で使えるのも特徴。同社の昔の宅配ボックスには、100V電源や乾電池を必要とするものもありましたが、2007年に登場した「COMBO」シリーズから電源不要になりました。本体を玄関に設置すれば、それだけで使い始められるという手軽さがうれしいところ。

実際にCONBOシリーズの「ミドルタイプ」を使用しているユーザーさんの話では、「設置時、特に問題はありませんでした」とのこと

もちろん、食品などの生ものや、タイヤホイールなどの大型荷物は入れられません。しかし、ちょっとした日用品や本・BD/DVDなどの荷物であれば、基本的には問題なし。しかも、自動でハンコを押す機能もちゃんと付いています(※出荷主の指定で直接引き渡ししなければならない場合など、例外はあるので注意)。

ちなみに「イマドキなら、スマートホーム対応はしないの?」と思う方もいるかもしれませんが、パナソニックが手がけるHEMS機器「AiSEG」(別売)を取り付けることが可能です。ボックスのドア内側にAiSEGを取り付けておくと、宅配業者がボックスに荷物を入れてドアを閉めたのを検知して、ユーザーのスマートフォンに荷物が届いたことを通知してくれます。

宅配業者は、荷物をボックスに入れてドアを閉めたら、ドアにある差し込み口から伝票を入れ、「なつ印」ボタンを押せば受け取りのハンコが自動で押されます(写真左)。AiSEGはドア内側の上部、緑枠の部分に取り付けることができます(写真右)。ただし、AiSEG自体には電源が必要

ベターリビングの認証を得た安心設計

さて、いくら手軽に設置できるとは言っても、宅配ボックスは荷物を入れておくものですから、「安全性」も気になります。そこでひとつの目安となるのが、「一般財団法人ベターリビングの認定基準を満たしているかどうか」です。

ベターリビングが住宅向け宅配ボックスに付与する「BLマーク」。宅配ボックスを選ぶ際の、ひとつの目安として注目してみましょう

実は2017年まで、戸建て用の宅配ボックスについては、明確な設置基準がありませんでした。それが今年2018年2月にようやく、住宅部品の優良認定事業などを行うベターリビングによって、住宅向け宅配ボックスの優良認定基準が定められたのです。(→くわしくはこちらの記事を参照)。一部抜粋すると、以下のような要件になっています。

・子どもの閉じ込めを防止するため、設定された保管箱の大きさ・通気性を有する
・宅配ボックス自体の持ち運びを防ぐため、基礎への緊結がされていること
・子どもがのぼったりしないよう安全を確保するため情報提供する
・書留郵便等の配達サービスに対応した、施錠の強さを備えていること
……など。

認定基準をクリアした宅配ボックスには、「BLマーク」のシールが貼付されます。パナソニックのCOMBOシリーズは、このベターリビングの認証を得た第1号の宅配ボックスなんです。まさに安心設計!

COMBOシリーズの現行製品は全てBLマークを取得しているので、安心して選べます(認証を取得したのは2018年6月なので、それ以降に販売されている製品には同シールが付いています)

くわしくは企業秘密ですが、もちろん、ドア上部のすき間から無理矢理こじあけるといったようなことはできない特別設計です。26年にわたる製品開発の知見が生かされています

子どもがかくれんぼなどで中に入って、誤って閉じ込められてしまったような場合も想定し、内側からであればドアに付いた白い羽根を回して開けられる仕様になっています

再配達率が大幅減少! 実際に使っているユーザー生の声

近年ネット通販市場が拡大し、宅配便と再配達サービスの利用者が増加している背景には、共働き家庭の増加といった社会環境の変化があります。ネット通販で買い物をするシーンが増えながらも、共働きのため、平日昼間に自宅で宅配便を受け取れない世帯が多いわけですね。

そんな中、パナソニックでは、住宅向け宅配ボックスの売り上げが急激に伸び始めた2016年から、その設置実証実験を積極的に行っています。

「共働き率日本一」というデータが出ている福井県(あわら市)での実験では、なんと同社製宅配ボックスの設置によって同市内の再配達率が49%から8%に減少したそう。また、日本一学生が集中するという京都市では、宅配ボックスの設置によって集合住宅における再配達率が43%から15%に減ったそうです。いずれも大きな数字ですよね。

過去2回の宅配ボックス設置実験では、いずれも再配達率を大幅に下げる結果となりました。しかも京都での実験においては、モニター世帯の100%が使用感に満足したそう

▼世田谷区の「子育て家族」を対象に、宅配ボックス試験プロジェクト実施中

同社は現在、実証実験の第3弾として、人口増加率の高い東京都・世田谷区にて「子育て家族」を対象としたプロジェクトを実施中です(2018年12月〜2019年1月)。小さい子どもがいる家庭に宅配ボックスを設置することで、宅配便の受け取りストレスを減らすというものです。

「子育て世帯」の宅配受け取りをスムーズにするプロジェクト進行中! 共働きで子育てする核家族世帯からは、平日夜や休日に子どもをあやしながら玄関に出るのが難しいといった声が多いようです。そこで、「自分が応対しなくてもよい」宅配ボックスへの注目度が高まっているわけですね

今回の実験で、実際に「ミドルタイプ」を設置しているモニター世帯の方に話をうかがったところ、喜びのコメントをいただきました。以下、要約してお伝えしましょう。

「多いときで週に2〜3回くらいネット通販を利用するのですが、宅配ボックスを使用し始めてからとにかく受け取りが楽で快適になりました!」

「地区の宅配業者さんには、勝手口に宅配ボックスがありますと伝えただけ。スムーズに使っていただいているようで、今までにトラブル等はありません」

「子どもの洋服くらいであれば、段ボールが小さいのでボックスの中に入れてもらえますし、かなり活用できています」

「設置も簡単で、取り付け時も特に問題はありませんでした」(※あくまでもこのお宅の場合はですが、配達担当業者が設置も少し手伝ってくれたそうです)

こちらのお宅では、玄関に設置するとゴチャゴチャしてしまうので勝手口に設置。このスタイルもアリですね!

こちらのお宅では、玄関に設置するとゴチャゴチャしてしまうので勝手口に設置。このスタイルもアリですね!

玄関ポストには、付属のシールを貼っておいているので、宅配業者にとってもわかりやすい目印に

玄関ポストには、付属のシールを貼っておいているので、宅配業者にとってもわかりやすい目印に

特に使い方に迷うということもなく、快適に利用されているそうです

特に使い方に迷うということもなく、快適に利用されているそうです。水やお米といった重量のある荷物はあまりネットで買わないそうで、宅配ボックスに入る日用品をメインに配達してもらっているということもあり、特に便利さを実感されているよう

ユーザーさんと直接お会いして上記の感想をうかがったのですが、「実際に使うと快適さがケタ違いである」ということがかなり伝わってきました。製品として、優良認定基準をクリアしているという安心感も大きいですよね。今回の実験は2019年1月までとのことで、最終的にどういった結果が得られるか、興味深いところ。

パナソニックでは、これらの実験を行いながら、宅配ボックスを普及促進させて「社会課題の解決を図る」としています。同社では、2030年に住宅向け宅配ボックスの新築設置率100%、既築設置率50%を目標に掲げ、「宅配ボックスのインフラ化」を目指します。

そうなると、ゆくゆくは郵便ポストと同じような感覚で、一家に1台宅配ボックスの設置が当たり前になるかも? 今よりもっと便利になる、宅配便を取り巻く未来に期待したいです。

杉浦 みな子(編集部)

杉浦 みな子(編集部)

オーディオ&ビジュアル専門サイトの記者/編集を経て価格.comマガジンへ。私生活はJ-POP好きで朝ドラウォッチャー、愛読書は月刊ムーで時計はセイコー5……と、なかなか趣味が一貫しないミーハーです。

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