傘というと雨の日の必需品というイメージですが、最近は日傘も注目されていますね。さすがに、東京都の“かぶる日傘”は、街中ではあまり使いたくありませんけど、傘が何かにつけて注目されているように思います。
ここまできたら、今月のテーマはもうおわかりですよね。はい、そのとおり「傘」です。しかも、筆者が選択する以上、まともな傘じゃないこともおわかりですよね。ということで、おもしろ傘大集合の始まりです。“かぶる日傘”を超えるインパクトのある商品が登場するのでしょうか!?
まずご紹介するのはこちらの「ライフルアンブレラ」。はい、文字どおりライフル銃を思わせるフォルムが特徴の傘で、持ち手と先端の部分がライフル型に作りこまれています。また、引き金を引けばワンタッチで傘が開くギミックも楽しいですよ。背負い用のショルダーケースも付属しており、実用性と遊び心を兼ね備えたユニークな商品です。なお、傘とケースの柄は迷彩色になっております。
傘の持ち手の部分がライフルの銃床のように作られています
石突き部分は、ついつい構えたくなる照準器と銃口のような形状に
背負い用のショルダーケースも付属。玄関にぶら下げてみました
この傘を持つと、子供の頃に傘をライフルのように構えて遊んでいたことを思い出しました。でも、この「ライフル型雨傘」の見た目はリアルライフル。弾は出ませんが、決して銃口を人に向けないようにしてください。危ない人と間違えられて、通報されても知りませんよ。
「ライフルアンブレラ」の興奮が冷めやらぬ中、さらなる興奮を求めてこんな傘も買ってしまいました。こちらは、日本刀をモチーフにした「日本サムライ刀傘」。傘の持ち手の部分が日本刀の柄のようなデザインになっており、手に取ると、かなりのインパクトがあります。さらに、傘生地には8種類の家紋がプリントされており、雨にぬれるとさらに家紋が浮き出るというサプライズも。すべて有名武将ばかりなので、戦国武将好きにもおススメです。
日本刀の柄をイメージした、インパクトのある持ち手
さすがに石突きは、刀の刃先のようなデザインというわけにはいきませんでした
傘には8種類の家紋がプリント。さらに、ぬれるとさまざまな家紋が浮き出るというお楽しみも♪
こちらもショルダーケースが付属。いつでも持っていけるように玄関でスタンバイさせております
雨の日は普通の傘として、ぬれて浮き出た家紋を楽しみながら、雨の中をお進みください。しかし、見た目は限りなく日本刀、ゆめゆめ町の中で振り回すようなことはおやめください。危険人物と間違われて、通報されても知りませんよ。なお、「ライフルアンブレラ」と「日本サムライ刀傘」の2本差しは、勇気がないのでさすがの筆者も実践しておりません。
続いてはこちらの「アイアンゴルフアンブレラ」。筆者のようなゴルフ好きが、傘を持っているときについついやってしまうアドレス(ゴルフスイングの構えのこと)のマネ。中には、アドレスだけではもの足りず、手首を返して傘を左右に動かしたり、人がいないことを見計らって軽く素振りしたり、なんてこともときどき……。「アイアンゴルフアンブレラ」はそんな練習熱心(?)な方にピッタリ。先端部分がアイアンの形になっており、しかも、握りの部分はゴルフクラブ用の本物のグリップを採用! なんと、すばらしい傘なのでしょう♪
長さは約103cm、筆者愛用の3番アイアンと同じくらいです。ちなみに、ロフトは5番アイアンかな?
ヘッド、いや石突き部分もよくできています。筆者愛用の本物(右)と比べてもこのとおり
筆者のクラブ(左)と同様キャビティバックですが、ちょっと作り込みが甘いかも!?
グリップは一般的なゴルフクラブでも使われているものと同じ。グリップの練習ならいつでもできます
構えたときの感じはいいのですが……
傘として使うのはちょっと恥ずかしいかも
これまでご紹介したライフルや日本刀ほどのデンジャラスな雰囲気はありませんが、こちらの傘も、そこはかとなく“変わった奴”感を醸し出せるすてきな傘に仕上がっております。なお、駅など人が集まる場所で、この商品に限らず傘などを振り回すのは危険なので絶対におやめください。ついつい素振りしたくなる形状の「アイアン ゴルフアンブレラ」ですが、グリップの握り方を確かめたり、アドレスを確認したりするところまでにとどめておいてくださいね。
突然ですが、雨の日にカバンを持っての通勤や通学はおっくうですよね。傘をさして歩いているときはまだしも、電車に乗ると右手にカバン、左手に傘という具合に両手がふさがってしまい、「つり革が持てない〜」なんてことも。そんなときに活躍するのが、続いてご紹介する「ランブレラ(rumbrella)」。ポイントは「r字型」の持ち手。アルファベットの「r」のように、小さな突起があることで、手にピッタリとフィットする持ちやすさを実現。さらに荷物も掛けられるとても便利な傘に仕上がっております。
左は普段愛用している一般的な傘。「U字型」の持ち手です。一方、右の「ランブレラ」は持ち手が「r字型」。アルファベットの「r」のように、小さな突起があります
「r字型」では、突起部分が手のひらにピッタリとフィットするので、強い風や大雨でも傘のぐらつきを抑えてくれます
こんな感じで、持ち手にカバンを掛けられます。耐荷重は5kgなので、結構大きなカバンでも大丈夫そう
実際に使ってみると、傘にカバンを掛けられるということがどれほど便利か実感いたします。電車の中はもちろんですが、エスカレーターに乗るときや切符を買うときなど、さまざまなシーンでの活躍が期待できますよ♪
みなさんは「メリケンサック」という、拳にはめて使う金属製の武器をご存じですか? ほかにも「カイザーナックル」や「ナックルダスター」なんて呼び方もあるようです。ひと昔前の漫画やアニメでは、ケンカのシーンで定番の武器としてよく登場していました。なんと、そんなメリケンサックと傘が合体した「ナックル傘」を発見。もちろん即座に購入してしまいました。
傘の持ち手の部分がメリケンサックに。写真はシルバーバージョンですが、ゴールドバージョンもあります
しっかりと握れるのがいいですね。ちなみに、傘を広げた直径は約98cmと折りたたみ式では十分な大きさ
喧嘩上等じゃない方は、隠すように握るほうがいいかも!?
普通の折りたたみ傘の持ち手は小さいものが多く、いつも持ちにくさを感じていたのですが、これならしっかりホールドできて強風でも傘が飛ばされることはなさそうです。ジョークグッズかと思いきや、意外にも実用的な部分がありました。また、メリケンサック部分は金属製ではないので、見た目ほどは重くありません。なお、メリケンサックを握っていると、なんだか自分が強くなったように勘違いしそうですが、「ナックル傘」は武器ではありませんのでご注意を。
みなさん「ニコイチ」って言葉はご存じですか? 漢字で書くと「二個一(二娘一や二戸一とも)」、つまり2つ(以上)のものを組み合わせて1つのものを作ったり、修理したりするときに使います。普通は車や機械、工具などで使う言葉ですが、今回ご紹介する「ニコイチ」は、何と傘。その名も、「がっちりニコイチ傘」。2本の傘が合体した、なんとも不思議な構造です。
使い方もちょっと変わっています。まずは、傘の先端部分(石突き)のロックを外してから、柄のボタンを押して開きます。傘が開くとビックリ! 正直言って、非常にでかいです。
見た目は普通の傘ですが……
傘の石突きにある「ON」のボタンを押して、ロックを解除します
持ち手も結構な迫力があります
傘が開いたときのサイズは1170×1100mmとかなり大型
なお、「ニコイチ」には2つで1セットという意味もあり、とても仲のいい友だち同士のことをいう場合もあるようです。カラーリングは、ブラック、レッド、ピンク、イエローの4色。かなり大きな傘なので、2人が寄り添えば、大雨でもぬれることはなさそうですし、骨組みもがっしりしているので、強風でも安心して使えそうです。ただし、重さも755g(一般的なビニール傘が400g程度、紳士用のしっかりした傘でも600g程度です)と、なかなか重量級の仕上がりとなっているのでご注意を。
これまで、ちょっと変な、いや個性の強い傘をご紹介してきたので、ここらでちょっと口直しが欲しいとこですね。ということで、こんなおいしそうな傘はいかがでしょうか?
ご紹介するのは、「ベジタブレラ」という折りたたみ傘。レタス(サニーレタス)のような姿の折りたたみ傘なのですが、そのデザイン性、遊び心、細部までの作り込み、さらにお値段も含めてまさに逸品といえる出来ばえです。
こんな箱に入って届きました。産地直送の高級野菜みたい♪
持ち手のほうから撮影すると傘だとわかりますが、上の写真では本物の新鮮野菜みたい!
野菜をおいしく見せるというあの紫色のシールをバンドにしちゃうなんて、遊び心とデザイナーのセンスがうかがえます
傘を開くとこんな感じです。外側から内側にかけてだんだんと色の濃淡が変化していくという芸の細かさも秀逸
デザインに目を奪われがちですが、傘としての機能も秀逸です。雨の日は、みずみずしい新鮮野菜のようにしっかりと水をはじいてくれますし、表面にはUVカットも施されているので、日傘としても使えますよ。また、何度使っても表面のしわくちゃ加工はそのままなので、あえてぐちゃぐちゃっとたためばいつまでも新鮮野菜のまま。商品としての魅力はたくさんあるのですが、筆者に似合うかどうかは別問題です……。
コーヒー好きの筆者にとって、仕事を始める前に飲むコーヒーは、なくてはならない一種の儀式のようなもの。会社勤めの頃は、いつも決まったお店でコーヒーを買っていくのが日課でした。しかし、雨の日はカバンを片手に傘を持つので、コーヒーを運ぶのにもひと苦労。そんなときに便利なグッズが「カフェブレラ」。コーヒー好きの方、注目ですぞ。
取っ手のデザインがポイント。カフェとアンブレラを合わせて「カフェブレラ」ってことです
「カフェブレラ」の特徴は、カップホルダーになった持ち手部分。ここにコーヒーカップを入れれば、雨の日でも楽々持ち運びができます。持ち手部分とホルダーの角度が絶妙で、傘を斜めに持った状態でコーヒーカップがちょうど水平になるように設計されております。もちろん傘としての機能もキチンとしていますよ。
持ち手部分がカップホルダーに
カップを取り付けるとこんな感じに。ちょっと持ちにくいのはご愛敬ということで♪
傘の直径は93cm、骨組みもしっかりしております
映画などで、コーヒーを片手にビジネスの最前線で働くニューヨーカーが通りすぎるシーンをよく目にします。ニューヨーカーに大人気……かどうかはわかりませんが、筆者の周りでは大人気になりつつある、かな!?
さて、今回もユニークなものが大集合しましたね。それでは、いつものように順位をつけておきましょう。やはり細部にまでこだわって作られた「ベジタブレラ」が、ユニークさだけでなく完成度の高さも秀逸で第1位となりました。ただし、男性が使うにはちょっと勇気がいるかもしれませんけどね。
第2位は「ランブレラ」。持ち手の部分に小さな突起を付けただけですが、実際に使ってみるとその突起がどれほど便利か実感できます。見た目も悪くないですし、これは万人におススメできそうです。
第3位は、ゴルフ好きの筆者としては「アイアンゴルフアンブレラ」としたいところですが、「ナックル傘」といたしました。だって、男の子だもん!
ちなみに、ライフルや刀を模した傘をご紹介しておりますが、ほかにも短銃スタイルの傘も所有している筆者でした♪
主に東京の湾岸エリアに生息しているが、中国、タイ、インドネシアなどでの発見情報もあり、その実態は定かではない。仲間うちでは「おっちゃん」と呼ばれることも。