P&Gは、男性用シェーブケアブランド「ジレット」から、世界で初めて「温熱バー」を搭載したT字カミソリ「ジレットラボ ヒーテッドレーザー(Gillette Labs HEATED RAZOR)」を発売した。
「ジレットラボ ヒーテッドレーザー」。替刃2個入りのスターターパックは、23,980円(税込)。全国の東急ハンズやロフトで販売される
「ジレットラボ ヒーテッドレーザー」は、5枚刃の下に搭載された「温熱バー」が温かくなることで、剃るたびに温感の心地よさと、ジレットならではのなめらかな剃り心地を同時に実現したT字カミソリ。
刃の下のゴールドの細長プレートが「温熱バー」
「温熱バー」は、本機の電源をオンにした後、約1秒で加熱。最後のストロークまで温熱を維持するため、安全でムラのない温かさが体感できる。温度は、日本人の肌に合わせた43℃か50℃に設定可能。スイッチひとつで切り替えられる。
本体のボタンを長押しして温度を切り替える。50℃設定だと濃いオレンジに、43℃設定だと黄色にライトが発光
ところで、「温熱バー」によって温感を発生させる理由だが、メーカーいわく、これからシェービングする肌を温めることで、刃の引っかかりなどによる痛みをやわらげるためだという。というのも、温感と痛覚は、肌の同じ神経によって感じ取っているため、先に温感を与えることでシェービングの痛みを感じにくくさせるのだという。
電源は、リチウムイオン電池を使用した充電式。フル充電6時間で約18分間の連続使用が可能なうえ、60分の充電だけでも約6回使用できる。また、完全防水なので、風呂剃りにも対応するのがうれしいポイントだ。
充電時は、充電ポートのヘコみに本機を置くだけ
メーカーいわく、本機に搭載されるリチウムイオン電池の寿命は5年間ほど。また、充電器には磁石が搭載されているため、写真のようにスタイリッシュに充電・保管できる
電源をオンにしているシェービング中も、もちろんシェービング後も水でガンガン洗える
まずは、50℃に設定してシェービング。肌に当てると、温かいというより結構熱い! シェ−ビング途中、写真撮影のために本機を肌の上で1〜2秒止めていただけで、「アツッ!」となるほど。確かにこの温度だと、温かさに気を取られて、シェービング時の冷たい刃が肌に当たる感覚や、ヒゲが引っかかったときのチクッとした痛みは感じなさそうだ。実際、今回は特に痛みは感じずに、スムーズにシェービングできた。
最初のひと剃りで、「温熱バー」の心地よさが体感できた! この斬新な体験は、誰でも驚くはず
途中で43℃に温度を変更してみた。こちらは適温で、落ち着いて心地よく剃り上げることができた。日本人のために入れた機能というだけあって、筆者にとってもどちらかというと43℃設定のほうが好み。
本機の宣伝文句に「蒸しタオルで温めたような心地よさ」とあるが、確かに近いかもしれない。たとえるなら、理容室などでアツアツの蒸しタオルを口周りにかぶせてもらった瞬間のグーッと温められたときの熱さが50℃設定のほう、そのあとジンワリとした温もりがキープされているときの温かさが43℃設定のほうとイメージしてもらうとわかりやすいと思う。
また、一般的にT字カミソリによるシェービングは、シェービングフォームやジェルを一緒に使用する。それらのヒンヤリとした冷感を感じながらシェービングするものなので、本機は冬の寒い朝などでも重宝しそうだ。
リチウムイオン電池を内蔵しているものの、本機の重量は75g。もちろん一般的な非電動のT字カミソリよりは重いが、手が疲れるほどではない
ハンドル部分は太めだが、男性の手ならしっかりとフィットして操作しにくいことはないし、長さ15.8cmのサイズ感も悪くない
シェービングの前後比較。このヒゲの長さなら4分前後で見事に剃り上げられる。ヒリヒリ感は少しだけ発生した
とはいえ、5枚刃による深剃りなうえに肌が乾燥するので、本機使用後は化粧水と乳液によるアフターシェービングケアが必要だ。
「ジレットラボ ヒーテッドレーザー」の替刃は、専用5枚刃替刃を使用する。これが8個入りで5,808円(税込)。同社最上級の「ジレット フュージョン プロシールド」の替刃8個入りがだいたい4,000円前後で1個当たり500円と、「ジレットラボ ヒーテッドレーザー」のほうが割高だ。初期費用である「スターターキット」の23,980円ももちろん無視できない。
しかし、この温感シェービングは唯一無二の機能で、本機でしか味わえないもの。本日2020年2月12日より、「表参道B SAPCE」に設置されたポップアップショップで3日間限定でシェービング体験ができるので、気になる人は購入前にぜひ試し剃りしてみてほしい。