警察庁のデータによれば、平成27年の侵入窃盗の発生件数は86,373件だそうです。防犯意識の高まりもあってか、過去最多だった平成14年に比べて四分の一程度に減っており件数自体は減少傾向にあるそうですが、決して少ない数とはいえません。そこで今回は、玄関の施錠をより強固にするためのいいモノをご紹介いたしましょう。
それがこちら
パッケージの中には、本体に、取り付け用ネジ、キー3本、ドライバーなどがセットされています
今回ご紹介するのは、株式会社ガードロックの「チェーンでロック」という商品。防犯上とても役立つ玄関のチェーンロックですが、外出時には使うことができません。しかし「チェーンでロック」があれば今使っている玄関ドアに追加するだけで、外側からチェーンの施錠・開錠が可能になります。普通、ドアチェーンをかけるのは部屋の中からですが、この商品はお出かけするときに外からドアチェーンをかえることができるのです。
もちろん、大掛かりな工事をしたり、扉や壁に穴を開けたり、なんて必要もないので、賃貸住宅にお住まいの方も安心して取り付けできます。
外出時にしっかり施錠していても、泥棒はピッキング(特殊な工具などで鍵を開けること)やサムターン(ドアの内側にある、回転させてドアを施開錠する部品)回しといったテクニックを駆使して住居に侵入してきます。「チェーンでロック」があれば、仮に玄関の鍵を開けられてもチェーンロックが扉の開くのをしばらく防いでくれます。
もちろん、「チェーンでロック」があれば万全ということではありませんし、エキスパートに掛かれば開錠されるでしょう。しかし、開錠に時間が掛かれば侵入をあきらめる可能性は高くなるため、防犯上は簡単に開かないということがきわめて重要になります。
チェーンレールに本品を取り付けることで、ドアの外側からでもチェーンロックを施錠、解錠することができます。今回はメーカーさんからサンプル台を借りて撮影しました。理由は後述します…
チェーンレールに取り付けました。もちろん、部屋の内側から見たところです
画面左が家の外側です。お出かけのときは外から施錠する前にドアを開け、すき間からチェーンを引っ張り出します
チェーンをセットし、施錠すれば完了
外からドアを開けられても、チェーンがすぐに外れることはありませんでした
筆者宅で取り付けて撮影しようともちろん思っていましたが、チェーンロックの形状や取り付け方向の問題で、うまくいきませんでした。だからサンプル台をお借りしたというわけです。
筆者の今の住まいは、チェーンを使わない金属製のロックでした。これには取り付けることができません
そしてこちらが実家の玄関扉。なお、筆者宅のレールは縦に取り付けられています。取扱説明書には「ドアチェーンの縦使用も可能です」とありましたが…
しかし、「チェーンでロック」を取り付けると、その厚みの分だけチェーンにたるみというか余裕ができます
たるみの分だけ余裕ができるので、扉を少し開けた状態でも「チェーンでロック」をレールから外すことができてしまうんです…
取り扱い説明書には「チェーンのたるみが多く施錠後に取り外せる場合はレールとホルダーの位置調整をしてください」とあります。しかし、金属扉を加工して位置調整するのは筆者のような素人には無理なので、今回はここで断念いたしました。今回の結果はあくまで筆者宅の玄関扉に限った話です。「レールが横向きに取り付けられていたら」、「位置調整したら」どのような結果になるのかは筆者にはわかりませんので、ご了承願います。
ただし、玄関の鍵を破ってもチェーンが掛かっていれば、泥棒には“防犯意識の高い面倒くさい家”と思われる可能性は高いのでは!?
主に東京の湾岸エリアに生息しているが、中国、タイ、インドネシアなどでの発見情報もあり、その実態は定かではない。仲間うちでは「おっちゃん」と呼ばれることも。