DIYや車いじりなどの外作業中、「ちょっとメモが取りたい!」ということは、案外あるんじゃないでしょうか。たとえば必要なネジの本数だとか、木材の寸法だとか。あと、いきなり携帯電話にかかってきた連絡の内容を書き留めたい、なんてこともあるはず。
そういうとき、ワークグローブや軍手を外して、ポケットからペンとメモ帳を取り出して、書き込んだらまたポケットに戻して、グローブを着け直して……というのが、かなりの手間なんです。
メモがないときは、仕方なく手の甲にメモってしまうことも
メモは出しっぱなしでもいいんですが、そうなると作業のじゃまになることも。かといってポケットにしまうと、メモした内容をすぐに確認できないのがまた面倒くさい……。
いっそのこと、メモ帳じゃなくて手の甲にダイレクトに書いちゃう、という人も多いようですが、それにしたってグローブを外す手間はあるし。そこでおすすめなのが「メモ機能の付いたワークグローブを使う」ということ。実際に使ってみると、メモ機能付きグローブ、めっちゃ便利でした!
軍手やワークグローブは、DIYなどの作業に必須のアイテム。最近は安価で安全かつ作業がしやすい製品がいっぱい発売されているので、使わないという選択肢はありません。そして、そこに「メモが取れる機能」が付くと実用性はさらにアップするんです。
ウェモ×コーコス信岡のコラボ製品「wemo×GEAR ROCK メモグローブ」。指あり(左)と指きり(右)の2タイプあり
サイズはM・L・LLの3つ。中指長9センチの筆者はLLサイズがジャストでした
「wemo×GEAR ROCK メモグローブ」は、手の甲部分に、シリコン製ウェアラブルメモ「wemo」と同機能を持つシートを搭載したグローブ。表面のツルツルした面に、油性ボールペンを使って書き込みができる仕様です。
感覚的には「手の甲にメモする」ぐらいのラフさで使えるのがとても楽だし、それでいて着脱の手間がなく、手が汚れない、というのも割と大きなメリットだと思います。
甲部の「wemo」シート部分(黄色いところ)には油性ボールペンでそのまま書き込み可能
「それ、手が汚れない代わりにグローブが汚れるだろ!」と思われたとしたら、おそらく「wemo」を知らない方でしょう。大丈夫、このボールペンの書き込み、簡単に消せちゃうんですよ。
「wemo」はシリコンの表面に特殊コーティングを施してあるため、油性ボールペンで書き込みできて、不要になったら消しゴムを掛けるときれいにクリア。これで何度でも繰り返し使えます。アルコールのウェットティッシュなら、一発でスパッと拭き取れてさらに簡単。
それでいて、シャツなどに擦れても落ちないし、水濡れも問題なし。実際にメモとして運用してみると、ちょっと驚くほどに使いやすいと思います。
油性ボールペンの筆跡なのに、消しゴムでしっかりきれいに消せます
消しゴムを使うのが面倒なら、指でゴシゴシ擦るだけでも大丈夫
実際にグローブを着けて原付バイクを整備していたとき、ガチの「メモ取りたい案件」(仕事の電話がかかってきた)発生。リアルに助かりました!
ひとつだけ気に留めてほしいのが、筆記具の相性問題。先だって「油性ボールペンで」と述べましたが、三菱鉛筆「ジェットストリーム」やパイロット「アクロボール」のような滑らか系の低粘度油性インクだと、書き込みがきれいに消せずに跡が残ってしまうこともあるんです。
好相性 なのは、ゼブラの「ジムノック」や三菱鉛筆「パワータンク」、パイロット「スーパーグリップG」など。あとは100均で10本100円の激安油性ボールペンなんかも割とイケます。
実はこのグローブは、ワークウェアでおなじみ、コーコス信岡の「GEAR ROCK」シリーズと「wemo」のコラボ商品ということで、単にメモが取れるだけではありません。ワークグローブとしても普通に使いやすいんです。
甲側は「wemo」シート+摩耗や引き裂きに強く丈夫なポリエステル、手のひら側は細かなドット状のすべり止め加工が施されていてグリップ性は抜群。重量物を持つときもズルッと滑る感覚が少なく、安心でした。
手のひら側はドット状のすべり止め加工がびっしり
重量物を持ったときの安定感は言うことなし
指ありタイプは、両手の親指・人さし指・中指の先端がタッチパネル対応。グローブを着けたままでスマホの急な着電に対応したり、写真を撮ったりするのに必須の機能です。
また、指きりタイプは中指・小指の第一関節にまで手のひらの生地が延長されており、ここをつまんで引っ張ることで、グローブを脱ぎやすくなっています。実はこれも指きりグローブ(ハーフグローブ)にはマストな機能。
指あり・指きりともに「これはないと困る」というポイントをちゃんと踏まえてくれているのは、安心感があります。
快適な操作感とまでは言いませんが、タッチ操作は思ったよりもちゃんとできました
指きりグローブをスムーズに脱ぐなら、引っ張る用のタブは必須
あと、個人的に気に入ったのが、面ファスナーで締める裾部の使い勝手です。裾だけはネオプレン製なので、締め付けた状態で手首を動かしても痛みがでにくく、皮膚に強く擦れることもありません。
さらに面ファスナーのベルトにも手のひらと同じすべり止め加工があり、締めるときに滑ることなくギュッと確実に締められます。このあたりはさすが、プロ・ワークウェアのメーカーだけあると言えるでしょう。
ワークグローブは手からズレないことが重要なので、ギュッとしっかり締められるベルトはありがたいところ
ワークグローブとして文句なしのうえに、ウェアラブルメモ機能まで付いているんですから、単純に「今までの2倍ぐらい便利」と言っちゃってもいいぐらいに優秀でした。特にDIY初心者は、寸法を測り直して書き留めたり、うっかりして不足した部品のリストを書いたりと、作業中にメモが必要なシーンが割と発生しがち。簡単にメモが取れるとそれだけで効率が上がるので、ぜひ試してみてほしいところです。