レビュー

汚れたら洗えばいいじゃん! スーツケースの常識を変える「HACOBO」が秀逸

皆さんは「HACOBO(ハコボ)」というスーツケースをご存じでしょうか?

2024年の「おもてなしセレクション」で金賞を受賞した本作は、内装をまるごと洗えるという画期的な機能が魅力。旅先での汚れや臭いが気になる人や、清潔さを重視する人には特に注目してほしいスーツケースです。その使い勝手を詳しくレビューします!

マイモ「HACOBO」Lサイズ(約95L)。公式サイト価格は20,980円(税込)。ほかに、機内持ち込み可能なSサイズ(約36L)と、Mサイズ(約62L)がある

マイモ「HACOBO」Lサイズ(約95L)。公式サイト価格は20,980円(税込)。ほかに、機内持ち込み可能なSサイズ(約36L)と、Mサイズ(約62L)がある

旅の汚れはもう気にしない! 洗える内装で、旅の汚れもすっきり解決

旅の醍醐味と言えばやっぱり、あの特有のワクワク感や忘れられない思い出ですよね。でも、旅の後に待っていることといえば、スーツケースの中身を片付ける大変さと、もしかしたら旅先で付いた汚れや臭いによるストレスかもしれません。そんな悩みを解消してくれるのが、2021年に誕生した日本発のトラベルブランド、MAIMO(マイモ)によるスーツケース「HACOBO」です。

旅を終えたスーツケースの中は、靴からこぼれた砂、食べこぼし、お土産の汁漏れなどで汚れがち。想像しただけで憂鬱になります……。「HACOBO」の内装は、独自開発のファスナー機構で簡単に取り外せるため、洗濯機で丸洗いできるのが特徴です。

中を開けるとこんな感じ。シンプルながらも機能的なポケット類が付いた内装がセットされています。表面はメッシュポケットです

中を開けるとこんな感じ。シンプルながらも機能的なポケット類が付いた内装がセットされています。表面はメッシュポケットです

メインコンパートメントの周囲に沿って配置されたファスナーをズズーッと360度開けることで、簡単に取り外せます。スムーズな開閉機構で、荷物の出し入れはスムーズ

メインコンパートメントの周囲に沿って配置されたファスナーをズズーッと360度開けることで、簡単に取り外せます。スムーズな開閉機構で、荷物の出し入れはスムーズ

こちらは内装をすべて取り外した状態。こうすれば徹底的な清掃が可能です

こちらは内装をすべて取り外した状態。こうすれば徹底的な清掃が可能です

内装の洗濯はウェットティッシュでさっと拭くくらいでもOK! 汚れは十分落とせます。もちろん、洗濯機でサッと洗って干しておけば、さらに清潔さをキープすることが可能。抗菌・消臭・抗カビ加工も施されているので、いつでも清潔な状態を保ち、大切な荷物をカビや悪臭から守ってくれます。

洗濯機で洗うのもいいけれど、ちょっと怖いな、という人は、スロップシンクや浴槽でサッと洗うのもおすすめです

洗濯機で洗うのもいいけれど、ちょっと怖いな、という人は、スロップシンクや浴槽でサッと洗うのもおすすめです

旅の疲れを引きずることなく、次の旅行の準備に取り掛かれる……これだけでも「HACOBO」を使う価値があると思いませんか? 旅行の頻度が高い人、清潔さを特に気にする人にとっては、この機能はまさに神レベルです。

速乾性もそこそこあるので、洗濯の後はこんな感じで外に干しておけば、スムーズに乾きます。片付けも簡単ですよ!

速乾性もそこそこあるので、洗濯の後はこんな感じで外に干しておけば、スムーズに乾きます。片付けも簡単ですよ!

取り外し可能な内装は、家でも旅先でも便利!

内装が外せるメリットは、清潔さだけではありません。細かい荷物をパッキングする際、内装を外して家の中を移動しながら作業を進めることも可能です。内装に入りきるように荷物を入れれば、あとはスーツケースに取り付けるだけ。とても効率的でスマートなパッキングを実現できます。また、内装にはハンドルが付いているので、取り外してホテルなどで小分け用のバッグとして活用することも可能です。

取り外した内装は、パッキングの際に持ち運びながら家でじっくりと荷物の仕分けが可能。あとはスーツケースにセットするだけです

取り外した内装は、パッキングの際に持ち運びながら家でじっくりと荷物の仕分けが可能。あとはスーツケースにセットするだけです

スーツケースを開いた右側には、専用のバッテリーポーチが配置

スーツケースを開いた右側には、専用のバッテリーポーチが配置

左側には、すぐに取り出したい小物を入れるのに便利な隠しポケットが2つ設置されています

左側には、すぐに取り出したい小物を入れるのに便利な隠しポケットが2つ設置されています

想像を超える収納力と、驚くほど滑らかな走行性

今回使ってみたのはLサイズ(約95L)。約50(幅)×約76(高さ)×約30(奥行)cm、重量は約4.4kgと、家族旅行や1週間以上の旅行にも十分な容量です。収納スペースだけでなく、仕切りも適切に配置されており、荷物の整理整頓もしやすかったです。

また、HINOMOTO製の静音キャスターは、想像以上にスムーズな転がりで、直径55mmの大きな車輪でスーッと走行。ゴロゴロ音が少なく、段差も難なくリア。スーツケースのゴロゴロ音が気になる人もいると思いますが、この静音性は本当に快適でした。重い荷物でもストレスなく運べるのは、旅の疲れを軽減してくれる大きなポイントです。そしてキャスターは交換可能なので、万が一のトラブルにも対応できる安心感があります。長く使えるという点でも、コストパフォーマンスが高いと感じました。

ちょっとガタガタした床でも滑らかに動いてくれるため、移動が楽ちん。静音性も高く、周りの目を気にせず快適に移動できます

ちょっとガタガタした床でも滑らかに動いてくれるため、移動が楽ちん。静音性も高く、周りの目を気にせず快適に移動できます

ほかにも細部へのこだわりが光る!

「HACOBO」の使い勝手の良さは、細かい部分にも表れています。

まず、セキュリティ面。TSAロック搭載で、安心して大切な荷物を預けられます。しかもUSBポート付きで、モバイルバッテリーをつないでおけば、スーツケースを閉じたままスマホなどを充電できるのは本当に便利。充電切れの心配をすることなく、安心してデジタルガジェットを使えます。

ただし、ひとつだけ注意点が! USBポートはType-Aタイプなので、Type-C派の皆さん、変換アダプターはお忘れなく(笑)。準備万全と思っていたのに、充電できず台無し……なんてことにならないよう、ご注意ください。

安心安全のTSAロック搭載! しかも開封時にわかりやすい取扱説明シール付き。意外と「あれっ、どうやって使うんだっけ?」ってなりがちですよね

安心安全のTSAロック搭載! しかも開封時にわかりやすい取扱説明シール付き。意外と「あれっ、どうやって使うんだっけ?」ってなりがちですよね

USBポートを使えば、モバイルバッテリーとつないで、いつでもスマホを充電可能。旅行中のデジタル機器の充電問題はこれで解決です。コーヒーでも飲みながらゆっくり待ちましょう!

USBポートを使えば、モバイルバッテリーとつないで、いつでもスマホを充電可能。旅行中のデジタル機器の充電問題はこれで解決です。コーヒーでも飲みながらゆっくり待ちましょう!

そして、キャリーバーは1cm単位で高さ調整が可能。自分の身長に合わせて快適な高さにできて、長時間の移動でも疲れにくい設計です。そして、ストッパーは足でワンタッチ操作。電車やバスでの移動時にスーツケースが転がる恐怖とも、もうおさらばです。

自分のサイズ感にできるのは操作性のよさにもつながるし、キャリーバーの高さが合わないと、肩や腰の痛みの原因に。疲れにくい設計は旅行の強い味方!

自分のサイズ感にできるのは操作性のよさにもつながるし、キャリーバーの高さが合わないと、肩や腰の痛みの原因に。疲れにくい設計は旅行の強い味方!

そして、なんと言っても本体が軽い! 階段の上り下りも楽々で、スッと持ち上げられる軽さは、女性にもうれしいポイントでしょう。また、開封時のカッター傷防止の補強まで施されているという、細やかな配慮にも感心しました。今後、さらに前ポケットやカップホルダー、フック付きの台座などが追加されたモデルが登場すれば、旅の快適さがよりいっそう高まるだろうと、思わず期待が膨らみます。

驚きの耐久性! 「RPO」素材と交換式キャスター

「HACOBO」の本体には、軽量かつ頑丈な「RPO」素材を使用。多少ぶつけてもへこみにくい丈夫さなので、旅行中のアクシデントにも安心感があります。また、前述したように、キャスターの交換が可能なのも大きなメリット。破損した場合でも、簡単に交換できるので、修理費用を抑えられ、長く愛用できるスーツケースです。ただしケースの外壁は値段を考えるとやや薄く、強く押すとたわむため、乱雑な扱いには注意が必要です。

キャスター交換には六角レンチを使用します。これは内装布の専用ポケットに収納されているため、紛失の心配もありません

キャスター交換には六角レンチを使用します。これは内装布の専用ポケットに収納されているため、紛失の心配もありません

【まとめ】旅の前も後も、清潔で快適。「HACOBO」でスマートな旅を楽しもう!

「HACOBO」は2024年の「おもてなしセレクション」で金賞を受賞しています。2015年に創設された「おもてなしセレクション」は、日本のすぐれたおもてなし精神が感じられる商品やサービスを表彰するアワード。有識者による厳しい審査を通過し、国際通用性、価格の妥当性なども評価されたうえで選出されます。この金賞受賞は、「HACOBO」が多くのユーザーにとって魅力的なスーツケースであることの証明とも言えるでしょう。

旅の気分を盛り上げる鮮やかな「イエロー」は、インテリアのアクセントにもなりそう。このほか、カラーバリエーションとして「ディープブラック」と「ホワイトベージュ」があります

旅の気分を盛り上げる鮮やかな「イエロー」は、インテリアのアクセントにもなりそう。このほか、カラーバリエーションとして「ディープブラック」と「ホワイトベージュ」があります

洗える内装による清潔さ、快適な移動をサポートする機能性、そして細部までこだわった設計。どれをとっても満足できる一品です。そして、この価格! 20,980円(税込/Lサイズ)というプライスは、この機能と品質を考えれば、かなり安いと感じます。「HACOBO」があれば、旅の準備も片付けもストレスフリー! 快適な旅を満喫できること請け合いです。

次の休みは久々に海外旅行でも考えましょうかね(円安に泣かされそうですが、なるべく影響の少ないエリアを探して……)

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竹治昭宏
Writer
竹治昭宏
出版社勤務時代はメンズファッション誌、レディースファッション誌の編集者として奮闘。現在はフリーランスの編集/ライターとして、雑誌やWeb、カタログ制作など幅広く活動中。仕事として最新トレンドを追いかけつつも、プライベートではお気に入りの服や時計をずっと愛用するタイプ。ひと目惚れして新しく仲間入りさせたものがあっても、なぜか古くからあるものを使ってしまいがちです。
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岡田 太(編集部)
Editor
岡田 太(編集部)
雑誌とWebでファッション/ライフスタイル系メディアの編集長を務め、「価格.comマガジン」へ。被服費&趣味関連の散財でクレジットカードを使い倒してきた経験を生かし、現在はクレカを中心としたマネー記事を担当。
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