傘は折り畳み派の筆者。サイズが小さくて濡れてしまう恐れがあっても、強風に弱くても、折り畳み派を貫く理由は「濡れた長傘はじゃまになるから」。カバンや服が濡れてしまいますし、常に手で持たなければならない煩わしさもネックでした。しかし、そんな筆者が“長傘派”になりそうなアイテムを見つけたのです。
長傘をこうやって持つと手がふさがってしまいストレス……。傘が地面に着かない高さに上げておくのも疲れる
かといって、傘の横持ちは危険&迷惑なので絶対NG!
そのアイテムとは、「楽スポっ 傘ケース」。長傘を手ぶらで持ち運べる収納ケースです。
「楽スポっ 傘ケース」
パッと見はスマホショルダーのようなビジュアルです。カラーはイエロー・ホワイト・ブラックなどバリエーションが多く、デザインもストライプや動物の顔など、ラインアップが豊富。サイズは大人用の通常サイズと、子ども用の小サイズの2種類が展開されています(筆者が購入したのは通常サイズ)。
付属のストラップを付けると、オシャレなスマホショルダーのよう
ストラップ部分を除く本体のサイズは、約11(幅)×2(奥行)×19(高さ)cm。到底長傘が入る大きさには見えませんが、どのように収納するのでしょうか?
それでは「楽スポっ 傘ケース」を詳しく見ていきましょう。まず本体上部は、手で両端を押さえるようにすることでガッと口が開きます。
上部の両端を手で強く押さえるように握ると……
ワンタッチで開口部が大きく開きます
いっぽう本体下部は、中央が一部だけ面ファスナーで留まっている状態。
真ん中だけが面ファスナーで留まっています
この面ファスナーを開けてみると、中に何かが入っているのが見えます。
何かがくしゃくしゃっと入っている!?
引っ張り出してみると、くしゃくしゃの部分がビヨーンと長く出てきました。
まるで手品で口から国旗を出すかのようにどんどん出てくる
もうおわかりでしょうか? それでは実際に傘を収納してみましょう!
本体上部の開口部に傘の先端を差し込み、ぐっと傘を押し込んでいきます。
傘の先端を押し込むようにすると……
くしゅくしゅ部分=傘袋が伸びていき……
傘がすっぽりとケースに収まった!
なるほど、これは確かに“楽スポっ”です! この構造は、特許を取得した独自のものなのだとか。傘を抜き取る際は、内蔵リールによって自動で傘袋は巻き取られ、元通りに戻ります。
そして傘を収納後は、本体に付いているフックをカバンなどに取り付けることで、持ち運びもストレスなくできるというわけです。
フックが付いているので、カバンの持ち手などに取り付けられます
身体に触れない、外側部分に取り付けるのがポイント
手ぶらで長傘が持ち歩けるのは便利
この状態なら、自分の服やカバンはもちろん、満員電車でもほかの方に濡れた傘が触れてしまう心配がないですし、手で持つ必要もありません。また、傘を差しているときでも「楽スポっ」はカバンに付けたままでOKなので、じゃまにならないですね。
また、付属のストラップを使用すれば、傘を斜め掛けにして持ち運ぶこともできます。ストラップの長さは調整可能なので、傘が地面に着かない長さに合わせられます。
カバンを持たない派の方にもうれしいストラップ
傘袋の先端はスナップを外せば開くようになっており、たまった雨水を排出できる仕様。
たまった雨水が抜ける工夫も◎
とても便利なのですが、ひとつ筆者が気になったのは、濡れた傘を入れるものなのに乾きづらそうな構造であること。パッケージには「濡れたままの傘を入れて長時間放置するとカビや色移りの原因になりますので、ご使用後は袋部分を裏返して袋を伸ばしたまま、風通しの良いところで陰干ししてください」と書いてありました。
こう書いてありますが……
しかしこれが難しい。なぜなら前述のように、傘袋が内蔵リールで自動的に巻き取られてしまうため、伸ばした状態のまま維持するためには洗濯バサミなどで固定しておく必要があります。しかも筒状なので完全に乾くまでに時間がかかり、これはちょっと面倒でした。だからといってメッシュ生地にするわけにもいきませんし、濡れた傘を持ち歩くという商品ゆえにどうしようもないのですが……。
伸ばした状態で乾かすのは大変
解決策としては、ビニールの傘袋に入れてから「楽スポっ」に入れる? それでは本末転倒か……。地道にしっかり乾かすしかないのかもしれません。この乾かす作業が面倒に感じない方や、日当たりがよい場所で干せるなど、完全に乾かしやすい環境が整っている方なら問題ないと思います。
「楽スポっ」は、乾かすシーンでは少し面倒くささがあるものの、雨が降ったりやんだりすることの多い季節や、長傘派だけど持ち運びに煩わしさを感じていた方にはおすすめしたいアイテムでした。折り畳み傘派の筆者も、これからは長傘&「楽スポっ」を持って出かけることにします!