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最適な1枚にたどりつくための4つのステップ

初心者必見!クレジットカード選び方完全ガイド

クレジットカードを作りたいが、どうやって選んでいいかわからない人は多いだろう。それもそのはず、日本では現在1,000種類以上のクレジットカードが発行されており、候補を絞り込むだけでも大変だ。最適な1枚を探すためには、まず何を重視してクレジットカードを使いたいのか、優先順位を定めなければならない。

もし優先順位が明確でないなら、以下の順番で考えていくと、初心者でも比較的スムーズに絞り込んでいけるだろう。
1.求めるサービスに応じてカードの年会費帯を選ぶ
2.国際ブランドで絞り込む
3.ポイント還元率に注目
4.付帯サービスを基に最終決定する
それでは、項目ごとに具体的な選び方を紹介しよう。

1.年会費:求めるサービスに応じて払うべき年会費を決めよう

最初にはっきりさせておきたいのは、クレジットカードを持つ目的だ。ただカードで支払いができればいいのか、ポイントを貯めて得したいのか、空港ラウンジなど付帯サービスを使いたいのか。目的によって持つべきカードの年会費帯が絞られる。

基本的に年会費の高いクレジットカードほどサービスは充実するが、不要なサービスを付帯したカードを持っても年会費の払い損。以下に年会費帯ごとの標準的なサービス内容を紹介するので、自分の目的に合致するカードの年会費帯を把握してほしい。

・年会費無料:基本的にサービス内容は必要最小限
基本的にサービス内容は最小限で、旅行傷害保険やショッピング保険は付帯していない場合も多い。企業と提携したカードは、その企業での優待がある。

・年会費1,000円前後:旅行傷害保険は最高2000万円程度の付帯が標準的
旅行傷害保険は海外最高2000万円、国内最高1000万円、ショッピング保険は年間最高50万〜100万円を補償というスペックが標準的。

・年会費3,000円前後:1,000円前後のカードよりポイントや保険の機能が強化
年会費1,000円前後のカードよりもポイントや保険の機能が強化されていることが多い。国内主要空港のラウンジが使える格安系のゴールドカードもある。

・年会費5,000円前後:旅行傷害保険は最高5000万円程度にアップ
旅行傷害保険は最高3000万~5000万円程度、ショッピング保険は年間最高100万~200万円程度の補償が受けられるゴールドカード。カードによってはロードサービスや医療相談ダイヤルも使える。

・年会費1万円前後:旅行傷害保険は最高1億円程度に。ホテルやレストランでの優待も数多く用意
旅行傷害保険は最高5000万~1億円程度で家族特約付き、ショッピング保険は年間最高200万~500万円程度の補償が受けられるゴールドカード。ホテルやレストラン、提携企業での優待も多く用意されている。

・年会費3万円前後:コンシェルジュや海外空港ラウンジなどの利用も可能
旅行傷害保険は最高1億円で家族特約付き、ショッピング保険は年間最高300万~500万円程度の補償が受けられるプラチナカード。コンシェルジュや海外空港ラウンジなどが使える。

・年会費5万円前後:独自の優待や特典を数多く用意。会員限定イベントも開催
独自の優待や特典が数多く用意されたプラチナカード、ブラックカード。会員限定イベントなども開催される。

以上、おおまかに分類したが、例外も多々あるので、あくまで目安として受け止めてほしい。ちなみにポイント還元率に関しては、全体的な傾向としては年会費と比例するが、年会費無料でも高還元なものもあるため、一概に年会費が高いからといってポイントが貯まりやすいとは言い切れない。初心者であれば、まずは年会費無料のカードから始めたほうが無難だろう。

なお、「一般」「ゴールド」「プラチナ」といったランク分けもあるが、同じランクでもカードによって年会費はバラバラ。特にゴールドカードは、年会費2,000円のものもあれば、3万円を超えるものもあり、ひとくくりに説明することは難しい。唯一いえるのは、同じ発行会社の一般カードよりは、サービスが充実していること。また、ほとんどのゴールドカードは国内主要空港のラウンジを使えるが、年会費の安いゴールドカードでは利用できない場合もあるので気をつけたい。

プラチナカードに関しては、安いものでも年会費は2万円以上、高いものでは10万円を超える場合もある。そのため、こちらもひとくくりにはできないが、24時間365日対応の「コンシェルジュ」、海外でも利用できる「空港ラウンジ」、高級レストランを2名以上で利用すると1名分が無料になる「グルメサービス」の3つを使える場合が多い。

2.国際ブランド:7つあるブランドのうち、1枚はVisaかMastercardを選ぼう

利用したいカードの年会費帯が見えてきたら、次は国際ブランドを決めて、さらにカードを絞り込もう。国際ブランドとは、VisaやMastercardなど決済ネットワークのブランドのことで、カードがどこで使えるかを示すもの。たとえば、Visaのマークがついたカードであれば、Visaの決済を取り扱っている世界中の加盟店で支払いに利用できる。

現在、国際ブランドとされているのは「Visa」「Mastercard」「JCB(ジェーシービー)」「アメリカン・エキスプレス」「ダイナースクラブ」「銀聯(ぎんれん)」「ディスカバー」の7つ。日本国内で発行されているクレジットカードは、原則として1枚につき1つの国際ブランドがつき、カードによって選べる国際ブランドは異なる。それぞれ特徴は異なるため、目的に合った国際ブランドを選ぶことが大切だ。

加盟店の数、すなわち使える場所の多さでは、VisaとMastercardが突出しており、二大国際ブランドと呼ばれる。日本ではJCB、アメリカン・エキスプレス、ダイナースクラブが使える店も多いが、海外ではVisaとMastercardしか使えない店も少なくないため、1枚は二大国際ブランドのカードを持っておいたほうがいい。

一方でJCB、アメリカン・エキスプレス、ダイナースクラブは「T&Eカード」とも呼ばれ、旅行(Travel)や娯楽(Entertainment)の分野でサービスが充実している。銀聯は中国発の国際ブランドで、中国および中国人観光客が多い地域で利用可能。ディスカバーは米国およびその周辺国で普及しているが、日本では発行されていない。以下に簡単ではあるが、各国際ブランドの特徴をまとめたので参考にしてほしい。

・Visa:二大国際ブランドの一角。カード取引件数で世界一
クレジットカード取引件数で世界一を誇る国際ブランドで、加盟店数も多い。自社でクレジットカードを発行しているわけではなく、世界各国のカード会社がライセンスを受けてカードを発行している。

・Mastercard:二大国際ブランドの一角。加盟店の数で世界一
加盟店の数では世界一をうたっており、Visaと並ぶ二大国際ブランドのひとつ。自社でクレジットカードを発行しているわけではなく、世界各国のカード会社がライセンスを受けてカードを発行している。

・JCB:唯一の日本発の国際ブランド。日本人の多い海外都市では使える場所が多い
唯一の日本発の国際ブランド。日本国内はもちろん、日本人の多い海外都市では使える場所も多い。世界約60か所に設置された海外サービス窓口の「JCBプラザ ラウンジ」と「JCBプラザ」では、日本語でサポートを受けられる。自社でもカードを発行しているほか、提携会社からもカードが発行されている。

・アメリカン・エキスプレス:高いステータス性と充実のサービスが特徴
略称は「アメックス」。自社で発行するクレジットカードは、高いステータス性と充実したサービスが特徴で、スタンダードなものでも年会費は1万2000円(消費税抜き)。一方で、クレディセゾンや三菱UFJニコスなど提携カード会社からは、年会費無料のカードも発行されている(初年度のみ。条件によっては次年度も無料、もしくは優遇されることがある)。

・ダイナースクラブ:富裕層の会員が多い。スタンダードでも年会費2万2000円
世界初のクレジットカードといわれており、富裕層の会員が多いことで知られる。カードは自社(日本では三井住友トラストクラブが運営)でのみ発行しており、スタンダードなものでも年会費は2万2000円(消費税抜き)。旅行や娯楽に関する優待が充実しており、会員限定イベントなども開催されている。

・銀聯(ぎんれん):中国発の国際ブランド。日本でも約70万店で利用可能
中国発の国際ブランドで、英語表記では「UnionPay(ユニオンペイ)」。中国国内だけでなく、中国人観光客が多いエリアを中心に、世界各地で加盟店が増えており、日本でも約70万店で利用可能。日本では三井住友カード、三菱UFJニコスなどが発行している。

・ディスカバー:加盟店の大半は米国と周辺国。日本では未発行もJCB加盟店では使用可能
日本で発行されていないものの、米国を中心に5,000万人以上のカード会員を有する。400万店以上ある加盟店の大半は米国およびその周辺国だが、JCB・銀聯と提携しているため、これらの加盟店でも基本的に利用できる。

なお、アメリカン・エキスプレスとダイナースクラブは国内のJCB加盟店で利用できたり、JCBと銀聯は米国内のディスカバー加盟店で利用できたり、地域ごとに加盟店の開放も行われている(店によって利用不可な場合あり)。

3.ポイント還元率:還元率の高さはもちろん、ポイントの使いやすさとカードの利用先も重視しよう

年会費と国際ブランドのめどが(厳密でなくとも)ついたら、次はポイント還元率に目を向けよう。ポイント還元率とは、カード利用で得られるポイントを円相当に換算し、利用した金額で割ったパーセンテージのこと。たとえば100円利用につき1Pが貯まり、1P=1円相当の場合、還元率は1%となる。カードによって貯まるポイントの種類は異なり、1P=1円相当で1,000円につき5P貯まるカードと、1P=5円相当で1,000円につき1P貯まるカードは、還元率としては同じ0.5%。比較の際は貯まるポイント数ではなく、還元率を基準にすることを心掛けよう。

有効期限が長く、現金に近い使い方のできるポイントが有利

もちろん還元率が高いのはメリットが大きいが、ポイントの価値は使い道によっても異なってくる。まずはカード利用で貯まるポイントを何に使うのかを定めておこう。できればキャッシュバックや電子マネーのポイントなど、現金に近い使い方ができ、有効期限が長いものが無難だ。また、少ないポイント数で使えるもののほうが、もしカードを使わなくなった場合に消化しやすい。

カードを使う店舗や年間いくら使うのかを想定しておこう

ポイント還元率は、特定の条件を満たすとアップすることも多い。たとえばカード会社と提携する優待店舗で利用した場合はポイント◯倍、月間◯万円以上使うとボーナスポイントを付与、年間◯万円以上使うと次年度のポイント◯倍といった具合だ。また、入会から◯か月はポイント◯倍、誕生月に使うとポイント◯倍など、時期によって優遇を受けられるものもある。
よって、自分がよく使う店舗がカードの優待店舗になっているのかなど、いつ、どこで、どのくらい利用するか、あらかじめ想定しておいたほうが、より実際に利用した場合に近い還元率を算出できる。

一般的に高還元と呼ばれるのは、どこで使っても還元率が1%以上になるカード。ただし、いくら還元率が高くても、年会費が高ければ意味はない。たとえば年間100万円使う場合、年会費1万円で還元率1.5%のカードと、年会費無料で還元率1%のカードであれば、後者のほうが得することになる。還元率を比較する際は、こうした要素を総合して自分に合ったカードを選んでほしい。

4.求める付帯サービスで最終決定

旅好きなら旅行傷害保険など、実用性の高いサービスを付帯したカードを選ぼう

ここまできたら、候補は数枚に絞られているはずだ。最後は付帯サービスの比較をしよう。たとえば旅行の機会が多い人なら、旅行傷害保険や空港ラウンジサービスが充実したカードのほうがいい。

車を運転する人はロードサービスが使えるカード、体調に不安を抱えている人なら医療相談ダイヤルが使えるカードなどが役立つ。付帯サービスは細かいものまで含めると無数にあるので、候補となっているカードはどんなサービスが使えるのか、一度並べてみたほうがいい。どうしても必要な付帯サービスがある場合は、ポイント還元率よりも先に検討したほうが効率的に絞り込めるだろう。

ETCカードと家族カードについても、付帯サービスの1つとしてチェックしておきたい。ETCカードは別途年会費や発行手数料がかかるものもあるので、自動車を使う人は注意が必要だ。家族カードは年会費無料のカードであれば、あまり気にする必要はないが、たとえば年会費1万円のカードでも、家族カードが無料なら夫婦で使えば1枚あたりの年会費は5,000円になる。家族カードの年会費は発行会社によって大きく異なり、高いものだと本カードの3割程度の金額になることもある。自分以外にもカードを持つべき家族がいる場合は、効率も考えて選んだほうがいいだろう。

使用している電子マネーとの相性も確認しよう

電子マネーとの相性もクレジットカードによって異なる。たとえばSuicaなら、クレジットカードにSuica機能を搭載できるものもあれば、クレジットカードとSuicaカードは別々だがオートチャージできるもの、iPhoneやAndroid端末に搭載したSuicaにひも付けられるものなどがある。長くなってしまうので詳しい説明は省くが、交通系電子マネー、楽天Edy、nanaco、WAON、iD、QUICPayなどを使っている人は、相性を踏まえてクレジットカードを選んだほうがいい。

なお、電子マネーだけでなく、ポイントカード機能やキャッシュカード機能が一体となったクレジットカードもある。財布に入れるカードの枚数を減らしたい人には便利だが、紛失や磁気不良で再発行が必要になった場合は、一体となった電子マネーなども再発行しなければならなくなる。そのリスクがあることは留意しておこう。

まとめ:完璧なカードは存在しない!サブカードで弱点を補強しよう

以上の手順を踏めば、持つべきカードはおのずと見えてくるはずだ。しかしながら、カードによって強みは異なり、すべての面で一番になれるカードは存在しないため、足りない部分を補うカードも追加して、複数のカードを使い分けたほうがお得度は高くなる。そもそも紛失・盗難・磁気不良などで、カードが使えなくなってしまう場合もあるので、何かあったときのためにもサブのカードは持っておいたほうがいい。

また、結婚や転職、引っ越しなどでライフスタイルが変われば、最適なカードも変わる可能性が高い。カード会社の都合でサービス内容が改悪されることもあれば、新しいカードが登場することもある。すでに持っているカードに満足していても、定期的に見直しは図ったほうがいいだろう。

タナカヒロシ

タナカヒロシ

普段は⾳楽やエンタメ関係の仕事が多いが、2008年に当時勤めていた会社の都合でクレジットカード本を制作。以降、クレジットカード、電⼦マネー、ポイントなどに詳しくなり、各種媒体で編集・執筆を手がける。

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