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「JALマイル」と「ANAマイル」。貯めやすく、使いやすいのはどっち?

JALマイル、ANAマイルを効率的に貯めるときに役立つ「JALカード」と「ANAカード」。それぞれのクレジットカードの特徴について下記の2つの記事で紹介しましたが、「結局、どちらのカードを使ってマイルを貯めればよいの?」と迷う人も多いかもしれません。
参考記事:「マイルがどんどん貯まる『JALカード』を徹底比較! ぴったりな1枚の選び方も解説」
参考記事:「ANAマイル獲得に欠かせぬ『ANAカード』。賢い選び方とおすすめ券種も紹介」

そこでまずは、
【1】「JALカード」と「ANAカード」の違い
について比較していきたいと思います。ただ、マイルについて考える場合、貯めるためのアイテムであるクレジットカードを比較するだけでは十分とは言えません。「マイルの使い勝手」という点でもJALとANAでは違いがあります。そこで、
【2】JALとANAのマイルを特典航空券に交換する際の違い
【3】JALとANAの国内・国際線の就航都市と提携エアラインの違い
という、さらに2つの角度から、JALとANAのマイレージサービスを比較してみました。自分にとって「貯めやすく」、そして「使いやすい」のはどちらのマイルか、じっくりと検討してみましょう。

比較ポイント1:「JALカード」と「ANAカード」

JALカード、ANAカードともに、日常の買い物でマイルを貯められますが、その方法は大きく異なります。主な特徴を下記に表にまとめたので、それに沿って説明していきます。

JALカードが利用時に直接JALマイルが貯まっていくのに対し、ANAカードは「発行した各カード会社のポイント→ANAマイルに移行」という手続きが必要になります。一見すると、ANAカードは手間がかかり、デメリットのように感じますが、使い方によっては次の〈1〉〈2〉で示したとおり、2つの点で有利になります。

〈1〉ANAカードなら、実質的に有効期限の延長が可能

ひとつは「有効期限」です。
JALマイル、ANAマイルともに有効期限が3年間であることは変わりありません。ただ、JALカードは文字どおり、獲得した月から3年間(口座加算から36か月後の月末)となります。いっぽうのANAカードの場合、カード会社のポイントをANAマイルに交換した月を起点にマイルの有効期限が計算されます。たとえば、ポイントの有効期限が2年間となっている場合、ポイント失効の直前にANAマイルに交換すれば、そこから3年間、マイルを使うことができ、実質的に有効期限を延ばすことができます。

〈2〉特典航空券への交換が数年に1度の場合は、ANAカードのほうが低コスト

もうひとつは、コスト面です。
最も安い普通・一般カードで比較すると、JALカード、ANAカードともに年会費は2,200円、マイル還元率は0.5%で横並びです。マイルを効率的に貯めるためには、還元率を1%に引き上げるオプションサービスへの加入が欠かせません。JALカードでは「ショッピングマイル・プレミアム(年間3,300円)」に加入すると、利用時にマイル還元率が1%に、ANAカードでは、移行手数料(VISA・MasterCardは年間6,600円、JCBは年間5,500円)を支払うと、「ポイント→マイル」のレートが2倍になり、マイル還元率が1%になります。
※アメリカン・エキスプレス提携カードは普通・一般カードでマイル還元率1%

数字だけ見ると、JALカードのほうが割安に見えます。しかし、毎年必ず3,300円の負担が必要となるJALカードとは異なり、ANAカードの移行手数料は交換する年度のみに支払えばOKです。たとえば「ポイント→ANAマイル」への移行を毎年ではなく3年に1回にすると、移行手数料は1年あたりVISA・MasterCardが2,200円、JCBなら1,833円にまで抑えることが可能です。このように、マイルを貯める期間が数年にわたり、特典航空券への交換は毎年しない、という方ならANAカードのほうがコストの面で有利になります。

〈3〉搭乗しなくてもOK。入会・継続ボーナスが貯まりやすいのはANAカード

JAL、ANAともに入会時とカード継続時にはボーナスマイルがもらえます(普通・一般カードは1,000マイル)。ただし、よく見ると条件が異なります。JALカードの場合、対象となるのは「入会後初めての搭乗時」と「毎年初回搭乗時」。いっぽうのANAカードは「入会時」と「毎年のカード更新時」。飛行機に乗らなくても自動的にボーナスマイルがもらえるのは、ANAカードのメリットと言えます。

〈4〉搭乗のたびにもらえるボーナスマイルは横並び

飛行機に乗るたびに、フライト距離に応じてもらえるフライトマイル。JALおよびANAの普通・一般カード会員は、通常のフライトマイルに10%プラスしたボーナスマイルがもらえます。ゴールドカード会員は、ボーナスマイルが25%にアップ。また、ANAのみプレミアムカード会員は50%プラスのボーナスマイルがもらえます。

〈5〉割引航空券やツアーで貯めやすいのはJALカード

ここまでは、ANAカードの優位性を紹介してきましたが、JALカードにしかないサービスもあります。それは、割引航空券やパッケージツアーの利用で100%のマイルがもらえる「JALカード ツアープレミアム(追加年会費2,200円)」というサービスです。

たとえば先得割引を利用する場合、通常は区間マイルの75%に減算されてしまいますが、ツアープレミアムに登録するとボーナスマイル25%が加算され、合計100%になります。年に1度でも割引航空券やJALのパッケージツアーで海外に行く方には、JALカードのほうにメリットがあるでしょう。

〈6〉プラチナ(プレミアム)カードでは、年会費が手頃なのはJALカード、サービスが充実しているのはANAカード

JALカード、ANAカードともに4つのグレードに分かれています。「一般カード」〜「ゴールドカード」の3つのグレードでは年会費や特典に大きな違いがありませんが、最上位の「プラチナ(プレミアム)カード」になると、その差が顕著になります。

JALカードは「JAL アメリカン・エキスプレス・カード」「JAL・JCBカード」の2種類があり、どちらも年会費は3万4,100円。ANAカードは国際ブランドによって異なりますが、年会費が最も安い「JCB VISA プラチナプレミアムカード」でも7万7,000円と、かなり高額です(最も高いANAダイナースカードプレミアムは17万500円)。

年会費が比較的手頃なのはJALですが、年会費が高額な分、特典が充実しているのはANAのプレミアムカード。特に目を引くのは、家族会員の年会費が無料〜4,400円と割安なこと。また、フライトごとにもらえるボーナスマイルも、JALが25%プラスなのに対してANAは50%プラスと大きく差が付いています。どちらが有利になるのかは、飛行機の利用頻度や登録する家族会員の数によって異なりますので、プラチナ(プレミアム)カードを検討している方はよく比較したほうがよいでしょう。

〈JALプラチナカードの基本情報〉

〈ANAプラチナカードの基本情報〉

〈7〉若者向けの特典が充実しているのはJALカード、年会費無料で持てるのはANAカード

JAL、ANAともに若者向けのお得なカードを発行しています。まずは学生用カードで比較してみましょう。JALの学生用カードは「JALカードnavi」。どの国際ブランドを選んでも在学中の年会費は無期限無料で、マイル還元率は一律1%(ショッピングマイル・プレミアムの登録不要)。ツアープレミアムの登録も無料で、特典航空券に最大6割引で交換できる特典も付いています。

同様に、ANAの学生用カードも在学中の年会費は無料。ただし、マイル移行手数料無料で還元率が1%になるのはJCBカードだけで、VISAとMasterCardは普通カードと同額のマイル移行手数料が必要です。ほかに25歳以下なら、ANAカード(学生用)会員限定で区間基本マイレージに対する積算率が100%になる割引運賃「スマート U25」を利用できる特典もあります。

次に、29歳以下を対象にしたカードを比較しましょう。JALは20代限定のサービス「JAL CLUB EST」を提供。一般カードに年会費5,500円をプラスして会員になると、年間5回のサクララウンジ無料利用やe JALポイント年間5,000円分積算、マイルの有効期限の延長(通常36か月が60か月)など、豪華な特典が受けられます。また、マイル還元率が1%に引き上げられるショッピングマイル・プレミアムに無料で自動入会となるので、20代のJALカード会員は「入らなきゃ損」と言えるサービスです。

いっぽうのANAカードでは、18歳以上29歳以下(学生を除く)を対象にした「ANA JCBカード ZERO」が発行されています。年会費は5年間無料。通常のマイル還元率は0.5%で、ANA航空券購入時には1.5%にアップしますが、「JAL CLUB EST」と比べるとサービスは見劣りします。20代の方で飛行機を利用する機会が数年に1度、という方は無料でカードが作れる「ANA JCBカード ZERO」で十分かもしれませんが、年に1回は飛行機を利用する機会があるなら「JAL CLUB EST」を検討したほうがよいでしょう。

比較ポイント2:特典航空券への交換しやすさ

マイルは「貯めるより使うほうが難しい」と言われています。そこで、JALとANAのマイルの使い道について、違いを見ていきましょう。

〈1〉国内線の特典航空券への交換は閑散期はANA 、繁忙期はJALがお得

まずは、国内線特典航空券に交換する場合。JALは年間を通して同じマイル数ですが、ANAは「ローシーズン」「レギュラーシーズン」「ハイシーズン」の3段階で必要マイル数が変わる仕組みです。

〈国内線特典航空券必要マイル数(往復/普通席)〉

上でまとめたとおり、閑散期ならANA、繁忙期ならJALの方が少ないマイルで行ける傾向があります。自分が行きたい場所や時期を考えて、どちらがお得か考えてみましょう。

〈2〉国際線の特典航空券への交換は引き分け!

次に、国際線特典航空券の必要マイル数を見ていきましょう。ANAは国内線と同様に「ローシーズン」「レギュラーシーズン」「ハイシーズン」の3段階に分かれていますが、JALは「基本」と「国際線特典航空券PLUS」の2段階。「PLUS」とは、なかなか予約が取れない人気の路線や日程でも、より多くのマイルを使うことで特典航空券に交換できるサービスです。必要マイル数は、予測残席に応じて大きく変動していきます。

〈国際線特典航空券必要マイル数(往復/エコノミークラス)〉

上でまとめましたが、最低マイル数で比較してもどちらが有利かは一概に言えません。「東京ーニューヨーク」の必要最低マイル数は、ANAが4万マイルでJALは5万マイルとANAのほうが有利ですが、「東京—シンガポール」の必要最低マイル数は、ANAが3万マイルでJALが2万4,000マイルとJALの方が有利です。なお、JALの最大マイル数には大きな数字が並んでいますが、これはあくまでも繁忙期の直前予約を想定した最大値。実際には、繁忙期でも早めに予約すると最低マイルで行くことが十分可能なので、最大マイル数についてさほど気にしなくてもOKです。

〈3〉特典航空券の予約は、JALのほうが取りやすい傾向

夏休みや連休、年末年始などの繁忙期の特典航空券を予約するのは、至難のワザです。この時期を狙うなら、受付開始と同時にネットや電話で予約をするのが鉄則です。
JAL、ANAそれぞれの予約開始日・時間をチェックしてみましょう。

●JAL
国内線……搭乗日の330日前、午前9時30分から
国際線……最終区間搭乗日の前日から数えて360日前、午前10時から

●ANA
国内線……運行ダイヤ期間ごと(夏・冬の年2回)の一斉予約 ※プレミアムメンバー、ANAカード会員、ANAマイレージクラブ モバイルプラス会員は先行予約あり
国際線……最終区間搭乗日の355日前の午前9時から

JAL、ANAともに、国際線の予約開始は約1年前。希望の特典航空券をゲットするには、かなり早くから予約する必要があります。

では、特典航空券の予約が取りやすいのはどちらでしょうか?
2020年3月10日時点で繁忙期(2020年4月25日〜4月29日出発)の「東京→沖縄」のチケットを検索したところ、空席があったのはJALが60便中49便、ANAは153便中17便。今回はこの時期で調べましたが、夏休みや年末年始でも、JALのほうが特典航空券用の座席が多い印象で、予約を取りやすい傾向にあります。

国際線についても、JALは前述した「国際線特典航空券PLUS」を導入しているため、マイルを追加することでいつでも予約が可能。特典航空券の取りやすさでは、JALに軍配が上がりそうです。

〈4〉JALは往復6000マイル、ANAは片道3000マイルから、特典航空券に交換できる!

JAL、ANAともに、より少ないマイルで国内線特典航空券に交換できるサービスを実施しています。行き先や時期に制約がある代わりに、通常の半分程度のマイルで交換できるので、使い方によってはお得に旅行を楽しめます。

●JAL「どこかにマイル」
予約時に4つの行き先の候補が提示され、申し込みから3日以内に決定の知らせが届きます。行き先を自分で選ぶことはできませんが、往復わずか6,000マイルで特典航空券をゲットできるのが魅力です。対象路線は、羽田・伊丹・関西発着の全路線(直行便のみ)、および沖縄・鹿児島発着の離島路線(直行便のみ)。搭乗日(往路)の1か月前の同日0:00から搭乗日(往路)の7日前まで受け付けています。変更・払い戻し不可です。

●ANA「今週のトクたびマイル」
ANAが指定した複数の路線の中から選び、片道3,000マイル〜5,000マイルで交換できます。毎月20日前後に、翌月分の対象搭乗期間を発表。対象路線・必要マイル数は、対象搭乗期間の開始日2日前の17時ごろにANA公式ホームページやメールなどで発表されます。出発直前まで予約はできませんが、自分で好きな行き先を選べるのはメリット。変更不可で、払い戻しには所定の手数料(1名3,000マイル)が必要です。

〈5〉特典航空券以外の交換アイテムは?

マイルの最もお得な使い道は、特典航空券に交換すること。でも、希望する便の予約が取れないときや、旅行に行く時間がない場合に、次善の策としてほかの商品に交換するという手があります。

〈交換商品の一例〉

JALは1,000マイルから利用可能。1万マイルなら、JAL航空券やツアーの購入などに利用できるe JALポイント(1万5,000円相当)への交換が最もお得です。旅行に行く予定がない場合は、WAONやdポイント、Amazon ギフト券に交換すると、マイルをムダなく消化できます。

ANAは1マイルから、ANA航空券やツアーの購入等に利用できる「ANA SKY コイン」に交換できます。交換率は1〜9999マイルまでは一律1マイル=1円相当ですが、1万マイル以上交換する場合は会員ステイタスやANAカードの会員種別によって最大1マイル=1.7円相当までアップします。また、1万マイルで楽天スーパーポイントやnanacoポイントなどの共通ポイントへ交換可能。高級ホテルのランチクーポンや宿泊クーポンなど、豪華な商品が多いのも魅力です。

国内線の座席にも違いがあります。JALには、普通席にプラス1000円でゆとりのあるシートが利用できる「クラスJ」がありますが、ANAには同等の座席クラスはありません。国内線の最高クラスは、JAL「ファーストクラス」とANA「プレミアムクラス」。どちらも出発前には、同行者1名も含めて高級感漂う空港ラウンジを利用可能。プライベート感のある広々としたシートが用意され、有名店が監修した食事やシャンパンを楽しみながら、優雅に過ごせます。

比較ポイント3:就航都市・提携エアラインの違いは

そもそも自分の行きたい地域・都市に就航していなければ、マイルを貯められず、また特典航空券への交換もできません。もちろん、JAL、ANAともに国内外問わず主要都市には就航していますが、どちらか片方しか就航していない場合もあります。提携エアラインとともに比較してみましょう。

〈1〉国内線は地方空港で違いアリ!

国内線でJALグループは60の空港、ANAグループは53の空港に就航しています。主要な都市の空港にはどちらも就航していますが、違いが出るのは地方の小さな空港。両者を比較すると、たとえば、但馬空港(兵庫県)や奄美空港(鹿児島県)はJAL、佐賀空港や鳥取空港にはANAしか就航していません。自分がよく行く場所、または行きたい場所が小規模空港の場合、就航している航空会社を以下の表でチェックしておきましょう。

〈国内線就航地(赤字はJAL のみ、青字はANAのみが就航)〉

〈2〉国際線では、就航都市が多いのはANA

国際線直行便の就航都市で比較すると、JALグループ便は39、ANAグループは51の都市に就航しています。以前は「国際線に強いのはJAL」というイメージがありましたが、ここ数年で状況は逆転しています。ANAは2020年夏ダイヤからモスクワ、ミラノ、イスタンブール、ストックホルム、深圳に新規就航を予定するなど、攻勢を強めています(新型コロナウイルス感染拡大の影響で、ミラノ線および深圳線は就航時期未定。今後も就航時期などは変更の可能性あり)。

〈国際線就航地(赤字はJAL のみ、青字はANAのみが就航)〉※2020年夏ダイヤ

〈3〉提携エアラインの数が多いのもANA

世界各国の主要な航空会社は、「アライアンス」と呼ばれるいずれかの航空連合に所属しています。同じアライアンスの航空会社は、各社のマイレージプログラムを共有しています。JALは「ワンワールド」、ANAは「スターアライアンス」に所属していますが、たとえば、「ワンワールド」に所属するアメリカン航空のフライトでJALマイルを貯めたり、JALマイルをアメリカン航空の特典航空券に交換したりと、互いのサービスの利用が可能です。

JAL、ANAともに、同じアライアンスの航空会社のほかに、独自に複数のエアラインと提携しています。こうした提携エアラインの数で比較すると、JALが19社に対してANAは38社と2倍。特にANAはヨーロッパや東南アジアに強く、大手からローカルまで幅広く網羅しています。いっぽうのJALは東アジアに強いほか、ハワイアン航空との提携も特徴的です。世界を飛び回る人は、世界各国の航空会社を利用することも多くなるので、提携航空会社についてもチェックしておくとよいでしょう。

【JAL】
〈ワンワールド加盟航空会社〉
アメリカン航空、アラスカ航空、ブリティッシュ・エアウェイズ、フィンエアー、イベリア航空、カタール航空、ロイヤルヨルダン航空、S7航空、キャセイパシフィック航空/キャセイドラゴン航空、マレーシア航空、カンタス航空、スリランカ航空
〈そのほかの提携航空会社〉
ハワイアン航空、エールフランス航空、エミレーツ航空、大韓航空、中国東方航空、バンコクエアウェイズ、ジェットスター・ジャパン

【ANA】
〈スターアライアンス加盟航空会社〉
エーゲ航空、エアカナダ、中国国際航空、エア インディア、ニュージーランド航空、アシアナ航空、オーストリア航空、アビアンカ航空、ブリュッセル航空、コパ航空、クロアチア航空、エジプト航空、エチオピア航空、エバー航空、LOTポーランド航空、ルフトハンザ ドイツ航空、スカンジナビア航空、シンセン航空、シンガポール航空、南アフリカ航空、スイス インターナショナル エアラインズ、TAPポルトガル航空、タイ国際航空、ターキッシュ エアラインズ、ユナイテッド航空
〈そのほかの提携航空会社〉
吉祥航空、エア ドロミティ、マカオ航空、エティハド航空、ユーロウィングス、ガルーダ・インドネシア航空、ジャーマンウィングス、ジェットエアウェイズ、オリンピック航空、フィリピン航空、ヴァージン アトランティック航空、ベトナム航空、アリタリア航空

まとめ

以上、「JALカードとANAカードの違い」「JALマイルとANAマイルの特典航空券への交換しやすさ」「JALとANAの就航都市と提携エアラインの違い」という点について比較してきました。

ANAカードには、
(1)カード会社のポイント有効期限も考慮すると、マイルの有効期限を最大5年まで延長可能
(2)ポイントからマイルへの移行を2〜3年に1度手動で行うことで、コストを抑えられる
(3)飛行機に搭乗しなくても、カード入会・更新時にボーナスマイルが付与
という特徴があり、「マイルはカード利用などでコツコツ貯めて、数年に1度だけ、飛行機を利用」という人に向いているカードと言えるでしょう。

いっぽうのJALカードには、
(1)割引航空券やツアーの利用でも100%のマイルが付与される独自のサービスがある
(2)マイルが直接貯まるので、移行の手間がかからない
(3)特典豊富でコスパのいい若者向けのカードがある
という特徴があり、年に1度でも飛行機に乗る機会があるなら、メリットを実感できるでしょう。

特典航空券への交換しやすさでは、国内線では繁忙期はJAL、閑散期はANAのほうが少ないマイルで交換できる傾向にあります。予約の取りやすさでは、JALのほうに軍配が上がりそうです。

就航都市については、国内線では大きな差はありませんが、国際線を比較するとANAのほうが上回っているうえ、提携エアラインも倍以上となっています。そのため、海外でマイルを貯めやすい、使いやすいのはANAマイルと言えるでしょう。

現在は新型コロナウイルスの感染拡大が世界中に広がり、旅行どころではない状況です。しかし、JALマイル、ANAマイルともに日々の買い物でコツコツ貯めることもできます。「JALカードとANAカード」「JALマイルとANAマイル」はそれぞれ一長一短があるので、どちらが自分にとって貯めやすく、使いやすいかよく比較してみてください。

渡辺裕希子

渡辺裕希子

編集者兼マイラー。JAL、ANAはもちろん、海外航空会社のマイレージにも詳しく、仕事の合間を縫って旅を楽しむ。ポイント、マイルの交換などカードの裏技にも精通。

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